9 / 46
9話 計画は順調
しおりを挟む
商人ギルドでの会合から一週間。レオンは約束通り、最初の取引の結果を持って再びヴァイスの前に立っていた。
「これが、実績になります」
彼が差し出した書類には、整然とした数字が並んでいる。
「な、なんということだ…」
ヴァイスは目を見開いた。たった一週間で、城壁補強の端材を活用して5万ゴールドもの利益を上げていたのだ。
「計画通りに進んでおります」
レオンは丁寧に答える。商談の場では、慎重な物腰を心がけていた。
「まさか、これほどの利益率が出るとは…」
「仕入れと販路の最適化に努めました」
レオンは意図的に「価値転換」の能力については触れないまま、説明を続けた。
* * *
夕暮れ時、レオンは城壁付近の工事現場を訪れていた。
「おや、クラウゼン殿」
工事の責任者であるグスタフが声をかけてきた。
「今日も端材の回収ですか?」
「ええ、お世話になります」
レオンは丁寧に会釈する。この関係は、一週間かけて築いてきたものだった。
--- 一週間前 ---
「申し訳ありませんが、端材は廃棄することになっていまして…」
初めて工事現場を訪れた時、グスタフはそう答えた。
「処分費用は、かなりの額になるのでは?」
レオンの言葉に、グスタフは目を見開く。
「そうなんです。毎回の工事で、その費用が…」
「であれば、私に任せていただけませんか?」
レオンは用意してきた契約書を取り出す。
「端材の処分費用を半額にする代わりに、端材の所有権を譲渡していただく」
「ほう…」
「もちろん、正式な手続きを」
グスタフは契約書に目を通し、ゆっくりと頷いた。
「確かに、これなら双方にとって利益になりますな」
--- 現在 ---
「今日の分も、よろしくお願いします」
レオンは手押し車を受け取る。その中には、工事で出た端材が積まれていた。
「ふむ」
人気のない場所まで車を押して行き、レオンは慎重に作業を開始する。
「『価値転換』」
彼は端材に触れ、能力を発動する。ごつごつした石材が、見る見るうちに上質な建材へと変化していく。
「完璧だな」
手押し車いっぱいの端材を、高品質な建材に変換するのに約二時間。体力的には堪えたが、それ以上の価値があった。
「この調子で行けば…」
レオンは手帳を取り出し、今日の収支を記入する。几帳面な文字が、月明かりに照らされて浮かび上がる。
* * *
「レオン様、これは素晴らしい品質ですね」
翌朝、建材商のマーカスは目を輝かせながら、レオンが持ち込んだ建材を確認していた。
「ご満足いただけて何よりです」
レオンは穏やかに応じる。
「端材とは思えないほどの出来栄えです。いったいどのように…」
「申し訳ありません。それは企業秘密とさせていただきたく」
レオンは丁寧に言葉を選ぶ。ビジネスの場では、決して傲慢な態度を見せないよう心がけていた。
「ただ、定期的な納品は確約させていただけます」
「ありがとうございます!」
マーカスの声が弾む。
「取引価格は現状維持で、いかがでしょうか」
「そ、それは…」
レオンは意図的に沈黙を置く。商談の間合いを計るのは、父から学んだ数少ない有用な教訓の一つだった。
「…承知いたしました」
マーカスは頷く。
「その品質なら、その価格でも十分採算が取れます」
「では、契約書を」
レオンは用意してきた書類を取り出した。
* * *
レオンが店を後にした後、マーカスの店では従業員たちが集まっていた。
「すごいですね、あの建材」
若い店員が感嘆の声を上げる。
「ああ」
マーカスは満足げに頷いた。
「他所では手に入らない品質だ」
「クラウゼン様は、本当に端材から作られているんでしょうか?」
「それが不思議なんだ」
ベテランの職人が首をひねる。
「普通、端材からはあんな上質な建材は作れない。何か特別な技術をお持ちなのは間違いないな」
「でも、価格は他より安いんですよね?」
「ああ。だからこそ、うちの店にとっては本当にありがたい」
マーカスは笑みを浮かべる。
「他店には出回らない高品質品を、適正価格で提供できる。お客様にも喜んでいただけるし、利益も確保できる」
「クラウゼン様、昔の商家の出身だって聞きましたが…」
「そうだ。クラウゼン商会は、かつては王都でも指折りの商会だった」
マーカスは懐かしそうに語る。
「まさか、その跡取りが私どもの店と取引してくださるとは」
「若いのに、しっかりしてますよね」
「ああ。商才は確かだ。これからが楽しみだよ」
従業員たちは皆、頷いていた。
* * *
昼下がり、レオンは自室で計算を進めていた。
「ふむ」
