暴食ジト目スライムに、女運無し平凡男が翻弄されながら第2の人生行ってみました!

緋沙下

文字の大きさ
10 / 38

9羽来た来た来た!来ましたよーー!

しおりを挟む
「これで大丈夫ですかね?」

「大丈夫って、お前金貨出すのかよ…。1万リラ出されると困るんだよな。あまり屋台でデカい金出してくれるなよ。仕方ねーなぁ」

屋台で金貨って受け入れてないのか?金は金だろ?商売人が貰う金に文句言うなよ。買えるなら俺は問題ない。

「ほらよ。釣りだ。銀貨9枚と銀板2枚だ。次からは銀貨で頼むぞ。釣りが無くなるからな」

「あぁ。悪かった。次からは気を付けるよ」

なるほど。多分金貨は円で言うと1万円だな。銀貨が千円銀板が百円ってところか。

それなら俺10万も貰ったのか!?貰い過ぎだろ!あの人の金銭感覚どうなってるんだよ。

――ぽよん―ぽよん――

「ほらよ。これが食いたかったんだろ」

おじさんから牛串焼き(多分)を受け取ると、スライムに食べさせるのを見せないよう店を離れた。
犬の散歩に来た人に俺が焼いた焼き鳥渡した瞬間、目の前でほらよって犬に与えられたら…。あんまり気分良くないだろうな。

「どうだ?美味いか?」

両手をあげるスライム。両手?不味くもなく美味くもないってことか?

「普通ってこと?」

右手が上がる。なんだよ。普通に塩しか振ってないけど美味いだろ。俺は美味かったというか、普通に食えたぞ。
まぁ、こいつも全部食べてるから問題ないんだろ。

てか、今夜どうしようかな。とりあえず宿探すか。探して泊まって明日ギルドで良いよな。

「あの、良いかしら?」

「はい?」

「そのスライムが可愛かったから、声かけちゃった」

テヘ!ペロッと舌を出す20代前半の女性。

キタ―――!来た来た来た!来ましたよー!可愛い子とウハウハ生活!スライム、よくやった!出会って数日の中で一番いい働きをしたな。

「あ、良ければ隣どうぞ」

「良いの?じゃぁおじゃまします」

やっべ。俺めっちゃドキドキしてるよ。だって前の人生では年齢=彼女無歴の俺の前に、ブロンド髪の良い匂いのする女性がいるんだよ!?テンション上がるでしょ!

女性も冒険者をしているらしく、テイマーに憧れているらしい。自分には素質がないのでスライム連れている俺が羨ましいわと言われた。

誰だよ!スライムバカにしたやつ。しかも、話しが聞きたいから夕食一緒に取らないかとまで誘われる。ここで断れば男が廃るぜ!

「じゃぁケン、あとでそのお店の前でね!」

「あぁ!後でな」

なにが俺。『あぁ!後でな』だよ。カッコいいセリフ言っちゃってる?俺もついにモテ気が来たのかなぁ…デヘ。

「…なんだよ。そんな目で見なくっても良いだろ」

鼻を伸ばす俺にジト目のスライム。俺だって一人前にモテたい気持ちぐらいあるさ。お前にはわからんだろうがな。

「良い仕事してくれたのは確かだ!後で美味いものいっぱい食わせてやるからな」





女性と別れた後、俺は宿を探しに行った。万が一があるかもしれない。ちょっと綺麗なところをと探すと、従魔込みで金貨3枚と言われた。

高いだろ!?3万だろ??でも、そこで引いてはいけない。宿を取った。約束の時間は18時だったな。

この世界に来る時に腕時計はつけていたけど、時間があってるのかわからない。この世界の時間ってそういやどうなってるんだ。

「すいません。今何時ですかね?」

「現在の時刻でございますね。16時34分です」

「わかりました」

腕時計を見ると16時34分だ。時間は合ってるな。

「この後出るんですが、何時までに戻らないといけないとかありますか?」

「時間制限はございません。ただ日付が変わる24時過ぎますと安全のため表玄関は閉めますので、横の入り口をお使いください」

1日は24時間単位か。それはありがたい。怪訝な顔はされたが、他にも話を聞くと1年は350日。地球とほぼ同じだな。

微妙な顔をしながらも、さすがは高い宿。しっかり対応してくれ助かる。ついでに風呂の事も聞くと、宿に風呂はあるが別料金だと言われた。

水をジャバジャバ体洗うために使うのは貴族ぐらいらしい。まぁ、俺の身なり見て貴族だとは思わないわな。
でも、体は綺麗にしておかないと。この後女性とデートなんだ。

「別料金で構わないので、入っても良いですかね?」

「では、この木札をお持ちください。入浴場に行きますと係がおりますのでそのものにお渡しください。30分後でお願いします」

風呂代に銀貨3枚払う。一回の入浴三千円って高いだろ。しかも30分後って掃除でもしてるのか?30分待ち風呂へ向かう。
スライムは部屋でお留守番。早く出ないと間に合わないぞ。

「すいません。入浴がしたいのですが」

「はい。木札はお持ちですか?」

木札を渡しタオルセットを貰うと脱衣所へ向かう。風呂は女と男に別れてるんだな。当たり前か。

さてとぉ、身体を綺麗にしますかぁ♪

ガラガラっと引き戸を開けると、五右衛門風呂的なのがある。嘘だろ!?高い金払って五右衛門風呂かよ…。

しかも、五右衛門風呂が5つあるが湯が入ってるのは1つだけ。これって、俺が入るって言ったから沸かしたってことだよな?

体洗うのに使ったら湯が足りないが、足し湯してくれんのか。仕方なくもう一度服を着て気づく。やべぇ。服がめっちゃ汗臭い。そうだよな、俺走ってきて汗だくだったじゃないか。
しまったな…。急いで風呂入って買いに行こう。

「あの」

「はい。なんでしょう?」

「体洗ったらお湯足りないんですが、足し湯とかってしてもらえるんですかね?後石鹸ってどこにおいてあります?」

「お客様、石鹸など高級品は当宿にはおいてありません…。湯につかり出るだけでございます」

なんですと!?石鹸がない!?高級品って、ここの宿の値段でないのかよ!どんだけ石鹸高級品なんだよ…。

一個100円で買えるぞ石鹸なんて…。それで湯に入るだけで三千円ってぼったくりだろ…。失敗した…。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

酔っぱらったせいで、勇者パーティーを洗脳してしまった

透けてるブランディシュカ
ファンタジー
悪友のせいで酔ったら。(※重複投稿しています)仲仁へび

処理中です...