【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

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後後55 旗艦出港

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ひと月後、泉さんが領都から戻ってきた。旅から帰って、そんちょ宅に住みっぱなしで、たまにいずみ村に顔出しにいったり、領都にいったりしていた。シューレのやることが面白いんだろうな。美味いしw

「領主様から言付かった。先遣隊が先日出港した。旗艦武国(戦艦)艦隊のほうは半月ほど後に出る予定だ。見送りに行くか?。だと。どうする?」泉さん

半月後、特に何も無いし、
「特に何もなかったですよね?シューレにその頃ここを空けてよいか聞いてきます」俺

シューレは、特に何も無いな、なんかあったら村長ちの女性陣にたのむから大丈夫だろう、とのことだった。


「では、領都をでるのは10日後くらいですかね?」俺
「ああ、そのくらいだと言っていたな。」
「じゃ、一週間後に領都に向かいます。泉さんはそれまでこっちですか?」
「特に決めていなかったなぁ、、メシウマなのでこっちにいるわ。」

「助かった、泉さんがいないと素材確保一人じゃきついんだよねー。」俺
「その分、賄いでうまいもん食えるからいいじゃないか?」泉さん
「まぁ、、」

ここのみならず、そんちょんちの食事も少しずつ更にうまくなってきている気がする。
より丁寧に、考えながら作っているような感じかな、出来上がりのものをみていると。
それが身に沁みついていけば、自然にうまくなっていくのが普通になっていくだろう。
染みつけば、包丁の入れ方一つとっても、昨日より今日、今日より明日、もっとうまくなりたいと自然に欲しているから。素材の見る目も、使い方からみれば選び方も変わる。それができてきているようにも思える。

特訓受けている者達が独り立ちすれば、そのうちこの国も皆そんちょんち女性陣みたくなり、ゆくゆくは農国みたいになれるのだろうか、、、食事の違いが判る者が多ければ、かわるだろうな。
なので今判断するのはむつかしいね。

ああ、食事の向上に興味を持つ者が増えたら、向こうから着た人たちに料理教室を開いてもらえばいいのか、、わざわざ食に関して辺鄙なところに来るような奇特な人たちだ、やってくれるだろうw


それからまた素材調達、味見、モフ☆モフの繰り返しのおいしい毎日が一週間ほど続いた。

戦艦建造に関わったという熊と俺と泉さんで領都に行き、領主様と合流して艦隊母港に行った。

ーー

港町はすごかった。物凄かった。馬車が進むのもやっとだ。

「・・・はんぱじゃないっすね、、」俺
「ああ、、これ、見送りだよな?」泉さん
「ええ、乗船兵士や乗務員などの家族だから、船に乗る者の数倍いるんじゃないですかね」熊
俺らはあっけにとられたが、領主様は慣れている?にこにこしている。

「これが戦の見送りだ。いくら百戦錬磨の我が軍と言えど、海を渡るのだ。今度こそもしものことがあるかも、と危惧する者も少なくないはず。なので、よほどの事が無い限り、皆見送りに来ているだろう。」領主様

やっと司令部前に着いた。
領主様は司令部付きの仕官に迎えられ、俺らも一緒に中に案内された。

「・・先日来た時、こんな司令部ありました?」俺。泉さんに訊く。
「あー、あったような、、ほれ、、建物もたったばかりじゃなく、1年は経っている様に見えるぞ?」
あ、そういわれれば、、

質実剛健のみの建物なので、主張は控えめだ。見過ごすのも無理はないかもしれない。
昔の役所はこんな感じだったんじゃなかろうか?みたいな一階。カウンターがあり、奥は机がいくつか6つ置いてある。受付関係のみだろう、小さめだ。

二階、三階が木造、一階が石と多分レンガとモルタル。
一階の床は磨かれた石。二階からは木の床。かなり丈夫に作られているようだ。
向こうの世界の昔の木造の学校のように整然とした作りで、各扉の上に遠くからでも見えるように部署の看板が出ている。クラスの表示と同じ感じに。これも大田さんか福田さんかな?

三階に司令官室があった。
扉に札が掛かっており
西方遠征軍総司令官室
と書いてある。

今回の戦いだけの司令官。
合理的だな。

前回の戦争では、東武領とあと他の1つの領が兵を出して、うちの領主様が司令官をやった。
よほどのことがない限り、王宮の軍は出さないそうだ。
他に機会を与えてあげる、だそうだ。
前回の戦争で東武軍が出たのは、その前に攻国から仕掛けられたから。その継続として捉えた戦争だったので、当然権利は東武領にあった。

今回も、北山領征伐を行ったのは泉さんなので、本来東武領に指揮権を与える話になていたのだが、
「毎回貰っても、、他から余計妬み僻みが、、あと、海もあるし、、」と領主様が敬遠し、海の有る領で武力が強く、より信頼できる領主のところに譲ったらしい。

なので、司令官どの、うちの領主様をしたにも置かない歓待。
と行っても下世話な接待などではない。対応が極上ということ。

良い宿を確保し、食事も確保し(それだけこの街に人が多すぎる)、出港見送り時のために貴賓客の見物台を作ったとのこと。でかくて頑丈に作ったので、その後は一般に展望台で開放するとのことだ。


出港時間は日の出前半時くらい。陸風を利用して出港するとのこと。
空がしらんで来た頃に出港できるようにすると。


なので、俺らは厚着して、暁闇の中、見物台に行った。
周囲にはもう結構人が多く、物売りも多く、特にあたたかい茶が多かった。

農国で買った手袋が武国でやっと役に立っている件w
泉さんは、手袋はめて、これはいいな、とか言いながら立木にグーパン本気で入れてる、自然破壊やめよーw
つか小さい少女のなりでそんなことやってりゃ、いくら武国といえども、周囲がマジ引いているぞ?
デストロイ・泉とかw

物見台は結構高く、五階建てのビルの屋上くらいの高さかな?
上がるのに階段があるけど、寒い中でこれはきびしいな、、上ですぐに汗が冷たくなって、、、
が、少しずつ明るくなってくると、いくつか有る埠頭の全容が見渡せるこの場所のこの高さが丁度よいことが判る。

「こりゃいい場所だな」領主様
皆うんうん頷いている。

「展望台を領都や王都に作ったら面白いかもしれませんね」俺
「展望台と言うのか、、都全体を展望する場所、というわけか、、まぁ間者が来てそこで全容を掴まれても、問題ないしなぁ、、小館隊が存在する限りwほっほっほ!♪」得意げな領主様

おっと、いつの間にか将軍様が領主様の横に!
「クッ、、、いいわ、、いつか引退したら俺だってな、小館隊以上のものを、、、」将軍

なんか、将軍様は今福田さんとやりあっているらしい、俺らと一緒にゲートであっちに行きたいと。
「福田がガンコでなぁ、、」将軍
「そこらへんもちっと戦闘狂達の心理をわかってほしいものですね」俺が同意する
「おう、おまえからも言ってやってくれ、たのむわ、、泉からもな?」
「承知しました。奴はまだそこらへん硬い。将軍になにかあったら次期が独り立ちするまでどうにかすることも、自分の仕事だとわからねばならんのになぁ、、」泉さん
「まぁ、そうじゃのう、、我らだって生きがいを止められてはなぁ、、」と、西で陸上拠点確保したらゲートで向こうに行く予定の我が領主様。俺らはゲート様様である!

「しかし、西の国のおかげで、こっちは皆団結でき、ゲートなどの利用もできるようになったし、西の国も結構役に立ったんですね」俺
「「「・・・・・・・・・・」」」
「は?」俺

「・・すげーな、もう終わった気でいるのか、、」泉さんが呆れ顔?
「いや、、でも、終わりでしょ?あとはきっちりやって、可能な限り一人も死者を出さないで奴等を殲滅すりゃいいだけで、、」

「こういうのは、能天気の部類に入るのかのう?」領主様

ーー

戦の神に捧げる出立の儀式を行い、総司令は旗艦に乗り込んだ。
「総司令、自ら先頭に立つんすか、、」俺が驚くと、
「え?おまえ、、日本人だったよな?」泉さん
「ええ、、でも、、前の世界大戦の時は、日本の総司令部は最も安全なところに最も強固な地下壕作ってましたよ?」
・・・・・・・・・・・・・
「・・やっぱり、お前の日本と俺の日本は違う日本だ。絶対にっつ!!」泉さん言い切った。

そう思うのも無理ないなぁ、、戦国時代はあの家康だって先頭立ったんだからなぁ、、
つからなんだろう?あんさけ腐ったクズに成り下がったのは、、、江戸時代?
もしくは、江戸末期に日本を乗取った長州の資質?それっぽいなぁ、、、

「徳川を滅ぼした長州の呪いっすかね?」
「ああ?・・・・あー、、、、ほんの僅かな、、そうだな時親とか除けば、蛇みたいな奴等だからなぁ、しかも公家資質だろう?裏でなんかやらかしてっのが得意だったそーだし、何より人の意見をまともに聞いたり考えたりする者がいなく、意見を言うやつを”自分を全否定する敵”扱いしたらしいよなぁ、、で、長州人全体の資質でもあったというのがなんか空恐ろしくてな、当時。そういうのが江戸に入ってくるんだぞ?京都だけで満足できないのが奴等なんだろうな。天皇を滅ぼして自分がその位置をぶん取らなかったのが不思議にも思うけど、責任を押し付ける者がいなくなってしまうんで残したんらしいじゃないか?」
一体何処情報?

「まぁ、、その後の日本が実質滅亡した世界大戦で責任を取らされたのが天皇だったし、、、長州閥、上手く逃げたみたいだし。第一、明治維新の素と成る思想改革というか下克上思想というか、、を起こし始めたのが長州藩内からだし、、」
「ほれみろ」

「んじゃやっぱ呪いじゃないっすか?」
「あー、、そういうのが俺の死後にあったんなら、日本にかかった呪いだなありゃ」


(注:あくまでも彼らの考えです。そういう見方もあるんだよ?程度で。なので議論受け付けません悪しからず)


旗艦武国は艦隊を引き連れ出港していった。
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