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下−282 Bar
しおりを挟む「マスター、いつもの」
ここはBar。カウンターのスツールに腰掛ける一人の男。
男はそう注文すると、ポケットからくしゃくちゃのタバコの包をだし、2-3本残る曲がったタバコの1本を取り出し、みみに掛けてあったマッチ棒を靴のそこで擦る。
ぽっ、と火が付き、タバコに火を移す男。
カタン、目の前にショットグラスが置かれる。
同時に灰皿も。
ふう・・男はタバコの煙を吐き出し、ショットグラスを右手の3本の指でとりあげて、グラスの中身を口の中に放り込む。
・・っ!げぇえええほっ!げほっつげほっつ!!げえほっつつつ!!!
「おい、きつかったか?」イサム
涙目になりながら、「これ、なんすか?これ?」ヨシオ
「いや、単なるバーボン?ふつーのだぞ?」
・・・・・・
「せっかくかっこつけてるから乗ってやったのに、台無しにしやがって」イサム
「めんぼくないでござる」
”一応、男子たちのカッコつけ場。できれば女性は遠慮して欲しい。演技にマジれる子は歓迎”
という立て看板を店の前に立ててある。
ヨシオがBar出来た事を知ると、すぐに作ってきた看板だ。
だからこの店の中、見ている者は気心おけない奴らのみなのだ。
「大体、今日が開店初日なのに、何が”いつもの”よ!」カウンター内にいるヨーコは辛辣だ!!
「そりゃお約束ってもんでしょ?」
「まぁそうだな」イサムも乗る
あほね、と一言で斬るヨーコ。
「マスター、俺に合うカクテル作って!」モッシュ
うーん・・・
シェーカーを出す。
スピリッツ45cc
ライム汁一絞り、
砂糖大さじ1
??大さじ??
オレンジブランデー15cc
でっかい氷3つでシェーカー一杯。
しゃかしゃかしゃかしゃか・・・
氷がぶつかる音はあまり聞こえない。水分が回る音が多い。
そのほうが氷が溶けずに水っぽくならない。
ロンググラスを用意し、
パカっとシェーカーを割って中身をグラスに。
みかん汁を満たして、ステアする。
それを、コースターに載せてすっとモッシュに前に滑らすように出す。
「かっけぇええ・・・」
「飲んでみてよ」
くんくん、こくこくこく・・
「お?飲みやすい?」
「まーな、」
でもスピリッツは向こうでも通常ので60度。こっちのだから70はくだらないだろう。果実酒系も30度くらいあるかもしれない。
いくらみかん汁で薄めてても、アルコールは低くない。
案の定、飲みきった頃には顔が赤くなっている。ろれつが回らなくなってるので、なんか喋ってるけどわからないので放置。
「おまえら、あまり酒飲めないだろ?無理するなよ」イサム
「いや、Barですよ?格好つける練習にもってこいですよ?!!」
そーだそーだと皆。
皆かわりばんこにカウンターの席に座って注文する。カウンターは離れて3人のみ。
テーブル席は待合席になってる様子だ。
なんなんだかなー
「ますたー!ステーキと、バーボンロックで!」ムリオ
やべえ!!
あー・・・もうヨーコが肉を切り始めている。
まぁ、ひかげ・・・
むんず、とヨーコの肩をつかむ。
「何やってんだ?」
「何って、ステーきでしょ?」
「何肉切ってる?」
「これ?多分、豚ね!」
「当たり!で、ステーキって一般的に何肉?」
「オーガ?」
「いや、元いた世界だったら?」
「牛よね」
「うん、だから牛肉か、無いならミノ肉使おうね?」
ステーキって注文したら、豚肉ステーキでてきたら、どうよ?
悲しすぎるよね?
くいもんでそういのは無いよなぁ?
食い物屋で、作る者がてきとーってのは犯罪同様だと思うぞ。
肉を切ってそのまま焼く準備始めたので、少し見てろ、と行ってイサムが始める。
にくを包丁の背でたたきまくりやわらかくする。面積2倍位になる。塩、故障をうまくふりかけるか、もしくは自分の手に出して広げ、肉に揉み込むようにしても良い。りょうめんやったらびったんびったんとやってひらたくし、
油を引いて、少しバターの塊を落とし、かなりとけたら肉を乗せる。
店内で煙を出したくないので、フライパンで焼く。外なら串に挿して直火が良い。
一瞬で焦げ目を付けたら火を弱めてフライパンに蓋をして少し。また火を強めてひっくり返して焦げ目付けたらまた火を弱くして蓋をする。
最後に香草を一本載せても少し火を弱めてちょっと蒸し気味に。
香草の香りがマイルドになってるかな?くらいでおk.
今回は中程はまだ半生程度にしてある。
付け合せはレタスっぽい葉を数枚。
・・・客を見てドレッシングはマヨと決め、はっぱにかける。
「おまたせ」
がちゃがちゃ、とホークとナイフを置き、ステーキを置く。
「ごはん、イルカ?」
「ごはん?うーん、イラン共和国」
動物、少なくとも生き物で返してもらいたかった・・・
ほら見てみろ、みんなもがっかりしているぞ?
と思いながらバーボンロックを出す。
ちゃんと一度ステアしてあげた。
がつがつがつ!カパ!ごくん!お、うめぇ?
がつがつがつがつがつ!!かぱ、ごくん!やっぱうめぇ!!
がつがつ、むしゃむしゃむしゃ!
「おみずもらえます?」
「おう、」
とすぐに冷たい水のはいったグラスを渡す。
ごくごくごくごく!ぷっふぁー!飲みきってから、
からんからん、と二度ほど回して残ったバーボンを流し込む。
水は口の中についたマヨ分を洗い流したのだろう。
「おまえ、飲み慣れてんなぁ」イサム
「まぁ、こっちの実家、みんなのんべぇで・・」
「へぇ、こっちで鍛えられたのか」
「まx,2度おいしい?人生?」
一度目は皆半端だったろうけどな
観客席からは溜息がモレている
とても自然だったな
おう、本物の慣れ、だぞありゃ
ムリオ、隠し能力者であったか・・
チートじゃね?
何でもチート呼ばわりはヨクナイ
さんせー
ヨーコさんも逆なアレだったな?
おう、怖いな
うむ・・でも気をつけようがない
イサムさんが側に居ればどうにか
ああ、それだけだ
ヨーコ、真っ赤になってプルプル震えている。
んじゃ次俺ねー
おう俺も番だった
うむ、
と
タカオとミシュラン、タロー
「エールください、あと、なんかつまみを」タカオ無難な選択
「マスター、美味しい飲み物」
なんか違うぞー
あほー
店間違えてんぞー
フレンチにでもいきやがれ!
とかやじが飛ぶ
「訂正します。やりなおしね!
おっほん、
マスター、今日のオススメは?」
どかどかどkどかっつ!!
イスがいっぱい飛んできて、イスに埋もれるミシュラン
名前が悪かったか?
「マスター、ブランデー、何があります?」タロー
お、無難な?
以外に?
いけそう?
いやいやミシュランの件もあるし
そう、油断禁物!
と、まだじっくり見守る観客ども
「そだな、Sv、SVOクラスが一つづつ、あと果実ブランデーだな。」
「果実のブランーは?」
「りんご、オレンジ、レモン・・」
「は?レモン?レモンのブランデー?!!」
「うん、こっちじゃあるな、珍しいよな?」
「ええ、見たことなかった。ちなみに・・うまいんですか?」
「味見してみるか?」
「ええ!」
ショットグラスにストレートで出すイサム
くんくん、こくこく、むぐむぐむぐ、ごっくん
口の中で遊ばせて香りと味を確認したようだ。
「へぇ、レモンっても、葉か、レモングラスですかね?」
「あー、そっちか、なんかなーって思ってたんだ。おまえ詳しいな」
「まぁ、元の世界でバイトで」
へぇ!
敵だ!
おう!幸せ組だな!!
エンジョイ派めぇええ!!
客のおねいさんたちをくどきまわり・・
「無口なので、バーテンならできたんで」タロー
・・・・・(観客ども)
「おめーら反省しろ、そこで正座」
うっす、と、皆正座する。素直な者達であった。
で、今からタローをバーテンとして雇ったイサム。
バリエリルが料理できるというので、ペアで入ってくれた。
イサムとヨーコ、めでたく観客側に。
「んじゃ俺先にいくぞ」イサム
もちろんヨーコも一緒に行く。
「マスター、バーボンベースで辛口のカクテル、それとレモンブランデーベースで弱めのを。つまみは、腸詰めで何かつくってくれるか?」
容赦ないイサム。
苦笑いのタロー。
バリエリルはもう動いている。
一瞬考えたが、シェーカーを1つ、ステアグラスを1つ出し、シェーカーにはレモンブランデーシングル、レモン汁一絞り、エールシングルを居れ、シェーカーとステアグラスに氷を入れて、ステアグラスにはバーボンジガー(45cc)とベルモットの白10cc程入れてステアし、ロックグラスに注いで氷も一緒に入れ、イサムに出す。
ヨーコの前にコースターを置きカクテルグラスを乗せる。シェーカーを振り、カクテルグラスに注ぐ。
シェーカー振っている時、氷が砕ける音はしなかった。
「作るのうまいな」とタローを褒めながらグラスを口に運ぶ。
「へぇ、これは、オリジナルか?」
「ええ、今あるもので何がいいかな?と思って」
「俺よりすげーじゃん・・・」
「どうも」
「あらおいしい。甘ったるくなくっていいわ!」ヨーコ
「ぬるくなる前に飲みきってくださいね」タロー
「わかったわ。」
と、
バリエリルの腸詰め料理が出てきた。
炒めものなのだが、軽くだ。油もそう使っていない。
つぶしたニンニクと胡椒の実、あと少しの塩の味付け。
スティックきゅうりが6本付いている。
油もんなので口直し用、ということだな。
「おまえら完璧じゃね?これから頼むな?」イサム
「ええ、私達出る幕ないわね」ヨーコ
そーなー
結局、数日後、店はタローとバリエリルに
「結婚祝いの前渡しとしてあげたいが、いいか?」
と訊いたら、2人共こくこく大きく頷いた。
近いうちに合同結婚式かな?
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