疑う勇者 おめーらなんぞ信用できるか!

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下−171 アタルとおかん

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魔都
A学園

基本クラスはある。で、授業は全学年全クラス一緒に同じ科目が行われ、習得度別に別れて授業を受ける。
なのでクラスによっては大人数になるし、少数にもなる。
大人数の場合、助手が多く付く。
落ちこぼれは出さない。上に上がるものはいても、下に落ちる子は出さない。それがここの教える者たちの自負であり、責任でもある。

過去に、教えることに真剣ではない者がいて、即もとのところに返された。「こいつ、やる気ねぇ、」とA子の言葉を添えて。
その者は草履から送られて来た者だったが、桜は己の人選ミスを認め、良い人材を精選し、2人、新たにA学園に送った。今は良い教師だと信頼厚いらしい。


送り返された者には
「よかったなA子の判断で済んで。これがイサムが駄目だこいつ、と思ったら、其の瞬間に消えるか燃えるか豚になるかだったな。もちろん豚になってたら飯の材料になるだけだ。A子に感謝しろ?おまえのこれからの人生があるのはA子のおかげだからな?」
と、ほらを吹いていた。

そういうやつは吹聴して回るんで、イサム怖ぇええ、というイメージだけ流布されてしまった。
誰がその大本かすぐわかった桜は、そのアホウを”敗戦国”に追放。
あいつらは同じレベルなのでうまく馴染むだろう、と。

優秀だ優秀だと言われる草履の人材、それは桜の尽力のおかげで、結果的にそういうイメージがつくられているだけだ。駄目なやつもふつーにいるのだ。

だがそのおかげで、魔国や他国との交流が盛んに成り、草履に入ってくる物資や技術なども増え、人びとの生活に幅が出来た。また、武技も馴染んでいき、弱い草履兵というイメージも払拭しつつある。
今では敗戦国兵士相手に1対20くらいなら余裕になったくらいだ。(ちなみに、20人弱で現敗戦国兵達を当時5千とか1-2万相手しても余裕だったのは中央王国王都冒険者ギルド職員達。中-3話)

そして、桜とアラタが新領土(新しい国)を手に入れ、そこに移住する者達も増えている草履の国。
王が責任を持って生きていると、その国はよくなり国民も機会が増大するという良い手本だろう。
(その機会を手に入れるかどうかは、本人次第)


さてA学園。
お昼の給食を食べ終わったらその日は終いだ。

「アタルー、帰ろーぜー!」と、クジとダイキチがアタルを呼びに来た。
同じ孤児院で義弟達だ。
孤児院の子達は皆兄弟姉妹。

アタルは午後からは魔王宮で働く。
魔王は「いらん」と言ったのだが、アタルが唯で世話をされたくない、仕事をさせてくれ、と言ったのだ。
「おまえなぁ、、お前らのことを好きな大人に甘えるのも、おまえらの仕事なんだぞ?」魔王
「そんなの仕事じゃねぇ、、そーゆーのは乳飲み子に任せる!」アタル
・・・・漢だ、、旅が彼をここまで強くしたのか?!!

「よいではないですか魔王様。私が預かります。」おかん
で、危険領域に入ってしまっているアタル。
もちろん、クジとダイキチも一緒にやると聞かない。

まあ、もう9歳か10歳くらいのアタルと、7-8歳くらいかな?のダイキチとクジ。
そこそこなにかできるだろう。今から社会を知っていくというのもいいではないですか。と。
だって自分を見ているようだったから。

おかんは、自分も孤児で、そこの最年長だったのだ。

ーー

おかんの執務室。
「おめーら、俺はお前らの兄だ。
俺は人間の国から来た孤児だ。孤児院で年長だった。」おかん

「あ・・・」アタル
「そう、お前と同じなんだよ。なので、お前ら、もう安心だ。お前らの兄ができたんだからな?」おかん

おかんは知っている。そこの院の最年長にとっては、院長先生よりも、「兄」という存在がどれだけ大きいのか。どれだけ頼りがいのあるものなのか。を。

おかんは、3人を抱き寄せてやった。
「よくいままで頑張ってきたな。えらかったぞ。これからは、俺と一緒に頑張っていこうな。」
3人は鼻水をおかんの服におもいきりいっぱいしみつけながら頷いた。


その後、おかんの執務室に机が3つ増えた。
小さな制服が3つ、ハンガーに吊るされている。その下の床には小さめの革靴が3つ。

おかんは、最初に制服を着た時を思い出した。軍服だったが、なんか一人前になった実感を得られた。
そして魔王宮に配転され、執事の制服を着た時、責任を持って生きなければならない、とふと思ったことを。
背筋を伸ばして顔をあげて生きる生き方をせねばならない、と感じたのだ。

あー、だから厳しいんだね、魔王に。
国民のみならず、どこからも信頼される王であれ、ってさせるのが仕事、王に対しての責任がおかんの持つ唯一の責任、だからね。おかんの仕事時のみならず、人生全てがその責任のもとで構築されるのは当然だろう。

その、誰も得られないであろうものを手に入れたおかん。

ただ、同僚たちはいい者達ばかりだが、同僚でしか無かった。魔人だから強いからメンタリティの基準が違う。
アタル達を見て、なんか、懐かしい弟達が戻ってきたような感じで迎え入れられた。

ちなみに、
おかんの元の孤児院の兄弟たちはもうとうにいろいろな所に働きに出ている。
たまに王宮に遊びに来てケーキ食って帰っていく。


(作者注:直しました。学校が2つごっちゃになってました。ごめんなさい!!)
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