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後−52 日のいずる国王都 アスカ
しおりを挟む「昨日は面白かったですねー」
「ああそうだな、面白い人たちだったなー。、、でも、一般の人たちの騎士団の認識なんか、殆ど無いんだなぁ、、。武国みたいに全国的に武芸とか浸透していないと、あんなものなかもな」
「あと、仕官するとかが一般的じゃないのかもしれませんねぇ、、」
「うん、手に職を持つのがあたりまえなのだろう、、俺の居た時代も結構そうだった。奉公するのは、売られるようなもんだったしな。」
やはり今日もさっぱりした良い天気。
いろいろ天候の話はあったが、駐在武官から聞いた「秋はさっぱりしたいい天気が続く」という話があたりのようだった。
旅も、長くなるとマンネリ化する。
でも、旅は移動だ。だから場所はほぼ毎回新しい土地。
国境を跨げば結構変わる。山を越せば結構変わる。
景色は土地。土地はそこに住む人の生活や文化を決める。土地に合わせた生活様式にしないと住んでいけない。
そして、
自分の居住地域から出たことがない者には、大きな変革を起こしてくれるだろう。
俺は、日本からこの世界に飛ばされた。
大きな大きな旅と言って良い。
で、生きるために夢中だった。役に立つこと、早めに結果がでるようなこと。みながそれを実感できるようこと。などを考え、教え、理解してもらい、やってみてもらってきた。
そして、今、皆は大きな結果が出ていると言う。
着いた当初から当分はその夢中な時期だったので、俺がこっちへ来たという、でっかい旅(異世界間)の衝撃、大きな文化の違いを受けたときの衝撃など気にしなかった、できなかった。
更に、攻国、占領地への駐留。
敵地であり、敵の住民達の中。
余計なことをあまり考えている暇など無かった。
住民達を送り出してからは暇が多かったが、廃墟に居るようなものだったので。
人が居ないと文化も生活も無い。
が、
のんびり旅をしていると、
その土地土地の人々、生活、文化、自然など見ることが出来、興味も湧き、知ろうとする。
まぁ、今回の多くは食文化だけど、、それでも武国での生活を考えると、かなりの変革をもたらすことができるだろう。
美味しいもの、というものは、もっとも受け入れられやすい変革だ。
旅の結果、というものは、自分の家に帰った後、に出るものだと聞いた。
「また旅に出たい」「あの地にも一度」など焦がれると、自分の居る場所が自分にとってはあまりよくないと思えることだという。
帰国後半年や一年後、「やっと帰ってきたんだ。もう旅はいいや」と思うようであれば、自分の居る土地にじぶんが合っているのだ。
俺達はどちらになるのか?
それとも、俺達の土地を変えていくのか?
まぁ、食い物から始めれば、難しくもないかも知れないかな?
王都には夕方前に着いた。
ーー
御者に紹介してもらった宿。
御者の泊まる宿。だから停車場の近く、つまり中心部からは結構離れている。
「どーせ2,3日で次に行くんだ、いーだろ」と泉さん
メシウマ、風呂近し。
宿の主人は昔馬車やって金貯めて今宿の主人、と笑っていた。
「仲間が泊まれるように、なるべく停車場の近くにした。」と。
話の通り、晩飯は上手かった。
シチ。トマトと肉ベース。肉は一度焼いたらしく、香ばしさがあり旨い。
昔は茶店もさほど無く、長距離では野宿も当たり前だった。だから肉の焼いたのの匂いは好きなんだ。
と、自分の好みで作っているらしい。うまいからなんだっていい。
ココの人たちは結構多くの人たちが移動するし、いろんなことを積極的にやるみたいだから、それが飯に大きく反映されてるのかもしれないな。
小館だと、村の若者が「王都に出て一旗揚げる」とか言って村を出ていくくらいだった。
旅とは言えないよね。
文化の差なんだなぁ、。
なんか、またへんに考えっぽくなってきている。スイッチ必要。
「泉さん、ケーキ屋見つけに行きましょう!、もしくは酒の店!」
お?おう、、、行くか、、
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