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7羽コッコッコッ鶏ですかい?
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「美味いな!初めて食べる味だが、これは絶品だ。しかもこの肉がまた美味い!どこで仕入れたものなんだ?」
「あ、貰い物で。たしか、グリフィンって言ってましたかね」
意気揚々と食べていた男の手が止まる。あ…やっぱり魔物の肉は不味かったのかな。言うんじゃなかった。
「グリフィン…だと?今、グリフィンって言ったよな?」
「すいません。魔物の肉は不味かったですよね。俺も昨日食べたんですけど、腹壊したりはしなかったんで大丈夫ですよ」
やばい。ワナワナと手が震え始めちゃったよ。やっぱり不味かったんだ…。
俺だって美味い美味いと食って、この肉は何だ?って聞いた時に普段食べない肉なら、ウゲッてなりそうだ。
「腹壊すわけがないだろう!グリフィンと言えば、討伐依頼Aランクの魔物だぞ!?しかも肉は高級食材だ。それを貰った?いったい兄さんどこの金持ちだ!?」
え?そうなの。食べれる食材ならよかった。討伐依頼とか言われても、俺さっぱりわからないからな。これはどうしたもんかね。
爺さんに貰ったなんて言えないしな。
「金持ちなら、こんな屋台1つで生活してないですよ。ちょっとした伝手があって譲ってもらったんですよ」
「そ、そうか。そうだな。商売人が来やすく仕入れ先を教えるわけにはいかないよな」
うーん。ちょっと違うけど、納得してもらえたなら良いか。これからは気軽に言わないようにしないと。
この肉はこれからも仕入れたかったけど、話しを聞く限り難しそうだな。
「まぁ、食べてくださいよ。僕はこれからこの屋台で食っていくつもりなんで、味を見てもらえるとありがたいですから」
「あぁ。俺も堪能させてもらうよ。しかし、食っていくってまだ商人登録はしてないのか?」
商人登録なんだそれ。あぁ、店を開くときに保健所に食品営業許可申請するようなもんか?親父に店やるならって食品衛生責任者取りに行かされたなー。
あんな感じで面倒くさい講習受けに行けにいく必要があるのか…?はぁ…どこも店開くのは楽じゃないんだな。
「まだ駆け出しのぺーぺーでして…。どこに行けば取れますかね?」
「街で取れると思うが…。俺も詳しくは知らんな。街に着いたら聞いてみると言い」
「わかりました。あと、街までの道がよくわからなくて。ご一緒しても良いですかね?」
「大丈夫だ。そういや名前も言ってなかったな。俺はダニアだ」
助かった。街まで一緒に行ってもらえるようだ。このままスライムとひたすら明日も歩くのかと思っていたけど、ゴールが見えるなら歩くのも苦じゃない。
「俺は尾口健之助です」
「オグチケンノスケ?長い名前だな」
「あー、ケンで大丈夫です」
「ケンか。それなら呼びやすい。街までの短い距離だがよろしく頼むな」
良い人じゃん。初めて会った異世界の人が良い人で助かった。脅されたら俺困るからな。
ダニアさんに焼き鳥も食ってみてくださいと出すと、気軽に食えて良いな!味も上手い!と絶賛してもらえた。
この世界に住むダニアさんが上手いと言ってくれるなら、他の人にも受け入れてもらえるかもしれない。
――ぽよんっ―ぽよんっ――
「なんだよ、お前も食いたいのか?てか、どこ行ってたんだよ。それにさっき散々食っただろ?」
「スライムか!?離れてろ兄さん!弱い魔物だが、油断すると痛い目に合う」
シュラッと剣を出し構えるダニアさん。待って待って!こいつ俺の大事なゴミ処理係だから。
「違うんですよダニアさん。こいつは俺の相棒で」
「スライムが相棒?ケンはテイマーなのか?」
「テイマー?」
俺の言葉を聞き剣を収めてくれるダニアさん。スライムが焼き鳥を食ってる姿を見てビックリされたけど。スライムが人間の食べ物食うのか!?ってさ。
スライムは弱い魔物らしく、他の魔物に捕食されるか登録したての冒険者の腕試しにされるらしい。食い物も植物ぐらいしか食った報告は聞いたことがないなと言われる。
いや、こいつなんでも食べるんですけどね。しかも、出てくる魔物をダニアさんが倒そうとするよりも早くスライムが捕食消化。
アゴ外れてるんじゃないかってぐらい、デカい口開けてビックリされた。
「ケッ、ケッ、ケッ、ケンッ!」
コッコッコって鶏みたいになってますよダニアさん。
「これどこで捕まえたんだ!?おかしいだろ!スライムが自分よりも強い魔物捕食するなんて!」
「いやぁ。これもちょっとしたことで知り合いまして」
「ちょっとしたことで知り合うか!?ケンは実は高ランクなのか!?」
ダメだ。わからない言葉がさっきから出過ぎる。テイマーに冒険者にランクってなんだよ。
俺あんまり冒険もののRPGとかやらなかったからわからないんだよね。何も知らない俺にダニアさんが、どんな生活してたんだよ!って言われたけど
知らないものは知らん。
俺に分かりやすいように説明してくれるダニアさん。この世界には魔物を討伐して生活している冒険者という職業があるらしい。
その冒険者の中に魔物を仲間にして戦うテイマーがいるんだと。
その冒険者を含めいろいろな職業をまとめているのがギルド。依頼をこなせばランクが上がり報酬がもらえるそうだ。ランクが上がれば、指名依頼とかも来るから報酬が増えるんだってさ。
俺には関係ないな。
「なるほど。なら俺もギルドに行けば良いんですかね?」
「そうだな。ギルドで商人登録すれば良いだろ」
1つの建物で、複数の職業を相手にするって大変ですねって聞くと、管轄がそれぞれあるからそうでもないらしい。それなら、俺は明日街に着いたらギルドを目指そう。
「あ、貰い物で。たしか、グリフィンって言ってましたかね」
意気揚々と食べていた男の手が止まる。あ…やっぱり魔物の肉は不味かったのかな。言うんじゃなかった。
「グリフィン…だと?今、グリフィンって言ったよな?」
「すいません。魔物の肉は不味かったですよね。俺も昨日食べたんですけど、腹壊したりはしなかったんで大丈夫ですよ」
やばい。ワナワナと手が震え始めちゃったよ。やっぱり不味かったんだ…。
俺だって美味い美味いと食って、この肉は何だ?って聞いた時に普段食べない肉なら、ウゲッてなりそうだ。
「腹壊すわけがないだろう!グリフィンと言えば、討伐依頼Aランクの魔物だぞ!?しかも肉は高級食材だ。それを貰った?いったい兄さんどこの金持ちだ!?」
え?そうなの。食べれる食材ならよかった。討伐依頼とか言われても、俺さっぱりわからないからな。これはどうしたもんかね。
爺さんに貰ったなんて言えないしな。
「金持ちなら、こんな屋台1つで生活してないですよ。ちょっとした伝手があって譲ってもらったんですよ」
「そ、そうか。そうだな。商売人が来やすく仕入れ先を教えるわけにはいかないよな」
うーん。ちょっと違うけど、納得してもらえたなら良いか。これからは気軽に言わないようにしないと。
この肉はこれからも仕入れたかったけど、話しを聞く限り難しそうだな。
「まぁ、食べてくださいよ。僕はこれからこの屋台で食っていくつもりなんで、味を見てもらえるとありがたいですから」
「あぁ。俺も堪能させてもらうよ。しかし、食っていくってまだ商人登録はしてないのか?」
商人登録なんだそれ。あぁ、店を開くときに保健所に食品営業許可申請するようなもんか?親父に店やるならって食品衛生責任者取りに行かされたなー。
あんな感じで面倒くさい講習受けに行けにいく必要があるのか…?はぁ…どこも店開くのは楽じゃないんだな。
「まだ駆け出しのぺーぺーでして…。どこに行けば取れますかね?」
「街で取れると思うが…。俺も詳しくは知らんな。街に着いたら聞いてみると言い」
「わかりました。あと、街までの道がよくわからなくて。ご一緒しても良いですかね?」
「大丈夫だ。そういや名前も言ってなかったな。俺はダニアだ」
助かった。街まで一緒に行ってもらえるようだ。このままスライムとひたすら明日も歩くのかと思っていたけど、ゴールが見えるなら歩くのも苦じゃない。
「俺は尾口健之助です」
「オグチケンノスケ?長い名前だな」
「あー、ケンで大丈夫です」
「ケンか。それなら呼びやすい。街までの短い距離だがよろしく頼むな」
良い人じゃん。初めて会った異世界の人が良い人で助かった。脅されたら俺困るからな。
ダニアさんに焼き鳥も食ってみてくださいと出すと、気軽に食えて良いな!味も上手い!と絶賛してもらえた。
この世界に住むダニアさんが上手いと言ってくれるなら、他の人にも受け入れてもらえるかもしれない。
――ぽよんっ―ぽよんっ――
「なんだよ、お前も食いたいのか?てか、どこ行ってたんだよ。それにさっき散々食っただろ?」
「スライムか!?離れてろ兄さん!弱い魔物だが、油断すると痛い目に合う」
シュラッと剣を出し構えるダニアさん。待って待って!こいつ俺の大事なゴミ処理係だから。
「違うんですよダニアさん。こいつは俺の相棒で」
「スライムが相棒?ケンはテイマーなのか?」
「テイマー?」
俺の言葉を聞き剣を収めてくれるダニアさん。スライムが焼き鳥を食ってる姿を見てビックリされたけど。スライムが人間の食べ物食うのか!?ってさ。
スライムは弱い魔物らしく、他の魔物に捕食されるか登録したての冒険者の腕試しにされるらしい。食い物も植物ぐらいしか食った報告は聞いたことがないなと言われる。
いや、こいつなんでも食べるんですけどね。しかも、出てくる魔物をダニアさんが倒そうとするよりも早くスライムが捕食消化。
アゴ外れてるんじゃないかってぐらい、デカい口開けてビックリされた。
「ケッ、ケッ、ケッ、ケンッ!」
コッコッコって鶏みたいになってますよダニアさん。
「これどこで捕まえたんだ!?おかしいだろ!スライムが自分よりも強い魔物捕食するなんて!」
「いやぁ。これもちょっとしたことで知り合いまして」
「ちょっとしたことで知り合うか!?ケンは実は高ランクなのか!?」
ダメだ。わからない言葉がさっきから出過ぎる。テイマーに冒険者にランクってなんだよ。
俺あんまり冒険もののRPGとかやらなかったからわからないんだよね。何も知らない俺にダニアさんが、どんな生活してたんだよ!って言われたけど
知らないものは知らん。
俺に分かりやすいように説明してくれるダニアさん。この世界には魔物を討伐して生活している冒険者という職業があるらしい。
その冒険者の中に魔物を仲間にして戦うテイマーがいるんだと。
その冒険者を含めいろいろな職業をまとめているのがギルド。依頼をこなせばランクが上がり報酬がもらえるそうだ。ランクが上がれば、指名依頼とかも来るから報酬が増えるんだってさ。
俺には関係ないな。
「なるほど。なら俺もギルドに行けば良いんですかね?」
「そうだな。ギルドで商人登録すれば良いだろ」
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