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第2章
4話
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俺が美声に引き寄せられて、ホールの扉を開けると、
そこにはこの世のものとは思えないぐらい美しい人が美声を轟かせながら、自身の歌声に合わせて踊っていた。
彼はすらっとしていて身長が高く、日本人かと疑いたくなるほど色素が薄い。
その色素の薄い美しい彼の容姿は、この次元のものとは思えず、2次元のような整いようだった。
彼が踊っている、その光景はまさに天国で、神様が踊っているようなそんな光景だった。
俺はそのまま1曲分、彼のパフォーマンスに見とれていた。
彼は歌い終わると、汗をかいている為か、Tシャツを脱いで上半身裸になる。
服を着ている時はすらっとしていて細いと、思っていたけど、着痩せするタイプなのか、脱ぐと彼の筋肉がよく分かり、細マッチョなんだと分かる。
「……かっこいい…」
俺の口からは思わず声が漏れてしまっていた。
俺の声に気づいた彼が勢いよく、びっくりした様子で、振り返る。
「誰?!」
俺は恐る恐るホールの中に入って、すぐ頭を下げた。
「勝手に見てごめんなさい。
…………あっ、あの、俺っ!今日から【pir】で、働くことになった、臥龍岡健斗です!」
俺は頭を下げたまま、挨拶をした。
勝手に見て怒らせてしまった、俺は勝手にそう思ってしまって顔を上げることが出来なかった。
「あーー、大雅から聞いてます。俺、山田 聖太郎です。よろしくお願いします。」
彼は俺の傍に来て挨拶してくれた。
俺は恐る恐る顔を上げてみるが、彼の顔面が美しすぎて直視出来ず、思わずまた目線を下げてしまった。
「どうしました?」
彼が心配そうに聞いてくれるが、俺は顔が真っ赤になってしまい、言葉を出そうと思っても口がぱくぱく動くだけで、言葉を紡ぐことが出来なかった。
俺はどうにかやっとの思いで「かっこよすぎて……」と言うことが出来たが、それでは説明になってなかったようで彼は首をかしげていた。
「ごめんなさい、練習の邪魔して、続けてください。」
「じゃあ……」
彼はそう言うと、俺をホールの前の方に立たせて、MP3プレイヤーで音楽をかけて、曲に合わせて歌い踊り始めた。
彼のパフォーマンスは相変わらず綺麗で美しくて、俺はまたおもわず見とれてしまう。
あんまりガン見するのも良くないと、分かっているのに、目が離せなかった。
だけどしばらく見ているうちに彼の癖のような物が見えてくる。
さっきは気づかなかったけど彼は左に重心がかかっているために左足を上げる振りの時にバランスが少し崩れるような気がした。
このホールには鏡がないから自分では気づけなかったのだろう。
今度悠一さんにお願いして、このホールに鏡を入れてもらいたいななんて思った。
俺は曲が止まると、彼の傍に駆け寄ってさっき気づいたことを伝える。
「素人が何言ってるんだ、と思われるかもしれないけど、聖太郎さんは左に重心が偏ってるからもう少し右重心を意識するとだいぶ安定すると思う。」
俺はそう言うと、すぐにさっきまでいた場所に戻る。
余計なこと言ったかな?
素人が余計なことをとか思ってないかな?
嫌われたかな?
俺は恐る恐る彼の様子を伺うと、彼は少し驚いたような顔をしたけど、しばらくすると納得して、MP3プレイヤーで音楽をかけて踊り始めた。
さっき俺が言ったことを意識してやってくれているのか、だいぶ安定した美しい踊りに変わっている。
踊り終わると、今度は逆で彼は嬉しそうに俺に駆け寄って来てくれた。
「ありがとうございます。
アドバイス通りにやったらだいぶ安定して踊りやすくなりました!!」
彼は嬉しそうに俺に声をかけてくれた。
俺はそんな彼を見ていると俺まで嬉しくなって来る。
彼はそのまま、「他にも気になる所があったら教えてください!」と、言ってそのまま踊り始める。
俺はそのまま2時間ほど彼につきっきりで教えてあげた。
教えると言っても、ダンスや歌をやったことがないので、思ったことをそのまま言っただけだが彼は嬉しそうに練習しているのを見て、まぁ本人がいいならいいかな?と思った。
2時間経つと諸星一さんがオフィスに到着したようで、櫻井さんが俺を呼びに来てくれた。
俺は彼に「ありがとう。」とだけ伝えオフィスに戻った。
そこにはこの世のものとは思えないぐらい美しい人が美声を轟かせながら、自身の歌声に合わせて踊っていた。
彼はすらっとしていて身長が高く、日本人かと疑いたくなるほど色素が薄い。
その色素の薄い美しい彼の容姿は、この次元のものとは思えず、2次元のような整いようだった。
彼が踊っている、その光景はまさに天国で、神様が踊っているようなそんな光景だった。
俺はそのまま1曲分、彼のパフォーマンスに見とれていた。
彼は歌い終わると、汗をかいている為か、Tシャツを脱いで上半身裸になる。
服を着ている時はすらっとしていて細いと、思っていたけど、着痩せするタイプなのか、脱ぐと彼の筋肉がよく分かり、細マッチョなんだと分かる。
「……かっこいい…」
俺の口からは思わず声が漏れてしまっていた。
俺の声に気づいた彼が勢いよく、びっくりした様子で、振り返る。
「誰?!」
俺は恐る恐るホールの中に入って、すぐ頭を下げた。
「勝手に見てごめんなさい。
…………あっ、あの、俺っ!今日から【pir】で、働くことになった、臥龍岡健斗です!」
俺は頭を下げたまま、挨拶をした。
勝手に見て怒らせてしまった、俺は勝手にそう思ってしまって顔を上げることが出来なかった。
「あーー、大雅から聞いてます。俺、山田 聖太郎です。よろしくお願いします。」
彼は俺の傍に来て挨拶してくれた。
俺は恐る恐る顔を上げてみるが、彼の顔面が美しすぎて直視出来ず、思わずまた目線を下げてしまった。
「どうしました?」
彼が心配そうに聞いてくれるが、俺は顔が真っ赤になってしまい、言葉を出そうと思っても口がぱくぱく動くだけで、言葉を紡ぐことが出来なかった。
俺はどうにかやっとの思いで「かっこよすぎて……」と言うことが出来たが、それでは説明になってなかったようで彼は首をかしげていた。
「ごめんなさい、練習の邪魔して、続けてください。」
「じゃあ……」
彼はそう言うと、俺をホールの前の方に立たせて、MP3プレイヤーで音楽をかけて、曲に合わせて歌い踊り始めた。
彼のパフォーマンスは相変わらず綺麗で美しくて、俺はまたおもわず見とれてしまう。
あんまりガン見するのも良くないと、分かっているのに、目が離せなかった。
だけどしばらく見ているうちに彼の癖のような物が見えてくる。
さっきは気づかなかったけど彼は左に重心がかかっているために左足を上げる振りの時にバランスが少し崩れるような気がした。
このホールには鏡がないから自分では気づけなかったのだろう。
今度悠一さんにお願いして、このホールに鏡を入れてもらいたいななんて思った。
俺は曲が止まると、彼の傍に駆け寄ってさっき気づいたことを伝える。
「素人が何言ってるんだ、と思われるかもしれないけど、聖太郎さんは左に重心が偏ってるからもう少し右重心を意識するとだいぶ安定すると思う。」
俺はそう言うと、すぐにさっきまでいた場所に戻る。
余計なこと言ったかな?
素人が余計なことをとか思ってないかな?
嫌われたかな?
俺は恐る恐る彼の様子を伺うと、彼は少し驚いたような顔をしたけど、しばらくすると納得して、MP3プレイヤーで音楽をかけて踊り始めた。
さっき俺が言ったことを意識してやってくれているのか、だいぶ安定した美しい踊りに変わっている。
踊り終わると、今度は逆で彼は嬉しそうに俺に駆け寄って来てくれた。
「ありがとうございます。
アドバイス通りにやったらだいぶ安定して踊りやすくなりました!!」
彼は嬉しそうに俺に声をかけてくれた。
俺はそんな彼を見ていると俺まで嬉しくなって来る。
彼はそのまま、「他にも気になる所があったら教えてください!」と、言ってそのまま踊り始める。
俺はそのまま2時間ほど彼につきっきりで教えてあげた。
教えると言っても、ダンスや歌をやったことがないので、思ったことをそのまま言っただけだが彼は嬉しそうに練習しているのを見て、まぁ本人がいいならいいかな?と思った。
2時間経つと諸星一さんがオフィスに到着したようで、櫻井さんが俺を呼びに来てくれた。
俺は彼に「ありがとう。」とだけ伝えオフィスに戻った。
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