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第1章
25話
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俺はガッツリ健太郎に抱きしめられてしまっているため、聖に奥の椅子に座ってもらい、俺達は手前の椅子に抱き締められたまま座る。
「健太郎、今後のことに着いて話し合いたい。」
俺がそう言うと、健太郎はずっと俺にくっつけていた顔を上げて目の前に居る聖を睨みつけた。
「俺、まだこの人のこと許してないから。」
俺は突然の健太郎の行動に驚いた。
てっきり健太郎と聖は初めは、殺傷事件のこともあるし、上手くいってなかったとは思っていたけど、指輪の話しだったりを聞いて、勝手に今はそれなりに仲が良いものだと思っていた。
聖は健太郎に睨みつけられても微動打にせず、真っ直ぐに健太郎のことを見つめている。
「この人がらもっと早く来れば、父さんはこんなに苦しまなくてすんだのに!」
健太郎が聖に向かって怒鳴る。
この件に関しては聖は悪くない。全部俺のせいなのに……
「健太郎、そのことは全部俺が悪いんだ、」
俺がそう健太郎に向かって言うが、健太郎は全く話を聞いてくれない、それどころか、このままでは健太郎はまた聖のことを傷つけかねない。
「健太郎、一旦落ち着いて、」
「健太郎くん、その件に関しては申し訳ない…」
聖が頭を下げる。
その行動に健太郎は一瞬言葉を詰まらせた。
聖はその隙に健太郎に向けて話し始める。
「健斗と君を守ってあげられなかったのは、俺の落ち度だ。
だからこそ、今度は君と健斗を俺の命に変えても守ってあげたい。」
「……そんなの綺麗事だ」
「確かにこれは俺のエゴだ。
だけど命をかけて君を護ってくれた健斗に変わって今度は俺が君と、健斗を命をかけて守ってあげたい。もう遅いかもしれないけど、君の父親になりたい。
…………3人で一緒に暮らしたい。」
聖がそんなことを考えているなんて知らなかった。
俺が勝手に産んだ健太郎、今になって自分に17歳にもなる子供がいるなんて知って、受け入れることは難しいと思っていた。
だけど聖は、健太郎を愛してくれている。
俺は思わず嬉しくなり、嬉しさのあまりに涙を流す。
その時一瞬3人で暮らす未来が見えた。
聖には3人で話し合おうなんか言っていたけど、俺はこのままそれぞれの生活を大切にして、俺が不味くなった時だけ、聖に助けてもらうそんなことを考えていた。
もし健太郎が許すなら3人で暮らしたいなんてそんなことを思ってしまった。
だけど流石にこの一触即発の雰囲気、そして思春期の息子と、あって1ヶ月も経ってない父親が一緒に暮らすのは流石に無理か、
しばらく健太郎は何かを考え込むように黙り込んでいた。
そして横に居る俺の方を向いて尋ねる。
「父さんはどうしたいの?」
「え?」
「父さんはこの人をどう思ってるの?」
2人の視線が俺に集まる。俺は正直2人の意見に従いたいと思っていた。
18年に俺が選択を間違えてしまった為に2人にこんなにも苦しい思いをさせてしまった。もう俺が選んでいいわけがない。
俺は何も答えられなかった。
「健斗、俺のこと嫌い?」
俺は聖の言葉に首を振る。
「じゃあ俺のこと好き?」
俺は恐る恐る頷いた。
聖は俺が頷いたことに喜んでくれていて、さっきと同じ真剣な表情の中に嬉しそうな雰囲気を感じた。
健太郎も同じでどこか安心したような顔をしていた。
「…………俺はもう父さんが何かから逃げなくていいなら東京で父さんと一緒に暮らしたい。
父さんがこの人と暮らしたいなら、しょうがないけどいいよ一緒に暮らしても、」
俺はそんな健太郎のその一言にびっくりした。
健太郎の顔は少し膨れているような気がしたけどそれ以上にどこか嬉しそうだ。
