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2 アルアンの宿場町
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ドグに連れられて雪山を歩く。話を聞くと、どうやらシーロアの手前にある小さな宿場町へ向かっているようだ。
こんなと言っては悪いが、雪山を超えた先の町へ行く人は少ないんじゃないか? と思っていると、ドグが答えてくれた。
「シーロアの酒は人気だからな、行商人が色んなとこから来るんだよ」
「なるほど、商人向けの中継地点なんですね」
「兄ちゃんも気に入ったらシーロアへ行ってみな。今向かってるのはアルアンの町だが、有名どころの酒は飲めるからよ」
いくらシーロアの町に近いとはいえ、全種類は運びきれない。シーロアにはマイナーでも美味しい酒が多く、人の数だけ好みの酒があると言われるほどらしい。
既に行ってみたさしか無いんだけども。
「まあ最初はアルアンで慣れとけ。シーロアのはどれもこれも強い酒ばっかだからな」
「そうなんですか? お酒を飲むのは初めてなので、しばらくはアルアンに居ようかと思います」
「兄ちゃん若いからな、経験だよ経験」
「そんな若いなんて。もう30ですよ」
「は? おいそりゃあ何の冗談だ」
ドグが立ち止まって俺を見る。普段切れ長の目をまん丸にして驚いているせいでなんだかとってもキュートだ。
「本当ですって。そんな若く見えます?」
「たりめえよ。兄ちゃんどう見たって20そこらだぜ」
ふむ。10歳も若く見えるとなると相当だな。特に心当たりは……あったわ。とりこれポーションのせいだな、きっと。
あのポーション、怪我や病気だけじゃなくて肌荒れとか虫刺されにも効くんだ。材料は雑草と水だから、水飲むくらいならこれ飲めばよくね? って思って毎日飲んでいた。
ある程度美容効果が見込めるとは思っていたけれど、流石に10歳若返りは予想外だ。本当にこれ飲んどけばいいな。先祖の言葉に偽り無しだ。
「妙に落ち着いてると思ったらそういうことか。いいなぁ兄ちゃん。俺ぁ最近生え際が下がるし、色も量も薄くなってきちまってよう」
「あ、じゃあ後でこれあげます。一日一本、一ヶ月も飲めば効果が出ると思いますよ」
「えらい透明な緑色だな。薬か?」
「とりあえずこれ飲んどけポーションですよ。多分、俺が若いままの秘訣です」
「すげえ名前だな。ありがたく貰うぜ。なんせ藁にも縋るくらいなら、染めて頭に刺したいくらいだからな」
大口を開けて、がははっと笑う。ドグの頭に黒く染まった藁が刺さっているのを思い浮かべると、自然と俺も笑ってしまった。
* * * * *
「着いたぜ、兄ちゃん。ここがアルアンの宿場町だ」
出会ってから30分ほど歩いた所にアルアンはあった。宿場町だからか、衛兵も居るし治安は良さそうだ。ドグと一緒に門番へ向かう。
「よお、ダン。帰ってきたぜ」
「ドグか。武器はどうした」
「いやあ崖から落っこった時に無くしてな。またアレンに叱られちまうぜ」
「お前は少しくらい反省しろ。で、そこの若いのに助けて貰ったのか」
「よく分かったな、そういうこった」
「それ以外何があるんだ。悪いな、バカが世話になって」
町が小さいだけに2人は知り合いのようだ。軽口を叩き合った後、俺へ苦笑を浮かべる。
「いえ、間に合って良かったです。それにお礼もたっぷり貰いますしね」
「コイツも年で脳ミソ朽ちてるからな、桁一つ増やしてもバレねえぞ」
「おい、そりゃ言い過ぎだろお前」
ドグがぶん投げた銀貨をダンは危なげなく片手で取る。それを確認すると、ポイと箱に放り入れてこちらへ向き直った。
「では、ようこそアルアンの宿場町へ。何かあったら俺を尋ねてくれ」
門番のダンに自己紹介をした後、見送られながら門をくぐる。名前に恥じないダンディなおじさんだった。
「よし、早速酒場へ行くぞ。飯も食えるから安心しろ」
「丁度お腹が空いてきた所です。いやあ楽しみだ」
ドグの後ろをうきうきと付いていくと、ジョッキの描かれた店の前に来た。まだ明るいのに中からは賑やかな声が絶えない。
「着いたぜ、ここだ。看板娘のアーリィちゃんが可愛いんだぞ」
「そんなに可愛いんですか?」
「ああ、一日中見てられるな。俺もあんな娘が欲しかったぜ」
俺の記憶の中では女性は母親の顔が朧気にあるだけだ。男性だってドグと出会うまでは父親だけだった。嫁さんは綺麗な人が良いとは言ったけれど、美醜の感覚に関しては自信が無い。まあ、俺が良ければ良いのだ。うん。
「いらっしゃいませー! あ、ドグさんまた来たんですかー!? 今朝もたくさん飲んでたじゃないですかー!」
「大丈夫だ、そんなに飲まねえよ。こいつに酒をおごりに来ただけだ」
「そう言っていつも飲むじゃないですか! いらっしゃいませー!」
アーリィちゃんは17歳くらいの活発そうなお下げの女の子だった。確かに笑顔が可愛らしい。少し会話したあと空いている席へ座る。メニュー表を見るが、どれがなんなのかさっぱりわからない。
「すみません、メニューが分からないので全部お任せしていいですか?」
「おう、任せとけ! アーリィちゃん!」
「はいはーい! ご注文は?」
「黒麦のパン、ブラウンディアのスープ、焼きチーズナッツ、全部2つずつ。あと火酒と琥珀酒、水を1つずつだ!」
「ありがとうございます! 結局飲むんじゃないですか、もう! パパー! ちゅうもーん!」
お下げをふりふりしながら厨房の方へと走っていくアーリィ。そのお尻を満足そうに眺めるドグ。こうして目の当たりにすると、控えめに言って犯罪に見える。
「捕まらないでくださいね」
「兄ちゃんもどぎついこと言うなぁ……だがな、心配は要らねえぜ?」
ドグの話では「看板娘」と「看板嬢」の2種類の仕事があるとのことだ。看板娘は基本的に露出の低い服を着ていて、触らなければ眺めていてもしょっぴかれない。
看板嬢は胸ががばっと開いていたり、露出の高い服を着ていることが多い。こちらはチップさえ払えばお触りOKのようだ。ただ、調子に乗って行為をし出すのは流石にNG。即衛兵さんコースになってしまう。終業後の夜、個人的に会うのは問題ないそうだけど。
看板娘のいる酒場を「娘酒場」、看板嬢のいる酒場を「嬢酒場」と呼んでいる。嬢酒場。女性と接点がなかったからか、非常に魅力的な響きだ。是非とも一度行ってみたい。
「アルアンには娘酒場しかないから気を付けろよ。派手好きな子はちょっと露出が高めなこともあるからな」
「シーロアにはあるんですか?」
「いくつもあるぜ。だけどな、焦っちゃいかんぜ兄ちゃん。好みの嬢を見つけるにも酒場回りをしなくちゃいけねぇからな」
そのためにまずは酒に強くならねえとな、と締めたところで料理が来た。
「お待ちどおさま! ドグさん、あんまり変なこと吹き込んじゃダメですよー!」
「はっはっは、遊び方って奴を教えてやってるだけだぜ」
「これだから男の人は! いらっしゃいませー!」
「さあさ、食った食った。スープが冷めちまう」
「いただきます」
料理はどれもいい香りだ。パンも柔らかく、芳醇な麦の風味が鼻へ抜ける。スープも肉がほろほろしていて美味しい。島で俺が作っていたのとは大違いだ。
どれどれ、肝心の酒を一口。ドグが飲んでいるのは火酒という、酒精がかなり強くて安い物だ。俺には琥珀酒という、独特な苦味のある酒を振舞ってくれた。ごくりと飲み込むと、身体がかあっと熱くなる。
「にっっっがい」
「ははは、まあ最初はそうなる。ほれ、ナッツを食え」
言われて焼きチーズナッツを齧る。チーズの酸味で苦味がマイルドになり、ナッツの香ばしさが押し寄せてくる。
「美味しいです」
「だろ?」
時折水を挟みながら酒盛りを進めていく。俺は1杯で顔が真っ赤だけど、ドグは火酒をかぱかぱ飲んで平気な顔をしている。あれくらい強くなれば、もっと酒の味を楽しめるんだろうな。
心地良い浮遊感の中、接客するアーリィをしげしげと眺めていると、第一印象よりお尻がボリューミーなことに気付いた。スカートで分かりづらいが、屈んだ時明らかに盛り上がっている。
