知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞

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29 処罰のゆくえ

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「ルイス、時には非情になるとこも王族として必要な事だ。それに追放には番もつきていく。結果的に城の人手が減るのだぞ」

今、父上の執務室。騒動の事と処分の事を報告した。

「その事は考えてるよ。カイル達に頑張ってもらって、考えている魔道具を作ってもらおうと思ってる。本当は全体的に落ち着いてからと思っていたんだけど」

そうして、俺は一枚の紙を机に置いた。

ーーーー
自動魔石掃除騎

自動で掃除をしてくれる
床のゴミを吸い込みながら磨く
別に窓を拭く掃除騎も
形はデフォルトの動物と昆虫

自動魔石洗濯樹(樹には深い意味はない)

洗いから乾燥までしてくれる
形はデフォルトで、目に楽しい何か(相談案件)

ーーーー
「どうかな?一応お城の備品になるから、父上に確認してからと思って、まだカイル達には頼んでない」

父上は真剣に紙とにらめっこをして考えている。

「確かにこれがあれば、人手が足りなくて大丈夫だろうけど、逆に人が余らないか?」

「掃除騎は廊下や広い場所。障害物の無い場所だけに配置して、窓拭き用は人の手が届かない場所のみって考えてる。
しかも、それぞれ担当場所を決めて、その範囲だけ掃除してもらうの。そうしないと、色々と不具合か出そうだし。」

一応はそこら辺もちゃんと考えてるよ?じゃないと、第2弾の殴り込みが来る。

「このデフォルトは何のためだ?わざわざ形に拘らなくてもいいのでは?」

「無機質より、可愛いものが動き回ってると和まない?眉間に皺を寄せながら仕事をするよりいいでしょ?」

父上は「しかし、いや、でも」と色々葛藤しながらも、最終的には魔道具の許可はだしてくれた。
そして、本題の方は

「不法侵入、王族殺害未遂などの罪を犯した者達の処遇だが。今回の被害者であるルイスの意思をくみ、今回だけは処刑はなしとする。ただし、相応の実刑は受けてもらう。暫くは牢暮らしになる。それでいいか?」

「追放もなし?」

「ルイスはまだ、他人の人生まで背負えないだろう?たとえ追放したとしても、ルイスはその後ずっと、追放された者達の身を案じ続けてしまう。違うか?」

父上は俺の事をよく分かっているみたいだ。そして、俺の甘さは父上譲りなのかもしれない。

「うん。ありがとう、父上」

「今回だけだ。次はない」

そうして数日後、キャサリン達の処遇が決まった。お城で働いていた者達は実刑30年、クビになっていた者達は実刑60年になった。

牢に入れられている者達もこの家族も、処刑や追放ではなく、長めの実刑だけな事に安堵し、実刑を受け入れた。

「「ルイス殿下、ありがとうございます。ありがとうございます」」

カイル達にキャサリンの処遇を伝えたとき、何度も何度もお礼を言われた。

やっぱり仕方ないと分かっていても、辛かったのだろう。魔道具の事も、超特急で作ると息巻いていた。

今回は数もあったからか、出来上がりまで一月半あった。それでもかなり早い。

カイル達が持ってきた掃除騎は、猫、犬、羊、ウサギの4匹で、各10個ずつ。

窓拭き用は、てんとう虫を40個。他の案とし、ヤモリやクモなどが上がったが、主に女性から反対の意見が多数あり、てんとう虫のみになった。

洗濯樹は10個。熊や象のデフォルト仕様だ。各5個ずつ。

計90個の魔道具を一月半。おそるべし

最初は戸惑いの声もあったけど、半月もすれば皆慣れてきた。

そんなある日、兄上達に今日は山に行くからと勉強を断り、いつものように山へ採取にきた。

工事の進み具合が気になり、溜め池の方へ顔を出すと、ほぼ完成していた。しかし、父上のもとには完成の報告はない。

不思議に思い、責任者に話を聞けば、下水管の調整がうまくいかないということだった。

調整室へ案内してもらうと、確かに全体的にうまく循環出来ていなかった。

俺は地面に手を置き、サーチをかけてみた。
すると、かなりの負荷が下水管にかかっているのがわかった。

(これは、父上に相談だな)

俺は採取をやめ、父上の執務室へ行き

「父上、採取のついでに溜め池に顔を出したけど、下水の循環がうまくいってないみたいなんだ」

「ああ、そう報告を受けているが、どうした?」

「街と山の中腹に中継地点をもうければいいんじゃない?と思って、その提案をしようと」

父上は書類だらけの机から移動して、テーブルの席に地図を広げた。そして、宰相と共に話し合いを始めた。

俺はそっと地図を覗き見た。どうやら街の地図と、大まかな山の地図だった。俺に気づいた父上は

「ルイならどこに、中継地点を置く?」

どうやら、宰相と意見が合わなく、俺にも意見を求めてきた。

父上は、街と山の入り口と、山の入り口とお城の真ん中位に置けばいいと言い、

宰相は、街の真ん中と、山の入り口付近に置けばいいということだった。

そして俺は

「街は宰相のいう通り中央に、山は父上のいう通り真ん中でいいと思うよ。その方がうまく循環出来そうだし」

「よし、ルイの意見を採用しよう。でなければ平行線だったしな」

「はい、それでよろしいかと。では、すぐに指示書を作成して、担当者へ伝えます」

そうして出来たのは、街の真ん中に巨大な噴水を作り、中継地点の目眩ましをして、山の中は、魔獣に壊されないように地中に中継地点を作った。
こうして、下水の問題は無事解決した。

下水の問題解決のすぐ後、街の空気循環の為の換気扇も設置が完了した。全部で100個の換気扇が付けられた。
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