無双!令嬢殿 (大衆娯楽らのべ)

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無双!令嬢殿  無双姫

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極東の小さな島国。
その西方の裏に位置する小さな村に通ずる道、森の入り口。


「へっへっへ、観念しなお嬢ちゃん、」
「「「「「「へっへっへっへっへっ!!」」」」」」
丈の短い麻の一重にももひきの、髷すらろくに結っていない、いかいにもチンピラ風情の男たち。

「ゴミモブのセリフそのものだなぁ、低能すぎるのを自慢しているのか?」
身長は男の胸にも満たない子供、女の子。木綿の、使い込んだ、しかし清潔そうな野良着。子供には機能性がある方がいいからだろうか。腰には短い刀が差してある。

「あ?威勢の良いセリフだなw言っとけw、んじゃ、かかるか?」
「「「「「「おう!」」」」」」

わざとゆっくり近づくモブども。見える範囲に7人。
本人たちは怖がらせているつもりなのだ。
相手の状態を認識せず、認識できず、「こういう場合はこうなっててあたりまえだ」と、テンプレ思考しかできない本当の「能無し」の証明でしか無い。

こういうバカどもは、一匹を一瞬で徹底的にやれば、他の者たちは蜘蛛の子散らすように逃げていってしまう。
なので、

ヒュン!!ヒュン!!


その小さい子の右腕が一瞬動き、その次の瞬間左腕が一瞬動いた、ように見えた。

「「「「「「「うっぎゃーーー!!!」」」」」」」

モブ共は顔を両手で押さえ、うずくまった。全員。

一定以上の損害を与えると、経験の薄い者たちは逃げるという選択肢よりも、痛みをどうにかしたい、という気持のみを優先してしまう。動物以下だ。動物は動けなくなるまでは逃げるという選択肢を絶対に手放さない。

投擲術。女子供でも有効な攻撃を離れたまま可能なので、最も得させたい技術である。
腕全体を使って得物を投げる。鍛錬によって、一度に3-4つまで可能。精度は、それこそ鍛錬度合いよってかわる。
自分の手に合う得物を使うとより効果的だが、側にあるなにかを使うことができるのが好ましい。



権姫。その少女の名前だ。
爺さんの権を頂いて、長女なので姫。一族の頭領予定者。
父親が強引に付けた名。強引、と言ったように、他全員から大反対されたが、無理やり付けた。
姫は最近やっとその酷さに気づき、それ以来父と口を聞いていない。当然だが母も誰も取りなさない。父はうちでは一族頭領なのにぼっちになっている。


一族は、表向き、地方の権力者、豪族、となっている。
表向きは、この地方を牛耳る者の一派になっている。
が、実質、地方の最高権力者や中央の権力者につかえては居ない。独立している。
いつでもその牛耳る一派を殲滅できる力はあるし、中央をも同様だ。

ではなぜ全支配権を奪い取らないか?
「そういったことはとてつもないバカで平凡なモブのやることだからだ。」
家訓である。

「脳あるタカは爪を隠す、程度は凡人モブのやること」
も家訓である。

実際、権姫の一族は国内では誰も知らないような取るに足りない小さな豪族でしかないが、
一旦この島国を出ると、
大陸「清」でも、東南アジアの中心国シャムでも、皇帝の一目置く一族であり、王の側近の一人で王を絶対的に守っている一族の一つ、である。それらの土地で、更に近隣諸国との貿易や情報取引で、周辺でも一目どころか何目もおかれている。

だからこそ、この島国の「国」の小ささ、弱さ、というものを客観的に把握し、取るに足りないもの、と結果を出すしか無いようなところだと分かってしまっている。
「別荘にはとても良いところなのだがな、季節ごとの景色はきれいだ、食べ物もいろいろあるし、温泉も多いのが特に良い。自然の中にいて、これほど空気が美味い場所はなかなかない。
ただ、ひと、だけがなぁ、、。」

強者の資質を持つ者がほとんど居ない。
モブどもは井の中の強者を担ぎ上げ、その強者がより力を得られるようにせこい協力をし、その強者に寄生して生きる。
「あまり見ない社会形態だ」
というのが、権姫一族の評価。
なので、権姫一族での日本滞在になる者たちは、あまり外部と接触しない。
勿論この国でも資質を持つ者達も、少ないながら存在するが、彼らと接触すると、間接的にモブ共に接触する機会が激増してしまう。なので「誰とも接触しないほうが良い」と。

