【ありがとうございます!!底辺の壁突破!!】拉致放置?から始まる異世界?生活?【進めー!!モフ☆モフ!!】

uni

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冬入ったなー、と思うのは、たまに氷が張っているのを見る時。
雪が振らない小館に氷はめずらしいが、それだけにThe冬!!って感じがもろなのだ。
それ以外は、、、あまり木枯らしも吹かないし、、まぁ寒いよな、みたいなー。
元の世界の寒い地方の連中が聞いたらどつかれそうだが、
ここの冬は楽ちんなのだ。

だが、寒がりなガクには厳しい。特に朝。
しかも朝は鍛錬があり、泉さんが起こしに来る。無言で布団をはぎとりふとんから引っ張り出される。仕方がないから着替える。で、鍛錬始めりゃ体は温まる。汗が出るほどやる。汗かくのが一つの目安とからしい、冬だと。夏は汗かいてあたりまえなので。

こっちの者たちは健康だ。しかも病原菌がいないのか、流行病とか聞いたことがない。多分神様が良い神様なのだろう。
どっかみたいに凶悪な霊とかを神に祭り上げるとか無いので。今思えば悪魔教みたいなもんだよな?こええ・・・。
泉さんに言ったら、「まぁそうだな、、たしかにそんな気が多かったかもなー」
まじですか?、、、

モフ神様、よかった、、、まともな神が広まって、、、。

そーいえば、東の大陸にまで行ってたよな?どーしてっかなあいつら。



東の大陸に今は獣人はさほど多くはない。減らされてたからだ。各国全てではないが、結構多くの国が獣人を下に見ていた。獣人が少数派だからそんなことできたので、人間と同数とかいたら獣人支配になっていたろう。個体の能力差がありすぎるから。
しかし普段は獣人は闘争しない。ひとは普段からそういうのを無意識にしている、大なり小なり。そこをとっても獣人に不利だった。

なのであまりモフ神が広がる機会は多くはない。
が、
そういう獣人達だからこそ、獣人のよいところ、特に見た目でよいところをばっちり伸ばす神様なんか、わかるやつにはがっちりハマってしまうのだ。

比較的温厚な国では、もうまちなかで獣姿で歩いている獣人も目立つようになった。もちろん毛並みはかなり良い者たち。
自分の毛並みを自慢するための獣姿なのだから。
すこーしづつ、モフ神の効果もでてきているようだった。



西の国。
僅かにあった集落は、今は人の気配も無い。
武国に潜り込んでいた奴らをお繰り返したときに作った集落ですら、人の気配も無い。
嫌がらせを好む連中、見てみぬふりをする連中、そういうのには生きていく能力はまず無い。
人から奪う、寄生する、そうやって生きていく能力のみだ。
なので、寄生できなければ、終わる。
すべて終わったのだろう、、、



ガラガラっ、
「はらへったー!」
「おうガク、遅かったな」
「泉さん、もう食い終わったの?」
「いや注文したとこだ。」
「すみませーん、昼定食一つくださーい!」
「はいよー」

シューレの食堂は、そんちょ宅女性陣でやっているので、そんちょの家で食べていた者たちは皆ここに来る。
他の村の者たちも、結構来る。うまいからね。
外国から修行に来ている連中も、本当の目的はこの食堂だという話もある。だから修行はなんか永遠に終わらないとか?

トリミング。小動物相手ではなく人並かそれより大きな動物相手。体力を使う。腹減るのだ!。
泉さんも稽古をつけているので腹減るだろう。
で、ここの飯は超うまいので腹いっぱい食べてしまう。
でも午後遅くにはもう腹ぺこになる。

泉もガクも、何もしなくても叱るものはいない。何もしなくとも、食事できるし幾ばくかの給金も入る。
でも、できること、好きなことを使って皆が喜ぶことやためになることをしている。
武国の貴族では、そういう者は少なくない。

来るべき場所、だったのだろう、と、たまに思うこともあるガクや泉。


何年生きているのかとっくに忘れている大精霊シューレ。
何気に生きてきたけど、最近は面白く生きている。
教える者たちも多い。能力は高くない。が、やる気は、教え甲斐があるほどだ。それがこの村と、領都。それだけでも毎日結構面白いのだが、たまにイレギュラーで、泉やガクがなんかやる。それが意表をつくようなことでおもしろい。

「人間の寿命は短い。こいつらが終わるまで、ここにいてみよう」
という気にはなっている。

とりあえずの目標は、武国のすべての「料理を作る者たち」が、せめて農国並の技量を持つようにすることだ。
2-3世代かかるだろう。が、シューレにしてはあっという間かもしれない。
けど、面白い時間になるだろう。

悪意がほとんど空気にないというそこの社会集団は、精霊にとって居心地がいいのだ。
これだけ人が多いのに、と、長く生きてきたシューレは少し驚いた。この小館のみは別次元なのだろうか。
領都もかなりよいが。

フィジニとバカやっていたときも楽しかった。が、あのときは2人だけだった。街もほぼ関係なかった。

ふと、全てはここに来るために?、と沸き起こった。
まさかな。
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