知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞

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36 覚悟の決め時

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翌朝、泣き腫らした目蓋に回復魔法をかけ、腫れた目蓋を治した。

「おはようございます、殿下」

「おはよう、ルージュ、ジュジュ。悪いけど、今日は父上と大切な話があるから、学園は休むよ。そう伝えてくれ」

「かしこまりました」

朝食の席で兄上達にもそう伝えると、自分達も同席すると言って、トーチカ達に休む事を学園へ伝えるよう言っていた。

全員で俺の部屋へ戻り、携帯通信機で父上に連絡をした。皆と共有するために通信機をテーブルに置いた。

〔ルイスか?どうした。学園が始まっている時間ではないのか?〕

「父上、緊急案件です。長くなるので、お時間取ってください」

俺がそう言うと、通信機の向こうで、父上が色々と指示を出していた。それが落ち着くと

〔何があった〕

父上の言葉に、俺は邪神の事。そのせいで今の異常気象があること。そして、番の事を伝えた。

アッシュ兄上達も、初めて聞くことに言葉を失っていた。

「今シュシュに番の身辺調査をさせてます。初対面が初対面だったので、王族の番に相応しくないと報告があるかと。だから、、だから」

突然セレナ姉様に抱きつかれた。

「辛かったね。ううん、辛いよね。番を見つけたと思ったら、失うことがわかるなんて。そんなときに一人にしてごめんね。ごめんね、ルイ」

「セレナ姉様が泣くことないよ。言ったでしょ?王族の番には相応しくないって。どっちにしても、俺は番う事はなかったんだよ」

「ルイ、強がらなくていい。番えないと、番を失うとでは全然違う。心の痛みが違う」

俺の言葉にレーナ姉上が優しく諭した。

アッシュ兄上もリード兄上も、何も言わなかったけど、その顔が、態度が俺を慮っていた。

夕べさんざん泣いたのに、また俺はセレナ姉様の腕の中で泣いた。

俺が落ち着いたとき

〔ルイ、大丈夫?ごめんなさいね、こんな時に側に居れなくて〕

母様の声だった。

〔辛かったら戻って来てもいいのよ?王族や特権階級の人達は、番探しと交友関係の拡大が目的で学園に通うんだもの。無理して通うことはないのよ〕

「ありがとう、母様。でも最後まで見届けるよ。それに、誰かに殺されるくらいなら、俺の手でやりたい。番だもん」

どうしようもないとわかっていても、誰かの手で番が殺されれば、その誰かを殺しかねない。それが番と言うものだから。

〔そっか。いつの間にか大きくなったんだね、ルイも。いつまでも子供ではないのね〕

「いつまでも、それこそ死ぬまで、俺は母様と父上の子供だよ」

〔まぁ、フフフ〕

俺がおどけて見せたら母様が笑った。

〔ルイス。今ラビー国の国王と、番の親と思う外交大臣に話せる範囲で話した。もしも時は国際問題にはしないと、了承を得た。だがそれは最終手段だ。神がなんと言おうと、救える方法をこちらでも探してみる〕

『話し中割り込むぞ。やれるだけやることには反対しない。最後まで足掻けばいい。ただし、時間はない。邪神があの番を完全に取り込んでしまえば、いくら竜人とてかなわない。神を殺せるのは神だけだ。持って、3か月だ』

はは、タイムリミット付きとはね。たったの3か月で覚悟を決めないといけないのか。

「父上、神様から3か月以内に救う方法見つけるか、番を殺さないと完全に邪神が復活してしまい、俺達の手には終えなくなるんだって。神を殺せるのは神だけだって」

〔3か月。短いな〕

神様だってないと言っていた、邪神を番から引き離す方法を3か月以内なんて無理だと父上は悟っただろう。

「父上、、ラビー国の国王と大臣に伝えてもらえませんか。恨むなら俺だけにしてくださいと」

〔ルイス、俺を侮るな。ルイスだけに背負わせることはしない〕

〔母様も一緒よ。子供一人に罪を押し付けるなんてしないわ〕

「ああ、僕達も一緒に戦うし、背負うよ」

アッシュ兄上の言葉に、レーナ姉上達もルージュ達も頷いた。

「ありがとう、、ございます」

家族の絆を確かめあっているなか、身辺調査を終えたシュシュが、所在なさげに立ちすくしていた。

「ルージュ、報告はどうしたら」

「この空気を壊す勇気があるならどうぞ?」

「・・・無理だろう」
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