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後後64 機動部隊?! ソクセキ
しおりを挟む「果てしない荒野、ってこういうのを言うんでしょうねぇ、、」
俺は隣で馬の上でうつらうつらしている泉さんに声をかける。
「お、をう、、だなぁ、、、飽きてきた、、、なんか、こう、、スカッとすることねーかな?」
今朝、泉さんが起きてから、領主様からの手紙を読んだ。
やることないんでそのまま進もう、
ちゅーことが書いてあった。
まぁ、、そうだよな?
でも、
領主様なら、
もちっとなんかコレっていうなんか出してくれてさ、俺らが、おおお!!ってちょっと感動するのとか、期待しないでもないかったんだよなぁ、、
それとも、進むだけ進んでりゃ、そのうち船から連絡入ってそっちに急行とか?
いやねーな、、速度が全く違うからなー、船の兵士たちを降ろして行かせるほうが早いし、、もしなんなら司令部に船での兵士輸送要請し、位置だけ教えてそのまま先に進めばいいだけだし、、
ーー
そんなこんなで2-3日経っていた。
たった2-3日で、あれ?2日だっけ3日経ったっけ?ってわからなくなるほど、全く変化ねいです!!
で、そんなこと思った翌日、ぽくぽくぽくぽく馬に乗ってると、後ろの方から地響きが少しづつ?近づいて?
うつらうつらしながら、振り返るんもまんどくせぇとか思ってたら、
すっぱーーーん!!!
「起きろ!ガク!!」
後頭部を平手打ち?
お?夢?
「夢じゃない。全軍停止!!ここできゅうそーくっ!!!」領主様
泉さんも目を覚まし、、ぼーっとしている、、味方内だからなー、
「・・・泉さん、高速馬車ですよ?いっぱい在りますよ?荷が満載ですよ?飼葉も、樽?水も?
歩兵も皆馬車にのってるですよ?」
・・
「へ?(いきなりしゃきっとする泉)、んじゃ、全軍で高速進軍?なにそれ?何処の機動部隊?」泉さん
「ですよね?一体、、、なんか転移ゲートがでっかくなったんじゃないかな?と思われる件」俺
「あたりだガク。もうあの最初の飢餓者発見の時に、将軍様は物資輸送用の転移門を作れと指示されてな。助かったわ。
農国と日のいずる国と同盟してなきゃ、こんなの使えなかったわな。特に日のいずる国さまさまだなぁ」
と感慨深そな領主様
精霊も多かったしな、、魔法使いも多くてもなんの不思議もないわな、あそこらはw
でもな?
今になって、こっちきて何年も何年の経って、やっとおっきな魔法かいっつ!!ちまちまちまちま小出しかい!!
モフ☆モフも出てくるの遅かったしっつ!!!
俺にチートも無いのはまったく変わらんなっつ!!!
「まあ何に憤ているのかわからんが、戦争になったから、というか、必要になったからやったまでだ。
普段からゲートばかり利用するようにってたら、街道整備など、支配者は行わないだろ?民はぬかるみやら回り道やらの苦労そのままだろう?便利過ぎるのは、あまり使わんでいいんだ。
転移門だって、王たちが時間ない、でも頻繁に会えれば信頼がより強くなっていく、そのために絶対必要だから各国の王宮騎士団駐屯地に設けたわけだ。特に緊急性も無いのに便利に使いたいためじゃあない。
理解できるだろ?」
と領主様
俺と泉さんは
(ああ、ひょいひょいと農国に行けるわ、とかの目論見が破壊されたことを理解した)
「それじゃ、ここで少し休んでから、爆走するぞ?野上、お前たちは我らに追いつきながら、可能な範囲で、両側の地域を索敵しながら付いてこい。」
「はっつ!」
と、跳んでいってしまった。
「休憩後、と言ったのに、、、」
「解き放たれたんで、仕方ないですねー」俺
俺ら移動拠点が決まるまでもったら付いてきていたので溜まってたんだよ狼だからおもいっきし走りたいんだよなー
ーー
数倍の移動速度である!