彼は手帳を開き、収支を整理する。
「城壁工事の端材処理契約からの収入が月2000ゴールド」
レオンは丁寧に数字を書き出していく。
「マーカスの店との建材取引が月3万ゴールド。これは数量が増えれば4万ゴールドまで上がる可能性がある」
さらに新しいページを開く。
「それに、グスタフの紹介で請け負った城壁補強工事の設計料が月1万ゴールド」
彼は満足げに頷く。
「現在の確定収入が月6万ゴールド。マーカスの取引拡大で追加1万ゴールド。合計で月7万ゴールドか」
一般的な冒険者の月収が3万~5万ゴールドであることを考えれば、驚異的な数字だった。
窓の外の夕陽が彼の自信に満ちた表情を照らしていた。
===============================================
連続投稿9話目です。
よろしくお願いいたします。
===============================================
「これが、実績になります」
彼が差し出した書類には、整然とした数字が並んでいる。
「な、なんということだ…」
ヴァイスは目を見開いた。たった一週間で、城壁補強の端材を活用して5万ゴールドもの利益を上げていたのだ。
「計画通りに進んでおります」
レオンは丁寧に答える。商談の場では、慎重な物腰を心がけていた。
「まさか、これほどの利益率が出るとは…」
「仕入れと販路の最適化に努めました」
レオンは意図的に「価値転換」の能力については触れないまま、説明を続けた。
* * *
夕暮れ時、レオンは城壁付近の工事現場を訪れていた。
「おや、クラウゼン殿」
工事の責任者であるグスタフが声をかけてきた。
「今日も端材の回収ですか?」
「ええ、お世話になります」
レオンは丁寧に会釈する。この関係は、一週間かけて築いてきたものだった。
--- 一週間前 ---
「申し訳ありませんが、端材は廃棄することになっていまして…」
初めて工事現場を訪れた時、グスタフはそう答えた。
「処分費用は、かなりの額になるのでは?」
レオンの言葉に、グスタフは目を見開く。
「そうなんです。毎回の工事で、その費用が…」
「であれば、私に任せていただけませんか?」
レオンは用意してきた契約書を取り出す。
「端材の処分費用を半額にする代わりに、端材の所有権を譲渡していただく」
「ほう…」
「もちろん、正式な手続きを」
グスタフは契約書に目を通し、ゆっくりと頷いた。
「確かに、これなら双方にとって利益になりますな」
--- 現在 ---
「今日の分も、よろしくお願いします」
レオンは手押し車を受け取る。その中には、工事で出た端材が積まれていた。
「ふむ」
人気のない場所まで車を押して行き、レオンは慎重に作業を開始する。
「『価値転換』」
彼は端材に触れ、能力を発動する。ごつごつした石材が、見る見るうちに上質な建材へと変化していく。
「完璧だな」
手押し車いっぱいの端材を、高品質な建材に変換するのに約二時間。体力的には堪えたが、それ以上の価値があった。
「この調子で行けば…」
レオンは手帳を取り出し、今日の収支を記入する。几帳面な文字が、月明かりに照らされて浮かび上がる。
* * *
「レオン様、これは素晴らしい品質ですね」
翌朝、建材商のマーカスは目を輝かせながら、レオンが持ち込んだ建材を確認していた。
「ご満足いただけて何よりです」
レオンは穏やかに応じる。
「端材とは思えないほどの出来栄えです。いったいどのように…」
「申し訳ありません。それは企業秘密とさせていただきたく」
レオンは丁寧に言葉を選ぶ。ビジネスの場では、決して傲慢な態度を見せないよう心がけていた。
「ただ、定期的な納品は確約させていただけます」
「ありがとうございます!」
マーカスの声が弾む。
「取引価格は現状維持で、いかがでしょうか」
「そ、それは…」
レオンは意図的に沈黙を置く。商談の間合いを計るのは、父から学んだ数少ない有用な教訓の一つだった。
「…承知いたしました」
マーカスは頷く。
「その品質なら、その価格でも十分採算が取れます」
「では、契約書を」
レオンは用意してきた書類を取り出した。
* * *
レオンが店を後にした後、マーカスの店では従業員たちが集まっていた。
「すごいですね、あの建材」
若い店員が感嘆の声を上げる。
「ああ」
マーカスは満足げに頷いた。
「他所では手に入らない品質だ」
「クラウゼン様は、本当に端材から作られているんでしょうか?」
「それが不思議なんだ」
ベテランの職人が首をひねる。
「普通、端材からはあんな上質な建材は作れない。何か特別な技術をお持ちなのは間違いないな」
