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翌朝。昨日まで居なかったはずの鶏の鳴き声に起こされた。寝起きのまますぐに畜産小屋に行けば、鶏を初め、牛と多分癒し目的のウサギが居た。え?ウサギ、食用じゃないよね?料理人組よ、その手は可愛がるための手で、捕まえて捌くための手ではないよね?
取り敢えず一旦部屋に戻り、最低限の身なりを整えた。実は洗面所に小さな鉢植えがある。鑑定すると、前世で言うところのマウスウォッシュが実ってた。これも皮ごと口に入れ、実を潰すとマウスウォッシュが出て来るので、うがいをするだけで歯磨き完了。さすがに洗顔はなかった。石鹸は常備されてたけど
調理場の手前が食堂になっているので、準備が済んだら食堂に向かった。すでに何人か来ていて料理人組と朝食を並べていた。
本日の朝食。生野菜サラダ(ドレッシングなし)、焦げたパン、少し焦げた目玉焼きとスクランブルエッグ、牛乳。
今まで調理なんてしたことないのに、ここまで出きるのはすごいことなんだろうけど、前世を思い出した身としては、美味しいものをすでに知っているのでこれは、、、いや食べるけどね?作ってくれたんだもの、食べるけどね!少しでも料理の知識が俺にあれば、、
全員が揃ったら朝食を食べた。朝食を食べ終われば皆、それぞれの場所に移動した。
料理人組は緑の手組の手伝いと収穫。
装飾組と服飾組は皆の服や下着作り。服飾の仕事場には、大量の布と色んなサイズのトルソーと、神様のオマケか、服の作り方の図が壁に貼ってあった。
クック、レジー、ジニー、アルフォンとエドと育ての手は家畜小屋の掃除やエサやり。
俺は地図の所にいる。目の前には神様。
「次は少し危険があるけど、ここの子達をお願いできるかな」
そう言って光らせたのは、貴族の屋敷の一つ。何で貴族の屋敷か分かったかって?神様がわざわざ光らせると同時に場所の名前を記してるからだ。“キルト男爵の別邸”と
「貴族の屋敷にしては変な所にあるな。普通、別邸でもこんな所にないよな?ここってスラム街の近くだよ?」
「そういった目的で集められた子達だからね。外見も貴族の持ち物とは思えないから、スラム子達が勝手に住み着いてるって思われてるよ」
「そういったって、もしかして「あっ、そう言うんじゃないよ!」
「暗殺者とかそういうやつ。言葉は悪いけど、スラムの孤児は替えがきくからね」
胸くそ悪いな。確かに小説とかでもスラムの孤児の子供達が暗殺者とかになってるけど、実際に聞くとくるものがあるな。
「何人くらいいるんだ?」
「うーん、20人以上かな。でも私の加護に反応せずに通れるのは、10人ってとこかな?」
半分か。もう少し早く俺がこの世界に来ていれば、悪意に染まることはなかったのかな。
「ミクリさん、それは違います。10人の中には生まれたときから居たものもいます。悪意に染まるか否かはその人次第です。ミクリさんが気に病む事はありません」
と神様らしい慈愛に満ちた笑顔で言った。
「ありがとう、神様。しかし、どうやってその10人を見極めるんだ?それに10人以外の人はどうするんだ?」
「10人はミクリさんの鑑定で分かります。その他の人は、可哀想ですが私の加護に弾かれてしまいますので、、」
「逃がすだけでも、出来ないのか」
「もし逃げても見つかって、私の所に来るだけだよ。でも、私の加護のあるこの教会にいれば守れます。少しの間なら教会から出ても私の加護で守れます。長く離れると加護の効力が失くなるので気を付けてください」
少しってどこまでなの?長くってどのくらいなの?そこんとこをくわしく教えてよ!この事は後で教えてもらうとして。今は
「この屋敷には、スラムの子供達しかいないの?」
そんなことはないと思いながらも一縷の望みにかけたが、
「分かってて聞いてる?暗殺者育ててるって言ったよね?」
「やっぱ、居るのか。どうやって侵入して、多分バラバラにいるだろう10人を見つけて、逃げるのさ」
「それは、、、ミクリさんが考えることだよ。おっと、長居しすぎたね。ミクリさんの運を一時的にあげとくから、それでどうにかしてみて。見守ってるね」
丸投げして逃げたな。無い頭で考えても何も思い付かないし、“行き当たりばったり”作戦で行くか。
皆忙しそうだし、部屋のドアにでもメモを書いて貼っておくか。
[神様から依頼されたので、出掛けてきます]
ただ俺は知らなかった。貼り付けが甘く、剥がれてしまい、たまたま部屋に忘れ物を取りに来たエルがゴミと思い捨ててしまった事を。そのせいであんなことになるなんて。
ーーーーーーーーー
ミクリが出掛けて数時間後、お昼の時間になったので皆を食堂に集めたレジーは、ミクリが食堂に来ていないのに気付き、部屋に居るかもとジニーに呼びに行かせた。
トントン「ミクリー、飯の時間だぞ~!早く来ないとなくなるぞ~。おーい、ミクリー」
トントン「居ないのか?おーい」
何度呼んでも返事もなく、部屋には鍵がかかっていたので諦めて食堂に戻り
「レジー、ミクリ居ないみたいだぞ」
「は?誰か何か聞いてるか」
食堂に集まった全員は皆、首を横に振った。
「まぁ、何も言わずに居なくなったミクリが悪い。ミクリの分は皆で分けるぞ」
レジーの言葉に、特におチビ達が喜んだ。が、体が小さいので分け前分は入らなかった。おチビ達の分はおチビ達より少し大きい子達にまわった。
昼食を食べ終わりおチビ達がお昼寝をして、他の子供達がまた仕事に戻って暫くした時、教会の表が騒がしくなった。
何事かと表に出ると
「走れ、走れ!チビ達は抱えて走れ!教会の中に入れれば大丈夫だから!とにかく、走れ!」
10人は居るかもしれない子供の集団の一番後ろでミクリが叫んでいた。
時折、魔法で壁を作っているみたいだけど、すぐに壊されていた。
ミクリがレジー達に気付き
「レジー、そいつらを保護!早くしろ!」
レジーは年長組を集め、走ってきている10人の子供達を教会に引き入れた。後はミクリだけ。
ミクリも後少しで教会に着く所で、追手と思われる一人が投げたナイフが背中に刺さり、その場に倒れた。
レジーは咄嗟に走りだし、ミクリを抱え教会に入った。
「扉を閉めろ!早く!」
レジーの叫び声に、年長組と保護した子供の年長組が急いで扉を閉めた。
「ミクリ、ミクリしっかりしろ!何があったか説明しろ!ミクリ」
レジーが一生懸命呼び掛けてるが、ナイフに毒が塗られてたのか、呼吸も浅くなってきた。
皆が何も出来ずに見ていたら
「レジー、あれ」
とエドが神像を指してた。何事かと神像を見ると、点滅するのように光ってた。
「たぶん、ミクリをよんでる」
エドの言葉をそのままに受け取ると、ミクリの死を連想するが、エドが言いたいのはミクリを神像の前に連れて行くと言うことだ。
レジーは正しくエドの言葉を読み取り、ミクリを神像の前にそっと横たえた。
すると、点滅していた光が眩しいくらいに輝き、ミクリを包んだ。
取り敢えず一旦部屋に戻り、最低限の身なりを整えた。実は洗面所に小さな鉢植えがある。鑑定すると、前世で言うところのマウスウォッシュが実ってた。これも皮ごと口に入れ、実を潰すとマウスウォッシュが出て来るので、うがいをするだけで歯磨き完了。さすがに洗顔はなかった。石鹸は常備されてたけど
調理場の手前が食堂になっているので、準備が済んだら食堂に向かった。すでに何人か来ていて料理人組と朝食を並べていた。
本日の朝食。生野菜サラダ(ドレッシングなし)、焦げたパン、少し焦げた目玉焼きとスクランブルエッグ、牛乳。
今まで調理なんてしたことないのに、ここまで出きるのはすごいことなんだろうけど、前世を思い出した身としては、美味しいものをすでに知っているのでこれは、、、いや食べるけどね?作ってくれたんだもの、食べるけどね!少しでも料理の知識が俺にあれば、、
全員が揃ったら朝食を食べた。朝食を食べ終われば皆、それぞれの場所に移動した。
料理人組は緑の手組の手伝いと収穫。
装飾組と服飾組は皆の服や下着作り。服飾の仕事場には、大量の布と色んなサイズのトルソーと、神様のオマケか、服の作り方の図が壁に貼ってあった。
クック、レジー、ジニー、アルフォンとエドと育ての手は家畜小屋の掃除やエサやり。
俺は地図の所にいる。目の前には神様。
「次は少し危険があるけど、ここの子達をお願いできるかな」
そう言って光らせたのは、貴族の屋敷の一つ。何で貴族の屋敷か分かったかって?神様がわざわざ光らせると同時に場所の名前を記してるからだ。“キルト男爵の別邸”と
「貴族の屋敷にしては変な所にあるな。普通、別邸でもこんな所にないよな?ここってスラム街の近くだよ?」
「そういった目的で集められた子達だからね。外見も貴族の持ち物とは思えないから、スラム子達が勝手に住み着いてるって思われてるよ」
「そういったって、もしかして「あっ、そう言うんじゃないよ!」
「暗殺者とかそういうやつ。言葉は悪いけど、スラムの孤児は替えがきくからね」
胸くそ悪いな。確かに小説とかでもスラムの孤児の子供達が暗殺者とかになってるけど、実際に聞くとくるものがあるな。
「何人くらいいるんだ?」
「うーん、20人以上かな。でも私の加護に反応せずに通れるのは、10人ってとこかな?」
半分か。もう少し早く俺がこの世界に来ていれば、悪意に染まることはなかったのかな。
「ミクリさん、それは違います。10人の中には生まれたときから居たものもいます。悪意に染まるか否かはその人次第です。ミクリさんが気に病む事はありません」
と神様らしい慈愛に満ちた笑顔で言った。
「ありがとう、神様。しかし、どうやってその10人を見極めるんだ?それに10人以外の人はどうするんだ?」
「10人はミクリさんの鑑定で分かります。その他の人は、可哀想ですが私の加護に弾かれてしまいますので、、」
「逃がすだけでも、出来ないのか」
「もし逃げても見つかって、私の所に来るだけだよ。でも、私の加護のあるこの教会にいれば守れます。少しの間なら教会から出ても私の加護で守れます。長く離れると加護の効力が失くなるので気を付けてください」
少しってどこまでなの?長くってどのくらいなの?そこんとこをくわしく教えてよ!この事は後で教えてもらうとして。今は
「この屋敷には、スラムの子供達しかいないの?」
そんなことはないと思いながらも一縷の望みにかけたが、
「分かってて聞いてる?暗殺者育ててるって言ったよね?」
「やっぱ、居るのか。どうやって侵入して、多分バラバラにいるだろう10人を見つけて、逃げるのさ」
「それは、、、ミクリさんが考えることだよ。おっと、長居しすぎたね。ミクリさんの運を一時的にあげとくから、それでどうにかしてみて。見守ってるね」
丸投げして逃げたな。無い頭で考えても何も思い付かないし、“行き当たりばったり”作戦で行くか。
皆忙しそうだし、部屋のドアにでもメモを書いて貼っておくか。
[神様から依頼されたので、出掛けてきます]
ただ俺は知らなかった。貼り付けが甘く、剥がれてしまい、たまたま部屋に忘れ物を取りに来たエルがゴミと思い捨ててしまった事を。そのせいであんなことになるなんて。
ーーーーーーーーー
ミクリが出掛けて数時間後、お昼の時間になったので皆を食堂に集めたレジーは、ミクリが食堂に来ていないのに気付き、部屋に居るかもとジニーに呼びに行かせた。
トントン「ミクリー、飯の時間だぞ~!早く来ないとなくなるぞ~。おーい、ミクリー」
トントン「居ないのか?おーい」
何度呼んでも返事もなく、部屋には鍵がかかっていたので諦めて食堂に戻り
「レジー、ミクリ居ないみたいだぞ」
「は?誰か何か聞いてるか」
食堂に集まった全員は皆、首を横に振った。
「まぁ、何も言わずに居なくなったミクリが悪い。ミクリの分は皆で分けるぞ」
レジーの言葉に、特におチビ達が喜んだ。が、体が小さいので分け前分は入らなかった。おチビ達の分はおチビ達より少し大きい子達にまわった。
昼食を食べ終わりおチビ達がお昼寝をして、他の子供達がまた仕事に戻って暫くした時、教会の表が騒がしくなった。
何事かと表に出ると
「走れ、走れ!チビ達は抱えて走れ!教会の中に入れれば大丈夫だから!とにかく、走れ!」
10人は居るかもしれない子供の集団の一番後ろでミクリが叫んでいた。
時折、魔法で壁を作っているみたいだけど、すぐに壊されていた。
ミクリがレジー達に気付き
「レジー、そいつらを保護!早くしろ!」
レジーは年長組を集め、走ってきている10人の子供達を教会に引き入れた。後はミクリだけ。
ミクリも後少しで教会に着く所で、追手と思われる一人が投げたナイフが背中に刺さり、その場に倒れた。
レジーは咄嗟に走りだし、ミクリを抱え教会に入った。
「扉を閉めろ!早く!」
レジーの叫び声に、年長組と保護した子供の年長組が急いで扉を閉めた。
「ミクリ、ミクリしっかりしろ!何があったか説明しろ!ミクリ」
レジーが一生懸命呼び掛けてるが、ナイフに毒が塗られてたのか、呼吸も浅くなってきた。
皆が何も出来ずに見ていたら
「レジー、あれ」
とエドが神像を指してた。何事かと神像を見ると、点滅するのように光ってた。
「たぶん、ミクリをよんでる」
エドの言葉をそのままに受け取ると、ミクリの死を連想するが、エドが言いたいのはミクリを神像の前に連れて行くと言うことだ。
レジーは正しくエドの言葉を読み取り、ミクリを神像の前にそっと横たえた。
すると、点滅していた光が眩しいくらいに輝き、ミクリを包んだ。
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