家族になった人族のポムと魔族のポムの物語

純粋どくだみ茶

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家族になった人族のポムと魔族のポム

03.人族のポムのいちにち

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ポムは、ツリーハウスから少し歩いたところにある村の農場と牧場で畑の手伝いや家畜の世話をして生活の糧にしていた。

畑を耕して肥料を撒き、種や苗を植える。

水を撒いて雑草を取り、苗や枝の間引きをする。

肥料を与え、苗に付いた虫を取り、薬を撒く。

枝に多く成りすぎた実を間引く。

実を収穫して、選別する。

収穫の終わった苗を抜き取り乾燥させて小さく粉砕して肥料にする。

お金を貰えるのは、苗を植える前に土を耕すとき、種や苗を植えるとき、実を収穫したとき、そして実を選別するとき。

普段は、パンを貰ったり、少しの野菜を貰ったりしていた。



間引いた苗は、貰ってツリーハウスの下に作った小さな畑に植えた。

間引いた小さな実や虫が食べた実も貰った。

小さくて売れない芋や虫が食べた芋も貰った。


牧場では、家畜の糞尿の処理、餌やり、放牧地への家畜の移動。

牧場でもお金を貰えるのは年に数回しかない。

パンを貰ったり、牛乳を貰ったり、出荷できなかったチーズやバターを貰えることもあった。

たまに、商品にならなかったソーセージやベーコンを貰える日が年に数回あった。

形が悪くてもソーセージやベーコンはご馳走だ。

お金を貰った時は、塩や胡椒を買った。

砂糖は、高くて買うことはできなかった。



普段のごはんは、畑や農場仕事でもらうパンと間引いた芋を茹でたものを食べていた。

ツリーハウスの下に作った小さな畑から取れた野菜は美味しかったが、野菜は冬から春にかけては収穫できない。

寒い冬は、畑仕事はなく、牧場の仕事だけになってしまうので、貰える食べ物も少なくなってしまう。

春から秋であっても、小さな畑から毎日は野菜は取れない。

数日毎に少しの野菜を収穫する。

せっかく実がなっても、先に虫に食べられてしまうことの方が多かった。

虫避けの薬とかを作れればいいのだが、ポムにはそこまでの知識がなかった。

もう少し体が大きくなったらツリーハウスの下の畑を大きくしようと思っている。

今は、子供なので食べ物も少なくて済んでいるが、大きくなったら小さな畑から取れる野菜では足りなくなると考えているからだ。



ポムは、時間があれば村の近くを流れる川で魚を釣っていた。

暑い日も寒い日も。

魚が釣れた時は、ご飯が美味しかった。

でも、毎回釣れるわけではなかった。

いや、釣れない日の方が多かった。

たまに魚が多く釣れた時は、さばいて干物にした。

魚が釣れない時は、干物にした魚を焼いてたべた。



たまにツリーハウスの下に作った畑を荒らしにゴブリンがやってくる。

ツリーハウスの上からゴブリンにむかって石を投げる。

最近は、投げた石が必ずゴブリンにあたるようになった。

倒れたゴブリンにお母さんが使っていたショートソードでとどめを刺す。

耳を切り取って村に持っていくと、少しだがお金になる。

臨時収入は、冬の食料を買うためにためておいた。



たまに村で病人やケガ人が出ると村の人がポムを呼びに来る。

村には、回復魔法を使える人はいないからだ。

ポムが使える回復魔法は初級レベルだが、それでも村にとってポムは大事な存在なのだ。

だから村では、親のいない子供のポムに畑仕事や農場の手伝いを優先して回していた。

回復魔法で病人やケガ人を治すと、畑仕事で貰えるお金の何倍ものお金と食べ物を貰えた。

ただ、村人の数は多くないので回復魔法の出番は年に数回だ。

ポムは、村で回復魔法の出番がもっとあれば食べ物に困らないのにといつも思っていた。

でも、街に行けばポムよりも上手く回復魔法を使える人がたくさんいるはずなので、これで生活ができるとも思っていなかった。



夜になったので、畑仕事で貰ったパンと茹でた芋と干した魚を焼いて食べた。

美味しかった。

寝る前にツリーハウスの下に掛けてあるハシゴを上げておく。

ゴブリンが夜中にハシゴを登ってきたら大変だからだ。

今日も何事もなく平和ないちにちを過ごしたポムでした。

おやすみなさい。
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