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18 タネアカシ
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遡ること、お出迎え後のルイスの熱病発言の後の父上達の行動。
「陛下、医術長に伝えてきました」
「御苦労。悪いが、次は魔術課に行き、魔術長に例の魔道具を第一謁見の間に持ってきてもらってくれ」
「はい」
そうしてミヤがまた転移していった。
父上達もその後すぐに転移して、各国の獣人達の前に現れた。
「皆様、長旅の後で申し訳ありませんが、もう暫く我々にお付き合いください。これより全員が入れる場所へ転移します。そこで詳しい説明はさせてもらいます」
各国の獣人達は突然の事で戸惑ったが、国王達がそれぞれ頷き、了承した。
父上は了承を得てすぐに、父上と兄姉達、そして、護衛騎士達とタイミングをあわせて全員を転移させた。
第一謁見の間は、お城の竜人の使用人と侍従侍女達とで場を整えられていた。
「お疲れでしょうから、どうぞお座り下さい。お付きの方達もよろしければどうぞ。護衛には、うちの者がおりますので」
父上がそう言うと、席を囲うように護衛騎士がついた。
それを見て、各々国同士で固まって全員座った。
全員の着席を確認したら、父上が説明を始めた。
「始めに、突然の無礼失礼した。俺の末の子はよく目端の利く子で、各国の方達の中に顔色の悪い人がいると教えてくれたので、急遽この場へお連れした」
各国の獣人達は騒然とした。
「皆様落ち着いて。時間がなかった為簡単ではあるが、病気の有無を判別する魔道具を、うちの魔道課に作ってもらった」
タイミングよく、ミヤが魔術長と数人の魔道課の竜人を連れて来た。
「陛下。ご要望の魔道具をお持ちしました」
「御苦労。早速だか設置を頼む」
「はっ」
そうして、手のひらに乗る小さい箱を二つ、等間隔に置き魔力を注ぐ。すると、二つの箱から棒が出てきて、その棒がゲートのようにくっついた。
「こちらを通ってもらうだけで、病気の有無が分かります。もし、病気ならこの棒全体が赤く光ります。もし、赤く光った方が居ましたら申し訳ありませんが、あちらの方へご移動いただきます」
そう言って、少し離れた所に椅子が用意してある場所を指した。
「では、ビースク国の方からお願いできますか」
父上の言葉に、ビースク国王陛下は少しためらったが、席を立ちゲートに向かって歩きだした。
ビースク国王陛下が立ったことで、ビースク国の獣人達も立ち、ゲートへ向かい並んだ。
(ルイスの、“ういるす”というものの説明を聞いてもしかしたらと、魔道課に魔道具の製作を頼んではみたが、会談には間に合わないだろうと思ったが、まさか5日で出来たと報告を聞いたときは、さすがに驚いた。だか詳しく聞くと、会談に間に合わせるため、今は簡単に病気の有無がわかる程度だという。詳しくわかる魔道具は、現在も製作中と報告にあった)
次々とゲートを通っていく、各国の獣人達を見ながら、父上は物思いに耽っていた。
しかし、ビースク国の王妃とラビー国の王妃にゲートが反応したときはさすがの父上も焦った。
そしてその他にも、それぞれの騎士や侍従侍女にもゲートが反応した。
ゲートに反応された獣人達はさすがに、動揺を隠せなかった。ビースク国の王妃とラビー国の王妃に反応した時は、それぞれの国王達も動揺した。
「アッシュ、俺はルイスを呼んでくる。心配するな、この間には入れない。魔道課を信用しているがもしもの為に、ゲートが反応しなかった獣人の中に本当にいないか確認してもらう。アッシュとレーナはあちらの獣人を別室へ案内してくれ。リードとセレナはここへ残り、混乱に備えてくれ」
「「「「分かりました」」」」
そして、父上は俺を連れて来た。
「さすが父上。その発想は思い付かなかった」
変に前世の記憶があるから、逆にシンプルな発想が出てこないのかな?
反応が出た獣人の方達に特効薬を飲ませ、念のために2~3日様子を見てから、またゲートを通ってもらう。
謁見の間の獣人の方達にも、特効薬を薄めたものを飲ませ、今度は本当に貴賓室へお連れした。
俺と母様とお城の獣人達にも、念のためゲートを通り、特効薬を薄めたものを飲んだ。
本当は今夜は、各国の獣人の方達と晩餐だったけど、緊急事態のため取り止めになった。
そして3日後、もう一度ゲートを通ってもらい全員、反応はなかった。
喜びもつかの間、予定外の事で残りの滞在日が少なくなったので、急いで会談の場をもうけた。
当然、魔道具の事と特効薬の事を聞かれた父上は、
ポーションに興味を持った俺が、医術局に見学に行った時に丁度、特効薬の効果の実験をしている所を見て、「それが、熱病の原因なんですか?」と聞いたのをヒントに、魔道具の製作を頼んだ事、特効薬は医術局の努力の賜物と嘯《うそぶ》いた。
魔道具を作ったことで、俺のスキルを上手く隠す事が出来た。
魔道具と特効薬の作り方は、国が厳重に管理することで取引をした。
ビースク国とラビー国は王妃を救ってくれたと、取引額より少し多めに払った。
こうして、トップ会談は無事に終了し、各国の獣人の方達は帰路についた。
この会談で正式に熱病の名前が決まった。
“魔力熱病”
夏風邪の症状に加え、体内の魔力が外に放出できず、体内で暴走するため、より体力を奪われ死に至る。夏風邪のように他者へ感染もするため、大一級の病とする。
ただしすでに特効薬は出来ており、必要に応じて国より配布する。
会談後、各国同時にこのようなお触れを発行した。
「陛下、医術長に伝えてきました」
「御苦労。悪いが、次は魔術課に行き、魔術長に例の魔道具を第一謁見の間に持ってきてもらってくれ」
「はい」
そうしてミヤがまた転移していった。
父上達もその後すぐに転移して、各国の獣人達の前に現れた。
「皆様、長旅の後で申し訳ありませんが、もう暫く我々にお付き合いください。これより全員が入れる場所へ転移します。そこで詳しい説明はさせてもらいます」
各国の獣人達は突然の事で戸惑ったが、国王達がそれぞれ頷き、了承した。
父上は了承を得てすぐに、父上と兄姉達、そして、護衛騎士達とタイミングをあわせて全員を転移させた。
第一謁見の間は、お城の竜人の使用人と侍従侍女達とで場を整えられていた。
「お疲れでしょうから、どうぞお座り下さい。お付きの方達もよろしければどうぞ。護衛には、うちの者がおりますので」
父上がそう言うと、席を囲うように護衛騎士がついた。
それを見て、各々国同士で固まって全員座った。
全員の着席を確認したら、父上が説明を始めた。
「始めに、突然の無礼失礼した。俺の末の子はよく目端の利く子で、各国の方達の中に顔色の悪い人がいると教えてくれたので、急遽この場へお連れした」
各国の獣人達は騒然とした。
「皆様落ち着いて。時間がなかった為簡単ではあるが、病気の有無を判別する魔道具を、うちの魔道課に作ってもらった」
タイミングよく、ミヤが魔術長と数人の魔道課の竜人を連れて来た。
「陛下。ご要望の魔道具をお持ちしました」
「御苦労。早速だか設置を頼む」
「はっ」
そうして、手のひらに乗る小さい箱を二つ、等間隔に置き魔力を注ぐ。すると、二つの箱から棒が出てきて、その棒がゲートのようにくっついた。
「こちらを通ってもらうだけで、病気の有無が分かります。もし、病気ならこの棒全体が赤く光ります。もし、赤く光った方が居ましたら申し訳ありませんが、あちらの方へご移動いただきます」
そう言って、少し離れた所に椅子が用意してある場所を指した。
「では、ビースク国の方からお願いできますか」
父上の言葉に、ビースク国王陛下は少しためらったが、席を立ちゲートに向かって歩きだした。
ビースク国王陛下が立ったことで、ビースク国の獣人達も立ち、ゲートへ向かい並んだ。
(ルイスの、“ういるす”というものの説明を聞いてもしかしたらと、魔道課に魔道具の製作を頼んではみたが、会談には間に合わないだろうと思ったが、まさか5日で出来たと報告を聞いたときは、さすがに驚いた。だか詳しく聞くと、会談に間に合わせるため、今は簡単に病気の有無がわかる程度だという。詳しくわかる魔道具は、現在も製作中と報告にあった)
次々とゲートを通っていく、各国の獣人達を見ながら、父上は物思いに耽っていた。
しかし、ビースク国の王妃とラビー国の王妃にゲートが反応したときはさすがの父上も焦った。
そしてその他にも、それぞれの騎士や侍従侍女にもゲートが反応した。
ゲートに反応された獣人達はさすがに、動揺を隠せなかった。ビースク国の王妃とラビー国の王妃に反応した時は、それぞれの国王達も動揺した。
「アッシュ、俺はルイスを呼んでくる。心配するな、この間には入れない。魔道課を信用しているがもしもの為に、ゲートが反応しなかった獣人の中に本当にいないか確認してもらう。アッシュとレーナはあちらの獣人を別室へ案内してくれ。リードとセレナはここへ残り、混乱に備えてくれ」
「「「「分かりました」」」」
そして、父上は俺を連れて来た。
「さすが父上。その発想は思い付かなかった」
変に前世の記憶があるから、逆にシンプルな発想が出てこないのかな?
反応が出た獣人の方達に特効薬を飲ませ、念のために2~3日様子を見てから、またゲートを通ってもらう。
謁見の間の獣人の方達にも、特効薬を薄めたものを飲ませ、今度は本当に貴賓室へお連れした。
俺と母様とお城の獣人達にも、念のためゲートを通り、特効薬を薄めたものを飲んだ。
本当は今夜は、各国の獣人の方達と晩餐だったけど、緊急事態のため取り止めになった。
そして3日後、もう一度ゲートを通ってもらい全員、反応はなかった。
喜びもつかの間、予定外の事で残りの滞在日が少なくなったので、急いで会談の場をもうけた。
当然、魔道具の事と特効薬の事を聞かれた父上は、
ポーションに興味を持った俺が、医術局に見学に行った時に丁度、特効薬の効果の実験をしている所を見て、「それが、熱病の原因なんですか?」と聞いたのをヒントに、魔道具の製作を頼んだ事、特効薬は医術局の努力の賜物と嘯《うそぶ》いた。
魔道具を作ったことで、俺のスキルを上手く隠す事が出来た。
魔道具と特効薬の作り方は、国が厳重に管理することで取引をした。
ビースク国とラビー国は王妃を救ってくれたと、取引額より少し多めに払った。
こうして、トップ会談は無事に終了し、各国の獣人の方達は帰路についた。
この会談で正式に熱病の名前が決まった。
“魔力熱病”
夏風邪の症状に加え、体内の魔力が外に放出できず、体内で暴走するため、より体力を奪われ死に至る。夏風邪のように他者へ感染もするため、大一級の病とする。
ただしすでに特効薬は出来ており、必要に応じて国より配布する。
会談後、各国同時にこのようなお触れを発行した。
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