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【第22話】なりふり構わぬカーチェイス
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・・・それは、大きな山の奥深く。そこには、虫も寄りつかないほどの不気味さを帯びた廃トンネルが。トンネルの入り口は鉄柵で閉じられているが、作りの雑さや、老朽化も相まって、ボロボロに錆びている。
吸い込まれそうなほど真っ暗なトンネルを抜けた先には、何があるのか。一説には、幽霊が住む幻の廃村が存在するという。また一説には、猟奇的な大量殺人鬼がアジトを作り、殺した被害者の遺体を食べているとか・・・。他にも、数多の都市伝説を生み続けてきたが、誰もこのトンネルを抜けた先にある真実を知る者はいなかった。
そう、今日に至るまで・・・。
「皆の衆、これより2年ぶりの儀式を執り行う」
広い青空。広大な草原には、木造建築の簡単な家屋がぽつぽつと建つだけ。どうやらここは、世間から隔絶された集落のようだ。老若男女を問わず、村人たちは皆、集落の中心であろう広場に集まっていた。広場の中心には、ひときわ大きな三角形を描く木造の建物が。屋根には、十字架とも取れる立派なオブジェのようなものが飾られている。
この謎の建物の前に集まった村人たちは皆、麻でできた白い布を着ていて、人形のように不気味な笑みを浮かべている。戸惑う者や、不安な表情を浮かべる者は誰もいない。
やがて、村人の代表であろう、頭に白い布を巻いた男が皆に告げた。
「我ら僕しもべの御霊みたまを救いし偉大なる教祖様、どうか我らの前にお出でくださいまし」
静寂の時が流れる。皆、謎の建物を笑顔で見つめたまま、微動だにしない。すると、建物の中からわずかに鈴の音がした。代表である男が即座に気の扉を開けると、中から枯れ果てた木のような老人が、車椅子に座った形でその姿を表した。白髪の長髪に、口元が一切見えないほど伸びた白い髭。顔を白い布で隠された従者が車椅子を後ろから押し、老人は村人たちの前に出た。老人が現れるや否や、村人たちは一斉にその場に跪き、神を崇めるかの如くひれ伏した。代表の男が、ひれ伏したまま告げた。
「おお、ありがたき幸せ。教祖様、どうか我らの御霊を永遠にお救いくださいまし」
「どうか我らの御霊を永遠にお救いくださいまし」
男に続いて、村人が一斉に声を発する。すると、老人は薄いシワシワの皮が骨に張り付いたような細い腕を伸ばし、ひとりの村人に指をさした。老人が指をさした村人に、他の村人の視線が一斉に集まる。指をさされた村人は、10代の若い女性だった。代表の男がより一層大きな声を上げた。
「おお、教祖様! 神はこの者を生贄にせよと!」
村人たちが、老人に指名された女性に盛大な拍手を送る。
「よかったわねクミコ!」
「神のもとにゆけるなんて、なんと名誉な!」
「お姉ちゃん羨ましい! いいなー!」
皆に祝福されるクミコは、どこか心に引っ掛かりを感じつつ、満面の笑みで生贄になる喜びを表した。代表の男が言った。
「さあ、生贄に選ばれしクミコよ。その美しき魂を神のもとに捧げるのだ!」
「・・・はい」
数人の村人が、車輪のついた木の寝台を運んできた。村人たちに祝福されながら、クミコは寝台に向かう。寝台には白いチョークで丸い印が描かれており、寝そべるとちょうど胸の中心の辺りにくるような位置であった。クミコは寝台に寝そべると、目を閉じた。体が小刻みに震えているのがわかる。やがて、顔を布で覆われた裸の男が現れた。その手には、鋭利な刃物が握られている。生贄を捧げるための処刑人だ。すると、代表の男が大きな声で告げた。
「これより、生贄の美しき首と心臓を神に捧げる!」
老人と大勢の村人が見守る中、処刑人が寝台に横たわるクミコのもとに歩み寄り、大きな刃物を振りかざす。クミコは震えを抑えきれなくなっていた。
これは名誉なこと! これは名誉なこと! これは名誉なこと・・・!
今まさに、クミコの胸に刃物が振り下ろされようとした、その時だった。
村の入り口である廃トンネルから、聞いたこともない音が。老人と村人たちはどよめき、一斉にトンネルの方を向いた、その瞬間・・・。
トンネルから立て続けに2台の暴走車が飛び出してきた。凄まじい排気音と共に現れた2台のスポーツカーは、まっすぐに村人たちのいる広場に突っ込んでくる!
「どけええええぇぇぇッッ!!!」
「うわぁぁああ!!」
「きゃあぁぁぁあ!!!」
慌てて逃げ惑う村人たち。処刑人も、クミコも逃げ出した。教祖である老人の車椅子を引いていた従者まで逃げ出し、広場には教祖だけが取り残されてしまった。
「うおおおおおッッ!!!!」
「ぎゃあぁぁぁあ!! バカプラム~っ!!」
「うわぁぁあ!!」
暴走車両は教祖の老人を避けるように進路をずらすと、教祖のすぐ背後にあった三角形の建物に突っ込み、内装をぐちゃぐちゃに吹き飛ばすと、そのまま反対の壁を突破していってしまった。建物はペシャンコに潰れ、土埃を立てながら瓦礫と化してしまったのだ。
「あぁぁ! 神殿がぁぁっ!!」
代表の男が嘆いたのも束の間、建物を突破して行った暴走車両のすぐ後ろを追っていたもう一台の暴走車両が、迷うことなく老人に突っ込んで行った。
「きょ、教祖様ぁぁ!!」
車椅子の老人が逃げ切れるわけもなく、もう一台の車に跳ね飛ばされてしまった教祖は、人形のように地面に体を打ちつけ、あらぬ方向に腕と足を曲げたまま、動かなくなってしまった。
2台の車はそのまま止まることなく、集落を駆け回ったあと、再び元来たトンネルに入り、爆発音のような排気音と共に去っていった。
トンネルの中を暴走するランサーエボリューションⅦ。ハンドルを握るプラムは、すぐ後ろに迫り来るRX-7から必死に逃げていた。
「くそっ! ぜんぜん撒けねぇ!」
焦りが見えるプラムに、後部座席のアローが言った。
「今の村アレじゃない?! 殺人カルト教団!」
「えっ、そうだったのか?!」
爆走する車内で会話するふたり。アローのすぐ隣で頭を下げて助手席にしがみつく翔斗は、その話を聞いて思い出した。廃トンネルを抜けた先にあるという、噂のカルト教団の都市伝説・・・。
今のが、そうだっのか?
だとしたら、プラムはそんなヤバい奴らのアジトをめちゃくちゃにしてしまったのか・・・?!
「たぶんそうよプラム! 今のがウワサのカルト教団よ! ベル姉がまだ手を出すなって言ってたヤツ!」
「うっそだろ!」
「あーあ、また怒られちゃうじゃないのよ~!」
「ンなこと言ってる場合か! 今は背後のF・・・」
突然、ランエボのリアウィンドウにヒビが入った。
「えっ?!」
ヒビの中心が丸い。ちょうど、アローの顔面に被る位置だ。アローの額から冷や汗が吹き出した。RX-7に視線をやると、北欧人が運転席の窓からトカレフを向けているではないか。
「う、撃ってきたッ! あいつ、撃ってきた! 防弾にしといてよかった~!」
「クソッ! あたしのランエボに傷を付けやがったな! アロー!」
「合点承知!」
後部座席でうずくまる翔斗の隣で、アローは銃を取り出すと、弾倉を確認し始めた。
吸い込まれそうなほど真っ暗なトンネルを抜けた先には、何があるのか。一説には、幽霊が住む幻の廃村が存在するという。また一説には、猟奇的な大量殺人鬼がアジトを作り、殺した被害者の遺体を食べているとか・・・。他にも、数多の都市伝説を生み続けてきたが、誰もこのトンネルを抜けた先にある真実を知る者はいなかった。
そう、今日に至るまで・・・。
「皆の衆、これより2年ぶりの儀式を執り行う」
広い青空。広大な草原には、木造建築の簡単な家屋がぽつぽつと建つだけ。どうやらここは、世間から隔絶された集落のようだ。老若男女を問わず、村人たちは皆、集落の中心であろう広場に集まっていた。広場の中心には、ひときわ大きな三角形を描く木造の建物が。屋根には、十字架とも取れる立派なオブジェのようなものが飾られている。
この謎の建物の前に集まった村人たちは皆、麻でできた白い布を着ていて、人形のように不気味な笑みを浮かべている。戸惑う者や、不安な表情を浮かべる者は誰もいない。
やがて、村人の代表であろう、頭に白い布を巻いた男が皆に告げた。
「我ら僕しもべの御霊みたまを救いし偉大なる教祖様、どうか我らの前にお出でくださいまし」
静寂の時が流れる。皆、謎の建物を笑顔で見つめたまま、微動だにしない。すると、建物の中からわずかに鈴の音がした。代表である男が即座に気の扉を開けると、中から枯れ果てた木のような老人が、車椅子に座った形でその姿を表した。白髪の長髪に、口元が一切見えないほど伸びた白い髭。顔を白い布で隠された従者が車椅子を後ろから押し、老人は村人たちの前に出た。老人が現れるや否や、村人たちは一斉にその場に跪き、神を崇めるかの如くひれ伏した。代表の男が、ひれ伏したまま告げた。
「おお、ありがたき幸せ。教祖様、どうか我らの御霊を永遠にお救いくださいまし」
「どうか我らの御霊を永遠にお救いくださいまし」
