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3羽大量に焼きます
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何を焼くかな。皮とモモとナンコツに手羽で行くか。手羽は塩だな。
不思議なことに、手羽だけなぜか捌いたら鶏サイズに分裂したんだよな。
1羽の鳥から50羽分の鶏の手羽。見た瞬間気持ち悪かったが、焼くのに困らないから良いか。
俺は手羽を開かない。骨と骨の間に火が通りやすいよう包丁は入れるけどね。開いて薄くするのは食べやすいが、かぶり付き感がなんかモノ足りないんだよな。
「爺さん、皮・モモ・ナンコツ・手羽焼くが、何本ぐらい食べるんだ?」
「とりあえずタレと塩で10本づつ頼むぞ」
「80本も食うのか!?」
「なんじゃ。食うと困るのか?」
「いや、そうじゃないけどちょっと待ってろよ。急いで切って串にさすから」
食べても20本ぐらいだろ!?80本ってどんだけ食うんだよ。しかし注文は注文だ。先に手羽を焼いておこう。その間に切っていけばいい。
調味料を入れる容器が屋台にセットしてあるため、そこに塩と胡椒を出し入れて置く。手羽20個に包丁を入れ、ほどよく塩と胡椒をかけ焼き台の網にセット。そして着火だ。
焼き台の受け皿に水を入れるのも忘れない。
ひっくり返すまでは時間があるからな、その間にモモやナンコツ切っていくか。
「なんじゃ切りにくそうにやりよるの。下手くそなのか?」
「いやデカいし力がいるんだよ。待ってろよ。今切って美味いの作ってやるから」
「ほれ。これを使え。それよりは切りやすいはずじゃ。早く食いたいからの」
「変わった色の包丁だな。切りやすいなら悪いちょっと借りるよ。って、すげー良い切れ味だな!」
爺さんから借りた包丁でモモ肉を捌くと、スーーっと肉が切れていく。名工の包丁ってこんな感じなのかな。俺も憧れたけど、手が届かなかったんだよなぁ。
「はよせい。腹の虫が鳴いておるわ」
「あぁ。悪い。すぐやるから」
爺さんが包丁を貸してくれたおかげで、手早く肉を切り分け串にさしていく。その間に手羽をひっくり返し焼いていく。
とりあえず手羽5個をまずは食っててもらうか。手羽ばかりで悪いが仕方がない。それにこれがあれば問題ないだろ。
調味料を確認した時に俺が望んでいたものがアイテムボックスに入っていた。爺さん本当良い仕事感謝するよ。
「爺さん待たせたな。まずは手羽からだ」
「なんじゃ。タレじゃないのか…」
「まぁ食ってみろって。一つ目はシンプルに肉の味を見てくれ。飽きたら柚子胡椒・唐辛子・我が家特性味噌ダレをつけて食べてみてくれ。その間にタレを焼くから」
爺さんはタレが良いのー…と言いながら、手羽にかぶり付く。そういや俺、肉の味見てなかった…。
ま、まぁ、爺さんがくれた鳥なんだから大丈夫だろ。
「良い焼き加減じゃ!外はパリッとしていて、皮は香ばしい。良い具合に油を落としておる。それにかぶり付けば中からはあふれる肉汁。この塩加減。カリッとしてジューシー。美味いぞ!さすがはグリフィンじゃ」
「は……?グリフィン?」
「手が止まっておるぞ。早く焼かんか。食べ終えてしまうぞ」
なんだグリフィンって。これってちょっとデカい鳥じゃないのか?今の爺さんに聞いても答えは返ってこないな…。
柚子胡椒をつけて食べれば、ピリリと口の中を爽やかに油くどさを無くしてくれる。それにこの肉汁と合わさることで味わい深さが広がる。
味噌ダレは、味噌に入っている生姜がギュッと全体の味を締めてくれる。味噌のまろやかな味と生姜やネギの風味が良く合っておるの。
よく喋る爺さんだな。グルメ家に慣れるぜ爺さん。
「待たせたな。これがうちのタレで焼いた焼き鳥だ」
「おー。良い匂いじゃ。待っておったぞ待っておったぞ」
「うちのタレはサラッとしてるから、一度付けただけじゃ物足りないんだ。3度付けて焼くぶん時間はかかるが、味はくどくなくて美味いぞ!」
パクっと食べ、何も言わない爺さん。不味いのか…?いや、俺の家のタレが不味いはずはない!
「これは美味い!まずは香りじゃ。醤油の香ばしい匂いに甘い香り。良い具合の焦げがまた食欲をそそる。食べれば口の中にタレ独特の味が広がり、噛めば噛むほどに肉汁と合わさり美味いのぉ。実に美味い」
爺さんはその後も、美味い美味いと80本どころか100本食べたよ…。俺は汗でベトベト。気持ち悪いが、これだけ美味いと食べてくれたんだ。気分は最高に気持ちが良い!
