精霊に転生した少女は周りに溺愛される

紅葉

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火の精霊王ザファールが王城に訪れるまで少し遡って…
一日前のことである。ここは精霊達が集まる楽園である。そこには精霊王達が集まっていた。


「大体集まってきたから、新しい子を紹介するわね。」
最初に言葉を発したのは水の精霊王サファイエルである。
「この子が新たな闇の精霊王レリエルよ。ほら、隠れてないで挨拶しなさい。」
そう言われてサファイエルの背後に隠れていたレリエルが顔を出した。
「はじゅめまちゅて、レリュエリュでちゅ。おねがいちまちゅ。」
うゎ~、こんなに大勢に注目されながらの自己紹介って何か恥ずかしいよぉ~!!
そう思ったレリエルはすぐさまサファイエルの後ろに隠れた。
サファイエルは自分の後ろに隠れたレリエルを見ながら微笑みを浮かべてみていた。
この様子を見た一同は同じことを思った。
何!!この可愛い子!こんな生き物見たことがない!これは何としてでも私達で守らないと!
一同はこの時だけ考える事が一緒だった。
「初めましてだな!俺は火の精霊王ザファールだ!!よろしくな!」
見た目が髪が赤色で瞳が翠色の熱血系お兄さんだな~、とても親しみやすそうだ、兄貴って呼ぼうかな、凄い似合いそうなんだけど。
「初めまして、私は風の精霊王シルフィオーネです。シルお姉ちゃんと呼んでね!その代わりエルちゃんと呼ばせて!これからよろしくね!」
「あい!よろちくでちゅ!!シルおねえたん!!」
「う~ん、たまらないわ~!!可愛いー!」
そう言いながら、私を抱きしめたシルお姉ちゃんはストレートの銀色の髪に紫色の瞳をしたお姉さんだ。サフィーお姉ちゃんよりかは無いけど、それでもとてもスタイルがいいお姉ちゃんだ。あっ、因みにサフィーお姉ちゃんは二度目に起きた時にそう呼んでって言われたから呼んでるだけだよ!!お姉ちゃんって言いたかったから呼んでいるんじゃないよ!
心の中で誰かに言い訳するレリエルであった。
「次は、僕の番だね。僕は土の精霊王ノースだよ。よろしくね。ぜひ僕の事もノースお兄ちゃんって呼んで欲しいな。」
「わかったでちゅ。ノースおにいたん!!」
見た目は14~16ぐらいに見えるけど、それでもカッコイイお兄ちゃんで緑色の髪にオレンジ色の瞳だ。
「おい!!お前らどさくさに紛れてその呼び方はずるいぞ!レリエル、俺の事はザファールは言い難いよな、ファールお兄ちゃんでいいぞ!」
「ファーリュおにいたん?」
この呼び方でいいのかなと思って首を傾げたレリエルだった。
ボソ「グッフオー、やばい、めっちゃ可愛い。」
ザファールが床に膝をついて悶えたのであった。
「ザファール、邪魔よ!!」
そう言ってザファールを足蹴りにしたのは…
「はじめまして、あたしは光の精霊王のグレーシアよ。私の事もシアお姉ちゃんと呼ばせてあげてもいいわよ。」
これぞ俗に言うツンデレか!有難く呼ばせて貰います!
「あい!シアおねえたん!!」
「まぁ、それでいいわよ。」
フッんと、横を向いたシアお姉ちゃんは髪が薄い金色で瞳がエメラルドグリーンである。はい!!ツンデレ入りました~。




緊張してたこともあって、全員紹介し終わったことで緊張が解けたのか、どっと疲れたレリエルはサファイエルのドレスの裾を掴んだままうとうとし始めた。それを見かねたサファイエルはレリエルを寝やすいように抱っこした。その光景は母娘のようなものでもあった。レリエルはとてもい心地が良くなり、いつの間にか寝ていました。
その光景を見た全員は言うまでもなく癒されたのだった。









レリエルが寝てから間もなく、
「やっぱり、こんなに可愛い子って自慢したくなっちゃうわ~!!」
«うん、うん»
そんなことを言ったのは、シルフィオーネである。
それに残りの全員が同意した。
「ねえ、ザファール。あなた結構城に行ってるんだから直接あのサボり癖のある王に行ってきてきくれない?」
「はぁ!!なんでだよ!?」
「いいじゃ~ない、それぐらい。」
「じゃあ、頼んだよ、ザファール。」
シルフィオーネにちゃっかりのかったノース。
「分かったよ~、行けばいいんだろ。はぁ~。」
なぜ俺なんだ、ただ暇だがら城に遊びに行ってるだけなんだがな~。早く行って帰ってこよう。そう決意するザファールであった。
これがザファールが行くことになった一連の流れである。
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