随分むかし、当時の首領の案で、村人全員どっかにあざをつくり、「流行病みたいだから村を閉じる」と、
村全体を強固な柵と塀で囲んでしまった。
そうするとどうであろう?
首領は「この村と接触したがる者はほとんどいなくなるはず」と踏んでいたのだが、

近隣の村の村人たちが大挙して押し寄せ、そこらじゅうに火を放った。
「病の全てを焼き尽くせ!血を浴びるな!感染るぞ!触るな!感染るぞ!!」
と。

斜め上の対応をされ、
「奴等全員ぬっころすか?」とうちの村人達は首領に問う。近隣村の村人達がうちの村近くに来たときにはもう察知していたので、全員避難していたから被害は無かったが。
いつでもどこでも警戒網を持ち常時警戒なのは当然だ。

「んー、、襲っている奴等数人を逆襲し、お前らの着物と取り替え、死体に油を掛けてもやしとけ、、」

所詮モブども。その程度で騙される。行方がわからなくなった数名は、どっかにいったのだろう、山で獣に襲われたんだろ?のみで終わってしまった。

それ以来「余計なことをしないこと」も家訓になった。

後日、囲いなど全て取り払い、以前と全く同じく作り直した後の村を見た周囲の村の者は、自分たちが襲撃したということが本当にあったことなのだろうか?と、自分たちの記憶の方を信じられなくなった。
そしてモブ達は、その混乱した記憶を封印した。
矮小な脳、狭量な心、芥子粒ほどの概念しか持てぬ者たちは、そのちっぽけすぎる「常識」から外れることは、無視するしか方法はない。


そんな引きこもり生活の中、
姫は活発だった。
しょっちゅう村を抜け出しては、周辺を飛び回っている。だからこその野良着なのだろう。
周囲の村のガキどもは「ドッカの姫様」が城を抜け出して遊び回っている、と思っている。まぁ近いことは遠くはない。一般人の子供で帯刀など許されていない。

いつものようにガキどもと棒きれでちゃんばらなどしていたら、
「人さらいだ、お前ら森に逃げろ。そのまま自分ちに帰れ。」姫
「姫様は?」
「あっはっはww ゴミを成敗してから帰る。分かっているだろう?あの程度は妾にとってアリンコ以下だってことは」
「「「「「まぁ、、、」」」」」
「安心して帰れ。お前らがいると足手まといだ。人質に取られたら妾は負けるぞ?」
「それはいやだ!」
ならば帰る、と皆森に逃げ込んで帰った。

人さらいどもは「もっとも金になりそう」な姫さえ入ればあとはごみと見ていた。

で冒頭。

その直後
下っ端らしい5人程の喉をかっきる。

残った二匹のうち一匹に。
「おまえらの首領はどこにいる?」
「「うぎゃー!いたいたいいたい!!目が、目がぁあああ!!」」
すっ、、
小刀が右腕を切り落とす。今度は左手で右腕をおさえて転げ回るゴミ1。

耳を掴んで頭を引っ張り上げる、
「首を掻っ切ってほしいか?黙れ。」
ゴミ1は、どうにか自分を抑えた。
「貴様らの首領はどこにいる?嘘言うとどうなるか、お前が思うより数倍恐ろしい目にあうぞ?」
「、、葛領五味村だ、下呂村長が首領だ」
ゴミ1を楽にしてやり、
ゴミ2にも同様に聞いた。
情報に間違いはないようだ。

葛領は隣だ。つまり、自分のいる領ではやりたくない、と他領をねらったわけだ。領主とつるんでいるかもしれんが、しったこっちゃない。妾の周囲で目障りなことをしやがった罰は与えねばならない。

屋敷に戻った姫は手下を揃え、
「葛領五味村討伐を行う。村長のゲロとその関係者全員一人残らず討伐対象。やつらの仲間なら女子供も許さん、禍根を残すな。
討伐終了したところから全て焼き払え。」

父親は無視して、自分の部隊を作り上げてた姫。
経済的にも姫は自分でいろいろやっている。
「あんな親父いなくても、もう自分でできるから。今までありがとう、といっておいてくれ」
と母親に父への伝言を頼んだのはかなり以前のこと。
それから父はあまり部屋から出なくなっていた。廊下を通ると、なんか念仏が聞こえることが多くなっていた。
年寄りは何かあると仏壇に拝むのが好きだ。