つーか、俺も馬で疾駆けし続けなきゃならんので、すんげー疲れるんですけど、もも、ふくらはぎ持たないんですけどっつ!!!!
でも、そんなのは数日続けば少しづつなれていった。怖いね慣れって?
んじゃねーよ、もももふくらはぎも太くなっているよ!鍛えられちゃってるんだよっつ!!!
ジーンズ履けねーよ!ないけどよっつ!!
よって、数日後、まじ前方にうっすら高い山々の姿が見え始めた。
「まじあったんですねぇ!!」
でかい声で泉さんに叫ぶ
「おお!あれ超えれば、まともな世界だ!!」
嬉しそうである。
それは、あの夢の通りだったら、だからな?
でも、
そこで、戦闘じゃないかな?
ああ、泉さん、だけじゃねーな、こいつら全員それを望んでるんだよなっつ!!!
「おら!つえー奴見ると、わくわくするだ!!」ってやつらだったよなっつ!!!
どこの猿民族だよっつ!!!
行かねば餓死世界、行けば戦闘世界、どっちにしてもダメんじゃーん!!!
しかし、
なんにもないなんにもないまったくなんいもなーい世界から開放される、やっとあと数日で、、
とにかく行けばまともな農地が見られるんだ、、戦闘で荒される前の、、、
まぁ、うちの将兵達が一般人や田畑を荒らすとは思えないけど、、
などと思いながら時にはうつらうつらしながら早がけを続け、それから3日位後?
「やっと山の麓です!!緑も無いけど!!」俺
「・・・ここも、かぁ」泉さん達
まじ、山の麓までさえも、坊主!!!丸坊主!!!
「この念の入よう、はんぱないっすね?ここまで自然破壊するのが楽しかったんスかね?この西の国のやつらはっつ!!!」俺
「・・・・・そこまでじゃぁないだろう、といいたいが、、でも、言えないなぁ、、おまえの言うとおりに思えてしまうわ」
と領主様もご納得です!
と、、
「報告します!、」野上
いつの間に戻ってきたのか流石ニンジャ部隊人狼である!(違います)
「東に(狼の足で)半日ほどのところに山越えの小さな道が在りました。うちの馬車なら超えられそうです。」
ふむ、、
「で、向こう側は?」領主様
「はい、向こうはこちらとは違い、普通の景色が広がり、村落が見えました。農耕が継続されており、戦闘員も見られませんでした。何より戦争の気配がほとんど感じられませんでした。」
「ほとんど?」
「はい。村落を抜け、四半日ほど行くと街が在り、そこには兵士の気配が在りました。防衛の兵士なのか、戦争のためのなのかは、街に入れなかったので確認できませんでした。」
「つまり、街は何かで囲まれていて、入るのに容易ではない?」
「はい、古い高い塀で広く囲まれていました。東武領都の半分くらいではないかと思われます」
「ほほう、でかいな、領都かなにかだろう」
「んじゃ、泉、全軍の指揮をとって、峠超えしろ。私はガクと野上達と、先にその街に行く」
「は?、、ずりぃ!領主様!そんな危険な役割儂の役割ですわ!!代わってください!!」
「はっはっは!たまにはオイシイところを儂にくれ、な?め・い・れ・い・だ!」
領主様は鎧など全て脱ぎ、平服に着替える。
俺は胸当てと手甲、すね当てを外せば民間人w
脇差しだけ背中に回して差している。
将軍様も脇差のみ。
「全軍傾聴!、これから泉が全軍の指揮をとる。指示に従い、安全に山を超えろ!向こう側では極力戦闘を避けろ。
では、泉、たのんだ」
と、言い残して速攻で馬を駆る、
あ、まってー、といいながら俺も馬を駆る、野上達は嬉々としてついていく。久々の飼い主との作戦行動なので嬉しさひとしおなのだろう。
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