「お、気付いたか。あの顔であの尻は卑怯だよなあ」
「ええ、全く」
「卑怯だよなぁ、じゃない。何やってるんだバカ親父」
声の方を振り向くと、そこには金髪の美青年が呆れ顔で立っていた。
こんなと言っては悪いが、雪山を超えた先の町へ行く人は少ないんじゃないか? と思っていると、ドグが答えてくれた。
「シーロアの酒は人気だからな、行商人が色んなとこから来るんだよ」
「なるほど、商人向けの中継地点なんですね」
「兄ちゃんも気に入ったらシーロアへ行ってみな。今向かってるのはアルアンの町だが、有名どころの酒は飲めるからよ」
いくらシーロアの町に近いとはいえ、全種類は運びきれない。シーロアにはマイナーでも美味しい酒が多く、人の数だけ好みの酒があると言われるほどらしい。
既に行ってみたさしか無いんだけども。
「まあ最初はアルアンで慣れとけ。シーロアのはどれもこれも強い酒ばっかだからな」
「そうなんですか? お酒を飲むのは初めてなので、しばらくはアルアンに居ようかと思います」
「兄ちゃん若いからな、経験だよ経験」
「そんな若いなんて。もう30ですよ」
「は? おいそりゃあ何の冗談だ」
ドグが立ち止まって俺を見る。普段切れ長の目をまん丸にして驚いているせいでなんだかとってもキュートだ。
「本当ですって。そんな若く見えます?」
「たりめえよ。兄ちゃんどう見たって20そこらだぜ」
ふむ。10歳も若く見えるとなると相当だな。特に心当たりは……あったわ。とりこれポーションのせいだな、きっと。
あのポーション、怪我や病気だけじゃなくて肌荒れとか虫刺されにも効くんだ。材料は雑草と水だから、水飲むくらいならこれ飲めばよくね? って思って毎日飲んでいた。
ある程度美容効果が見込めるとは思っていたけれど、流石に10歳若返りは予想外だ。本当にこれ飲んどけばいいな。先祖の言葉に偽り無しだ。
「妙に落ち着いてると思ったらそういうことか。いいなぁ兄ちゃん。俺ぁ最近生え際が下がるし、色も量も薄くなってきちまってよう」
「あ、じゃあ後でこれあげます。一日一本、一ヶ月も飲めば効果が出ると思いますよ」
「えらい透明な緑色だな。薬か?」
「とりあえずこれ飲んどけポーションですよ。多分、俺が若いままの秘訣です」
「すげえ名前だな。ありがたく貰うぜ。なんせ藁にも縋るくらいなら、染めて頭に刺したいくらいだからな」
大口を開けて、がははっと笑う。ドグの頭に黒く染まった藁が刺さっているのを思い浮かべると、自然と俺も笑ってしまった。
* * * * *
「着いたぜ、兄ちゃん。ここがアルアンの宿場町だ」
出会ってから30分ほど歩いた所にアルアンはあった。宿場町だからか、衛兵も居るし治安は良さそうだ。ドグと一緒に門番へ向かう。
「よお、ダン。帰ってきたぜ」
「ドグか。武器はどうした」
「いやあ崖から落っこった時に無くしてな。またアレンに叱られちまうぜ」
「お前は少しくらい反省しろ。で、そこの若いのに助けて貰ったのか」
「よく分かったな、そういうこった」
「それ以外何があるんだ。悪いな、バカが世話になって」
町が小さいだけに2人は知り合いのようだ。軽口を叩き合った後、俺へ苦笑を浮かべる。
「いえ、間に合って良かったです。それにお礼もたっぷり貰いますしね」
「コイツも年で脳ミソ朽ちてるからな、桁一つ増やしてもバレねえぞ」
「おい、そりゃ言い過ぎだろお前」
ドグがぶん投げた銀貨をダンは危なげなく片手で取る。それを確認すると、ポイと箱に放り入れてこちらへ向き直った。
「では、ようこそアルアンの宿場町へ。何かあったら俺を尋ねてくれ」
門番のダンに自己紹介をした後、見送られながら門をくぐる。名前に恥じないダンディなおじさんだった。
「よし、早速酒場へ行くぞ。飯も食えるから安心しろ」
「丁度お腹が空いてきた所です。いやあ楽しみだ」
ドグの後ろをうきうきと付いていくと、ジョッキの描かれた店の前に来た。まだ明るいのに中からは賑やかな声が絶えない。
「着いたぜ、ここだ。看板娘のアーリィちゃんが可愛いんだぞ」
「そんなに可愛いんですか?」
