246 / 383
下−171 アタルとおかん
しおりを挟む
魔都
A学園
基本クラスはある。で、授業は全学年全クラス一緒に同じ科目が行われ、習得度別に別れて授業を受ける。
なのでクラスによっては大人数になるし、少数にもなる。
大人数の場合、助手が多く付く。
落ちこぼれは出さない。上に上がるものはいても、下に落ちる子は出さない。それがここの教える者たちの自負であり、責任でもある。
過去に、教えることに真剣ではない者がいて、即もとのところに返された。「こいつ、やる気ねぇ、」とA子の言葉を添えて。
その者は草履から送られて来た者だったが、桜は己の人選ミスを認め、良い人材を精選し、2人、新たにA学園に送った。今は良い教師だと信頼厚いらしい。
送り返された者には
「よかったなA子の判断で済んで。これがイサムが駄目だこいつ、と思ったら、其の瞬間に消えるか燃えるか豚になるかだったな。もちろん豚になってたら飯の材料になるだけだ。A子に感謝しろ?おまえのこれからの人生があるのはA子のおかげだからな?」
と、ほらを吹いていた。
そういうやつは吹聴して回るんで、イサム怖ぇええ、というイメージだけ流布されてしまった。
誰がその大本かすぐわかった桜は、そのアホウを”敗戦国”に追放。
あいつらは同じレベルなのでうまく馴染むだろう、と。
優秀だ優秀だと言われる草履の人材、それは桜の尽力のおかげで、結果的にそういうイメージがつくられているだけだ。駄目なやつもふつーにいるのだ。
だがそのおかげで、魔国や他国との交流が盛んに成り、草履に入ってくる物資や技術なども増え、人びとの生活に幅が出来た。また、武技も馴染んでいき、弱い草履兵というイメージも払拭しつつある。
今では敗戦国兵士相手に1対20くらいなら余裕になったくらいだ。(ちなみに、20人弱で現敗戦国兵達を当時5千とか1-2万相手しても余裕だったのは中央王国王都冒険者ギルド職員達。中-3話)
そして、桜とアラタが新領土(新しい国)を手に入れ、そこに移住する者達も増えている草履の国。
王が責任を持って生きていると、その国はよくなり国民も機会が増大するという良い手本だろう。
(その機会を手に入れるかどうかは、本人次第)
さてA学園。
お昼の給食を食べ終わったらその日は終いだ。
「アタルー、帰ろーぜー!」と、クジとダイキチがアタルを呼びに来た。
同じ孤児院で義弟達だ。
孤児院の子達は皆兄弟姉妹。
アタルは午後からは魔王宮で働く。
魔王は「いらん」と言ったのだが、アタルが唯で世話をされたくない、仕事をさせてくれ、と言ったのだ。
「おまえなぁ、、お前らのことを好きな大人に甘えるのも、おまえらの仕事なんだぞ?」魔王
「そんなの仕事じゃねぇ、、そーゆーのは乳飲み子に任せる!」アタル
・・・・漢だ、、旅が彼をここまで強くしたのか?!!
