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フロイント
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黄金といくつもの宝石が豪壮なシャンデリアの蝋燭に照らされて毳々しい光を放つ大広間で、アデライデはバルトロークと婚礼のダンスを踊っていた。
怪物のすすり泣きにも聴こえる不気味な音楽が響く中、アデライデはしかし、踊っていたというよりは踊らされていたと言った方が正しかった。バルトロークは軽やかに、まるで操り人形の糸を繰るように、アデライデを思いのままに動かしては魔物どもの喝采を浴びた。だがどんなに乱暴に引き寄せられたり突き放されたりしても、氷に閉ざされたアデライデの心は、やはり何も感じなかった。
バルトロークは自分の意のままに踊るアデライデを愉快な笑みで見下ろして、軽いステップを踏みながら囁いた。
「見るがよいアデライデ、我らのために集まった紳士諸君を。彼らはみな広大な領地と爵位を持った選ばれし魔族だ。だがアデライデよ、そなたは自らの幸運に感謝するがよいぞ。このわたし以上に力を持つ魔物など、そうはいないのだからな」
アデライデの体をくるりと回転させ、バルトロークは欲望に燃える瞳で血の気の失せたアデライデの顔をじっと見つめていたが、いきなり強い力で胸に引き寄せた。
「近いうちに魔王様のお召しにもあずかるだろう。そのときには我らの結婚をご報告申し上げるゆえ、そなたもついて来るがよい。魔王様のお目に触れること自体、下々の輩には及びもつかぬ栄誉であるのだ。あの薄汚い館に閉じ込められていたそなたにはこの魔界の素晴らしさなど知りようもなかったであろうが、すぐにもわたしを愛するのと同様にこの魔界をも愛するだろう」
バルトロークの鋭く冷たい爪の先がアデライデの背中をなぞったが、それも現実からは遠く離れた感覚だった。
人形のように意思もなく踊らされ続けるアデライデの瞳には、欲念のたぎった眼をした魔物たちが映し出された。魔物たちのひそひそと囁き合う声が、奇妙なほど明瞭にアデライデの耳を打った。
「見ろ、公爵のあの得意顔を」
「そりゃそうだろうさ。あんな尤なる魂を持つ人間を手に入れたとなればな」
「しかも器たる肉も美しい……」
「あの青い瞳……」
「清らかな唇……」
「たおやかな指……」
「絹のような長い髪……」
「なんとかして、あの娘を自分のものにしたいものだな……」
「機会を見つけて……」
「折を見て……」
「バルトロークから奪えばいい──」
「奴の領地ごとあの聖なる娘を奪い去ろう──」
バルトロークは邪念に満ちた囁きを繰り返す魔物どもの鼻先をかすめるようにして踊り歩き、美しい顔ににやにやと嫌らしい笑みを浮かべ、アデライデを見せびらかす快感に酔いしれているようだった。
「愚か者どもめ。この大公爵バルトロークに敵おうはずがないものを」
バルトロークは凄艶な微笑をのぼらせると、アデライデの顎に手をかけてグイと上向かせた。冷たいバルトロークの黒い唇が眼前に迫っても、アデライデは瞬きひとつせず虚空を見ているだけだった。
しかしそのとき突然、アデライデは自分の体の最奥に、確かな光が鼓動する音を聴いた。その眩く光る輝きと共に、アデライデの耳は、力強く体じゅうに響く懐かしい声をはっきりと捉えた。
──アデライデ────
その声を聴いた途端、アデライデの瞳には俄かに光が戻った。
──アデライデ────!
自分の名を呼ぶあたたかい声。胸を焦がすほどにアデライデの心を命の喜びの炎で燃え上がらせるその声は──。
「──フロイント……」
アデライデが呟くのとほぼ同時に、バルトロークの動きも止まった。
「……なんだ? この気配──」
バルトロークは顔を上げ、アデライデの手首を掴んだまま周囲の様子に耳をそばだてた。異変は他の魔物たちの間にも不穏な空気を広げていった。
「何かが近づいて来るぞ」
「凄まじい妖気……」
「誰だ? 誰が迫っているのだ……?」
黄金の扉で閉め切られた大広間の外は俄かに騒然となっていた。物々しい雰囲気と迫りくる妖気に、魔界でも指折りの高位者からなる集まりは、困惑と怖れを隠し切れず、互いの顔を見合っていた。
激したような声や物がぶつかる激しい音が徐々に大広間に近づいて来る。アデライデの胸はひとつの予感に早くも震えだしていた。自分の手首を掴むバルトロークの手を払いのけようとするが、バルトロークは更なる力を込めてアデライデの手首を握りしめた。
確実に近づいて来る妖気の正体を見定めようと、じっと耳をそばだてたまま扉の外を窺うバルトロークの瞳孔の光が強まった。
刹那、大広間の扉が凄まじい音を立てて開くと共に猛吹雪が吹き込んだ。轟音と共に吹き荒れる雪礫はまるで意思を持った短剣のように宴の列席者たちに襲いかかって叫び声を上げさせた。
「な、なんだこれは……!」
逃げまどう魔物たちの間で微動だにせず立つバルトロークにも氷雪はその苛烈な牙を剥いたが、バルトロークの体から立ち昇る妖気の盾が雪を弾いた。烈風に逆巻く緑の髪の隙間から、強い光を放つ目で吹雪の壁を掻い潜り、バルトロークは大広間の外、ただ一点を見据えていた。黒い巨大な塊が蠢いたかと思った次の瞬間、大広間を覆いつくす吹雪の狼煙の向こうに赤い眼光が鋭く光った。バルトロークはその瞳を認めると、一瞬大きく目を見開いた。
「わたしの雷を受けてよもや生きていようとはな……」
世界を凍り付かせそうな声で呟きながら、バルトロークは凶悪な笑いに顔を歪めた。アデライデの手首を握り締め、無様に逃げ惑う招待客の一群を眺めながら、バルトロークは忍び嗤うように言った。
「──つくづく無礼な奴だ」
バルトロークの片手が宙に翻されると、大広間の扉は勢いよく閉まり、猛烈な白魔は急速にその勢いを衰えさせた。次第に鎮まっていく吹雪の向こうに見える影の輪郭が、徐々にその姿を鮮明に浮かび上がらせていく。そしてついに逞しい片腕に氷の城の門を護るバルトロークの家臣を締め上げた黒い翼の巨躯が、雪嵐の名残りの飛雪を纏い、華やかな宴の残骸の散る大広間に姿を現した。
聳える岩のようなその者の顔に光る赤い目を見た瞬間、アデライデの心は完全に息を吹き返した。堰を切ったように涙があふれ出し、大声で叫んだ。
「──フロイント……!」
フロイントは白い花嫁衣装を着せられたアデライデを見ると一瞬息を呑み、片腕に締め上げていた魔物を怒りの勢いのまま床に投げ捨てた。バルトロークへの激憤が爆発しそうになるのをなんとか押さえ、フロイントはアデライデの名を静かに呼んで言った。
「アデライデよ、遅くなってすまなかった」
「フロイント……!」
アデライデの瞳から滂沱として流れる涙が、白い頬に幾筋ものあとをつけた。悦びを映した命の発露のような涙のあたたかさは、凍え切ったアデライデの体に温もりを呼び戻して行くようだった。
怪物のすすり泣きにも聴こえる不気味な音楽が響く中、アデライデはしかし、踊っていたというよりは踊らされていたと言った方が正しかった。バルトロークは軽やかに、まるで操り人形の糸を繰るように、アデライデを思いのままに動かしては魔物どもの喝采を浴びた。だがどんなに乱暴に引き寄せられたり突き放されたりしても、氷に閉ざされたアデライデの心は、やはり何も感じなかった。
バルトロークは自分の意のままに踊るアデライデを愉快な笑みで見下ろして、軽いステップを踏みながら囁いた。
「見るがよいアデライデ、我らのために集まった紳士諸君を。彼らはみな広大な領地と爵位を持った選ばれし魔族だ。だがアデライデよ、そなたは自らの幸運に感謝するがよいぞ。このわたし以上に力を持つ魔物など、そうはいないのだからな」
アデライデの体をくるりと回転させ、バルトロークは欲望に燃える瞳で血の気の失せたアデライデの顔をじっと見つめていたが、いきなり強い力で胸に引き寄せた。
「近いうちに魔王様のお召しにもあずかるだろう。そのときには我らの結婚をご報告申し上げるゆえ、そなたもついて来るがよい。魔王様のお目に触れること自体、下々の輩には及びもつかぬ栄誉であるのだ。あの薄汚い館に閉じ込められていたそなたにはこの魔界の素晴らしさなど知りようもなかったであろうが、すぐにもわたしを愛するのと同様にこの魔界をも愛するだろう」
バルトロークの鋭く冷たい爪の先がアデライデの背中をなぞったが、それも現実からは遠く離れた感覚だった。
人形のように意思もなく踊らされ続けるアデライデの瞳には、欲念のたぎった眼をした魔物たちが映し出された。魔物たちのひそひそと囁き合う声が、奇妙なほど明瞭にアデライデの耳を打った。
「見ろ、公爵のあの得意顔を」
「そりゃそうだろうさ。あんな尤なる魂を持つ人間を手に入れたとなればな」
「しかも器たる肉も美しい……」
「あの青い瞳……」
「清らかな唇……」
「たおやかな指……」
「絹のような長い髪……」
「なんとかして、あの娘を自分のものにしたいものだな……」
「機会を見つけて……」
「折を見て……」
「バルトロークから奪えばいい──」
「奴の領地ごとあの聖なる娘を奪い去ろう──」
バルトロークは邪念に満ちた囁きを繰り返す魔物どもの鼻先をかすめるようにして踊り歩き、美しい顔ににやにやと嫌らしい笑みを浮かべ、アデライデを見せびらかす快感に酔いしれているようだった。
「愚か者どもめ。この大公爵バルトロークに敵おうはずがないものを」
バルトロークは凄艶な微笑をのぼらせると、アデライデの顎に手をかけてグイと上向かせた。冷たいバルトロークの黒い唇が眼前に迫っても、アデライデは瞬きひとつせず虚空を見ているだけだった。
しかしそのとき突然、アデライデは自分の体の最奥に、確かな光が鼓動する音を聴いた。その眩く光る輝きと共に、アデライデの耳は、力強く体じゅうに響く懐かしい声をはっきりと捉えた。
──アデライデ────
その声を聴いた途端、アデライデの瞳には俄かに光が戻った。
──アデライデ────!
自分の名を呼ぶあたたかい声。胸を焦がすほどにアデライデの心を命の喜びの炎で燃え上がらせるその声は──。
「──フロイント……」
アデライデが呟くのとほぼ同時に、バルトロークの動きも止まった。
「……なんだ? この気配──」
バルトロークは顔を上げ、アデライデの手首を掴んだまま周囲の様子に耳をそばだてた。異変は他の魔物たちの間にも不穏な空気を広げていった。
「何かが近づいて来るぞ」
「凄まじい妖気……」
「誰だ? 誰が迫っているのだ……?」
黄金の扉で閉め切られた大広間の外は俄かに騒然となっていた。物々しい雰囲気と迫りくる妖気に、魔界でも指折りの高位者からなる集まりは、困惑と怖れを隠し切れず、互いの顔を見合っていた。
激したような声や物がぶつかる激しい音が徐々に大広間に近づいて来る。アデライデの胸はひとつの予感に早くも震えだしていた。自分の手首を掴むバルトロークの手を払いのけようとするが、バルトロークは更なる力を込めてアデライデの手首を握りしめた。
確実に近づいて来る妖気の正体を見定めようと、じっと耳をそばだてたまま扉の外を窺うバルトロークの瞳孔の光が強まった。
刹那、大広間の扉が凄まじい音を立てて開くと共に猛吹雪が吹き込んだ。轟音と共に吹き荒れる雪礫はまるで意思を持った短剣のように宴の列席者たちに襲いかかって叫び声を上げさせた。
「な、なんだこれは……!」
逃げまどう魔物たちの間で微動だにせず立つバルトロークにも氷雪はその苛烈な牙を剥いたが、バルトロークの体から立ち昇る妖気の盾が雪を弾いた。烈風に逆巻く緑の髪の隙間から、強い光を放つ目で吹雪の壁を掻い潜り、バルトロークは大広間の外、ただ一点を見据えていた。黒い巨大な塊が蠢いたかと思った次の瞬間、大広間を覆いつくす吹雪の狼煙の向こうに赤い眼光が鋭く光った。バルトロークはその瞳を認めると、一瞬大きく目を見開いた。
「わたしの雷を受けてよもや生きていようとはな……」
世界を凍り付かせそうな声で呟きながら、バルトロークは凶悪な笑いに顔を歪めた。アデライデの手首を握り締め、無様に逃げ惑う招待客の一群を眺めながら、バルトロークは忍び嗤うように言った。
「──つくづく無礼な奴だ」
バルトロークの片手が宙に翻されると、大広間の扉は勢いよく閉まり、猛烈な白魔は急速にその勢いを衰えさせた。次第に鎮まっていく吹雪の向こうに見える影の輪郭が、徐々にその姿を鮮明に浮かび上がらせていく。そしてついに逞しい片腕に氷の城の門を護るバルトロークの家臣を締め上げた黒い翼の巨躯が、雪嵐の名残りの飛雪を纏い、華やかな宴の残骸の散る大広間に姿を現した。
聳える岩のようなその者の顔に光る赤い目を見た瞬間、アデライデの心は完全に息を吹き返した。堰を切ったように涙があふれ出し、大声で叫んだ。
「──フロイント……!」
フロイントは白い花嫁衣装を着せられたアデライデを見ると一瞬息を呑み、片腕に締め上げていた魔物を怒りの勢いのまま床に投げ捨てた。バルトロークへの激憤が爆発しそうになるのをなんとか押さえ、フロイントはアデライデの名を静かに呼んで言った。
「アデライデよ、遅くなってすまなかった」
「フロイント……!」
アデライデの瞳から滂沱として流れる涙が、白い頬に幾筋ものあとをつけた。悦びを映した命の発露のような涙のあたたかさは、凍え切ったアデライデの体に温もりを呼び戻して行くようだった。
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