72 / 409
中−38 おばはん剣士VSおっさん幼女剣士
しおりを挟む昨晩、朝飯はいらないことを言い忘れていたんで、宿の朝飯を食った。美味しいことは美味しいんだよなー、ただ、あの店のメニューが面白いからあっちにしたいってーだけで。
「昼の一刻前くらいに、って言ってましたね。茶会からそのまま昼まで食わせてくれるのかな?」
「昼直前に、それじゃーな、はないだろ、俺だったらそんな恥ずかしいことせんなー」泉さん
さっき鐘が鳴っていたんで、多分元の8時を過ぎた頃だろう。スマホが充電できればなー、、もしくは腕時計を常にはめてりゃよかった、、。でもまぁ、こっちの世界の人たちは時間に鷹揚だから、そのほうがいいけどね。
5分ちこくぅー、とかせっこい奴ってすっげームカつくよな?俺は待たせるの嫌いだから先に着くけど、30分以内は誤差範囲な感覚だ。待つのは苦じゃないしね。なので、ここのやりかたは俺に合っている。
宿のおっちゃんに名刺を見せて、「どこらへん?」と尋ねると、
「こりゃ、辻馬車拾って行くほうが良いぞ?遠くはないが、でっけー屋敷なんでなぁ、、中をトボトボ歩くと日が暮れるかもなーはっはっは!」
まあ体裁ってのもあるんだろうし、、助言を聞くことにした。
ただ服装は言われたとおりこのままってのは、、「もしかしたら我が国の顔に泥ぬっちゃうかもなー、」泉さん。
なので貸衣装屋に行って、ほんの少しぱりっとしたものを借りる。
「昼食食べる予定なので、汚したら?」と訊くと、
「ああ、大丈夫だ、ほとんど洗えば落とせる。もしー、落ちないなーって汚れのときは、これだと大銀貨1枚、あんたのは大銀1と銀5だなー。」
よかった大して高くない。
泉さんは騎士なので、剣士っぽい服装で帯剣。
俺は学者仕様。魔法使えないんで導師とかじゃないのが少し惜しい、、、
で、辻馬車拾う。名刺を見せたらわかってくれた。
30分ほどで着く。
「あのオバハン、なんで遠いあの小さな教会にまで行ってたんだろうなぁ、、」泉さん
「そうっすね、他にも古そうできれいなの多そうですし、、、あの教会の近所の人が知り合いだとか、そこに訪ねていってただけとか。」
「でも馴染みの喫茶店も近くだったぞ?」
「あ、、なかなか、、昔あそこら辺に住んでた、とかー」
「そこいらかな」
通りはなんか高級な店屋や商会みたいな数階建ての建物が多くなってる。歩く者はそう多くな無い。が、馬車が多くなっている。
その通りを抜けるといきなり巨大邸宅区画に。
「「ほっほう、、、」」
・
・
まだまだ進む。
・
「ここ?王城の真横じゃん、、、、」俺
「あれだ、ここいら王宮周辺の場所は王宮内での位置を表していると思うぞ・・・」
んじゃ、王の横?兄弟とか、姉妹とか、かなぁ、、
「ま、俺らも武国王様直下だからな、王様の親友の直臣でもあるし、、」
「まー、そーですねー、、なんか実感したことないけど、、」
で、その屋敷の門番は素直におれらを通してくれた。屋敷の中を進むこと数分、馬回しで降りると、ちょうど扉が開き、真ん中からあの老婦人が出てきた。扉は使用人が内側から押し開いていた、なんか自動扉みたいな感じに見えたけど。
偉そうに見えないが、そういうのが板について自然だ。生粋の上流階級ってこーゆーのかな?
じゃなきゃ、俺も老婦人とは言わず、おばあさん程度の表現だったろうなー、などと考えが頭の中に。
「ご招待に甘え参上いたしました。今日はご招待ありがとうございます」泉さん
流石だなー。挙動の仕方がわからず挙動不審に後ろで突っ立っている俺。
さぁさぁ中へ、と老婦人に促されて中へ。
何?お茶会用の部屋?
居間ではなく、客間というわけでもなく、東屋を模した感じの部屋の中?緑多し!
冬が長いから、こういう部屋も作るのかな?
「ほほう、、凝っていますな、、」泉さん
「ええ、寒い時期が長いですからね、我が国は」
さあどうぞ、と東屋に模した席に促され、着いた。
ほどなくメイドが茶を入れてくれる。
で、紅茶ケーキが出てくる!!
「あ、、」
「ええ、あなたが昨日あの店に作らせたクリームですね。我が国の女性たちは、食べ物、特に菓子類にはとても執着がありますのよ?ほほほ」
ほほほ、は、どちらかというと、はっはっは、に近い音だった。騎士?
「お主、騎士だったのか?」傍若無人なおっさん少女!
「あら、やはりわかるかしら、、」
「まぁな、、学、お前もわかったんだろう?」
「、、はぁ、、まぁ、、かなー?ってくらいには、、」
「まぁまぁ、流石武国の王直属騎士さん達ですわね」
調べてるんかー、
「いろいろやること早いな、しかも、明かすのも早い。」泉さん
「剣士は速さよ?」
「そうでもある、な」
わかった、この人も武国の者達といっしょだ、、戦い好き、、、泉さんとやりたいんだ、、
昨日の接触から、なんか普通の人ではない感じがうすうすしていた、腑に落ちた。
「ほう、学、わかったか、、」
ニタリとする老婦人
「でも、まずお茶ね。ケーキ、まだまだあるわよ、新作よ」
「お!!それはそれは!!ごちそうに成るぞっつ!!!」
さんざん食ったあと、、
「さて、腹ごなしの時間か、、」
「もう?まだお腹にたまってるんじゃないの?」
「あー、このくらいで動くと消化が早まるんで、また食えるんだ」
「じゃ、腹ごなしの後は昼食にしましょう、パスタを用意したんだけど、他に要望があれば変えるわよ?」
「あー、俺はパスタも好きだ、あまり辛くなければなー、、、」
と、立ち上がりながら、メイドが持ってきた木刀を受け取る。
そのままで?
でも、老婦人がメイドに助けられてこの場でドレスを剥ぎ取ると、、パンツ姿、乗馬用に近いもの。最初からこれ目当て、と完全に言えるな。
「ほう、、んじゃ、俺らのことはほぼ知っているのだな?」泉
「ええ、西の国相手の武勇伝までも♪」老婦人
「怖ぇーな農国女は」
「ええ、昔から周辺国では有名よ♪」
・
・
結構間を明けて構える2人。
わずかに、じりじりと詰め寄る、、
泉さんの間合いのほうが広いはずだが、、相手も剣士、、
はやい!まだ間合いが詰まっていないと思ったが、老婦人の方も釣られるように前に踏み出していた、、
ザン、、
「ふう、、あたしが釣り出されるなんて、、初めてじゃないかしら、、、」
「んー、、出てこなかったらそりゃそれで、あるしなー、引かれても、そりゃそれで、、」
「わかったわよ、、一服したらまた一回ね、その後お昼でいい?」
「ああ、なかなか楽しい♪。」
老婦人のほうは汗が目立つ。一方泉さんはけろっとしている。若さの体力の差、もあるだろうが、力量の差がでかいな。
汗が引き始めたら
「さて、
「そうね、
今度はもっと長く見合っている、、、じりっじりっ、、とわずかずつ前に
バサバサバサッ!! 近くで鳥が飛び立っても微動だにしない。
俺の頬に風を感じた瞬間、泉さんは老婦人の目の前にいた。
昼食
「ほう、美味いな!!♪」
「でしょう?貴方方の好みも結構把握できたんだから」
老婦人、泉さんにゾッコンだなーー、
食後
居間で茶を飲んでいると
人が入ってきた。老婦人が立ち上がり迎え入れた。
「私の友人達を紹介したいのだけれど、いいかしら?」
「おう、勿論だ!」
「はい!」俺 もう完全おまけ化しているけど、まあよくあることかな?
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
転生したらただの女の子、かと思ったら最強の魔物使いだったらしいです〜しゃべるうさぎと始める異世界魔物使いファンタジー〜
上村 俊貴
ファンタジー
【あらすじ】
普通に事務職で働いていた成人男性の如月真也(きさらぎしんや)は、ある朝目覚めたら異世界だった上に女になっていた。一緒に牢屋に閉じ込められていた謎のしゃべるうさぎと協力して脱出した真也改めマヤは、冒険者となって異世界を暮らしていくこととなる。帰る方法もわからないし特別帰りたいわけでもないマヤは、しゃべるうさぎ改めマッシュのさらわれた家族を救出すること当面の目標に、冒険を始めるのだった。
(しばらく本人も周りも気が付きませんが、実は最強の魔物使い(本人の戦闘力自体はほぼゼロ)だったことに気がついて、魔物たちと一緒に色々無双していきます)
【キャラクター】
マヤ
・主人公(元は如月真也という名前の男)
・銀髪翠眼の少女
・魔物使い
マッシュ
・しゃべるうさぎ
・もふもふ
・高位の魔物らしい
オリガ
・ダークエルフ
・黒髪金眼で褐色肌
・魔力と魔法がすごい
【作者から】
毎日投稿を目指してがんばります。
わかりやすく面白くを心がけるのでぼーっと読みたい人にはおすすめかも?
それでは気が向いた時にでもお付き合いください〜。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる