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第七話
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さてしばらく歩き回っているうちに2階に進む道を見つけた。どうやらこのダンジョンは複雑な迷路型ではないようだということが推測できた。それはずっと直線的に進んだ先に上に上がる階段があったからだ。つまりこのお城型ダンジョンは、実際の城を模していると考えるのが正しいだろう。城であれば複雑に通路を作るのでは?と思うかもしれないが、魔法があれば強固な城でも的でしかなく、つくりなど関係ないのではないかと思う。実際複雑に作ろうとも意味がないことは、火器の発展からも容易にわかることであるから、使いやすさ、わかりやすさを優先しているのであろうことはわかった。
ちなみに横に入る道は多くあったが、中央の道には豪華な装飾品など飾ってあったり、敵である騎士の数があまりにも多いことからこっちが正解の道だろうとあたりをつけて進んできた。実際に次につながる道があるのだから私の感覚は正しいのだろう。
次に2階層に上がる。するとフードを被った魔法使いらしき敵が現れるようになった。暗殺者のように気配を殺して背後をとり斬っていくこれで大体1撃で敵を葬れるので楽だと思いつつ進んでいくことにした。ちなみに騎士型のモンスターも出現したが1階層ほどは多くなく、魔法使いと連携して戦ってくることもないため簡単に進むことができている。そうやって歩いていると、ボス部屋らしき扉を見つけた。
前回ボスがわくまでに時間があり、集中を解いてしまったことから同じ轍を踏まないためにも注意しなければならないと思いつつ、休憩をはさむことにした。お昼は買ってきたが戦闘する前に食べると吐きそうだし、水を飲んで、飴玉をなめるだけにとどめておいた。ちなみに飴の味は杏子味である。私は、杏子がフルーツの中で一番好きなので杏子味と名の付くものはすべて食べてみることにしており今回は杏子の飴玉であった。最後に、聖魔法で自身を回復させる。
さて、一息ついたところでボス戦といこう!今回は、最初から全力で隠密を発動し、開幕から不意を突いていくことにする。しばらく時間がたってボスが現れた。ボスは2体いる。王冠を被った王様型ナイトと魔法使いの杖を持った女王のようだ。2体ともこちらには気づいていないようだったので、耐久性が低そうな女王から倒すことにした。余計な力を抜いて一撃で倒すイメージを持ちながら剣を薙ぐ。イメージ通りに剣が振れたことに喜びながら、どうなったか見てみると女王のほうは1撃で倒すことができたようだ。順調だと思った。
そして王様は女王が倒れるのを見て激昂した。どうやら理性を失う代わりに能力を上げるもののようだ。ほかの騎士から感じた余裕などはなくただただ怒りのままに剣を振る。当然ながらそんな攻撃は私には当たらない。それは今まで鍛えてきた経験から、次の一撃の位置が予測できているからに他ならない。単純な攻撃しかしてこないのでこれまた足下に石を転がして転ばせてみた。するときれいに転んだので、そのすきを逃さず一閃いれてみた。堅い。手がしびれる。いまだ体制を立てなおすのに時間がかかっている王様から、剣を取り上げてみた。攻撃手段を失った王様は殴りかかってくるようになった。しかし、間合いの問題からこちらが剣の間合いで一方的に攻撃を続ける。しばらくヒットアンドウェイを繰り返しつつ、ゆっくりとダメージを与えていった。なかなか倒せないのに若干苛立ちを覚えたが冷静さを失ってはいけないと思い、少しずつ削り続けた。どれくらいたっただろうか、優に30分以上は攻撃し続けていた。そしてようやく王様型ナイトを討伐することに成功した。
疲れた。宝箱が現れたので開けてみるすると中には、指輪と盾が入っていた。指輪はどうやらアイテムボックスと呼ばれるものであった。そして盾は、重たいため私が使うことはないと思った。この魔法道具と呼ぶべきアイテムも、手に取れば使い方がわかるのである。なぜかはわからないが…。本当にゲームの世界になったみたいだ。
とりあえず家に帰ることにし帰宅すると、両親がそろってお昼を食べていた。私は、今日はお昼はいらないと言っていたので準備はされていなかった。お昼用のサンドウィッチを食べつつ昨日聞きたくても聞けなかったステータスについて聞いてみた。どうやらお父さんのほうは、
名前 綾地修二
Lv 1
職業 見習い
HP 50
MP 10
力 10
知力 100
身の守り 10
魔力 5
Skill
解析Lv1
であるようだ。解析については気になるが今はいったん置いておいてよいだろう。次に母さんのステータスだ
名前 綾地さやか
Lv1
職業 見習い
HP 30
MP 100
力 5
知力 120
身の守り 8
魔力 15
Skill
光魔法Lv1
だそうだ。この結果から、やはり知力はいまだ負けているがほかのステータスは、私が圧倒している。しかし、父は解析母は光魔法と、レアっぽいスキルを持っていたことは、うらやましいと思ってしまった。私は、最初スキルなかったのにと思うとなんだか、余計に疲れてきた。ここでレベルが上がった私のステータスを見てみようと思う。
レベル 20
職業 聖女
HP 1200
MP 2500
力 180
知力 98
身の守り 90
魔力 250
Skill
剣術Lv3→Lv4 隠密Lv2→Lv4 投擲Lv4 光魔法Lv1 聖魔法Lv1→Lv2
New 聖女の祈り
レベルがだいぶ上がったのと隠密のレベルが上がったのは、嬉しい。ちなみに聖魔法のレベルが上がり欠損程度であれば、「ハイヒール」で治せるようになった。そしてお待ちかねの新スキルである聖女の祈りでは、対象者に対して加護を付与して、状態異常攻撃を1度防ぐことができるスキルのようだ。重ね掛けはすることはできないが、状態異常を防いだのちに加護をかけなおすことはできるようだ。つまり加護が消されていたらかけなおすことができるようだ。しかし、対象者の人数には限りがあり1度に6人までしか、かけることはできないようであった。
ちなみに横に入る道は多くあったが、中央の道には豪華な装飾品など飾ってあったり、敵である騎士の数があまりにも多いことからこっちが正解の道だろうとあたりをつけて進んできた。実際に次につながる道があるのだから私の感覚は正しいのだろう。
次に2階層に上がる。するとフードを被った魔法使いらしき敵が現れるようになった。暗殺者のように気配を殺して背後をとり斬っていくこれで大体1撃で敵を葬れるので楽だと思いつつ進んでいくことにした。ちなみに騎士型のモンスターも出現したが1階層ほどは多くなく、魔法使いと連携して戦ってくることもないため簡単に進むことができている。そうやって歩いていると、ボス部屋らしき扉を見つけた。
前回ボスがわくまでに時間があり、集中を解いてしまったことから同じ轍を踏まないためにも注意しなければならないと思いつつ、休憩をはさむことにした。お昼は買ってきたが戦闘する前に食べると吐きそうだし、水を飲んで、飴玉をなめるだけにとどめておいた。ちなみに飴の味は杏子味である。私は、杏子がフルーツの中で一番好きなので杏子味と名の付くものはすべて食べてみることにしており今回は杏子の飴玉であった。最後に、聖魔法で自身を回復させる。
さて、一息ついたところでボス戦といこう!今回は、最初から全力で隠密を発動し、開幕から不意を突いていくことにする。しばらく時間がたってボスが現れた。ボスは2体いる。王冠を被った王様型ナイトと魔法使いの杖を持った女王のようだ。2体ともこちらには気づいていないようだったので、耐久性が低そうな女王から倒すことにした。余計な力を抜いて一撃で倒すイメージを持ちながら剣を薙ぐ。イメージ通りに剣が振れたことに喜びながら、どうなったか見てみると女王のほうは1撃で倒すことができたようだ。順調だと思った。
そして王様は女王が倒れるのを見て激昂した。どうやら理性を失う代わりに能力を上げるもののようだ。ほかの騎士から感じた余裕などはなくただただ怒りのままに剣を振る。当然ながらそんな攻撃は私には当たらない。それは今まで鍛えてきた経験から、次の一撃の位置が予測できているからに他ならない。単純な攻撃しかしてこないのでこれまた足下に石を転がして転ばせてみた。するときれいに転んだので、そのすきを逃さず一閃いれてみた。堅い。手がしびれる。いまだ体制を立てなおすのに時間がかかっている王様から、剣を取り上げてみた。攻撃手段を失った王様は殴りかかってくるようになった。しかし、間合いの問題からこちらが剣の間合いで一方的に攻撃を続ける。しばらくヒットアンドウェイを繰り返しつつ、ゆっくりとダメージを与えていった。なかなか倒せないのに若干苛立ちを覚えたが冷静さを失ってはいけないと思い、少しずつ削り続けた。どれくらいたっただろうか、優に30分以上は攻撃し続けていた。そしてようやく王様型ナイトを討伐することに成功した。
疲れた。宝箱が現れたので開けてみるすると中には、指輪と盾が入っていた。指輪はどうやらアイテムボックスと呼ばれるものであった。そして盾は、重たいため私が使うことはないと思った。この魔法道具と呼ぶべきアイテムも、手に取れば使い方がわかるのである。なぜかはわからないが…。本当にゲームの世界になったみたいだ。
とりあえず家に帰ることにし帰宅すると、両親がそろってお昼を食べていた。私は、今日はお昼はいらないと言っていたので準備はされていなかった。お昼用のサンドウィッチを食べつつ昨日聞きたくても聞けなかったステータスについて聞いてみた。どうやらお父さんのほうは、
名前 綾地修二
Lv 1
職業 見習い
HP 50
MP 10
力 10
知力 100
身の守り 10
魔力 5
Skill
解析Lv1
であるようだ。解析については気になるが今はいったん置いておいてよいだろう。次に母さんのステータスだ
名前 綾地さやか
Lv1
職業 見習い
HP 30
MP 100
力 5
知力 120
身の守り 8
魔力 15
Skill
光魔法Lv1
だそうだ。この結果から、やはり知力はいまだ負けているがほかのステータスは、私が圧倒している。しかし、父は解析母は光魔法と、レアっぽいスキルを持っていたことは、うらやましいと思ってしまった。私は、最初スキルなかったのにと思うとなんだか、余計に疲れてきた。ここでレベルが上がった私のステータスを見てみようと思う。
レベル 20
職業 聖女
HP 1200
MP 2500
力 180
知力 98
身の守り 90
魔力 250
Skill
剣術Lv3→Lv4 隠密Lv2→Lv4 投擲Lv4 光魔法Lv1 聖魔法Lv1→Lv2
New 聖女の祈り
レベルがだいぶ上がったのと隠密のレベルが上がったのは、嬉しい。ちなみに聖魔法のレベルが上がり欠損程度であれば、「ハイヒール」で治せるようになった。そしてお待ちかねの新スキルである聖女の祈りでは、対象者に対して加護を付与して、状態異常攻撃を1度防ぐことができるスキルのようだ。重ね掛けはすることはできないが、状態異常を防いだのちに加護をかけなおすことはできるようだ。つまり加護が消されていたらかけなおすことができるようだ。しかし、対象者の人数には限りがあり1度に6人までしか、かけることはできないようであった。
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