聖は健太郎の一緒に暮らしてもいいよ、の所にとても喜んでいて嬉しそうだった。
「父さん、3人で暮らしたいんでしょ?」
「…………健太郎と聖と、…………3人で暮らしたい」
それから俺達は3人で暮らすために話し合った。
健太郎は聖に対してまだ少し素っ気ないと言うか、どこか意地悪な所があるが、健太郎を見ていると、健太郎は意外にも父さんが出来たことが嬉しそうで、甘えている様子も見られる。
聖も健太郎にベタ惚れで、健太郎がこれがいいと、言ったことは全て叶えさせる勢いだった。
もっと早く2人を合わせてあげればよかったな……
これ以上後悔しても何も変わらないとは分かっているけれど後悔せずには居られなかった。
話し合いの結果、俺達3人はとりあえず1ヶ月ここで3人で暮らすことになった。
聖は既に1ヶ月休みを貰っていたが、健太郎の休みは聖がその場ですぐに電話で1ヶ月もぎ取っていた。
この1ヶ月の間に俺の2度目の発情期が来れば発情期が終わり次第3人で東京に行く。もし次の発情期が1ヶ月以上先だった場合、健太郎だけ先に東京に帰ると、言うことになった。
健太郎は俺も残ると言っていたが、流石にデビューしたばかりの新人アイドルがデビューして3ヶ月休むのは許されなかったそうだ。
そして俺達3人が東京に行ったら聖が今住んでいる家で3人で暮らすことになった。
「健太郎、聖、夕飯何食べたい?」
初めての家族揃っての食事、出来ることなら2人の食べたいものを作ってあげたかった。
俺がそう尋ねると、2人は声を揃えて「ハンバーグ」と言った。
やっぱり親子だなー、なんて思う。見た目もそっくりだし、食べたいものまで被るなるて思わなかった。
俺は聖と、健太郎を置いてスーパーに買い出しに行く。
そして帰ってくると、健太郎と聖がさっきの出来事が考えられないぐらい仲良くなっていた。
俺が「何があったの?」と、聞いても二人ともはぐらかして教えてくれなかった。
そんな2人の姿を見て、俺はこれならこれからも3人で暮らしていける。
俺はそう思った。
「健太郎、今後のことに着いて話し合いたい。」
俺がそう言うと、健太郎はずっと俺にくっつけていた顔を上げて目の前に居る聖を睨みつけた。
「俺、まだこの人のこと許してないから。」
俺は突然の健太郎の行動に驚いた。
てっきり健太郎と聖は初めは、殺傷事件のこともあるし、上手くいってなかったとは思っていたけど、指輪の話しだったりを聞いて、勝手に今はそれなりに仲が良いものだと思っていた。
聖は健太郎に睨みつけられても微動打にせず、真っ直ぐに健太郎のことを見つめている。
「この人がらもっと早く来れば、父さんはこんなに苦しまなくてすんだのに!」
健太郎が聖に向かって怒鳴る。
この件に関しては聖は悪くない。全部俺のせいなのに……
「健太郎、そのことは全部俺が悪いんだ、」
俺がそう健太郎に向かって言うが、健太郎は全く話を聞いてくれない、それどころか、このままでは健太郎はまた聖のことを傷つけかねない。
「健太郎、一旦落ち着いて、」
「健太郎くん、その件に関しては申し訳ない…」
聖が頭を下げる。
その行動に健太郎は一瞬言葉を詰まらせた。
聖はその隙に健太郎に向けて話し始める。
「健斗と君を守ってあげられなかったのは、俺の落ち度だ。
だからこそ、今度は君と健斗を俺の命に変えても守ってあげたい。」
「……そんなの綺麗事だ」
「確かにこれは俺のエゴだ。
だけど命をかけて君を護ってくれた健斗に変わって今度は俺が君と、健斗を命をかけて守ってあげたい。もう遅いかもしれないけど、君の父親になりたい。
…………3人で一緒に暮らしたい。」
聖がそんなことを考えているなんて知らなかった。
俺が勝手に産んだ健太郎、今になって自分に17歳にもなる子供がいるなんて知って、受け入れることは難しいと思っていた。
だけど聖は、健太郎を愛してくれている。
俺は思わず嬉しくなり、嬉しさのあまりに涙を流す。
その時一瞬3人で暮らす未来が見えた。
聖には3人で話し合おうなんか言っていたけど、俺はこのままそれぞれの生活を大切にして、俺が不味くなった時だけ、聖に助けてもらうそんなことを考えていた。
もし健太郎が許すなら3人で暮らしたいなんてそんなことを思ってしまった。
だけど流石にこの一触即発の雰囲気、そして思春期の息子と、あって1ヶ月も経ってない父親が一緒に暮らすのは流石に無理か、
しばらく健太郎は何かを考え込むように黙り込んでいた。
そして横に居る俺の方を向いて尋ねる。
「父さんはどうしたいの?」
「え?」
「父さんはこの人をどう思ってるの?」
2人の視線が俺に集まる。俺は正直2人の意見に従いたいと思っていた。
18年に俺が選択を間違えてしまった為に2人にこんなにも苦しい思いをさせてしまった。もう俺が選んでいいわけがない。
俺は何も答えられなかった。
「健斗、俺のこと嫌い?」
俺は聖の言葉に首を振る。
「じゃあ俺のこと好き?」
俺は恐る恐る頷いた。
聖は俺が頷いたことに喜んでくれていて、さっきと同じ真剣な表情の中に嬉しそうな雰囲気を感じた。
健太郎も同じでどこか安心したような顔をしていた。
「…………俺はもう父さんが何かから逃げなくていいなら東京で父さんと一緒に暮らしたい。
父さんがこの人と暮らしたいなら、しょうがないけどいいよ一緒に暮らしても、」
俺はそんな健太郎のその一言にびっくりした。
健太郎の顔は少し膨れているような気がしたけどそれ以上にどこか嬉しそうだ。
聖は健太郎の一緒に暮らしてもいいよ、の所にとても喜んでいて嬉しそうだった。
「父さん、3人で暮らしたいんでしょ?」
「…………健太郎と聖と、…………3人で暮らしたい」
それから俺達は3人で暮らすために話し合った。
健太郎は聖に対してまだ少し素っ気ないと言うか、どこか意地悪な所があるが、健太郎を見ていると、健太郎は意外にも父さんが出来たことが嬉しそうで、甘えている様子も見られる。
聖も健太郎にベタ惚れで、健太郎がこれがいいと、言ったことは全て叶えさせる勢いだった。
もっと早く2人を合わせてあげればよかったな……
これ以上後悔しても何も変わらないとは分かっているけれど後悔せずには居られなかった。
話し合いの結果、俺達3人はとりあえず1ヶ月ここで3人で暮らすことになった。
聖は既に1ヶ月休みを貰っていたが、健太郎の休みは聖がその場ですぐに電話で1ヶ月もぎ取っていた。
この1ヶ月の間に俺の2度目の発情期が来れば発情期が終わり次第3人で東京に行く。もし次の発情期が1ヶ月以上先だった場合、健太郎だけ先に東京に帰ると、言うことになった。
健太郎は俺も残ると言っていたが、流石にデビューしたばかりの新人アイドルがデビューして3ヶ月休むのは許されなかったそうだ。
そして俺達3人が東京に行ったら聖が今住んでいる家で3人で暮らすことになった。
「健太郎、聖、夕飯何食べたい?」
初めての家族揃っての食事、出来ることなら2人の食べたいものを作ってあげたかった。
俺がそう尋ねると、2人は声を揃えて「ハンバーグ」と言った。
やっぱり親子だなー、なんて思う。見た目もそっくりだし、食べたいものまで被るなるて思わなかった。
俺は聖と、健太郎を置いてスーパーに買い出しに行く。
そして帰ってくると、健太郎と聖がさっきの出来事が考えられないぐらい仲良くなっていた。
俺が「何があったの?」と、聞いても二人ともはぐらかして教えてくれなかった。
そんな2人の姿を見て、俺はこれならこれからも3人で暮らしていける。
俺はそう思った。
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