男に続いて、村人が一斉に声を発する。すると、老人は薄いシワシワの皮が骨に張り付いたような細い腕を伸ばし、ひとりの村人に指をさした。老人が指をさした村人に、他の村人の視線が一斉に集まる。指をさされた村人は、10代の若い女性だった。代表の男がより一層大きな声を上げた。
「おお、教祖様! 神はこの者を生贄にせよと!」
村人たちが、老人に指名された女性に盛大な拍手を送る。
「よかったわねクミコ!」
「神のもとにゆけるなんて、なんと名誉な!」
「お姉ちゃん羨ましい! いいなー!」
皆に祝福されるクミコは、どこか心に引っ掛かりを感じつつ、満面の笑みで生贄になる喜びを表した。代表の男が言った。
「さあ、生贄に選ばれしクミコよ。その美しき魂を神のもとに捧げるのだ!」
「・・・はい」
数人の村人が、車輪のついた木の寝台を運んできた。村人たちに祝福されながら、クミコは寝台に向かう。寝台には白いチョークで丸い印が描かれており、寝そべるとちょうど胸の中心の辺りにくるような位置であった。クミコは寝台に寝そべると、目を閉じた。体が小刻みに震えているのがわかる。やがて、顔を布で覆われた裸の男が現れた。その手には、鋭利な刃物が握られている。生贄を捧げるための処刑人だ。すると、代表の男が大きな声で告げた。
「これより、生贄の美しき首と心臓を神に捧げる!」
老人と大勢の村人が見守る中、処刑人が寝台に横たわるクミコのもとに歩み寄り、大きな刃物を振りかざす。クミコは震えを抑えきれなくなっていた。
これは名誉なこと! これは名誉なこと! これは名誉なこと・・・!
今まさに、クミコの胸に刃物が振り下ろされようとした、その時だった。
村の入り口である廃トンネルから、聞いたこともない音が。老人と村人たちはどよめき、一斉にトンネルの方を向いた、その瞬間・・・。
トンネルから立て続けに2台の暴走車が飛び出してきた。凄まじい排気音と共に現れた2台のスポーツカーは、まっすぐに村人たちのいる広場に突っ込んでくる!
「どけええええぇぇぇッッ!!!」
「うわぁぁああ!!」
「きゃあぁぁぁあ!!!」
慌てて逃げ惑う村人たち。処刑人も、クミコも逃げ出した。教祖である老人の車椅子を引いていた従者まで逃げ出し、広場には教祖だけが取り残されてしまった。
「うおおおおおッッ!!!!」
「ぎゃあぁぁぁあ!! バカプラム~っ!!」
「うわぁぁあ!!」
暴走車両は教祖の老人を避けるように進路をずらすと、教祖のすぐ背後にあった三角形の建物に突っ込み、内装をぐちゃぐちゃに吹き飛ばすと、そのまま反対の壁を突破していってしまった。建物はペシャンコに潰れ、土埃を立てながら瓦礫と化してしまったのだ。
「あぁぁ! 神殿がぁぁっ!!」
代表の男が嘆いたのも束の間、建物を突破して行った暴走車両のすぐ後ろを追っていたもう一台の暴走車両が、迷うことなく老人に突っ込んで行った。
「きょ、教祖様ぁぁ!!」
車椅子の老人が逃げ切れるわけもなく、もう一台の車に跳ね飛ばされてしまった教祖は、人形のように地面に体を打ちつけ、あらぬ方向に腕と足を曲げたまま、動かなくなってしまった。
2台の車はそのまま止まることなく、集落を駆け回ったあと、再び元来たトンネルに入り、爆発音のような排気音と共に去っていった。
トンネルの中を暴走するランサーエボリューションⅦ。ハンドルを握るプラムは、すぐ後ろに迫り来るRX-7から必死に逃げていた。
「くそっ! ぜんぜん撒けねぇ!」
焦りが見えるプラムに、後部座席のアローが言った。
「今の村アレじゃない?! 殺人カルト教団!」
「えっ、そうだったのか?!」
爆走する車内で会話するふたり。アローのすぐ隣で頭を下げて助手席にしがみつく翔斗は、その話を聞いて思い出した。廃トンネルを抜けた先にあるという、噂のカルト教団の都市伝説・・・。
今のが、そうだっのか?
だとしたら、プラムはそんなヤバい奴らのアジトをめちゃくちゃにしてしまったのか・・・?!
「たぶんそうよプラム! 今のがウワサのカルト教団よ! ベル姉がまだ手を出すなって言ってたヤツ!」
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「ンなこと言ってる場合か! 今は背後のF・・・」
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「えっ?!」
ヒビの中心が丸い。ちょうど、アローの顔面に被る位置だ。アローの額から冷や汗が吹き出した。RX-7に視線をやると、北欧人が運転席の窓からトカレフを向けているではないか。
「う、撃ってきたッ! あいつ、撃ってきた! 防弾にしといてよかった~!」
「クソッ! あたしのランエボに傷を付けやがったな! アロー!」
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