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第2章
1話
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これは俺と聖が出会う時の話。
俺は産まれてくるのを望まれては居ない子供だった。
俺の父親の臥龍岡 将人は元々はアルファで、フィギュアスケートの選手をしていたらしい。
だけどある日、臥龍岡 将人はアルファから、オメガに体が変わってしまう。
俺はその時まだ1歳にもなってなかった時だ。
当時、臥龍岡 将人はアルファの女性と結婚して俺を授かった。だけど俺の母親は、オメガに変わった父親を受け入れることが出来ず、母親はそんな父親との間に出来た俺ごと捨ててどこかへ消えた……
体がアルファからオメガに変わってしまうのは歴史を見ても初めてのことで、当時オメガは、信じられないほど社会的地位が低くオメガはアルファの所有物、アクセサリーと同じように考えられていた。当然のように人権がなく虐られる生活。
俺の父親、臥龍岡 将人は虐げる側から虐げられる側へと変わってしまったことに耐えきれず精神をおかしくさせた。
俺は1歳にもならない体で父親からの暴力に耐えていたらしい。
近所の人が助けてくれようとしてくれたそうだが、父親の体のことを知ると、そんな人間の子供を助けてくれようとする人は居なくなってしまったらしい。
臥龍岡 将人は狂ったようにアルファを求め続け、国がアルファを紹介する制度を使いアルファとつがうことが出来たが、その人も俺を受け入れることが出来ず俺に虐待を行っていたそうだった。
だけどそんな生活も2年経ったある日、
臥龍岡 将人が自宅のリビングで自殺をした。
俺の記憶には幸い残っていなかったが、俺の目の前で自殺をはかったそうだ。
俺はそれを機に児童養護施設に引き取られた。
だけどそこでは今度、俺に対する虐めが行われるようになった。
職員に、アルファからオメガに変わった男の子供だと知られ、近ずいたらオメガになるなんて言われていた。子供は大人の悪意には敏感で、大人を真似して俺を避け始め、最終的は大人と子供両者から受ける壮絶な虐めへと変わってしまった。
どこに行っても俺の居場所なんてなくて、俺は当時本気で死んでしまおうなんて、思っていた。
だけどその養護施設に俺が中学生になったばかりの頃にとある兄弟がやってきた。
山本 悠一と山本 大雅の2人だった。
2人は不慮の事故で両親を亡くしてこの養護施設に来たようだった。
2人は俺に対する虐めに加担せずに、俺と対等に接してくれた初めての人間だった。
「健斗、なんなあったらオレに言いな、」
兄の悠一は両親が死んだばかりにも関わらずいつもそうやって俺を気にかけてくれて、施設の人からろくなものを与えてもらえなかった俺に、悠一は自身の元々持っていた物をくれたりした。
弟の大雅は俺の遊び相手になってくれた。
俺の事を気持ち悪がって、誰とも遊んだことのなかった俺に、初めての友達が出来た。
俺は、よく養護施設の人に、「こっちを見るな!気持ち悪い」と暴言を吐かれていたため、自身の髪を伸ばし顔を覆い隠すようにしていた。
だけど大雅はそんな俺の髪を二人きりになるといつもアレンジをしてくれていた。
「健斗くんは、こっちの方が可愛いよ」
大雅はいつもそう言ってくれた。
大雅には素顔を見られても何か言われることがないって分かってたから素顔を見せることができた。
だけど2人はおじいちゃんおばあちゃんに引き取られることが決まり1ヶ月も経たないうちにこの養護施設から出ていってしまった。
だけど2人とはたまに手紙のやり取りを行うようになった。
そしてそれから9年後、
俺は山本 悠一さんから連絡を貰う。
それは俺の会社に来ないか、と言う連絡だった。
俺は定職に着くことが出来ず、ずっとアルバイトで食いつないでいる日々で山本 悠一さんからの連絡はとても有難くて、俺は藁にもすがる思いで悠一に連絡を返した。
『是非、働きたいです。』
俺がそう返信すると、すぐに悠一さんから連絡が来た。
『健斗ならそう言ってくれると思ってた。
それじゃあ今度の土曜日に俺の会社に来て欲しい。
住所は━━━━━━━━━━━━━━━』
俺はできる限り、ちゃんとした服や鞄を揃えて悠一さんの会社へ向かった。
悠一さんの会社は名前は【pir】。古いビルの中に入っている小さな芸能会社だった。
所属しているアイドルが10人で社員が3人、少人数精鋭運営していたのだが、マネージャの人手が全くと言っていいほど足りず俺に声がかかったらしい。
今日はまだ悠一さんしか出社していないらしく、俺は誰もいない小さなオフィスに通されてた。
「健斗くん、大きくなったね!」
悠一さんはそう言いながらお茶と書類を俺の前まで持ってきてくれた。
「これが契約、読んでサインしてね」俺は悠一に言われるがまま書類に目を通してサインをした。
俺がサインし終わるのを確認すると、悠一さんは俺が明日から行う仕事内容についての説明がされた。
俺はとあるアイドルのマネジャーになってほしいそうだ。
そのアイドルの名前は諸星 一
地上初めてのオメガアイドルでオメガであることを隠さずに批判にも真っ向から対抗して実力で黙らせる実力派アイドル。
オメガだからか、批判が多く身の危険に晒されることも多かった。今までは会社の誰かが付き添っていたが、最近事務所の他の子の仕事が増えてきて一さんの付き添いが難しくなったから俺を雇うことにしたらしい。
まぁ俺なら過去の経験からオメガに偏見は持ってないアルファだからちょうど良かったのだろう。
今日はとりあえず書類仕事だけで明日、諸星一との顔合わせを行うことになった。
俺は産まれてくるのを望まれては居ない子供だった。
俺の父親の臥龍岡 将人は元々はアルファで、フィギュアスケートの選手をしていたらしい。
だけどある日、臥龍岡 将人はアルファから、オメガに体が変わってしまう。
俺はその時まだ1歳にもなってなかった時だ。
当時、臥龍岡 将人はアルファの女性と結婚して俺を授かった。だけど俺の母親は、オメガに変わった父親を受け入れることが出来ず、母親はそんな父親との間に出来た俺ごと捨ててどこかへ消えた……
体がアルファからオメガに変わってしまうのは歴史を見ても初めてのことで、当時オメガは、信じられないほど社会的地位が低くオメガはアルファの所有物、アクセサリーと同じように考えられていた。当然のように人権がなく虐られる生活。
俺の父親、臥龍岡 将人は虐げる側から虐げられる側へと変わってしまったことに耐えきれず精神をおかしくさせた。
俺は1歳にもならない体で父親からの暴力に耐えていたらしい。
近所の人が助けてくれようとしてくれたそうだが、父親の体のことを知ると、そんな人間の子供を助けてくれようとする人は居なくなってしまったらしい。
臥龍岡 将人は狂ったようにアルファを求め続け、国がアルファを紹介する制度を使いアルファとつがうことが出来たが、その人も俺を受け入れることが出来ず俺に虐待を行っていたそうだった。
だけどそんな生活も2年経ったある日、
臥龍岡 将人が自宅のリビングで自殺をした。
俺の記憶には幸い残っていなかったが、俺の目の前で自殺をはかったそうだ。
俺はそれを機に児童養護施設に引き取られた。
だけどそこでは今度、俺に対する虐めが行われるようになった。
職員に、アルファからオメガに変わった男の子供だと知られ、近ずいたらオメガになるなんて言われていた。子供は大人の悪意には敏感で、大人を真似して俺を避け始め、最終的は大人と子供両者から受ける壮絶な虐めへと変わってしまった。
どこに行っても俺の居場所なんてなくて、俺は当時本気で死んでしまおうなんて、思っていた。
だけどその養護施設に俺が中学生になったばかりの頃にとある兄弟がやってきた。
山本 悠一と山本 大雅の2人だった。
2人は不慮の事故で両親を亡くしてこの養護施設に来たようだった。
2人は俺に対する虐めに加担せずに、俺と対等に接してくれた初めての人間だった。
「健斗、なんなあったらオレに言いな、」
兄の悠一は両親が死んだばかりにも関わらずいつもそうやって俺を気にかけてくれて、施設の人からろくなものを与えてもらえなかった俺に、悠一は自身の元々持っていた物をくれたりした。
弟の大雅は俺の遊び相手になってくれた。
俺の事を気持ち悪がって、誰とも遊んだことのなかった俺に、初めての友達が出来た。
俺は、よく養護施設の人に、「こっちを見るな!気持ち悪い」と暴言を吐かれていたため、自身の髪を伸ばし顔を覆い隠すようにしていた。
だけど大雅はそんな俺の髪を二人きりになるといつもアレンジをしてくれていた。
「健斗くんは、こっちの方が可愛いよ」
大雅はいつもそう言ってくれた。
大雅には素顔を見られても何か言われることがないって分かってたから素顔を見せることができた。
だけど2人はおじいちゃんおばあちゃんに引き取られることが決まり1ヶ月も経たないうちにこの養護施設から出ていってしまった。
だけど2人とはたまに手紙のやり取りを行うようになった。
そしてそれから9年後、
俺は山本 悠一さんから連絡を貰う。
それは俺の会社に来ないか、と言う連絡だった。
俺は定職に着くことが出来ず、ずっとアルバイトで食いつないでいる日々で山本 悠一さんからの連絡はとても有難くて、俺は藁にもすがる思いで悠一に連絡を返した。
『是非、働きたいです。』
俺がそう返信すると、すぐに悠一さんから連絡が来た。
『健斗ならそう言ってくれると思ってた。
それじゃあ今度の土曜日に俺の会社に来て欲しい。
住所は━━━━━━━━━━━━━━━』
俺はできる限り、ちゃんとした服や鞄を揃えて悠一さんの会社へ向かった。
悠一さんの会社は名前は【pir】。古いビルの中に入っている小さな芸能会社だった。
所属しているアイドルが10人で社員が3人、少人数精鋭運営していたのだが、マネージャの人手が全くと言っていいほど足りず俺に声がかかったらしい。
今日はまだ悠一さんしか出社していないらしく、俺は誰もいない小さなオフィスに通されてた。
「健斗くん、大きくなったね!」
悠一さんはそう言いながらお茶と書類を俺の前まで持ってきてくれた。
「これが契約、読んでサインしてね」俺は悠一に言われるがまま書類に目を通してサインをした。
俺がサインし終わるのを確認すると、悠一さんは俺が明日から行う仕事内容についての説明がされた。
俺はとあるアイドルのマネジャーになってほしいそうだ。
そのアイドルの名前は諸星 一
地上初めてのオメガアイドルでオメガであることを隠さずに批判にも真っ向から対抗して実力で黙らせる実力派アイドル。
オメガだからか、批判が多く身の危険に晒されることも多かった。今までは会社の誰かが付き添っていたが、最近事務所の他の子の仕事が増えてきて一さんの付き添いが難しくなったから俺を雇うことにしたらしい。
まぁ俺なら過去の経験からオメガに偏見は持ってないアルファだからちょうど良かったのだろう。
今日はとりあえず書類仕事だけで明日、諸星一との顔合わせを行うことになった。
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