で、勿論隠密部隊なのでウマなんぞ使わないし、街道も通らない、昼間ならな。夜中なので街道を走っていく。
夜の”町中以外の灯りのない街道”で、この隠密部隊を目視認識できる者は、隠密か剣豪ぐらいなものだろう。
勿論姫も走っている。先頭切って。しかも抑え気味で。それでも最後尾は結構ギリギリで走っているから。
姿勢がかなり低くなっているので、一般人が見たが狼の群れが走り抜けていった一瞬、だと思うかも知れない。

一般人の徒歩3日ほどの行程を数時間で走りきり、そのまま襲撃。
村長宅で火事を起こし、「襲撃だ!!迎え撃て!!!敵は少数だ!弱いぞ!!」と叫び声。
阿呆は集まってくる。
バカ相手は楽だ。


スゲーなこの村、女子供も刃物持ってやってくる、目をらんらんと輝かせて。
「弱いぞ!」に釣られたんだろうなぁ、、
でも敵は殲滅と命令しているので。


襲撃終了後、村を見回ってみた。
誰も居なかった。全員参戦したのかな?
敵は少数、弱い、ということで、残った者たちが逃げるという思考はしないだろう。
更に、この程度の村であれば、足腰の立たなくなった老人達が居てもおかしくなく、それらを養う余裕も充分にあるはずなのだが、居ない。
「そーいうことなんでしょうねぇ、、殲滅してよかったですね」と隊長。
予定通り全てに火を付け、後にした。



その後、風のうわさに、あの村を殲滅した者たちを見つけ出して討伐しろ!と葛領主が怒り狂ったという話を聞いた。
やはり領主もグルだったわけだ。

まさか、こっちの領主もぐるで、お互いの領民達を攫わせていた、なんてこと、ないよなぁ?






姫は釣に来ていた。海だ。
屋敷の裏側にあるいて程ないところ。

小さな桟橋の先で、糸を垂らしている。
手からそのまま。

ひょい!
と、小魚が釣り上げられる。

ここで釣をする者なんぞいなんで、姫の良い釣り場なのだ。手から直になのでウキもいらない。
10匹ほど釣り上げると、魚の入ったかごを持って小走りに浜辺の小屋に向かう。

「じい!焼いてくれ!!」
「姫、腹が減ったか、、ちょいとまっておれ、すぐ作るからな」

じいは浜のモリビト。桟橋の番人。よぼって見えるが、領主軍程度なら一人で阻止くらいはできる。殲滅は、、昼間だと厳しいだろう。
姫にいろいろなことを仕込んだ一人でもある。

と、いうことは、この桟橋は重要なものだということ。よぼ老人一人だけ、という体に見せ、実は歴戦の者をおいているのだから、重要かつ機密なのだろう。

実は、この先数時間程度の所に小島がある。
そこが、この国内の姫の一族と海外をつなぐ大きな拠点になっている。
数時間、と言っても、姫の家の特別な船だ。小舟なのに3枚の帆を持っている快速艇。喫水は浅く、物をほとんど載せられない。載せる作りではないから。「速さ」のみを追求したものだ。
廻船ならば3日はかかるだろう、と言われている。しかしこの浜にはそのようなでかい船を泊める場所はない。
領主も幕府もしがにも掛けぬほど小さな、一人か二人用の小舟漁船しか使えぬほどの桟橋。実際ほとんど使わない。
快速艇は、海側に掘った洞穴の奥にある。洞窟への出入り口は屋敷の中。

屋敷の裏は海。そこの桟橋は小さく船もほぼ無い。正面から少しの軍で責められたらすぐに落ちる、ほどの、取るに足りない村。
豪族と言っても、その1つの村だけの、場末もいいとこだ。
見下さないものは居ないほど。
その立場が、韜晦するに最も大きな役割を果たしている。


周囲の村の大人たちさえも、内心姫の一族を見下していることは姫も気付いている。子どもたちは姫と仲が良い。たまに、村の大人達が姫のところをバカにしてるのでムカつく、と言うときもある。が、「放っておけ、お前らが妾達を擁護すれば、やつらは今度は妾達に敵意を向け始める。うちの村に襲いに来たいか?」
「絶対嫌っつ!!」
「ならば、捨て置いてくれ。な?」
子どもたちはそういうところ結構大人より大人で、以降、そのような話を聞いても無視しているという。


