17 / 17
番外編
【書籍発売記念SS】おいしいパンのはなし
しおりを挟む
ジェジーニアがアウファトに出会って、初めて食べたのがパンだった。幼い頃にも食べたことはあったが、アウファトと食べたパンは特別おいしいものに思えた。
それからも、アウファトはたびたびおいしいパンをジェジーニアにくれた。
いつもパンをくれるお返しに、ジェジーニアはアウファトにパンをあげたかった。いつももらってばかりだから、アウファトに食べさせてあげたい。でも、パンを手に入れるには銀貨が必要だった。
ジェジーニアは竜王だが、銀貨は持っていない。奪ってはいけないから、どうしたら銀貨が手に入るか。アウファトはときどき金貨をくれるが、そうではなくて、自分でなんとかしたかった。竜王としての矜持でもある。ジェジーニアは考えた末、務めの合間にこっそりとミシュアを訪ねた。
ミシュアの家は、王都の東の外れにある小さな一軒家だった。以前アウファトと訪れたことがあったが、ジェジーニアが一人で来るのは初めてのことだ。
見覚えのある家の前に静かに舞い降りたジェジーニアは、木の扉をそっと叩いた。
少しして、扉が静かに開いてミシュアが顔を出した。アウファトよりも少し小柄な青年だ。青緑の綺麗な瞳がジェジーニアを見上げる。
「ジェジーニアか。どうした、アウファトとケンカでもしたか」
ミシュアの家にひとりやってきたジェジーニアを見て、ミシュアは首を傾げた。急な訪問だ。そんなふうに思われても仕方ない。
「違うよ。アウにパンをあげたくて。パンは、お金と引き換えないといけないでしょ。だから」
ジェジーニアが理由を告げると、ミシュアは納得したようだった。
「そうか。竜王様とはいえ、物盗りをするわけにはいかないもんな」
「お金は、どうやったらもらえるのか教えて欲しいんだ。仕事をしないといけないんでしょ?」
アウファトたちが仕事をしてお金をもらっているのは知っている。問題は、ジェジーニアがその仕事をできるのか、だった。
「そうだな、普通は仕事をする。誰かの手伝いをしたり、何かを作って売ったりするんだが」
ミシュアの声にジェジーニアは不安げに瞳を揺らす。ジェジーニアがミシュアの顔を見ると、ミシュアは笑みを見せた。
「じゃあ、俺の手伝いをしてくれないか。そしたらお礼にパン代を渡そう」
ミシュアの提案を、ジェジーニアが断る理由はない。
「ありがとう、ミシュア」
「こちらこそ。ちょうど人手が欲しかったんだ。パン代くらいならすぐ稼げるぞ」
ミシュアは笑ってジェジーニアを招き入れた。ジェジーニアがミシュアの自宅に入るのは初めてのことだった。
「頭をぶつけないようにな」
ミシュアに案内された先は、壁一面に大きな本棚がある部屋だった。本の匂いがする。アウファトの部屋やウィルマルトの部屋でもした、甘いような本の匂いだ。
「ここ、ミシュアの部屋?」
「ああ。書物の整理を手伝って欲しくて」
ミシュアの言う通り、部屋にはあちこちに本が積まれている。
「ウィルマルトの部屋みたいだ」
「はは、ティスタリオ卿の部屋と同列にしてもらえるなら光栄だ。彼の部屋ほど貴重な物はないがな」
ジェジーニアにしてみればウィルマルトの部屋もミシュアの部屋もそんなに大差ないように思えた。本がたくさんある部屋は好きだ。アウファトの部屋にも本がたくさんある。そんなアウファトの師匠の部屋だ。
「ミシュアは、アウの師匠なんでしょ」
「ふふ、師匠か」
ジェジーニアの問いに、ミシュアは楽しげに笑った。
「違うの?」
「いや、そう思ってもらえてるなら光栄だ」
ミシュアは嬉しそうにしている。ジェジーニアも、師匠というのがどういうものかわかるようになった。ジェジーニアにとってみたら、ほかの竜王は皆師匠だ。
教え、導くもの。アウファトと同じように、自分にも師匠ができたことが嬉しかった。
「じゃあ、早速始めるか」
ミシュアは腰の高さに積み上がった本の山に手を置いた。
「この本をあの一番上に並べて欲しい。ちょうどいい踏み台がなくて俺一人じゃ届かなくてな」
ミシュアが空いた本棚を見上げる。ミシュアとジェジーニアでは頭ひとつ分背丈が違う。確かにジェジーニアならば簡単に届きそうだった。
「順番は、この山の一番上が一番左に来るようにしてくれ」
「わかった」
ジェジーニアは積まれた本の山から五冊を手に取ると、本棚の前に置かれた踏み台に乗って一番上の棚にしまった。
「ミシュア、こうでいい?」
「ああ。魔法でやるんじゃないんだな」
「ン。魔法でもできるけど、おれがやりたいんだ」
「そうか」
魔法でもできるが、それでは対価がもらえない気がした。何より、ジェジーニアは、自分の手で何かを成し遂げたかった。
「終わったら教えてくれ」
ジェジーニアは頷くと、黙々と本を棚に収めていった。
それからジェジーニアの作業は続き、一番上の棚が埋まり、次は隣の棚の一番上の棚へ。
ミシュアはそばで本を順番に並べている。
「ミシュア、できたよ」
一番高いところにある棚は、全部埋まった。積まれた本の山も随分と減った。ミシュアは本の並ぶ棚を見て笑みを見せた。
「上手にできたな。ありがとう、ジェジーニア」
「どういたしまして。これだけでいいの?」
まだ床には本の山がいくつか見える。
「ああ、充分だ。あまりやらせるとアウファトに怒られそうだしな」
ミシュアが笑う。
「ふふ、ミシュアも怒られるんだ」
「ああ。あいつ、意外と気が短いからな」
アウファトのことだろうか。ジェジーニアが見ていても気が短いとは思わなかったが、ミシュアにはそうなのかもしれない。ジェジーニアの知らない一面が見えた気がして、少し嬉しかった。
「じゃあ、約束通りこれを」
ミシュアはジェジーニアの前に銀貨を差し出した。十枚ある。これだけあればパンを買うのに困らないだろう。
「ありがとう。こんなにたくさんくれるの?」
「ああ。竜王様にやってもらったからな。相応の対価が必要だろ?」
ミシュアはジェジーニアを玄関先まで見送りに出てきてくれた。
「ありがとう、ミシュア」
「気をつけて帰れよ。アウファトによろしく伝えてくれ」
手を振ってミシュアと別れたジェジーニアは、真っ直ぐにパン屋へと向かった。
以前アウファトと来たことのある大通りのパン屋だ。パン焼く甘い匂いがする。時刻は夕暮れ前。夕方の焼きたてのパンが出てくる頃のようだった。
「いらっしゃいませ」
外套を被り店に入ったジェジーニアを、穏やかな声が迎えてくれた。店には、若い人間の青年がいた。
「あの、あの丸いパンと、細長いやつをください」
ジェジーニアは棚に並ぶパンを指さした。アウファトと食べたことのあるパンだ。
「こちらと、こちらですか?」
青年は間違えることなくジェジーニアが選んだパンを目の前に並べてくれた。
「ン、はい。あと、これも」
最後に選んだ小さな丸いパンもジェジーニアの前に並ぶ。
「では、この三つですね」
ジェジーニアは頷く。
紙袋に入れてもらって、対価の銀貨を渡す。少しの銅貨が返ってきて、紙袋を受け取ったジェジーニアは礼を言うと店を出た。
アウファトの家に戻ると、アウファトもちょうど帰ってきたところだった。
「ジジも今帰りか」
「うん。おかえり、アウ」
「ただいま。どうしたんだ、それ」
アウファトがジェジーニアの持つ紙袋に気がついた。
「ふふ、アウに食べさせたくて買ってきたんだ」
「俺に……お金はどうしたんだ」
アウファトは少し心配しているのか、眉を下げてジェジーニアを見た。
「ミシュアの手伝いをしたんだ」
「そうか。頑張ったな」
「ン」
アウファトに頭を撫でられると、ジェジーニアの胸はあったかくなる。
「じゃあ、一緒に食べるか」
「ン。支度するね。アウは待ってて」
ジェジーニアはアウファトとともに台所へ向かった。
台所にやってくると、ジェジーニアはアウファトを食卓に座らせて食事の支度を始めた。
料理をするのにも慣れた。アウファトの真似をしているだけだが、もう何度もしているから勝手はわかるし手順も覚えた。野菜のスープと塩漬け肉を焼いたものの簡素なものだが、アウファトは楽しそうにジェジーニアが支度をするのを眺めている。
涼しげな空色の瞳に見守られながら、ジェジーニアは料理を皿に盛り付けてアウファトの前に置く。買ってきたパンも一緒だ。
「アウ、できたよ」
「ありがとう、ジジ。食べようか」
アウファトの柔らかい声がジェジーニアに届く。ジェジーニアはアウファトの向かいに座ると、アウファトが食べるさまを見守った。
「ふふ、おいしい」
アウファトが笑う。これがジェジーニアか見たかったものだ。
よかった。胸を安堵が埋めて、ジェジーニアも笑う。いつだって、アウファトの笑みはジェジーニアを喜ばせる。それはずっと変わらない。
食べさせ合って、微笑み合う。アウファトと二人で囲う食卓は、美味しいパン以上にジェジーニアに幸せをくれるものだった。
それからも、アウファトはたびたびおいしいパンをジェジーニアにくれた。
いつもパンをくれるお返しに、ジェジーニアはアウファトにパンをあげたかった。いつももらってばかりだから、アウファトに食べさせてあげたい。でも、パンを手に入れるには銀貨が必要だった。
ジェジーニアは竜王だが、銀貨は持っていない。奪ってはいけないから、どうしたら銀貨が手に入るか。アウファトはときどき金貨をくれるが、そうではなくて、自分でなんとかしたかった。竜王としての矜持でもある。ジェジーニアは考えた末、務めの合間にこっそりとミシュアを訪ねた。
ミシュアの家は、王都の東の外れにある小さな一軒家だった。以前アウファトと訪れたことがあったが、ジェジーニアが一人で来るのは初めてのことだ。
見覚えのある家の前に静かに舞い降りたジェジーニアは、木の扉をそっと叩いた。
少しして、扉が静かに開いてミシュアが顔を出した。アウファトよりも少し小柄な青年だ。青緑の綺麗な瞳がジェジーニアを見上げる。
「ジェジーニアか。どうした、アウファトとケンカでもしたか」
ミシュアの家にひとりやってきたジェジーニアを見て、ミシュアは首を傾げた。急な訪問だ。そんなふうに思われても仕方ない。
「違うよ。アウにパンをあげたくて。パンは、お金と引き換えないといけないでしょ。だから」
ジェジーニアが理由を告げると、ミシュアは納得したようだった。
「そうか。竜王様とはいえ、物盗りをするわけにはいかないもんな」
「お金は、どうやったらもらえるのか教えて欲しいんだ。仕事をしないといけないんでしょ?」
アウファトたちが仕事をしてお金をもらっているのは知っている。問題は、ジェジーニアがその仕事をできるのか、だった。
「そうだな、普通は仕事をする。誰かの手伝いをしたり、何かを作って売ったりするんだが」
ミシュアの声にジェジーニアは不安げに瞳を揺らす。ジェジーニアがミシュアの顔を見ると、ミシュアは笑みを見せた。
「じゃあ、俺の手伝いをしてくれないか。そしたらお礼にパン代を渡そう」
ミシュアの提案を、ジェジーニアが断る理由はない。
「ありがとう、ミシュア」
「こちらこそ。ちょうど人手が欲しかったんだ。パン代くらいならすぐ稼げるぞ」
ミシュアは笑ってジェジーニアを招き入れた。ジェジーニアがミシュアの自宅に入るのは初めてのことだった。
「頭をぶつけないようにな」
ミシュアに案内された先は、壁一面に大きな本棚がある部屋だった。本の匂いがする。アウファトの部屋やウィルマルトの部屋でもした、甘いような本の匂いだ。
「ここ、ミシュアの部屋?」
「ああ。書物の整理を手伝って欲しくて」
ミシュアの言う通り、部屋にはあちこちに本が積まれている。
「ウィルマルトの部屋みたいだ」
「はは、ティスタリオ卿の部屋と同列にしてもらえるなら光栄だ。彼の部屋ほど貴重な物はないがな」
ジェジーニアにしてみればウィルマルトの部屋もミシュアの部屋もそんなに大差ないように思えた。本がたくさんある部屋は好きだ。アウファトの部屋にも本がたくさんある。そんなアウファトの師匠の部屋だ。
「ミシュアは、アウの師匠なんでしょ」
「ふふ、師匠か」
ジェジーニアの問いに、ミシュアは楽しげに笑った。
「違うの?」
「いや、そう思ってもらえてるなら光栄だ」
ミシュアは嬉しそうにしている。ジェジーニアも、師匠というのがどういうものかわかるようになった。ジェジーニアにとってみたら、ほかの竜王は皆師匠だ。
教え、導くもの。アウファトと同じように、自分にも師匠ができたことが嬉しかった。
「じゃあ、早速始めるか」
ミシュアは腰の高さに積み上がった本の山に手を置いた。
「この本をあの一番上に並べて欲しい。ちょうどいい踏み台がなくて俺一人じゃ届かなくてな」
ミシュアが空いた本棚を見上げる。ミシュアとジェジーニアでは頭ひとつ分背丈が違う。確かにジェジーニアならば簡単に届きそうだった。
「順番は、この山の一番上が一番左に来るようにしてくれ」
「わかった」
ジェジーニアは積まれた本の山から五冊を手に取ると、本棚の前に置かれた踏み台に乗って一番上の棚にしまった。
「ミシュア、こうでいい?」
「ああ。魔法でやるんじゃないんだな」
「ン。魔法でもできるけど、おれがやりたいんだ」
「そうか」
魔法でもできるが、それでは対価がもらえない気がした。何より、ジェジーニアは、自分の手で何かを成し遂げたかった。
「終わったら教えてくれ」
ジェジーニアは頷くと、黙々と本を棚に収めていった。
それからジェジーニアの作業は続き、一番上の棚が埋まり、次は隣の棚の一番上の棚へ。
ミシュアはそばで本を順番に並べている。
「ミシュア、できたよ」
一番高いところにある棚は、全部埋まった。積まれた本の山も随分と減った。ミシュアは本の並ぶ棚を見て笑みを見せた。
「上手にできたな。ありがとう、ジェジーニア」
「どういたしまして。これだけでいいの?」
まだ床には本の山がいくつか見える。
「ああ、充分だ。あまりやらせるとアウファトに怒られそうだしな」
ミシュアが笑う。
「ふふ、ミシュアも怒られるんだ」
「ああ。あいつ、意外と気が短いからな」
アウファトのことだろうか。ジェジーニアが見ていても気が短いとは思わなかったが、ミシュアにはそうなのかもしれない。ジェジーニアの知らない一面が見えた気がして、少し嬉しかった。
「じゃあ、約束通りこれを」
ミシュアはジェジーニアの前に銀貨を差し出した。十枚ある。これだけあればパンを買うのに困らないだろう。
「ありがとう。こんなにたくさんくれるの?」
「ああ。竜王様にやってもらったからな。相応の対価が必要だろ?」
ミシュアはジェジーニアを玄関先まで見送りに出てきてくれた。
「ありがとう、ミシュア」
「気をつけて帰れよ。アウファトによろしく伝えてくれ」
手を振ってミシュアと別れたジェジーニアは、真っ直ぐにパン屋へと向かった。
以前アウファトと来たことのある大通りのパン屋だ。パン焼く甘い匂いがする。時刻は夕暮れ前。夕方の焼きたてのパンが出てくる頃のようだった。
「いらっしゃいませ」
外套を被り店に入ったジェジーニアを、穏やかな声が迎えてくれた。店には、若い人間の青年がいた。
「あの、あの丸いパンと、細長いやつをください」
ジェジーニアは棚に並ぶパンを指さした。アウファトと食べたことのあるパンだ。
「こちらと、こちらですか?」
青年は間違えることなくジェジーニアが選んだパンを目の前に並べてくれた。
「ン、はい。あと、これも」
最後に選んだ小さな丸いパンもジェジーニアの前に並ぶ。
「では、この三つですね」
ジェジーニアは頷く。
紙袋に入れてもらって、対価の銀貨を渡す。少しの銅貨が返ってきて、紙袋を受け取ったジェジーニアは礼を言うと店を出た。
アウファトの家に戻ると、アウファトもちょうど帰ってきたところだった。
「ジジも今帰りか」
「うん。おかえり、アウ」
「ただいま。どうしたんだ、それ」
アウファトがジェジーニアの持つ紙袋に気がついた。
「ふふ、アウに食べさせたくて買ってきたんだ」
「俺に……お金はどうしたんだ」
アウファトは少し心配しているのか、眉を下げてジェジーニアを見た。
「ミシュアの手伝いをしたんだ」
「そうか。頑張ったな」
「ン」
アウファトに頭を撫でられると、ジェジーニアの胸はあったかくなる。
「じゃあ、一緒に食べるか」
「ン。支度するね。アウは待ってて」
ジェジーニアはアウファトとともに台所へ向かった。
台所にやってくると、ジェジーニアはアウファトを食卓に座らせて食事の支度を始めた。
料理をするのにも慣れた。アウファトの真似をしているだけだが、もう何度もしているから勝手はわかるし手順も覚えた。野菜のスープと塩漬け肉を焼いたものの簡素なものだが、アウファトは楽しそうにジェジーニアが支度をするのを眺めている。
涼しげな空色の瞳に見守られながら、ジェジーニアは料理を皿に盛り付けてアウファトの前に置く。買ってきたパンも一緒だ。
「アウ、できたよ」
「ありがとう、ジジ。食べようか」
アウファトの柔らかい声がジェジーニアに届く。ジェジーニアはアウファトの向かいに座ると、アウファトが食べるさまを見守った。
「ふふ、おいしい」
アウファトが笑う。これがジェジーニアか見たかったものだ。
よかった。胸を安堵が埋めて、ジェジーニアも笑う。いつだって、アウファトの笑みはジェジーニアを喜ばせる。それはずっと変わらない。
食べさせ合って、微笑み合う。アウファトと二人で囲う食卓は、美味しいパン以上にジェジーニアに幸せをくれるものだった。
81
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。