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5羽打ち上げ
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――なんか、息苦しいぞ…
―――俺どうなってるんだ…。
――――そういえば、俺、どうしたんだっけ…
息苦しさに、ガバっと起き上がろうとすると体が動かない。なんだよこれ!?かろうじて動く頭で体を見ると、スライムが巻き付いてる。俺を食おうとしてる!?
「おい!起きろ!おい!!」
――すぴぃ…すぴぃ…
「マジで起きろって!あぁっくそ!起きろって!チキンステーキ焼いてやるから起きろって!」
――すぴぃ…パチンッ
鼻提灯って、マジでパチンって音して破れるんだな。生で聞いちゃったよ。鼻パッチン。マンガの世界だけかと思ってた。
「とりあえず離れてくれ。苦しくて何にも出来ん」
スライムになぜこうなったのかを聞くと、全部を聞くまでにものすっごい時間がかかったんだが仕方ない。
かいつまむと、俺の寝相が悪く戻しても戻しても屋台から離れていく。放置しようとしたが俺が死んだら焼き鳥が食えない。
俺と屋台。縛っておけばいいじゃないかとなったらしい。
アホか!寝相が悪いのは認める。ベットからいつも落ちる俺だ。けどな、血の流れが止まるんじゃないかって勢いで縛るやつがあるか!
ナニプレイだよ。俺はそんなハードプレイは興味ないからな!スライムに俺を縛らないようにというと、右手を上げるのでわかってくれたんだろう。
喉が渇いたけど水以外何もない。仕方なく手鍋に水を入れて飲む。コップも箸も皿もないからなぁ。
これはどこかで調達しないといけない。
調達…。買う…。金!金がない。
「ねぇ、お金ってどうしたら良いんだと思う?」
左手が上がる。
「だよねー。スライムにお金聞いてもわからないよね。え?なに?」
ちょいちょいと俺の服を引っ張る。良い考えでも思い浮かんだのか?ちょいちょいと引っ張られ、ちょいちょいと屋台を指してくる。
「あー、うん。そりゃ人が来てくれて売れれば一番だけどさ、人がいないんだよね」
左手が上がり、違うと言ってくる。何が違うのさ。売らなきゃお金は手に入らないでしょ。
ちょいちょいちょいちょい
ちょいちょいちょいちょいちょい―――――――――
「なになになに!?どうしたの?」
俺に見せるようにジュワッと草を消化する。何が言いたいのかさっぱりわからない俺に、何度も何度もジュワッジュワッと草を消化して見せる。
ちょっと怖いから…。
「草がなんか役に立つって言いたいの?ただの草じゃね?」
怒ったスライムが俺を引っ張り屋台へ連れてきて、コンロの上に置かれたフライパンの上に飛び乗る。スライムがフライパンの上にいる。
これ、女子高生がいたらチョー可愛いんだけど!マジウケるー!!って手乗りハムスターならぬ、フライパンinスライムで流行りそうじゃない?
えっ古い?
「あっ!腹減ったの?」
右手が上がり、ようやく気付いたかフゥ…と俺を見てくる。だって昨日あんなでかい魔物消化してたのに、まだ食い足りないの?
そういや俺、チキンステーキ焼いてやるって言ったのすっかり忘れてたわ。
「ちょっと待ってろよ。とりあえずどいてくれないと焼けないんだけど」
飛び降り屋台のテーブルの上で待つスライムに、チキンステーキを焼いていく。塩味で出していたら、他の味も出せと要求してきたので、柚子胡椒や味噌ダレで味をつけてやり出してやる。
なんだよこのグルメスライム…。しかも朝から20枚も食いやがって!材料が無くなるじゃないか。俺は水だけで朝を過ごした。
「ここから移動しようと思うんだけどさ、どっちに行けば屋台押しやすいかな?」
聞いてみたけど、知らんらしい。そうだよな。屋台が押しやすいかどうかなんて考えながら、スライムが生きてるわけないわな。
「森を抜ける最短ルートさえわかればな、無理やりにでも押していくんだけど365度木しかないからな…」
――ぽっよんぽっよよん、、、、
――――ドッパンッッッ!!――――
「ォワッ!?はぁあ?」
えー…横で跳ねてると思ったら、空高く打ち上がっちゃったよ…。うちのスライム。
あの短い跳ねは助走だったのか…?
いきなり打ち上がるからビックリするわ…って、これ落ちてくるんだよね!?目視でかろうじて見えるが、だいぶ高いぞ!?
オロオロする俺。右往左往するとは、今の俺にピッタリの言葉だ。どっちだ。どっちへ行ったら受け止められるんだ。
潰れちゃうよ。俺の大事なゴミ処理係が潰れちゃうって!なんで飛んだんだよあいつ…。
ヒュウゥゥゥゥーーーという音がしそうな感じでスライムが段々近づいてくる。
右か?
それとももっと左か?
いや、後ろか?
もう少し前か?