「ああ、一日中見てられるな。俺もあんな娘が欲しかったぜ」
俺の記憶の中では女性は母親の顔が朧気にあるだけだ。男性だってドグと出会うまでは父親だけだった。嫁さんは綺麗な人が良いとは言ったけれど、美醜の感覚に関しては自信が無い。まあ、俺が良ければ良いのだ。うん。
「いらっしゃいませー! あ、ドグさんまた来たんですかー!? 今朝もたくさん飲んでたじゃないですかー!」
「大丈夫だ、そんなに飲まねえよ。こいつに酒をおごりに来ただけだ」
「そう言っていつも飲むじゃないですか! いらっしゃいませー!」
アーリィちゃんは17歳くらいの活発そうなお下げの女の子だった。確かに笑顔が可愛らしい。少し会話したあと空いている席へ座る。メニュー表を見るが、どれがなんなのかさっぱりわからない。
「すみません、メニューが分からないので全部お任せしていいですか?」
「おう、任せとけ! アーリィちゃん!」
「はいはーい! ご注文は?」
「黒麦のパン、ブラウンディアのスープ、焼きチーズナッツ、全部2つずつ。あと火酒と琥珀酒、水を1つずつだ!」
「ありがとうございます! 結局飲むんじゃないですか、もう! パパー! ちゅうもーん!」
お下げをふりふりしながら厨房の方へと走っていくアーリィ。そのお尻を満足そうに眺めるドグ。こうして目の当たりにすると、控えめに言って犯罪に見える。
「捕まらないでくださいね」
「兄ちゃんもどぎついこと言うなぁ……だがな、心配は要らねえぜ?」
ドグの話では「看板娘」と「看板嬢」の2種類の仕事があるとのことだ。看板娘は基本的に露出の低い服を着ていて、触らなければ眺めていてもしょっぴかれない。
看板嬢は胸ががばっと開いていたり、露出の高い服を着ていることが多い。こちらはチップさえ払えばお触りOKのようだ。ただ、調子に乗って行為をし出すのは流石にNG。即衛兵さんコースになってしまう。終業後の夜、個人的に会うのは問題ないそうだけど。
看板娘のいる酒場を「娘酒場」、看板嬢のいる酒場を「嬢酒場」と呼んでいる。嬢酒場。女性と接点がなかったからか、非常に魅力的な響きだ。是非とも一度行ってみたい。
「アルアンには娘酒場しかないから気を付けろよ。派手好きな子はちょっと露出が高めなこともあるからな」
「シーロアにはあるんですか?」
「いくつもあるぜ。だけどな、焦っちゃいかんぜ兄ちゃん。好みの嬢を見つけるにも酒場回りをしなくちゃいけねぇからな」
そのためにまずは酒に強くならねえとな、と締めたところで料理が来た。
「お待ちどおさま! ドグさん、あんまり変なこと吹き込んじゃダメですよー!」
「はっはっは、遊び方って奴を教えてやってるだけだぜ」
「これだから男の人は! いらっしゃいませー!」
「さあさ、食った食った。スープが冷めちまう」
「いただきます」
料理はどれもいい香りだ。パンも柔らかく、芳醇な麦の風味が鼻へ抜ける。スープも肉がほろほろしていて美味しい。島で俺が作っていたのとは大違いだ。
どれどれ、肝心の酒を一口。ドグが飲んでいるのは火酒という、酒精がかなり強くて安い物だ。俺には琥珀酒という、独特な苦味のある酒を振舞ってくれた。ごくりと飲み込むと、身体がかあっと熱くなる。
「にっっっがい」
「ははは、まあ最初はそうなる。ほれ、ナッツを食え」
言われて焼きチーズナッツを齧る。チーズの酸味で苦味がマイルドになり、ナッツの香ばしさが押し寄せてくる。
「美味しいです」
「だろ?」
時折水を挟みながら酒盛りを進めていく。俺は1杯で顔が真っ赤だけど、ドグは火酒をかぱかぱ飲んで平気な顔をしている。あれくらい強くなれば、もっと酒の味を楽しめるんだろうな。
心地良い浮遊感の中、接客するアーリィをしげしげと眺めていると、第一印象よりお尻がボリューミーなことに気付いた。スカートで分かりづらいが、屈んだ時明らかに盛り上がっている。
「お、気付いたか。あの顔であの尻は卑怯だよなあ」
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