「しかし、うちの一族は、いまだになぜこの村にこだわっているのかのう?」
晩飯時に母親に問いかけた。
「・・・・??はて?考えたことも無かったわね???」

「大陸でもシャムでも、そっちのほうだけでイイじゃないか?ここを保持せねばならない意味が、なにかあるのだろう?」

母親は父に話しかけない。父が加わると姫がすぐに行ってしまうからだ。父も分かっているので口は一切出さない。自業自得である。周囲の話を全く聞かなかった、ということもあり、周囲も全く助けてくれない。孤立無援の自業自得人生である。

「わしの代で、この村を引き払おう、と思っておる。」姫
「いいんじゃないですか? 全く何の意味もなし。皆も向こうに行けるので喜ぶでしょう」

反対者ゼロ。

「では、代替わりを早めなければいけませんねぇ、、」と母
声を出さずに泣き出す父





それから3年後。

向こうに持っていかねばならない物は全て送った。
ガランとした屋敷に、姫の直属部隊、一族の部隊。
補佐をする者たちの一団。全員で50名に欠けるほどであろうか。
揃っていた。
他の者たちは全てもう国外各地に向け出立している。
快速艇も、この残った者たち分しか無い。
技術の粋の快速挺を残していけるわけない。大型船と一緒であれば遠洋もどうにか可能なのだ。
沖の小島も、ほぼ完全撤退が完了している。
沖の小島に残っているは、姫の一団が乗る分だけだ。


「妾が頭領になった最初の仕事であり、この国での我が一族最後の仕事でもある。
一人も欠けること無く、遂行しろ。」
全員無言で首肯。



皆駆け続けた。
国の首都に到着後、
前もって指示していた計画通りに、各班に別れる。
標的の居場所はだいたい分かっている。が、今回は、一つでも取りこぼしが会ったら全く意味がなくなる。
監視圏内に場所確保、標的確認した場合、姫に連絡。最も遠いところで、彼らでさえ2-3時間かかる。

「よし、全て標的確認。では丁度3時間後に開始せよ」


今のこの国の領主共にクズが多いのは、中央がそうだからだ。
ここんとこ歴代の将軍は低能で、よって悪党の傀儡になっている。
今の将軍の子どもたちもクズしかいないとされているが、
実はひとつだけ光明があり、その唯一の聡明な息子は幽閉されている。聡明で正直で優しいので、周囲全員から警戒され放り込まれた。
それと、それに付くじいやを除けば、それらクズ領主が集まっているゴキ屋敷みたいなものだ今の幕府城は。
クズどもは自領を見ることもせず、首都江戸で享楽の毎日を送っている。正月にさえ帰国しないほどだ。
なので、標的は全てこの江戸に居る。ありがたいw

各班の連絡員たちから続々と「完了」の報告が上がってくる。
全ての処理を確認した。
さて、
姫の班は「次期将軍予定者救出任務」だ。

「本当に幕府城か???」部下たちが訝しむほど。
ほとんど警戒無しで、姫たちは仕事らしい仕事もせずに救出成功。
次期将軍予定者とそのじい、および彼らが「救出しておいて」という者数名を城から出し、
火を付けた、全周囲から一気に。城の秘密の抜け穴も出口を塞いでおいた。
増えすぎた害虫を駆除するには、この手が最も効果的だ。

後衛組が安全にされた屋敷を確保しているので、そこに帰還。

各班帰還の報告を聞き
全員集合。
「皆、よくやってくれた、完璧だ。久々のちょとした仕事なので、体が動かない者もいるかもしれんと危惧していたが、そんなことは無かったようだな。
大儀であった!!」

お湯のふろに入り、消化の良く美味く豪華な食事を用意させていある。
よくやった部下はいたわってやらねばならぬ。

次期はそれらを聞いていたが、、なんか、これから来る姫の僕への話を聞きたくないなー、と思った。



姫と、直轄部隊隊長と各班長、一族部隊隊長、次期、じい。後衛部隊長。
揃って小さな部屋に集まった。

「さて、これからが本番だ。
主な害悪を取り除いた。
しかし、このまま放置しておけば、次期は傀儡にさせられ、今と同様になるだろう。
なので、次期並のまともな人物で次期の周辺おび幕府政権を固めねばならない。反抗的な領主が出た途端、亡きものにするくらいの武闘派も必須だ。”次期命!!”ってくらいの忠誠な。」

「姫様命!!てのだったら、いくらでも居りますが、、、次期はまだ表に出ていないので、厳しいですね」
直轄部隊長。この正直もんめ!!なにもでんぞ?!

「なので、お前たちに集まってもらった。
なぁ、大変もうしわけないんだが、、、お前らのうちで、半数、こっちに残ってもらえんか?
参謀として”浜の爺”に来てもらってもいいから、、、」
ぶんぶんぶんぶん!!
両部隊全員思いっきり首を左右に振る、それはもう振るっ!!
なんだよ、じい、人気ねーなー
「いやいやいやいや、申し訳無さすぎですっ!!この国一国ごときの件で、あの方の出る幕には不足すぎです!!」
そうかぁ?もう隠居だぞ?
「いやいやいやいや、隠居しても、あれほどなのだから、、まずいっしょ、、、」
「わかった、じいに聞いてみる。じいが来たい、ってたら、来させるからな?」
・・・・・・・・・・青くなるなよー

「まぁ、私でもまだまだ爺には勝てぬからなぁ、、お前らの気持もわからんでもないけど、、、でもこれとそれは別だしなー」
非常?非情な姫

「いっそ、先にロクデモナサそうな領主一族全て消しとくか?」姫
「まぁ、そのほうが手っ取り早いっすけど、、、予備軍どもは気配消しますよ?」
「あー、あとあと面倒だなぁそれも、、、」

えっと、この国を「たかが一国」扱いし、全国に多数いる領主一族を「めんどうだから全部けしとく?」とか、なんかそこらへんの物を「邪魔だから捨てとく?」みたいに言っているし、、
まぁ、幕府城消しちゃったくらいだからなぁ、、なんか、ついでに消しとけ、みたいな感じで。
と、目の前の事象に追いつけず、自分を傍観者に置いて精神的に一時的回避している時期。

そんな時期に、姫は無情?にも、、
「んじゃ、唯一残ったお前が、この国の国王な。今から。拒否は許さん。じい、おまえは彼を一生面倒見てやれ。彼の最良の人生をお前が作り出すくらいの勢いでやれ。」
「ははっ!!」
「じい!すごく若返っているかんじがするんだが?」時期
「若様、いや失礼いたしました。殿! 彼らを見て血が沸き立た無いと言ったら武人として終わっています、いや、漢として終わりでしょう! わしは、今、沸き返っておりますともっつつつ!!」
「よし!よくぞ言った!!。お主にはわしの直属を付けよう。、、、悪い!!お前奴に付いてくれ!!小隊で。」
と直属の隊長に。4小隊のうちの一つを率いてということ。
半数残るのだから、あと1小隊が残ることになる。
「隊長が残るのなら、私の小隊も残りましょう、余力ある方が良いでしょう」
実力No2だ。ありがたい。

「んでは、我らも、上位陣から半数残ります。」と一族部隊隊長。
ほんっとにありがたいねぇ!!

では「我らからも、奸智に秀でた者たちを」後衛部隊長。ブーイングが一部で起きている。

よし、
「では、向こうへの帰国組の一部は宴席の用意しておいてくれ。
ほかは、こちらに残る組へ残せる物資武器など全て容易しておいてくれ。」


で、居残り組と新国王、じい、らで
「まともな新王国建設予定」を話し合い始めた。

途中で宴会。

翌日からまるまる3日間。間に情報収集を含め、行った。


ーーーー



じい、流石にそれなりに古いが良い情報を持っている。
当時、若を助けたい一心でいろいろ動いてみたとのこと。
その時に援助をも求めた者たちの中で、東北の領主2名、
北日本の領主、中部の2人、
彼らは聡明で、「命に問題はないはず。問題がでそうになったら、必ず動いてやるから」と、皆同じことを言ったという。
あまりにも彼らが同じことをいうので、そうなのだろうと。で、実際そうであった。多分、彼らはそういう方向を維持する言動をそこここに散りばめていてくれたのだろう。

実質問題が無いことにかかづらわりたい者は、よほどのひねくれものか、暇人か、悪事を働きたい者たちだけだ。

で、将軍家の跡継ぎを争う者たちは、そんな些細なことに関わろう、問題を起こそうと言う者はいなかったと。

新国王とじいらは首都に残し、新しく質素な城を立てさせることにした。
姫、直属隊長、一族隊長の3名で、その爺が言う者たち全員を訪問する。



東北地方伊達家当主。
若いな。面構えは良いし、特攻隊長になりそうだ。こやつも戦闘狂だな。頭はそこそこ良さそうだ。と見た姫。
「まず、手合わせ、かな?」姫が言う。
「ほう!よくぞ我が意を汲み取ってくれた!!」

道場ではなく広い中庭。
「真剣でいいぞ。」姫。
伊達は2人の隊長のどちらかが出るのかと思っていた様子。まぁ当然だ。
「あ?ちんこいの、お前か?なめられたもんだなぁ、、」
「お言葉ですが、我ら2人がまとめてかかっても、足元にも及ばない我が姫ですが?」
「・・・・・・・・ほう、、しつれいした。では、参ろう!」
姫は半身で左手の平を前に立てる。右腕は引いている、その右の拳から投げナイフが幾つか見えている。
伊達は真剣を中段に。

タッ!伊達が飛ぶように襲う、
姫は伊達が足を出す一瞬前に音もなく瞬間的にその間合いに潜り込み、右手の拳から見えている刃先を伊達の首に突きつけている。
「・・・・速すぎる、、、参った。」

姫の体躯から、徒手空拳の構えから、引いている拳の幾つかの投げナイフから、伊達が襲えば引いてナイフを投げるだろうと勝手に想像していた。
でも、前に出て来ても、想像の範囲内であれば、伊達は対処できたはずだった。しかし、、、
彼は本当の強さ、というものを感じ、恐ろしくあった。
これは、その、ほんの、一部だけだろう、ということは感覚で、全身で感じていた。

その後、両隊長たちにも軽くあしらわれた伊達。
この国でトップクラスと思い込んでいたので、その折れようが半端なかった。
姫は慰めようも無く、、、
で、伊達は王都に来て新国王に謁見することを約束した。

東北のもうひとりは老人で、昔のじいの訪問の後、ほどなくして隠居し家督を譲ったという。姫の話を聞き、自分が行こうと約束してくれた。
家督を持つ息子ではないのはなぜか?とか野暮なことは聞かなかった。

北陸(北日本)のは、気難しそうなおっさん?顔よく見えねーですけど、、
ぼそぼそ話して声聞こえねーですけど、、側人が言ってくれるけど、、
「まかせろ、俺が行く。とおっしゃっています」

中部は甲斐。
「北が行くのに俺が行かんでどうするよ!」

信州
聡明そうだなー、イケメンだなー、6文銭かー
「お力になれると思います」

ーーーー

江戸のセーフ屋敷に彼ら総集合

「んじゃ、各々方、5名で会議お願いします。議題は、この国を今後ずっとまともにするために。です」
「おいおい、丸投げかよ、、」
「悪いのう、儂らはこれからこの国を出るのじゃ、出掛けに少しきれいにしていってやろうと思っての。
ほれ、発つ鳥、あとを濁さず、と言うじゃろう?」姫

一同驚きを隠せない
少しの間の沈黙の後
「・・・・わりーな姫さん、、本来なら放って置くべきものだろう、何の得も無く、、、」
「いや、、一応、今迄故郷と呼んでも良い所であった。」姫
「面目ねぇ」
「済まぬ」
「有り難きことぞ」
「かたじけない」
「、ぬしら、本当に行ってしまうのか?、、」

「らうまいとんゆーてぃーにーいーく、ぽわー、まいみーぷらよーくあらいるーいさむらっぷらう。らう、まいらっくぷらてーとにー、むわんてーにー。」姫
何が何やら?の5人。

「そうか、、2つの国を持っているのか、、」
「いや、まだあるぞ?」
「「「「「・・・・・・・」」」」」」

「お、おぬしら、、いったい、、、、」
「逃げられない、なんて良いわけでしか無い。自分たちで良く変えることが不可能だと判断したら即座にそこを出るべきだ。
我が一族はそれを、大昔にやった。そして、今、再度それを行っているだけだ。これで、全てさようならだ。もう、この言葉を使う日もなくなるだろう。
よって、
今後、
また、
この国が腐っても、
我らはいない。

お主達の仕事だ」

「「「「「ははーっつ」」」」」 思わず平伏した5人。



姫がシャムの拠点に到着してから、
半年もせずに、残してきた者たちが全員無事に帰ってきた。
「もう、だいじょうぶだと思います」

報告はそれだけであった。
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