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第1章

1-20 新年の挨拶

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新年初日。

何時もは7時には起きてるのに今日は、10時過ぎまで寝ていた。

立花さんはいなかった。

それよりもユウカ近すぎない?もう、俺のベッドに入ってるよね。

顔を覗き込むと少しだけ片目が空いた。

「やっぱ、起きてんじゃん!騙されるとこだったわ!」

「ふーん、何か悪戯でもしようとしたの?」

「しねーよ!」

「今何時くらいなんだらうね?」

「もう少しで、お昼じゃないかな?」

「立花さんは今日も行ったのかな?」

「いつもの時間に起きてたみたい。今日は食堂も朝はお休みなので、銀貨5枚渡しておいた。お弁当もないしね。」

「あー、俺そんな細かいことまで気がまわってなかった。」

「お金、金貨10枚くらい渡しておく?」

「まだいいのじゃないかな?」

「ユウカ言うならそうする。」

「そろそろ信じてあげてもいいけどね。」

昼になっていたので準備して、工房に行くことになった。

「新年おめでとうございます。」

2人で工房に入っていくと、奥さんがでてきて、奥にあるリビングに通された。

大きなテーブルにご馳走が並んでいた。

「おめでとうございます。」

「「「おめでとー」」」弟子たちが返してくれた。

「先生もいる。おめでとー」

「なにがめでたいのじゃ、また年とってしまった。」

この世界では、生まれたときが0才で、新年を迎えるごとに増えていく。

「いったい何歳になったんですか?」

「女に年を聞くもんじゃない!」

「坊主、エルフ族に年齢を聞くのは大変な失礼にあたるぞ、きちんと謝れ!」

「先生、申し訳御座いませんでした。」

「先生、こいつら異世界人なんで常識がたりてないので、許してやってくれ。」

「やはりお前らは、異世界人じゃったか?うすうすは感じていたがの。」

「はい異世界人ですよ。けどエルフ族って耳が細長いんじゃないの?」

「それは年をくったエルフ族じゃ。私みたいなピチピチギャルと同じにするんじゃない!」

「ピチピチギャルって古い言葉じゃないの?」

「うん今は、ピチピチとは言わなくて、ヤングっていう。50年位前の言葉だよ。」と弟子の一人が口を滑らせて、先生から睨まれていた。

「ヤング?それ僕たちの世界の言葉ですよ。若いという意味です。
この世界に来た時に、僕たちのいた世界からきた人はいないって聞いたんだけど?」

「確か勇者様が言い出した言葉じゃ。」

「勇者?まさか異世界人ですか?」

「たしかアースという世界のユーエスエーという国からきたと、この前読んだ伝記に書いてあったのじゃが。」

「やっぱり、僕たちと同じ世界から来たんだ。勇者って会えます?」

「もう、20年も前に90歳で死んだから会えんのじゃ。」

「けれど、なぜギルドは嘘をついたのかな?」

「僕たちも、地球という世界の、日本から来たと伝えたんだけど?」

「世界の名前も国の名前も違うから当たり前じゃ。」

「僕たちの世界は、国によって使う言葉が違うんですよ。地球とアースは同じ意味の言葉です。」

「じゃあ、お前らは勇者と同じ種族か?国によって言葉が違うなんてなんと非効率なのじゃ。」

「種族の定義がわかりませんが、僕たちの世界は、白人種、黒人種、黄色人種を3種類ですね」

「おうそうじゃ、伝記にも書いてあったぞ、確か勇者様は黒人種だといっておったの。
肌が黒くて、黒髪でアフロという髪型をしておったらしいのじゃ。」

「僕のイメージですけど、
黒人種はの特徴は、肌の色が黒くて身長が高いですね。
白人種はの特徴は、肌の色が白くて体が大きいです。
僕たちは、黄色人種です。
特徴は、肌の色が黒人種と白人種の間くらいの色で黒目黒髪のストレートが多くて、体は他の人種より少し小さいです。」

「そうじゃの、勇者様はその特徴とおりじゃの。それで、黒人種と黄色人種との間に子供は生まれるのか?」

「はい普通に生まれますよ。その場合は黒人種の特徴を持った子供が生まれやすいですね。」

「その子供は子供を産めるのか?」

「はい、普通に産めますよ。ユウカってもしかして、白人種の血混ざってる?」

「はい、母がハーフでしたから、私はクォーターですね。」

「ユウカは、3/4が黄色人種で、1/4が白人種です。」

「勇者様と同じ種族ということじゃ、すまぬが、おらえらのステータス見せてはもらえんかの?」

「他人に言わないと約束してくれるならいいですよ。」

「俺たちは少し席を外すとするか」

「師匠も見てくれてもいいですよ、けど弟子君達に、責任を持たしたくないです。」

「お前ら、小遣いやるから、外で遊んでろ。」と、銀貨1枚づつ渡して、追い出した。

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