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レジー達を教会まで連れてきた。まず、表の見た目で全員が俺に不審な目を向けたが、それを無視して中へ案内すると外と中のギャップに全員が呆然と立ち尽くしてた。こうなるだろうなと思った俺は、皆の意識が戻るのを教会にある長椅子に座って待った。
やはりというか、最初に正気に戻ったのはレジーだった。
「はっ、ここにこれから俺たちが暮らすのか?ハハ、スッゲー!」
レジーの叫びで全員が正気に戻り、後は好き勝手にはしゃぎ教会内を調べ始めた。俺は皆が落ち着くまで椅子に寝そべって待つことにした。
気が付いたら寝ていたのか、レジーに起こされた。
「おい、起きろ。放ったらかしにしたのは悪かったが、いい加減おきてくれ」
「う~ん、ふぁ~。あー暇すぎて寝てたかのか。どうだ?満足したか?」
まだ興奮冷めやらずって感じだけど、さっきよりはだいぶ落ち着いてはいるようだ。
さんざん調べ回ったかもしれないがまずは、今いるここの場所から案内しよう。ここは礼拝堂だ。長椅子が並べられていて、正面に神像がある。神父とかが立つ教壇には例の地図が乗っている。
本物の教会なんて前世含めてちゃんと見たことないので知らないが、この教会の正面の右壁には、教会の案内図があり、神様が設定した教会の説明も記されていた。
ザックリ言うと、教会全体に主神の加護が付いている。教会に悪意を持った人は入れない。教会に居るだけで潜在能力がアップしやすい。加護の恩恵で土地が豊かで、実りが豊富。など
潜在能力アップの効果か、全員が読み書き出来ないのに、読む事が出来ると喜んでた。
そして、潜在能力アップは他の所にも効果を発揮していた。俺の鑑定が全員にスキルが付与されたのを読み取った。しかも分かりやすく個人の頭の上に表示されてる。
レジーがリーダーの全員で15人の子供達が居る。
それぞれのスキルがこれだ。(性別:年齢)
・レジー(男:12)統率者の素質あり。総合武術見習い(全ての武術を極める事のできるスキル)
・パミル(男:11)料理人見習い
・セルディ(男:11)料理人見習い
・クック(男:9)鍛冶師見習い
・ミレイ(女:4)装飾職人見習い
・アレク(男:5)装飾職人見習い
・エル(女:7)服飾職人見習い
・ロイ(男:8)服飾職人見習い
・セリア(女:5)緑の手見習い(植物や作物などを上手に育てらてるスキル)
・ヴァン(男:4)緑の手見習い(植物や作物などを上手に育てらてるスキル)
・ダニー(男:7)育ての手見習い(生き物を上手に育てらてるスキル)
・ブラン(男:5)育ての手見習い(生き物を上手に育てらてるスキル)
・アルフォン(男:4)武術見習い(主に格闘術)
・ジニー(男:10)武術見習い(主に剣や槍など近接系)
・エド(男:3)武術見習い(主に弓など長距離系)
となっている。そういえば、スキルは身につけると付くって言ってたから、今は見習いってことか。
「えー、皆にお知らせです。実は俺は鑑定のスキルを持っているんだけど、その鑑定で皆にスキルが付与されてるのが見える。見えてるのは、付いたスキルだけで、皆の詳しいステータスは見てないから安心して。では発表します」
自己紹介もかねて、付いたスキルを教えていき、見習いなのは、潜在能力アップの効果で、まだ完全に身に付く前にスキルが付与されたからではないかと説明した。だって、上はレジーの12歳から、下はエドの3歳。三歳でスキルが付く位技術があったら、それは転生者の可能性大だ。
スキルが付いた事でそれぞれにあった場所を案内した。案内図があちこちにあるから、迷ったら案内図を見れば大丈夫なはずだ。
主に作業場は一階にある。礼拝堂の正面の右壁の横にドアがあり中に入ると、一番奥に調理場、入り口の左側に装飾を作る場所、右側に服を作る場所がある。礼拝堂に戻り、左壁から庭に出て、鍛冶場は庭の左奥に。鍛冶場の反対の右側の庭には、畑や果物の木などがある。右奥の庭には、今はなにもいないが畜産小屋がある。
こうして見ると異様に庭が広いな。というか広すぎる。見た目以上の広さだ。神様?もしかして空間いじってる?
レジー達も何か思うところがあるような顔をしているけど、ここが神様の加護下にあることで、無理やり納得しているし、小さい子には納得させてる。
礼拝堂の入り口の左右に階段があり、二階に案内して俺の部屋を教えて、それ以外で部屋を選んでもらった。本当は名前を書いてもらいたいけど、今はまだ読めるだけで書けないと言うことで色付きの木札を用意して、自分の部屋と決めた扉にかけてもらった。
まだ小さい子が多いので、2~3人で一部屋になった。部屋は鍵かけられるので、鍵の管理はそれぞれの部屋の上の子が持つことになった。
ここまででかなり時間も経ったので、夕食は果物や生のまま食べられる野菜ですませ、それぞれ人数分のシャンプーなどを取り部屋に戻った。その日は夜遅くまで子供達の楽しげな笑い声が聞こえてた。
神様、壁薄くないですかね?楽しそうなのはいいことだけど、寝れない。切実にお願いします。壁、防音にするか、もう少し厚くできません?
やはりというか、最初に正気に戻ったのはレジーだった。
「はっ、ここにこれから俺たちが暮らすのか?ハハ、スッゲー!」
レジーの叫びで全員が正気に戻り、後は好き勝手にはしゃぎ教会内を調べ始めた。俺は皆が落ち着くまで椅子に寝そべって待つことにした。
気が付いたら寝ていたのか、レジーに起こされた。
「おい、起きろ。放ったらかしにしたのは悪かったが、いい加減おきてくれ」
「う~ん、ふぁ~。あー暇すぎて寝てたかのか。どうだ?満足したか?」
まだ興奮冷めやらずって感じだけど、さっきよりはだいぶ落ち着いてはいるようだ。
さんざん調べ回ったかもしれないがまずは、今いるここの場所から案内しよう。ここは礼拝堂だ。長椅子が並べられていて、正面に神像がある。神父とかが立つ教壇には例の地図が乗っている。
本物の教会なんて前世含めてちゃんと見たことないので知らないが、この教会の正面の右壁には、教会の案内図があり、神様が設定した教会の説明も記されていた。
ザックリ言うと、教会全体に主神の加護が付いている。教会に悪意を持った人は入れない。教会に居るだけで潜在能力がアップしやすい。加護の恩恵で土地が豊かで、実りが豊富。など
潜在能力アップの効果か、全員が読み書き出来ないのに、読む事が出来ると喜んでた。
そして、潜在能力アップは他の所にも効果を発揮していた。俺の鑑定が全員にスキルが付与されたのを読み取った。しかも分かりやすく個人の頭の上に表示されてる。
レジーがリーダーの全員で15人の子供達が居る。
それぞれのスキルがこれだ。(性別:年齢)
・レジー(男:12)統率者の素質あり。総合武術見習い(全ての武術を極める事のできるスキル)
・パミル(男:11)料理人見習い
・セルディ(男:11)料理人見習い
・クック(男:9)鍛冶師見習い
・ミレイ(女:4)装飾職人見習い
・アレク(男:5)装飾職人見習い
・エル(女:7)服飾職人見習い
・ロイ(男:8)服飾職人見習い
・セリア(女:5)緑の手見習い(植物や作物などを上手に育てらてるスキル)
・ヴァン(男:4)緑の手見習い(植物や作物などを上手に育てらてるスキル)
・ダニー(男:7)育ての手見習い(生き物を上手に育てらてるスキル)
・ブラン(男:5)育ての手見習い(生き物を上手に育てらてるスキル)
・アルフォン(男:4)武術見習い(主に格闘術)
・ジニー(男:10)武術見習い(主に剣や槍など近接系)
・エド(男:3)武術見習い(主に弓など長距離系)
となっている。そういえば、スキルは身につけると付くって言ってたから、今は見習いってことか。
「えー、皆にお知らせです。実は俺は鑑定のスキルを持っているんだけど、その鑑定で皆にスキルが付与されてるのが見える。見えてるのは、付いたスキルだけで、皆の詳しいステータスは見てないから安心して。では発表します」
自己紹介もかねて、付いたスキルを教えていき、見習いなのは、潜在能力アップの効果で、まだ完全に身に付く前にスキルが付与されたからではないかと説明した。だって、上はレジーの12歳から、下はエドの3歳。三歳でスキルが付く位技術があったら、それは転生者の可能性大だ。
スキルが付いた事でそれぞれにあった場所を案内した。案内図があちこちにあるから、迷ったら案内図を見れば大丈夫なはずだ。
主に作業場は一階にある。礼拝堂の正面の右壁の横にドアがあり中に入ると、一番奥に調理場、入り口の左側に装飾を作る場所、右側に服を作る場所がある。礼拝堂に戻り、左壁から庭に出て、鍛冶場は庭の左奥に。鍛冶場の反対の右側の庭には、畑や果物の木などがある。右奥の庭には、今はなにもいないが畜産小屋がある。
こうして見ると異様に庭が広いな。というか広すぎる。見た目以上の広さだ。神様?もしかして空間いじってる?
レジー達も何か思うところがあるような顔をしているけど、ここが神様の加護下にあることで、無理やり納得しているし、小さい子には納得させてる。
礼拝堂の入り口の左右に階段があり、二階に案内して俺の部屋を教えて、それ以外で部屋を選んでもらった。本当は名前を書いてもらいたいけど、今はまだ読めるだけで書けないと言うことで色付きの木札を用意して、自分の部屋と決めた扉にかけてもらった。
まだ小さい子が多いので、2~3人で一部屋になった。部屋は鍵かけられるので、鍵の管理はそれぞれの部屋の上の子が持つことになった。
ここまででかなり時間も経ったので、夕食は果物や生のまま食べられる野菜ですませ、それぞれ人数分のシャンプーなどを取り部屋に戻った。その日は夜遅くまで子供達の楽しげな笑い声が聞こえてた。
神様、壁薄くないですかね?楽しそうなのはいいことだけど、寝れない。切実にお願いします。壁、防音にするか、もう少し厚くできません?
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