伸ばした俺の腕にスライムが落ちて――――来ることはなかった。
そのまま地面に落ちてくるのかと思ったら、体を広げてモモンガみたいに高い木の上を順々に飛び移って下りて来た。
俺の心配返してくれ。
―――俺どうなってるんだ…。
――――そういえば、俺、どうしたんだっけ…
息苦しさに、ガバっと起き上がろうとすると体が動かない。なんだよこれ!?かろうじて動く頭で体を見ると、スライムが巻き付いてる。俺を食おうとしてる!?
「おい!起きろ!おい!!」
――すぴぃ…すぴぃ…
「マジで起きろって!あぁっくそ!起きろって!チキンステーキ焼いてやるから起きろって!」
――すぴぃ…パチンッ
鼻提灯って、マジでパチンって音して破れるんだな。生で聞いちゃったよ。鼻パッチン。マンガの世界だけかと思ってた。
「とりあえず離れてくれ。苦しくて何にも出来ん」
スライムになぜこうなったのかを聞くと、全部を聞くまでにものすっごい時間がかかったんだが仕方ない。
かいつまむと、俺の寝相が悪く戻しても戻しても屋台から離れていく。放置しようとしたが俺が死んだら焼き鳥が食えない。
俺と屋台。縛っておけばいいじゃないかとなったらしい。
アホか!寝相が悪いのは認める。ベットからいつも落ちる俺だ。けどな、血の流れが止まるんじゃないかって勢いで縛るやつがあるか!
ナニプレイだよ。俺はそんなハードプレイは興味ないからな!スライムに俺を縛らないようにというと、右手を上げるのでわかってくれたんだろう。
喉が渇いたけど水以外何もない。仕方なく手鍋に水を入れて飲む。コップも箸も皿もないからなぁ。
これはどこかで調達しないといけない。
調達…。買う…。金!金がない。
「ねぇ、お金ってどうしたら良いんだと思う?」
左手が上がる。
「だよねー。スライムにお金聞いてもわからないよね。え?なに?」
ちょいちょいと俺の服を引っ張る。良い考えでも思い浮かんだのか?ちょいちょいと引っ張られ、ちょいちょいと屋台を指してくる。
「あー、うん。そりゃ人が来てくれて売れれば一番だけどさ、人がいないんだよね」
左手が上がり、違うと言ってくる。何が違うのさ。売らなきゃお金は手に入らないでしょ。
ちょいちょいちょいちょい
ちょいちょいちょいちょいちょい―――――――――
「なになになに!?どうしたの?」
俺に見せるようにジュワッと草を消化する。何が言いたいのかさっぱりわからない俺に、何度も何度もジュワッジュワッと草を消化して見せる。
ちょっと怖いから…。
「草がなんか役に立つって言いたいの?ただの草じゃね?」
怒ったスライムが俺を引っ張り屋台へ連れてきて、コンロの上に置かれたフライパンの上に飛び乗る。スライムがフライパンの上にいる。
これ、女子高生がいたらチョー可愛いんだけど!マジウケるー!!って手乗りハムスターならぬ、フライパンinスライムで流行りそうじゃない?
えっ古い?
「あっ!腹減ったの?」
右手が上がり、ようやく気付いたかフゥ…と俺を見てくる。だって昨日あんなでかい魔物消化してたのに、まだ食い足りないの?
そういや俺、チキンステーキ焼いてやるって言ったのすっかり忘れてたわ。
「ちょっと待ってろよ。とりあえずどいてくれないと焼けないんだけど」
飛び降り屋台のテーブルの上で待つスライムに、チキンステーキを焼いていく。塩味で出していたら、他の味も出せと要求してきたので、柚子胡椒や味噌ダレで味をつけてやり出してやる。
なんだよこのグルメスライム…。しかも朝から20枚も食いやがって!材料が無くなるじゃないか。俺は水だけで朝を過ごした。
「ここから移動しようと思うんだけどさ、どっちに行けば屋台押しやすいかな?」
聞いてみたけど、知らんらしい。そうだよな。屋台が押しやすいかどうかなんて考えながら、スライムが生きてるわけないわな。
「森を抜ける最短ルートさえわかればな、無理やりにでも押していくんだけど365度木しかないからな…」
――ぽっよんぽっよよん、、、、
――――ドッパンッッッ!!――――
「ォワッ!?はぁあ?」
えー…横で跳ねてると思ったら、空高く打ち上がっちゃったよ…。うちのスライム。
あの短い跳ねは助走だったのか…?
いきなり打ち上がるからビックリするわ…って、これ落ちてくるんだよね!?目視でかろうじて見えるが、だいぶ高いぞ!?
オロオロする俺。右往左往するとは、今の俺にピッタリの言葉だ。どっちだ。どっちへ行ったら受け止められるんだ。
潰れちゃうよ。俺の大事なゴミ処理係が潰れちゃうって!なんで飛んだんだよあいつ…。
ヒュウゥゥゥゥーーーという音がしそうな感じでスライムが段々近づいてくる。
右か?
それとももっと左か?
いや、後ろか?
もう少し前か?
伸ばした俺の腕にスライムが落ちて――――来ることはなかった。
そのまま地面に落ちてくるのかと思ったら、体を広げてモモンガみたいに高い木の上を順々に飛び移って下りて来た。
俺の心配返してくれ。
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