「でも、価格は他より安いんですよね?」
「ああ。だからこそ、うちの店にとっては本当にありがたい」
マーカスは笑みを浮かべる。
「他店には出回らない高品質品を、適正価格で提供できる。お客様にも喜んでいただけるし、利益も確保できる」
「クラウゼン様、昔の商家の出身だって聞きましたが…」
「そうだ。クラウゼン商会は、かつては王都でも指折りの商会だった」
マーカスは懐かしそうに語る。
「まさか、その跡取りが私どもの店と取引してくださるとは」
「若いのに、しっかりしてますよね」
「ああ。商才は確かだ。これからが楽しみだよ」
従業員たちは皆、頷いていた。
* * *
昼下がり、レオンは自室で計算を進めていた。
「ふむ」
彼は手帳を開き、収支を整理する。
「城壁工事の端材処理契約からの収入が月2000ゴールド」
レオンは丁寧に数字を書き出していく。
「マーカスの店との建材取引が月3万ゴールド。これは数量が増えれば4万ゴールドまで上がる可能性がある」
さらに新しいページを開く。
「それに、グスタフの紹介で請け負った城壁補強工事の設計料が月1万ゴールド」
彼は満足げに頷く。
「現在の確定収入が月6万ゴールド。マーカスの取引拡大で追加1万ゴールド。合計で月7万ゴールドか」
一般的な冒険者の月収が3万~5万ゴールドであることを考えれば、驚異的な数字だった。
窓の外の夕陽が彼の自信に満ちた表情を照らしていた。
===============================================
連続投稿9話目です。
よろしくお願いいたします。
===============================================
24
あなたにおすすめの小説
「お前の代わりはいる」と追放された俺の【万物鑑定】は、実は世界の真実を見抜く【真理の瞳】でした。最高の仲間と辺境で理想郷を創ります
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の代わりはいくらでもいる。もう用済みだ」――勇者パーティーで【万物鑑定】のスキルを持つリアムは、戦闘に役立たないという理由で装備も金もすべて奪われ追放された。
しかし仲間たちは知らなかった。彼のスキルが、物の価値から人の秘めたる才能、土地の未来までも見通す超絶チート能力【真理の瞳】であったことを。
絶望の淵で己の力の真価に気づいたリアムは、辺境の寂れた街で再起を決意する。気弱なヒーラー、臆病な獣人の射手……世間から「無能」の烙印を押された者たちに眠る才能の原石を次々と見出し、最高の仲間たちと共にギルド「方舟(アーク)」を設立。彼らが輝ける理想郷をその手で創り上げていく。
一方、有能な鑑定士を失った元パーティーは急速に凋落の一途を辿り……。
これは不遇職と蔑まれた一人の男が最高の仲間と出会い、世界で一番幸福な場所を創り上げる、爽快な逆転成り上がりファンタジー!
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
追放された荷物持ち、スキル【アイテムボックス・無限】で辺境スローライフを始めます
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーで「荷物持ち」として蔑まれ、全ての責任を押し付けられて追放された青年レオ。彼が持つスキル【アイテムボックス】は、誰もが「ゴミスキル」と笑うものだった。
しかし、そのスキルには「容量無限」「時間停止」「解析・分解」「合成・創造」というとんでもない力が秘められていたのだ。
全てを失い、流れ着いた辺境の村。そこで彼は、自分を犠牲にする生き方をやめ、自らの力で幸せなスローライフを掴み取ることを決意する。
超高品質なポーション、快適な家具、美味しい料理、果ては巨大な井戸や城壁まで!?
万能すぎる生産スキルで、心優しい仲間たちと共に寂れた村を豊かに発展させていく。
一方、彼を追放した勇者パーティーは、荷物持ちを失ったことで急速に崩壊していく。
「今からでもレオを連れ戻すべきだ!」
――もう遅い。彼はもう、君たちのための便利な道具じゃない。
これは、不遇だった青年が最高の仲間たちと出会い、世界一の生産職として成り上がり、幸せなスローライフを手に入れる物語。そして、傲慢な勇者たちが自業自得の末路を辿る、痛快な「ざまぁ」ストーリー!
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる