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後後50 そんちょ屋敷の厨房
しおりを挟む村に帰って落ち着いたら、人狼の子どもたちが増えていた。
勿論新しく生まれた子達は表に出ないんでわからないが、3歳くらいになって親が表に出していいとなった子達が、幼年組に加わっていた。
俺をはじめて見る子達。俺がはじめて見る子達。
少年組やリーダーの太狼や次狼が俺と親しくしているを見て、警戒はしないが、、なかには人見知りの子もいるし。
で、2-3日、風呂の後にトリミングをしてやってやっとなつき始めた。
「なんか、お前たちが来た最初の頃を思い出すなー、、」
「あっはっは、随分昔のことに思えます」太狼
子どもたちが怖がったりしないかと一緒に居てくれてるのだ。気遣いできるし、強いし、良いリーダーになってるよなぁ、、
「あの頃は、今と比べりゃ、毛並みボッロボロだったなぁ、、、そりゃひどいもんで泣きたくなるほどひどかったなー」
「あっはっは!、、、すみません、、、」
「そりゃそうと、飯、どうよ?」
「ああ、新しいほうの食事ですね、ガクさんが仕入れてきた、、」
「そうそう、向こうではあんなのばっかり食ってた、、うまかったなぁ向こうの飯は、、」
「そうなんですか?」
・・?
「・・うまく、ないの?」
「うー、、どうでしょうかね?スキだって子もいるみたいですけど、、」
トリミング後、小さい子達がお昼寝に入ったので、そんちょ邸に行く。子どもたちは太狼にみててもらう。
帰国後、俺達の食事は「久々に武国に帰ってきたのだから」と、武国の飯を出していてくれた。
なので、俺らはまだこっちでの洋食が「どんなもの」なのか見ていなかった。はっきりいって忘れてたw
領都のらくだとパンケーキ屋を見て、なんか安心してしまってたのかもしれない。
「ちーっす!そんちょ奥さんいるー?」
「はーい!」
どたどたどた、、
「すんません忙しい?」
「うんにゃ?昼終わってわたしゃ暇だけど、、」
「あの、カレーとか、シチとか、パスタとか、、できたら作って見せてほしいなぁと、、」
「・・・・あまし、自信ない・・・」
・・・・
なので、
そんちょ奥さんと、その部下No1を連れて領都に連れて行くことにした。
ラクダ亭のおっさんに教えてもらえたらなー、と。
こんなことなら、そんちょ屋敷の女性陣もシェーレの養成所にぶち込めばよかった、、、
今日もう午後なので、行ってもろくすっぽ何もできないだろうけど、行くだけ行って、ラクダ亭の食堂とパンケーキのケーキ屋に食べにいって、領主様のとこ泊めてもらって、翌日からラクダ亭おっさんのところで厨房手伝いで覚えてもらおうと思う。
そんちょ奥さんと部下No1(おくさん補佐)は、二人共だんなに許可もらってきた。
で、快速馬車で飛ばす。
ーー
領都。
「はぁ、発展したねぇ、、、」奥さん
「あたしははじめてだったかな?」補佐
女性たちはあまり出る機会ないんだろうなぁ、、機会作らなきゃなぁ、、
村の女性たちに年一回くらい慰安旅行とか、、あ、おっさん達でも外に出たことな者いるよな、熊チームと戦闘要員以外は出たこと無いかもしれない、、、
領主邸に行き、領主様に挨拶し、滞在の許可を貰い、街に出た。
「ここが農国の料理人がやっている食堂です。向こうで知り合ったベテラン料理人。すごく美味いですよ」
と、店内に。
「ちわ!また来たよ!」
「おお!いらっしゃい!今日も本場のカレー?」
「うん、普通の1つと、はじめての人よう2つください。あと、シチ一つ、クリームシチ1つ、取皿3つください。勿論アチャーも3つね!」
「おうよしきた!上手いの淹れるからな!」
美味いアチャーをわかるガクにアチャーを淹れるのは嬉しいのだ。
ほどなく料理が来た。
「コレ食べて辛いと思ったら、その紅茶をのんで口に含んですこし口の中で遊ばせて飲んでください。辛味がかなり飛びます」
と教えてから食べさせた。
2人はアチャーを度々口に含んだが、匕ー!とも辛いとも言わず、もくもくと食べた。
その後、シチをとりわけ、それを食べ終わったら、クリームシチを取り分けた。
クリームシチのときだけ、少し臭いに顔が曇ったが、それでも食べていた。
流石、食い物を知ろうという心構えができているんだなぁ、、
2人共食べ終わり、アチャーのおかわりで一息ついている。
「わかったわ」奥さん
「うん」補佐
・・
「「ぜんぜん違う」」2人
他に客がいないのを確認し、店の主人を呼んだ。
で、俺がお願い事を説明し、たのんでみた。
「よしきた、まかせな!」と快諾してくれた。いいおっさんだ!
「こっちきてから地元の食事を食べ歩いて思ったんだが、食事に対する考えが違うんだろうなぁ、、あまり重きをおいていないというか、、食事が幸せだと思わないのか、、だから多分、素材の使い方から違ってるんだろう。」
「さすがプロ!僕らもずっと旅して毎日くってきて、最後にそれがわかりましたよ」
「あんたたちも流石だな、単に食い歩きしていたわけじゃないんだな!」
まぁ、、単なる食い歩きの旅だったけど、、今思えば、、w
で、領主様と面識あるのか訊いたら(無かったら面識作っとこうと思った)、こちらに着いた当初は領主邸に世話になっていたという。
「泉とガクの肝いり(の計画)だからな」ということだった。
ありがたいこっちゃ!
「かなり世話になったよ。俺は武国語少しできたからいいけど、他の者達はまったくな者もいたからな、それを、先生を呼んで教えてくれたりな」
「この2人は領主邸に世話になっているので、そこから通いますんでお願いします」
と、任せて、領主邸に戻って領主様に報告し、村に帰った。
村に帰ると
「飯作るの最も上手い人を連れて行っちゃったんだから、おまえ責任な!」
とそんちょに言われ、晩飯だけは毎日俺も厨房に入ることになってしまった。
まぁ、子供達にも食べさせるんだから、俺の好きに作らせてもらおう♪
数日語、
「ガクしぇんしぇー、おねげーしますだ、、武国飯も食わせて、、」
とそんちょが厨房に入ってきた。
子どもたちが喜ぶので、俺が入ってきてから毎晩洋食だけだったw
晩酌にあわないよなー♪
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