暴食ジト目スライムに、女運無し平凡男が翻弄されながら第2の人生行ってみました!

緋沙下

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20羽俺の適正オープン!

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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

名前:尾口健之助
種族:人間
剣適性:下
槍適性:無
ハンマー適性:無
弓適性:下
投げ武器適性:無
盾(防御):下
魔法適性:無

スキル
言語理解・屋台・アイテムボックス・丈夫な体

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

頭の中に流れ込んでくる情報に一瞬吐き気を覚えるが、どうにかこらえる。俺、ほとんど『無』じゃないかよ!あっても『下』って全然使えないじゃないか。

剣は包丁の事か?武器として使ってないから下なのか?弓は高校の頃弓道部が関係してるのか…。
とりあえず、俺は凡人どころか凡人以下な気がするのは気のせいなのか…。

「どうだ?まぁ、大人になるにつれ経験を積むからな。普通で中ぐらいだろ」

「中…。え、えぇ。俺もそんなもんです」

「スライムのも見るか?従魔にして見てないなら見たら良い」

どうやって見るんですかと伝えると、従魔と一緒に手をかざせば良いと言われる。
寝てるファースを無理やり起こして、手を置いてもらう。不機嫌そうにしてるけど、まぁ…後でなんか買ってやればいいだろう。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

名前:ファース
種族:スライム
主人:(仮)尾口健之助
攻撃:特
防御:特
魔法適性:中

スキル
言語理解・分裂・変形・異常状態無効

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

あれ…。ファースは剣とか槍とか出てこないんだな。それに特ってなんだよ特って。魔法適性『中』ながらあるのか…。俺も欲しかった…。
スキルは分裂に変形。まぁ、その通りだな。

「あの、スライムの情報は見れたんですけど、俺みたいに剣や槍の適性が出てこないんですが…」

「スライムが槍や剣持てるわけないだろ。持てないものは出てこないよ」

「あ、そうなんですね。あの、極めた達人になると…剣とかはどんな風に表示されるんですかね?」

変わったことを聞くやつだなと言われる。普通は子供の頃に知るはずなんだが、ケンはよっぽど興味なかったんだなと笑われる。

まぁ、そうしておくのが無難だな。聞くと、適性無しの『無』から始まり『下』『中』『上』『特』に分かれていくらしい。鍛え方次第で上がっていくと言われた。

『特』はよっぽど鍛えた武人レベルだと言われ、ファースお前武人レベルらしいぞ。それで俺を殴ればそりゃノックアウトされるわ…。だって俺、防御『下』だし。

「これって、無しでも努力次第で出来たりするんですかね?」

「まぁ、武器に関しては努力次第だな。魔法適性は魔力を持ってるかどうかだから、適性がない以上は使える話しは聞いたことが無いな」

そうか…。結局使えないのか。爺さんに頼めば付けてくれるんだろうけど、困ったら相談すればいいか。

「ダニア。魔物の鑑定が終わったぞ」

「そうか。で、どうだ?」

「食える魔物もあるが食えないのもあるな。解体してみないとわからないが、魔石持ちもいそうだ」

俺達が話している最中、無言で魔物の鑑定をしてくれていたイーサさん。黙々と仕事をこなす。親父みたいな人だ。なんか好感持てるよ。

「ケン、これだけの魔物だ。鑑定結果は明日でも良いか?」

「えぇ。それは構いません。できればその時に詳しく魔物の事教えてください。あと…」

「あぁ、それは構わないが何か他のあるのか?」

「読み書き教えてもらえる場所ってどこですかね?」

ズコォッっと滑りそうになるダニアさん。まぁ良い年の男が読み書き習いたいと言うんだから笑い物だよな。
ただ、この世界で生きていく以上は勉学は必要になる。恥を捨てて習うしかない。

「いや、悪い…。教会で子供に読み書きを教えてることは教えてるが…幼い子供ばかりだぞ?」

「逆に助かります。子供に教えるように教えてもらった方がありがたいです」

「まぁ、ケンが良いならいいけど。ちょうど今日1時からやるから除いて見たら良い」

ありがとうございますと言って時計を見ると12時前。昼めし食って行ってみるか。

「金が少しあるからな。今後ファースには頑張ってもらわないといけないし、美味いもの食いに行くか!」

賛成と右手を上げるファース。
どこが良いかなぁ。どこも昼時で混んでいた。混んでいたが入ろうとして数件の店に止められた。

従魔禁止って書いてある札が読めないのか。従魔は従魔でもスライムはちょっと…もう少し小綺麗にして貰えないとなど、断られてばかりだ。従魔禁止の札に関しては読めない俺が悪い。

従魔禁止じゃないくせにスライムだからって追いやるのはおかしいだろ!あと小綺麗には…髭も剃ってない俺がいけないな。

「ファース悪いな。お前が悪いわけじゃないんだが、俺のせいでレストランは難しそうだ。屋台でも良いか?」

ぷよんぷよんとファースが1つの屋台の前で止まる。良い匂いだ。

「美味しそうな匂いですね。なんのお店なんですか?」

「いらっしゃい!うちは、チーズたっぷり焼きパンの店さ。窯で焼いてるから美味いよ!焼きたての具たっぷりのパンの上にトロォ~リとろけるチーズをその場でたっぷり乗せるのさ」

聞いただけで美味そうだな。ピザみたいなもんか?

「ファース何個食うんだ?」

20個食べたいと言ってくる。なんか少ない気がするけど良いか。

「22個貰えますか?あと、従魔に食べさせても良いですかね?」

「22個ってずいぶん食べるんだね。うちとしては大助かりさ!従魔だろうがお客様さ!今焼くからちょっと待ってな。先に10個だけは渡しておくよ」

恰幅の良い女性がアンパンのような見た目のパンの上に、チーズをたくさんかけてくれ渡してくれる。

「ほら、熱いから気を付けて食べろよ」

――ジュワッ――ジュワッ――

良い勢いで食べてるな。美味いんだろう。俺もかぶり付く。

「アッチッ!アチ、ハフ…アチ、ハフ」

美味い!かぶり付くと中から熱い肉汁に塩気のあるチーズがよく合っている。中身は餃子に近いのか。
パンはフランスパンのような少し硬めのパンで食べ応え満点だ。そのあと追加を貰って食べ終え、本当に美味かったと伝え教会へと向かった。

「すいませーん。ここで読み書きが教えてもらえると聞いたんですけど」

はぁーいと鈴のような声が聞こえ、清楚で可憐なシスター服の女性が出てくる。どうされましたか?と女神のような微笑みを向けてくれるシスター。
この人のまわりにユリが咲いてるように見える…。なんて綺麗な女性なんだ…。


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