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後後201 アニャータの狩りから
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「あれだ、、身体能力の差、だな・・・」泉さん
うむ、泉さんをしてまでそう言わせしめるアニャータの猫度。猫と言うよりネコ科の猛獣とか、、、
「一緒に付いている公爵がもうおまけになっている件」俺
「あっはっは、、あー、、俺、ついていかなくってよかった、、」泉さん
先でアニャータと公爵が狩りをしている。もっぱら狩りをしているのはアニャータだけだけど。
近くに付いてくが、もう呆然と見ているしかなかった俺ら。
「ご両親が行かない、って言ったわけがわかりましたね」
「ああ、同じ猫科っても、彼等はもう歳だからな、あそこまでやる気にならんだろ」
年取った猫って、猫じゃらしでもじゃれないよね?
公爵も「あれー?」って顔して見ているだけ。手を出す隙きが無い。
その公爵が俺らを手招きしている。
難しい顔しているんで、また難癖つけられる気が、、、
「お前たち、うちのアニャータに何をした?」
いきなりそれかよ、、
「別に、、、一緒に朝げいこしているくらいですよね?」
と泉さんを見てみる
あれ?
あさっての方を見ている泉さん
「いずみさん?」
「お?ああ、、アニャータは素質あるよな」
・・・・・・・・・・・・・・・
「で、何をした?」
その話の最中にもアニャータが次の獲物を追って奥に入っていくので俺らも追いかけながら、、
「いやー、大したことはしていないがなー、子どもたちと一緒に狩りさせたくらいで、、」
なんてことしてくれたんだかなぁ、、、
「そんなんでここまでなるわけなかろうがっつ!!」
うん、この人なんにも知らないんだ?
「アニャータ本人に聞いてみたらいいんじゃないでしょうかね?」俺
・・・・・・・「そうしよう、、」公爵
アニャータッ!!
夢中になってるアニャータを止め、呼ぶ。
で、訊く公爵。
でも、泉さんと同じ回答。
腑に落ちない公爵
仕方ないなぁ、、
「あのですね、ウチん
「皆まで言うな!わかった、子どもたちの見本となるために超頑張ったアニャータだったんだな?で、ここまでなってしまった、ということだな?」
・・・・まぁ、そーでいいか、、
「いえ、おばさま、、私はあの子どもたちをお手本にして成長しましたの。素晴らしかったです、あの子達は。狩りの神様の申し子のようでした!!」
アニャータバラしました。
「なんじゃそれ?」公爵
「・・ご存知ないのですか、、、武国の人狼部隊、世界最凶の部隊って、聞いたことありませんか?」アニャータ
「・・・・あ、ああ、、聞いたことあったかもな、、」
ねぇんだな?
「それが人狼部隊小館隊だと勘違いされていますが、子供隊のことです。その部隊およびその出身者達の部隊が最強なのです」
「はあ?子供のほうが強いの?なぜ?」
「なぜかは知りませんが、、なんか方法がまるっきり違うとか。」
・・・・・
とても信じられませんって顔。
「まあ、うちの大人の部隊の隊長を子供隊に入れてみたら、追いついていけねぇ、ってぼやいてましたね」俺
「忍者部隊と急襲部隊の差かな?」泉さん
うん、わかりにくい、、
「ある程度パターン化されてりゃ急襲部隊でもいいけど、それが全くなければ忍者部隊の独壇場だろ?」
うん、少しだけ判る程度かな、、
「なるほど、、」公爵
へ?わかったの?すごいね?
「特に一対一、一対数名くらいなら、まぁ負けねぇな」
泉さん、少しドヤ顔かな?
「まあ、自己防衛にはぴったりか、、ならばよかろう」
なんかえらそー、、自分が育てた弟子を、他の師匠が思い切り「超」にしちゃった、納得行かねぇ、、みたいなところだったのかな?
「ま、今まで剣技や戦闘を知っていたから伸びたのであって、それが無ければまず無理だったのは確かだな」
と、フォローを入れる泉さん
すごいね!!
少し満足した顔かな?公爵。
話しているとアニャータの狩りの興奮も収まったようなので、おのおの左右の手に魔獣を一匹づつ掴んで引きずって森の外まで運ぶ。やっぱ公爵が一番苦労して、、途中でアニャータが代わりに持っていた。すごいね?俺無理だし、、
体力でも嫁に敵わない件、、
得物はそこにおいて、安全のために少し森から離れたところに居る荷馬車を手招きして積み込ませ、俺らは邸の馬車に乗る。
ぱっかぽっこぱっかぽっこ、馬車はゆったり走る。森への道は街道ではないので整備もそこそこでしかない。
「おまえのところの部隊はそれほど強いのか?」公爵
「ああ、以前北の人狼の最精鋭が来たけど、、あっけにとられていたな、で秘密を探るとか一月以上滞在してたわ」
「で?結果は?」
「この間また来て、今度は腹据えてって村に宿舎建てて居座っている」
・・・・
北のあの精鋭も?ほんとかよとかぶつくさ言っている。なんかおばさんというか、若いあんちゃんっぽいよね?
最近の世間をしらないんで、その変化についていけていないのかな?
時をとめてるおばはんw
「東の大陸への遠征とか、知っています?」
「そのくらい知っておるわ」
「んじゃ、編成は?」
「・・・・・・」
井戸端会議程度なのかな?
「西の大陸への遠征もそうでしたが、泉さんの人狼部隊が大活躍しました。あれなきゃ、まだ西の大陸さまよってたかも?」
「それは少し大げさかもしれんが、人狼部隊が調査に長けているおかげで、無駄な時間はほとんど無かった事は事実だな」
「どっちでも戦わなかったですけどね」
「ああ、斥候に徹していたからな。彼等はそこでも優秀だ」
「戦闘意欲をコントロールできる、ということか、、」
「うむ」
来そうな予感、
「その村を見てみたい」
キターっつ!!
まじかよー、、これ以上ろくなの増やしたくないがなぁ、、
「王都には農国王の離宮ってなかったっけ?」泉さん
「ありましたっけ?」他の街のことは知らないよ、、、
「ま、そのへんは俺らでは決められん」泉さん
ーー
晩飯には公爵は出てこなかった。
「なにか急用ができたとかで、王城に行かねばならない、とか言って飛び出していってしまった」お義父さん
「「「・・・・・・・・・・・・・」」」俺、泉さん、アニャータ
困ったもんである、、、
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