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後−35 ふつーんでいいです。
しおりを挟むうん、美味かった。
でも、、こういう美味さに慣れていないというか、よくわからん?
「どうっすか?」
と、デザートが来る前に聞いてみた。
「うーん、、こういう料理は、、よくわからんなぁ、、なんか慣れる必要があるんじゃないか?美味いんだろうけど、どーうまいのか?とかがなぁ、、」
「同じくっす、、」
デザートのケーキはうまかった。コーヒーも美味かった。
で、お会計は泉さんがお財布係なので泉さんが払ったけど、店出てから聞いたら、、
「ゲロっ!ほかで10回は食えるんじゃね?!!!」
「ああ、もう二度といかんかな、、」
「激しく同意します!!」
「明日は、あの御者のおっちゃんが教えてくれた普通の方に行きましょうねー」
「ああ、そのほうが心に優しいな、、」
で、
そのまま宿の方向に歩いていったところにあった飲み屋に入った。
混んでて、なんか活気あったので入ったんだが、、
「混み過ぎだろ?なんだこれ?」泉さん
「テーブル、、無いっすねぇ、、」
「あ!二名っすか?今テーブル作りますんで!」と給仕のあんちゃん。
奥から小さめのテーブル、椅子2脚を出して、部屋の隅に置いてくれた。
そこの席について
「すごい混み具合だな、いつもなのか?」泉さん
「まぁ、、そーですね、今の時間が最も混んでますからねぇ」あんちゃん
「つまみは、にいちゃんのおすすめで3品ほど、酒は何がうまいの?」泉さん、さっそく”おすすめ”使っているw
「酒は、、大農国がうまいっすかね、今新酒出始めなんですよ、、」
「お!できたてか!いいね!!んじゃ冷でくれ!」
つまみは、みりん干し、つけもの、ワカメと白身魚の酢の物、、、
「、、、、武国?」俺
「ああ、まんまだなぁ、、」
でも酒にピッタリ合った!!
流石食い物に関しては、すげぇなぁ、農国人達!!
「さっきのとこよりこっちのほうがよっぽどうめぇ♪」泉さん
「ですねー♪」俺
いや、うまいみりん干しがありゃなんでもいーんだけどねw
酢の物もうまかったけど!
「俺らにはふつーの店のがいいな!」泉さん
「全く!!」
で、ほろ酔いになった頃、次行く!とかうるさい泉さんを引っ張って宿に帰る。
宿の食堂で、一杯のんでからおやすみ。
ーー
「おい学、、朝風呂いこーぜー!」
泉さんが強制起床させてくる、、
「うーん、、どーしたんすか、、珍しく早起きとか、、」
「あー、早寝したんで早く起きた。朝風呂行こーぜ?ここの風呂や、朝からやってるんだと。」
へぇ?
なんか面白そうなんで行くことにした。
「わお、、」
「おお!朝市だな!なんか騒がしいと思ってた」
通りの両側に筵などをひいて魚や野菜、米菓子、砂糖菓子、炒り豆類など、布、ほかいろいろ、物売りが出ている。
漁港の街みたい、、って、ここも似たようなもんだからか、、
ししゃもみたいな小魚を2尾買い、食いながら風呂に向かう。
風呂は朝から人が多かった。
入っている人たちの会話を聞いていると、
一日に3-4回風呂に入るみたい、、、しかも毎回サウナに入る強者も、、だいじょうぶか?
まぁ、そうやって2ヶ月で、強あんこ型力士からほっそりにしているんだろう、、、
だったら日頃から節制してりゃいいのに、と思うのだが、んなことできるやつぁここに来ねーよっ!!とか言われるだろう。
なので、人数の割に、人間のいる密度が高い、、一人で2人分?にばーい!にばーい!!
なぜか、”年寄りになると、昔の記憶のほうが出て来易い”ということを思い出したのは、どういった理由からかは全く不明だw
出る時に「朝風呂はおまけがある」と、牛乳を貰った。腰に手を当てて一気に飲む。
外の縁台で泉さんを待っていると、程なく出てきた。
「おう、牛乳貰ったか?」
「ええ、飲みました」
「なんで牛乳なんだろう?」
「多分、俺の時代の誰かが吹き込んだんだと、、」
「なんか意味あるのか?」
「・・・・さあ?」
・・・・
宿へ戻って朝飯をくおう!
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