「よいではないですか魔王様。私が預かります。」おかん
で、危険領域に入ってしまっているアタル。
もちろん、クジとダイキチも一緒にやると聞かない。
まあ、もう9歳か10歳くらいのアタルと、7-8歳くらいかな?のダイキチとクジ。
そこそこなにかできるだろう。今から社会を知っていくというのもいいではないですか。と。
だって自分を見ているようだったから。
おかんは、自分も孤児で、そこの最年長だったのだ。
ーー
おかんの執務室。
「おめーら、俺はお前らの兄だ。
俺は人間の国から来た孤児だ。孤児院で年長だった。」おかん
「あ・・・」アタル
「そう、お前と同じなんだよ。なので、お前ら、もう安心だ。お前らの兄ができたんだからな?」おかん
おかんは知っている。そこの院の最年長にとっては、院長先生よりも、「兄」という存在がどれだけ大きいのか。どれだけ頼りがいのあるものなのか。を。
おかんは、3人を抱き寄せてやった。
「よくいままで頑張ってきたな。えらかったぞ。これからは、俺と一緒に頑張っていこうな。」
3人は鼻水をおかんの服におもいきりいっぱいしみつけながら頷いた。
その後、おかんの執務室に机が3つ増えた。
小さな制服が3つ、ハンガーに吊るされている。その下の床には小さめの革靴が3つ。
おかんは、最初に制服を着た時を思い出した。軍服だったが、なんか一人前になった実感を得られた。
そして魔王宮に配転され、執事の制服を着た時、責任を持って生きなければならない、とふと思ったことを。
背筋を伸ばして顔をあげて生きる生き方をせねばならない、と感じたのだ。
あー、だから厳しいんだね、魔王に。
国民のみならず、どこからも信頼される王であれ、ってさせるのが仕事、王に対しての責任がおかんの持つ唯一の責任、だからね。おかんの仕事時のみならず、人生全てがその責任のもとで構築されるのは当然だろう。
その、誰も得られないであろうものを手に入れたおかん。
ただ、同僚たちはいい者達ばかりだが、同僚でしか無かった。魔人だから強いからメンタリティの基準が違う。
アタル達を見て、なんか、懐かしい弟達が戻ってきたような感じで迎え入れられた。
ちなみに、
おかんの元の孤児院の兄弟たちはもうとうにいろいろな所に働きに出ている。
たまに王宮に遊びに来てケーキ食って帰っていく。
(作者注:直しました。学校が2つごっちゃになってました。ごめんなさい!!)
A学園
基本クラスはある。で、授業は全学年全クラス一緒に同じ科目が行われ、習得度別に別れて授業を受ける。
なのでクラスによっては大人数になるし、少数にもなる。
大人数の場合、助手が多く付く。
落ちこぼれは出さない。上に上がるものはいても、下に落ちる子は出さない。それがここの教える者たちの自負であり、責任でもある。
過去に、教えることに真剣ではない者がいて、即もとのところに返された。「こいつ、やる気ねぇ、」とA子の言葉を添えて。
その者は草履から送られて来た者だったが、桜は己の人選ミスを認め、良い人材を精選し、2人、新たにA学園に送った。今は良い教師だと信頼厚いらしい。
送り返された者には
「よかったなA子の判断で済んで。これがイサムが駄目だこいつ、と思ったら、其の瞬間に消えるか燃えるか豚になるかだったな。もちろん豚になってたら飯の材料になるだけだ。A子に感謝しろ?おまえのこれからの人生があるのはA子のおかげだからな?」
と、ほらを吹いていた。
そういうやつは吹聴して回るんで、イサム怖ぇええ、というイメージだけ流布されてしまった。
誰がその大本かすぐわかった桜は、そのアホウを”敗戦国”に追放。
あいつらは同じレベルなのでうまく馴染むだろう、と。
優秀だ優秀だと言われる草履の人材、それは桜の尽力のおかげで、結果的にそういうイメージがつくられているだけだ。駄目なやつもふつーにいるのだ。
だがそのおかげで、魔国や他国との交流が盛んに成り、草履に入ってくる物資や技術なども増え、人びとの生活に幅が出来た。また、武技も馴染んでいき、弱い草履兵というイメージも払拭しつつある。
今では敗戦国兵士相手に1対20くらいなら余裕になったくらいだ。(ちなみに、20人弱で現敗戦国兵達を当時5千とか1-2万相手しても余裕だったのは中央王国王都冒険者ギルド職員達。中-3話)
そして、桜とアラタが新領土(新しい国)を手に入れ、そこに移住する者達も増えている草履の国。
王が責任を持って生きていると、その国はよくなり国民も機会が増大するという良い手本だろう。
(その機会を手に入れるかどうかは、本人次第)
さてA学園。
お昼の給食を食べ終わったらその日は終いだ。
「アタルー、帰ろーぜー!」と、クジとダイキチがアタルを呼びに来た。
同じ孤児院で義弟達だ。
孤児院の子達は皆兄弟姉妹。
アタルは午後からは魔王宮で働く。
魔王は「いらん」と言ったのだが、アタルが唯で世話をされたくない、仕事をさせてくれ、と言ったのだ。
「おまえなぁ、、お前らのことを好きな大人に甘えるのも、おまえらの仕事なんだぞ?」魔王
「そんなの仕事じゃねぇ、、そーゆーのは乳飲み子に任せる!」アタル
・・・・漢だ、、旅が彼をここまで強くしたのか?!!
「よいではないですか魔王様。私が預かります。」おかん
で、危険領域に入ってしまっているアタル。
もちろん、クジとダイキチも一緒にやると聞かない。
まあ、もう9歳か10歳くらいのアタルと、7-8歳くらいかな?のダイキチとクジ。
そこそこなにかできるだろう。今から社会を知っていくというのもいいではないですか。と。
だって自分を見ているようだったから。
おかんは、自分も孤児で、そこの最年長だったのだ。
ーー
おかんの執務室。
「おめーら、俺はお前らの兄だ。
俺は人間の国から来た孤児だ。孤児院で年長だった。」おかん
「あ・・・」アタル
「そう、お前と同じなんだよ。なので、お前ら、もう安心だ。お前らの兄ができたんだからな?」おかん
おかんは知っている。そこの院の最年長にとっては、院長先生よりも、「兄」という存在がどれだけ大きいのか。どれだけ頼りがいのあるものなのか。を。
おかんは、3人を抱き寄せてやった。
「よくいままで頑張ってきたな。えらかったぞ。これからは、俺と一緒に頑張っていこうな。」
3人は鼻水をおかんの服におもいきりいっぱいしみつけながら頷いた。
その後、おかんの執務室に机が3つ増えた。
小さな制服が3つ、ハンガーに吊るされている。その下の床には小さめの革靴が3つ。
おかんは、最初に制服を着た時を思い出した。軍服だったが、なんか一人前になった実感を得られた。
そして魔王宮に配転され、執事の制服を着た時、責任を持って生きなければならない、とふと思ったことを。
背筋を伸ばして顔をあげて生きる生き方をせねばならない、と感じたのだ。
あー、だから厳しいんだね、魔王に。
国民のみならず、どこからも信頼される王であれ、ってさせるのが仕事、王に対しての責任がおかんの持つ唯一の責任、だからね。おかんの仕事時のみならず、人生全てがその責任のもとで構築されるのは当然だろう。
その、誰も得られないであろうものを手に入れたおかん。
ただ、同僚たちはいい者達ばかりだが、同僚でしか無かった。魔人だから強いからメンタリティの基準が違う。
アタル達を見て、なんか、懐かしい弟達が戻ってきたような感じで迎え入れられた。
ちなみに、
おかんの元の孤児院の兄弟たちはもうとうにいろいろな所に働きに出ている。
たまに王宮に遊びに来てケーキ食って帰っていく。
(作者注:直しました。学校が2つごっちゃになってました。ごめんなさい!!)
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
{完結保証}規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜
Saioonji
ファンタジー
母に殴られ、命を奪われた――そのはずだった。
だが目を覚ました先は、白く豪奢な王城の一室。
赤子の身体、仕えるメイド、そして“皇子”という立場。
前世では愛されず、名前すら価値を持たなかった少年が、
今度は世界の中心に生まれ落ちてしまった。
記憶を失ったふりをしながら、
静かに、冷静に、この世界を観察する皇子。
しかし彼の中には、すでに常識外れの思考と力が芽生えていた。
――これは復讐でも、救済でもない。
自由を求めただけの少年が、
やがて国を、歴史を、価値観そのものを揺るがしていく物語。
最強であることすら、彼にとってはただの前提条件だった。
重複投稿作品です
小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる