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後−2 スタリッツアからの手紙
しおりを挟む翌日、朝食後に俺達は商会に向かった。
俺は領主様あての手紙を一通持って。
商会の支店長は気さくに見える人で、いかにも商人していた。人選は流石である。
勿論商業に精通していて、カレーのこと、オーウトの店から飲食店ギルドに話が行っているだろうこと、を話し、武国にもカレーが広まることをお願いした。農国から武国に行く者が決まったらバックアップすると確約をくれた。
あと、スパイス類も小館に送ってくれると。
泉さんはしきりに、東武領都にケーキ屋を出せないか?とけしかけていた。
支店長はあまり乗り気ではない。武国の国民の嗜好は小豆がベースのものや甘辛団子のようなものやせんべいのようなものだ。ケーキが浸透するには時間がかかりすぎるのではないか?と。
カレーのように、匂いで興味をそそる、というインパクトに今ひとつ欠けると。
「将軍御用達」とかにしてもらえませんかね?と俺は助け舟を出した。泉さんの本体のためだ。女公爵へのわずかばかりの贖罪も入っていたかも知れない。
その一言で、やってみるとの言葉を得られた。
情報に関しては、地道に、商売のやりかたに沿った方法で全く疑念を起こさせないようにやっていかねばなりません。焦るのは悪手です。と。時間がかかるだろう。でも経験豊富な者がそういうのであれば、ソレに従うのは最善なのだろう。
雑談時、転移魔法、転送魔法で雪を南国に、という話を出したら、うーんと考え込んでいた。可能性があるのだろうか?一笑に付すというものではないように見えた。
この支店以外にも、北の国の首都にも立ち上げているとのこと。また、日のいずる国の首都にも出す算段をしている、多分俺達がソコに着く頃、人員は到着しているかしないか、くらいではないか?とのこと。人員が来ていれば、通信は可能だろうと。
あとは、北の国までの情報、そこから東へ、また、その先から南に下りて日のいずる国首都への情報などを貰った。
支店長と2人になったとき、手紙を託した。彼も俺が2人に成るのを待っていたのをわかったようだった。
昼は、商会から少し奥に入った路地にある喫茶店にした。
「奥のほうが静かでいい。」泉さん
確かに馬車通りだと、音やらホコリやら、結構なもんだ。静かな小さい路地のほうが、店も客も落ち着いていて居心地も良い。
またここにも小さい教会があった。この街は小さい教会が多いようだ。オーウトで小さいモスクが多かったように。
ああ、日本での小さい神社や、祠のようなものなのだろう、こっちの教会やモスクは。
「昨日、どうでした?武官さんと飲みに行って」
「あー、彼はこっちに長いらしくってなー、、いろいろおもしろい話を聞いたぞ」
「へぇ、、」
「飲み屋街というのか?娼郭街とまではいかないが、おねーちゃんがお酌してくれる楽しい店とかなー」
「・・・・幼女も行っていいんすか?」
「・・・だめだろーよ、、」
当然だよな、法律など無い方が道徳は発達している場合のほうが多いんだから。
「あ、モフ☆モフの獣人のおねーちゃんばかりの店もあるってなー」
「え?!!!どこっすか!!行きまそう!!ほら!!今すぐ!!ほらーー!!!!」
こいつ、、、(泉)
東武領領主が、スタリッツアからの手紙を受け取った。
短い手紙だった。
”問題は解決。心配無用。”
だけであったが、領主東はその意味の深さを理解していた。
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