知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞

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30 街の改善

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この度はご心配、ご迷惑をおかけしましたm(_ _)m
なんとか、執筆出来るまでには回復しました。
しかしこれからは、数日置きの投稿になります。
何卒ご了承ください<(_ _*)>
作品は必ず完結まで書きます。ご安心ください(^^)d
“お詫び”投稿は、栞がなくなり次第削除します。たくさんのいいねとエールをありがとうございました。\(^o^)/
それでは本編をどうぞ↓↓↓
△△△▼▼▼△△△▼▼▼

無事に街の改善は出来ても、何十万年もあの環境にいた獣人は、やはり重度の嗅覚障害を患っていた。

そこで、薬師スキルを駆使して、吸引することで少しずつ、嗅覚が戻るような薬を作った。

吸引するための道具は、カイル達と相談しながら作った。
問題は、どうやってそれを街の人達に吸引させるかだった。

一人一人に配る訳にはいかない。薬も道具もいくらあっても足らなくなる。
どうしたものかと考えていると、ふとあることを思い出した。

カイル達と魔術長の協力の元、換気扇の一部に水分を気化される魔道具を取り付けた。
そう、アロマみたいに気化させればいいと思ったのだ。

最低でも、1日一回くらいは、家の外に出るはず。そうして、気化された薬を自然と吸引していけば、ゆっくりとでも確実に、嗅覚障害は治るという訳だ。

父上にも許可を取り、カイル達と魔術課の人達で取り付けように作り替えてもらい、年末には実装された。

徐々に空気が澄んできて、まだ年端もいかない子供から徐々に、嗅覚が戻っていていた。

そして、今年の年明けは例年と比べられないくらい盛大に盛り上がった。

魔術課の人達に頼み、魔法で花火も打ち上げてもらった。
最初にお願いしたときは、見たことも聞いたこともない魔法に、興奮した魔術課の人達に質問攻めにあった。

そして、街も落ち着きを取り戻した辺りで、お忍びのリベンジをした。

「おお!明るくなったね。臭いもだいぶ軽減されて、これくらいなら我慢できる」

やっぱり長年染み付いた臭いは、簡単には取れないみたいだ。

淀んだ空気が無くなり、日の光が差し込みとても明るい。でも、今まであの臭いが充満していたら、出店はない。

お店は全て店舗販売。空気清浄機付きのファン、つまり換気扇をフルに稼働して、出入り口も人一人が通れるくらいしか開かないようになっている。

「もう少し臭いが改善されたら、お店の出入り口を広く出きるかな?後、出店なんてあるともっと楽しいかもしれない」

そんな俺の呟きが実現するのは、3年後になる。

しかし、人が外に気軽に出られるようになると、犯罪も増える。今まで人が外に出ていなかったため、巡回も短めで引き上げ、森の魔獣などが増えすぎないように間引きをしていた。

でも、街の犯罪が増えたことで、巡回の時間が増え、夜も交代で巡回することになった。
その事で父上に呼ばれ、現在執務室にいる。

「父上。なぜ俺は呼ばれたの?」

父上は向かいのソファに座って

「何か良い案はないかと思ってな。何か愉快な発想はないか」

愉快って、別にウケを狙ってる訳じゃないんだけど、、巡回ねぇ。

「魔石で動くゴーレムを配置するとか?」

適当に言ってみた。考えなしの本当に適当に。なのに、

「おお、さすがルイ!やっぱりルイに聞いてよかった。誰も思い付かない事を思い付く。早速、魔術課に頼んでみよう」

父上がそう言うと、宰相がささっと、紙に何かを書き、補佐に渡した。紙を受け取った補佐は、紙を確認したら、多分魔術課に転移していった。

「え?本当に作るの?ゴーレムを?」

「ああ。魔術課次第だが、作るぞ。そうだな“警備ゴーレム”なんて名はどうだ?」

まだ出来てもいないのに、父上はもうゴーレムの名称をつけた。

魔術課の人達が試行錯誤して、3か月後。警備ゴーレムができた。本当に出来てしまった。

しかも、魔術課の人達に俺が発案者だとバレ、創作に強制参加させられた。その過程で、大きなゴーレムだけではなく、小回りや細い路地などにも行ける、ミニゴーレムも作った。

そして、この警備ゴーレム(ミニも)も普通の岩のゴーレムではなく、動物をモチーフにしている。

大きいゴーレムは、少しデフォルトしたゴリラやクマなどの大型。
ミニゴーレムは、リスや小鳥などの小動物。

やっぱり、威圧感があると子供が怖がるからね。
でも、あまり可愛くしすぎると、犯罪対策にはならない。

ゴーレム達には、夜に巡回してもらい、昼はマスコットとして定位置(魔石の充電場所)に居てもらう。
もし、ゴーレム達が犯罪者を捕まえた場合の為に、臨時の檻を定位置近くに置いてある。

こうして無事に街での犯罪は減り、犯罪者も月に2~3人居るか居ないかになった。

楽しいそうな声と笑顔が街に溢れている。

孤児や浮浪者もいないが、今までは働きたくても働ける環境ではなかった事で、国から保証金が出てきた。

しかし、空気が綺麗になり、臭いも薄くなって外に出られるようになると、色々と働き口は広がる。そのため保証金を減額した。
その結果、仕事をしたくない者が犯罪に走った。

犯罪者の刑罰に街外れに畑を作り、低賃金で畑仕事をさせることにした。

畑仕事のやり方は、引退して暇をもて余していたお城の元庭師に、知識スキルで得た情報を紙に書きて渡した。

色々な作物などの畑を間隔を開けて作り、その管理者兼監視者として、再度父上に雇ってもらった。

勿論刑罰なので、囲いの中に集団で生活できる家を建てた。炊事洗濯は、犯罪に身を落としてはいないけど、手に職のない住民を通いで雇い、あとはあの元お城の使用人達を、畑仕事と炊事洗濯とに振り分けた。

監視は、警備ゴーレム改めて監視ゴーレムを、畑と家に設置している。

数日後、特権階級の竜人、獣人とお城の使用人家族(任意)での、大規模お茶会が開かれることを朝食の席で、母様から聞かされた。
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