「美味かった。お前が焼くと美味いというのは本当じゃの。また食いに来るぞ。美味い焼き鳥の礼じゃ。その包丁はやろう」
「こんな良いもの貰っても良いのか!?」
「それでまた美味いものを食わしてくれれば良いのじゃ。それじゃぁ帰るからの」
爺さんが帰ると言った瞬間には体が消えていた。どうなってんだ。爺さんが帰った後のテーブルには、大量の串と皿代わりに使った葉っぱだけが残っていた。
ちょいちょい。
「お?どうした?まさかお前も食いたいとか言うのか?」
冗談で言ったら、そうだと親指立てる仕草をしてきたよ…。わお。冗談だったんだけど、お前も食いたいのね。俺も腹減ったし、一緒に食うか。
不思議なことに、手羽だけなぜか捌いたら鶏サイズに分裂したんだよな。
1羽の鳥から50羽分の鶏の手羽。見た瞬間気持ち悪かったが、焼くのに困らないから良いか。
俺は手羽を開かない。骨と骨の間に火が通りやすいよう包丁は入れるけどね。開いて薄くするのは食べやすいが、かぶり付き感がなんかモノ足りないんだよな。
「爺さん、皮・モモ・ナンコツ・手羽焼くが、何本ぐらい食べるんだ?」
「とりあえずタレと塩で10本づつ頼むぞ」
「80本も食うのか!?」
「なんじゃ。食うと困るのか?」
「いや、そうじゃないけどちょっと待ってろよ。急いで切って串にさすから」
食べても20本ぐらいだろ!?80本ってどんだけ食うんだよ。しかし注文は注文だ。先に手羽を焼いておこう。その間に切っていけばいい。
調味料を入れる容器が屋台にセットしてあるため、そこに塩と胡椒を出し入れて置く。手羽20個に包丁を入れ、ほどよく塩と胡椒をかけ焼き台の網にセット。そして着火だ。
焼き台の受け皿に水を入れるのも忘れない。
ひっくり返すまでは時間があるからな、その間にモモやナンコツ切っていくか。
「なんじゃ切りにくそうにやりよるの。下手くそなのか?」
「いやデカいし力がいるんだよ。待ってろよ。今切って美味いの作ってやるから」
「ほれ。これを使え。それよりは切りやすいはずじゃ。早く食いたいからの」
「変わった色の包丁だな。切りやすいなら悪いちょっと借りるよ。って、すげー良い切れ味だな!」
爺さんから借りた包丁でモモ肉を捌くと、スーーっと肉が切れていく。名工の包丁ってこんな感じなのかな。俺も憧れたけど、手が届かなかったんだよなぁ。
「はよせい。腹の虫が鳴いておるわ」
「あぁ。悪い。すぐやるから」
爺さんが包丁を貸してくれたおかげで、手早く肉を切り分け串にさしていく。その間に手羽をひっくり返し焼いていく。
とりあえず手羽5個をまずは食っててもらうか。手羽ばかりで悪いが仕方がない。それにこれがあれば問題ないだろ。
調味料を確認した時に俺が望んでいたものがアイテムボックスに入っていた。爺さん本当良い仕事感謝するよ。
「爺さん待たせたな。まずは手羽からだ」
「なんじゃ。タレじゃないのか…」
「まぁ食ってみろって。一つ目はシンプルに肉の味を見てくれ。飽きたら柚子胡椒・唐辛子・我が家特性味噌ダレをつけて食べてみてくれ。その間にタレを焼くから」
爺さんはタレが良いのー…と言いながら、手羽にかぶり付く。そういや俺、肉の味見てなかった…。
ま、まぁ、爺さんがくれた鳥なんだから大丈夫だろ。
「良い焼き加減じゃ!外はパリッとしていて、皮は香ばしい。良い具合に油を落としておる。それにかぶり付けば中からはあふれる肉汁。この塩加減。カリッとしてジューシー。美味いぞ!さすがはグリフィンじゃ」
「は……?グリフィン?」
「手が止まっておるぞ。早く焼かんか。食べ終えてしまうぞ」
なんだグリフィンって。これってちょっとデカい鳥じゃないのか?今の爺さんに聞いても答えは返ってこないな…。
柚子胡椒をつけて食べれば、ピリリと口の中を爽やかに油くどさを無くしてくれる。それにこの肉汁と合わさることで味わい深さが広がる。
味噌ダレは、味噌に入っている生姜がギュッと全体の味を締めてくれる。味噌のまろやかな味と生姜やネギの風味が良く合っておるの。
よく喋る爺さんだな。グルメ家に慣れるぜ爺さん。
「待たせたな。これがうちのタレで焼いた焼き鳥だ」
「おー。良い匂いじゃ。待っておったぞ待っておったぞ」
「うちのタレはサラッとしてるから、一度付けただけじゃ物足りないんだ。3度付けて焼くぶん時間はかかるが、味はくどくなくて美味いぞ!」
パクっと食べ、何も言わない爺さん。不味いのか…?いや、俺の家のタレが不味いはずはない!
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爺さんはその後も、美味い美味いと80本どころか100本食べたよ…。俺は汗でベトベト。気持ち悪いが、これだけ美味いと食べてくれたんだ。気分は最高に気持ちが良い!
「美味かった。お前が焼くと美味いというのは本当じゃの。また食いに来るぞ。美味い焼き鳥の礼じゃ。その包丁はやろう」
「こんな良いもの貰っても良いのか!?」
「それでまた美味いものを食わしてくれれば良いのじゃ。それじゃぁ帰るからの」
爺さんが帰ると言った瞬間には体が消えていた。どうなってんだ。爺さんが帰った後のテーブルには、大量の串と皿代わりに使った葉っぱだけが残っていた。
ちょいちょい。
「お?どうした?まさかお前も食いたいとか言うのか?」
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