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家族になった人族のポムと魔族のポム
02.人族のポムの生活
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ポムの両親は、冒険者だった。
お父さんもお母さんもBクラスのそこそこ腕利きの冒険者だった。
同じチームで冒険者だった2人は、自然と引かれあって結婚した。
冒険者同士の結婚に挙式などというものはない。
冒険先の洞窟、草原、山の中で、2人で決めるだけだ。
仲間の冒険者が祝福してくれればいい方だ。
泊まっている宿屋で祝杯が出来れば冒険者にとって最高の結婚式だ。
小さな村の近くに家を建てた。
冒険者らしく変わった家を建てた。
ツリーハウスだ。
オークの身長でも手が届かない高さの場所に家を建てた。
仲間の冒険者が力を貸してくれた。
そして、2人のあいだに子供が生まれた。
男の子だった。
名前を"ポム"と名付けた。
子供の世話があるため、ポムのお母さんは家に残り、ポムのお父さんは冒険者として旅にでた。
やがて子供が大きくなり9歳になった頃、旅に出たポムのお父さんは帰らぬ人となった。
仲間の冒険者が男の最後を話して聞かせた。
ポムの母親は泣かなかった。
冒険者を生業にしている以上、いつかは死ぬ覚悟はしていた。
それが今だということなのだ。
子供をかかえて冒険者はできない。
ポムのお母さんは、家の近くの村で畑仕事や牧場で働いてポムを養った。
しかし、苦労が祟って病気になった。
その後、ポムのお母さんはひっそりと息を引き取った。
ポムが10歳のときだった。
ポムは、ツリーハウスの近くに母親のお墓を作った。
寂しくなたらいつでも合いに行けるようにと。
ひとり残ったポムは、近くの村で畑仕事や牧場の手伝いをした。
仕事をしてパンをもらい、野菜を分けてもらった。
ツリーハウスの下に小さな畑も作った。
畑は、自分が食べていけるくらいの小さなものだ。
贅沢はできなかったが、どうにか食べていくことができた。
そんな時だ。
魔族が"ココ"の街に攻めてきたのだ。
ポムが住むツリーハウスがある村は"ココ"の街から歩いて3時間程の距離だ。
村は、戦争に巻き込まれる微妙な場所にあった。
11歳の男の子には何もできない。
ただ、戦争に巻き込まれないように女神様に祈るだけだった。
ツリーハウスの近くを流れる川に水を汲みにいった。
桶を抱えて川の水を汲んでいると木の下に人が倒れていた。
よく見ると自分と同じくらいの身長の女の子だった。
体中ケガをしていた。
頭には、大きな"たんこぶ"ができていた。
服は焼け焦げていた。
ポムは、女の子に回復魔法をかけた。
そう、ポムは、冒険者だったお母さんがそうであったように魔術師としての才能を持って生まれていた。
母親がたまに使う魔法を見よう見まねで覚えたので、魔法はあまり得意はなかったが。
女の子が息をしていることを確認して背負ってツリーハウスまで歩いた。
水汲みに来たが桶は河原に置いてきた。
女の子ってこんなに重いのか。
ポムは、額に汗をにじませて女の子を背負った。
見た目は、ポムと同い年くらいに見えた。
ポムは頑張ってツリーハウスにたどり着いた。
汗びっしょりだった。
ツリーハウスには、荷物を家まで上げるための荷揚げ籠があり紐を引っぱると滑車で簡単に持ち上げることができるのだ。
女の子をツリーハウスに上げて、ベットに寝かせた。
ポムは、もう一度河原に戻って桶に水を汲んできた。
めちゃくちゃ疲れた。
ツリーハウスに入ると女の子はまだ寝ていた。
回復魔法をかけたのに、頭の"たんこぶ"は治っていなかった。
ポムのお母さんが死んでからひとりぼっちだった家に久しぶりに人が来た。
ポムは嬉しかった。
男の子といえ11歳の子供だ。
ひとりは寂しい。
お父さんもお母さんもBクラスのそこそこ腕利きの冒険者だった。
同じチームで冒険者だった2人は、自然と引かれあって結婚した。
冒険者同士の結婚に挙式などというものはない。
冒険先の洞窟、草原、山の中で、2人で決めるだけだ。
仲間の冒険者が祝福してくれればいい方だ。
泊まっている宿屋で祝杯が出来れば冒険者にとって最高の結婚式だ。
小さな村の近くに家を建てた。
冒険者らしく変わった家を建てた。
ツリーハウスだ。
オークの身長でも手が届かない高さの場所に家を建てた。
仲間の冒険者が力を貸してくれた。
そして、2人のあいだに子供が生まれた。
男の子だった。
名前を"ポム"と名付けた。
子供の世話があるため、ポムのお母さんは家に残り、ポムのお父さんは冒険者として旅にでた。
やがて子供が大きくなり9歳になった頃、旅に出たポムのお父さんは帰らぬ人となった。
仲間の冒険者が男の最後を話して聞かせた。
ポムの母親は泣かなかった。
冒険者を生業にしている以上、いつかは死ぬ覚悟はしていた。
それが今だということなのだ。
子供をかかえて冒険者はできない。
ポムのお母さんは、家の近くの村で畑仕事や牧場で働いてポムを養った。
しかし、苦労が祟って病気になった。
その後、ポムのお母さんはひっそりと息を引き取った。
ポムが10歳のときだった。
ポムは、ツリーハウスの近くに母親のお墓を作った。
寂しくなたらいつでも合いに行けるようにと。
ひとり残ったポムは、近くの村で畑仕事や牧場の手伝いをした。
仕事をしてパンをもらい、野菜を分けてもらった。
ツリーハウスの下に小さな畑も作った。
畑は、自分が食べていけるくらいの小さなものだ。
贅沢はできなかったが、どうにか食べていくことができた。
そんな時だ。
魔族が"ココ"の街に攻めてきたのだ。
ポムが住むツリーハウスがある村は"ココ"の街から歩いて3時間程の距離だ。
村は、戦争に巻き込まれる微妙な場所にあった。
11歳の男の子には何もできない。
ただ、戦争に巻き込まれないように女神様に祈るだけだった。
ツリーハウスの近くを流れる川に水を汲みにいった。
桶を抱えて川の水を汲んでいると木の下に人が倒れていた。
よく見ると自分と同じくらいの身長の女の子だった。
体中ケガをしていた。
頭には、大きな"たんこぶ"ができていた。
服は焼け焦げていた。
ポムは、女の子に回復魔法をかけた。
そう、ポムは、冒険者だったお母さんがそうであったように魔術師としての才能を持って生まれていた。
母親がたまに使う魔法を見よう見まねで覚えたので、魔法はあまり得意はなかったが。
女の子が息をしていることを確認して背負ってツリーハウスまで歩いた。
水汲みに来たが桶は河原に置いてきた。
女の子ってこんなに重いのか。
ポムは、額に汗をにじませて女の子を背負った。
見た目は、ポムと同い年くらいに見えた。
ポムは頑張ってツリーハウスにたどり着いた。
汗びっしょりだった。
ツリーハウスには、荷物を家まで上げるための荷揚げ籠があり紐を引っぱると滑車で簡単に持ち上げることができるのだ。
女の子をツリーハウスに上げて、ベットに寝かせた。
ポムは、もう一度河原に戻って桶に水を汲んできた。
めちゃくちゃ疲れた。
ツリーハウスに入ると女の子はまだ寝ていた。
回復魔法をかけたのに、頭の"たんこぶ"は治っていなかった。
ポムのお母さんが死んでからひとりぼっちだった家に久しぶりに人が来た。
ポムは嬉しかった。
男の子といえ11歳の子供だ。
ひとりは寂しい。
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