3 / 35
家族になった人族のポムと魔族のポム
03.人族のポムのいちにち
しおりを挟む
ポムは、ツリーハウスから少し歩いたところにある村の農場と牧場で畑の手伝いや家畜の世話をして生活の糧にしていた。
畑を耕して肥料を撒き、種や苗を植える。
水を撒いて雑草を取り、苗や枝の間引きをする。
肥料を与え、苗に付いた虫を取り、薬を撒く。
枝に多く成りすぎた実を間引く。
実を収穫して、選別する。
収穫の終わった苗を抜き取り乾燥させて小さく粉砕して肥料にする。
お金を貰えるのは、苗を植える前に土を耕すとき、種や苗を植えるとき、実を収穫したとき、そして実を選別するとき。
普段は、パンを貰ったり、少しの野菜を貰ったりしていた。
間引いた苗は、貰ってツリーハウスの下に作った小さな畑に植えた。
間引いた小さな実や虫が食べた実も貰った。
小さくて売れない芋や虫が食べた芋も貰った。
牧場では、家畜の糞尿の処理、餌やり、放牧地への家畜の移動。
牧場でもお金を貰えるのは年に数回しかない。
パンを貰ったり、牛乳を貰ったり、出荷できなかったチーズやバターを貰えることもあった。
たまに、商品にならなかったソーセージやベーコンを貰える日が年に数回あった。
形が悪くてもソーセージやベーコンはご馳走だ。
お金を貰った時は、塩や胡椒を買った。
砂糖は、高くて買うことはできなかった。
普段のごはんは、畑や農場仕事でもらうパンと間引いた芋を茹でたものを食べていた。
ツリーハウスの下に作った小さな畑から取れた野菜は美味しかったが、野菜は冬から春にかけては収穫できない。
寒い冬は、畑仕事はなく、牧場の仕事だけになってしまうので、貰える食べ物も少なくなってしまう。
春から秋であっても、小さな畑から毎日は野菜は取れない。
数日毎に少しの野菜を収穫する。
せっかく実がなっても、先に虫に食べられてしまうことの方が多かった。
虫避けの薬とかを作れればいいのだが、ポムにはそこまでの知識がなかった。
もう少し体が大きくなったらツリーハウスの下の畑を大きくしようと思っている。
今は、子供なので食べ物も少なくて済んでいるが、大きくなったら小さな畑から取れる野菜では足りなくなると考えているからだ。
ポムは、時間があれば村の近くを流れる川で魚を釣っていた。
暑い日も寒い日も。
魚が釣れた時は、ご飯が美味しかった。
でも、毎回釣れるわけではなかった。
いや、釣れない日の方が多かった。
たまに魚が多く釣れた時は、さばいて干物にした。
魚が釣れない時は、干物にした魚を焼いてたべた。
たまにツリーハウスの下に作った畑を荒らしにゴブリンがやってくる。
ツリーハウスの上からゴブリンにむかって石を投げる。
最近は、投げた石が必ずゴブリンにあたるようになった。
倒れたゴブリンにお母さんが使っていたショートソードでとどめを刺す。
耳を切り取って村に持っていくと、少しだがお金になる。
臨時収入は、冬の食料を買うためにためておいた。
たまに村で病人やケガ人が出ると村の人がポムを呼びに来る。
村には、回復魔法を使える人はいないからだ。
ポムが使える回復魔法は初級レベルだが、それでも村にとってポムは大事な存在なのだ。
だから村では、親のいない子供のポムに畑仕事や農場の手伝いを優先して回していた。
回復魔法で病人やケガ人を治すと、畑仕事で貰えるお金の何倍ものお金と食べ物を貰えた。
ただ、村人の数は多くないので回復魔法の出番は年に数回だ。
ポムは、村で回復魔法の出番がもっとあれば食べ物に困らないのにといつも思っていた。
でも、街に行けばポムよりも上手く回復魔法を使える人がたくさんいるはずなので、これで生活ができるとも思っていなかった。
夜になったので、畑仕事で貰ったパンと茹でた芋と干した魚を焼いて食べた。
美味しかった。
寝る前にツリーハウスの下に掛けてあるハシゴを上げておく。
ゴブリンが夜中にハシゴを登ってきたら大変だからだ。
今日も何事もなく平和ないちにちを過ごしたポムでした。
おやすみなさい。
畑を耕して肥料を撒き、種や苗を植える。
水を撒いて雑草を取り、苗や枝の間引きをする。
肥料を与え、苗に付いた虫を取り、薬を撒く。
枝に多く成りすぎた実を間引く。
実を収穫して、選別する。
収穫の終わった苗を抜き取り乾燥させて小さく粉砕して肥料にする。
お金を貰えるのは、苗を植える前に土を耕すとき、種や苗を植えるとき、実を収穫したとき、そして実を選別するとき。
普段は、パンを貰ったり、少しの野菜を貰ったりしていた。
間引いた苗は、貰ってツリーハウスの下に作った小さな畑に植えた。
間引いた小さな実や虫が食べた実も貰った。
小さくて売れない芋や虫が食べた芋も貰った。
牧場では、家畜の糞尿の処理、餌やり、放牧地への家畜の移動。
牧場でもお金を貰えるのは年に数回しかない。
パンを貰ったり、牛乳を貰ったり、出荷できなかったチーズやバターを貰えることもあった。
たまに、商品にならなかったソーセージやベーコンを貰える日が年に数回あった。
形が悪くてもソーセージやベーコンはご馳走だ。
お金を貰った時は、塩や胡椒を買った。
砂糖は、高くて買うことはできなかった。
普段のごはんは、畑や農場仕事でもらうパンと間引いた芋を茹でたものを食べていた。
ツリーハウスの下に作った小さな畑から取れた野菜は美味しかったが、野菜は冬から春にかけては収穫できない。
寒い冬は、畑仕事はなく、牧場の仕事だけになってしまうので、貰える食べ物も少なくなってしまう。
春から秋であっても、小さな畑から毎日は野菜は取れない。
数日毎に少しの野菜を収穫する。
せっかく実がなっても、先に虫に食べられてしまうことの方が多かった。
虫避けの薬とかを作れればいいのだが、ポムにはそこまでの知識がなかった。
もう少し体が大きくなったらツリーハウスの下の畑を大きくしようと思っている。
今は、子供なので食べ物も少なくて済んでいるが、大きくなったら小さな畑から取れる野菜では足りなくなると考えているからだ。
ポムは、時間があれば村の近くを流れる川で魚を釣っていた。
暑い日も寒い日も。
魚が釣れた時は、ご飯が美味しかった。
でも、毎回釣れるわけではなかった。
いや、釣れない日の方が多かった。
たまに魚が多く釣れた時は、さばいて干物にした。
魚が釣れない時は、干物にした魚を焼いてたべた。
たまにツリーハウスの下に作った畑を荒らしにゴブリンがやってくる。
ツリーハウスの上からゴブリンにむかって石を投げる。
最近は、投げた石が必ずゴブリンにあたるようになった。
倒れたゴブリンにお母さんが使っていたショートソードでとどめを刺す。
耳を切り取って村に持っていくと、少しだがお金になる。
臨時収入は、冬の食料を買うためにためておいた。
たまに村で病人やケガ人が出ると村の人がポムを呼びに来る。
村には、回復魔法を使える人はいないからだ。
ポムが使える回復魔法は初級レベルだが、それでも村にとってポムは大事な存在なのだ。
だから村では、親のいない子供のポムに畑仕事や農場の手伝いを優先して回していた。
回復魔法で病人やケガ人を治すと、畑仕事で貰えるお金の何倍ものお金と食べ物を貰えた。
ただ、村人の数は多くないので回復魔法の出番は年に数回だ。
ポムは、村で回復魔法の出番がもっとあれば食べ物に困らないのにといつも思っていた。
でも、街に行けばポムよりも上手く回復魔法を使える人がたくさんいるはずなので、これで生活ができるとも思っていなかった。
夜になったので、畑仕事で貰ったパンと茹でた芋と干した魚を焼いて食べた。
美味しかった。
寝る前にツリーハウスの下に掛けてあるハシゴを上げておく。
ゴブリンが夜中にハシゴを登ってきたら大変だからだ。
今日も何事もなく平和ないちにちを過ごしたポムでした。
おやすみなさい。
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる