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第3章 崩壊する理性の証明①②
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第一節 屈辱的な支配の履行
新城の身体は、羽生の指に追いつめられるように反応していた。 押し広げられた奥が、熱く脈打ちながら締まり、わずかに震える。
鼓膜の奥では、かつての自分の声が喘ぎながら繰り返されていた。 あの夜、何度も快楽に崩れていった声。録音されたはずのそれが、今また耳の中で生々しく蘇る。
《……だめ……もう、俺の中で蕩けて……ああ、羽生……っ……》
イヤホン越しに聞こえる自分の声なのに、まるで他人の喘ぎのようだった。けれど、それは紛れもなく、自分のもの。
窓の外に赤く滲む月が浮かんでいる。
その紅い光は、二人の揺れる心と身体を静かに――しかし確実に――焼き焦がす炎のようだった。
快楽と痛みが交錯する夜に染まる赤い月は、秘められた欲望の満ち潮を告げる。
その光が、二人の意識をゆっくりと支配していく。
羽生の低い囁き声が、イヤホンの再生音に重なるように耳元へとかかる。
「ほら……奥、きゅって締めてる。先生、すごく感じてるじゃん。教え子に」
そのタイミングすら計ったようで、耳からと身体の奥から、同時に“快楽の記憶”が押し寄せてくる。
新城の身体がびくんと震えた。 教え子に弄られている「現実」と、屈服した「記憶」の区別がつかない。
「……やだ、それ……聞かせるな……俺、あんな……声、もう……」
かすれた声が漏れる。だが次の瞬間、再生された過去の喘ぎがそれをかき消した。 まるで、今の自分の声までもが、過去に否定されていくかのように。
羽生の指が、過去の声のリズムに合わせて、奥をゆっくりなぞる。
《……っ、や、ダメ……それ以上、触られたら……っ》
まさにその録音の言葉にぴたりと重なる瞬間、指先が同じリズムで押し込まれた。
快感が、フラッシュバックの閃光のように全身を貫いた。
「こっちも、もう我慢できてないでしょ?、先生」
羽生の手が下腹部へ滑り込み、熱を持ったペニスの付け根を包み込む。 親指がぬるりと亀頭の先端を撫で、そこから透明な愛液が滲み出した。
「……っ、や、さわんな……っ……触られたら、また……っ」
口では拒むのに、身体は正直だった。 録音と同じセリフを吐きながら、過去の快楽の“リズム”に合わせるように、自ら反応してしまっている。その卑屈なまでの身体の反応が、新城自身をさらに深く打ちのめす。
羽生はその中心を凝視しながら、口元には興奮を隠せない。
「……ねぇ、先生の、こういうとこ……大きさはまあまあだけどちゃんと整ってる。
形も、輪郭も、線が綺麗。……それが余計に、いやらしいんだ」
「はぁ……っ、お前が……っ、大きすぎる……っ」
息を荒げながらも、反論にならない反論を吐いた。
「そう?でも先生のも魅力的だよ。触れた瞬間、僕、もう……たまらなくなるんだ」
ふっと腰を落とし、恥ずかしそうに身を強ばらせる新城のペニスにそっと頬をピタっとくっつける。
「……あったかい。すごい、こんな“ほかほか”してる……」
「お、おまっ……なに、して……っ!」
新城は顔を背け、赤く染まる頬を片手で押さえた。
羽生は、羞恥に震える新城の反応を愉しむように、静かに目を細めた。
「だって……こうしてると、匂いも感触も、全部、頭に焼きつくんだ」
羽生は頬を擦りつけたまま、先端から滲んでいた愛液を指先ですくい取った。
糸を引くそれが頬へ落ち、ぬるりと貼りついて肌を濡らした。
「……ほら、粘っこい。先生、こんなにいやらしく零して……」
声にぞっとして、新城は思わず顔を背けた。だが頬に絡みつく熱い粘液が、拒絶の言葉を奪っていく。羽生は恍惚とした笑みを浮かべ、濡れた指を舐め取りながら囁く。
「甘いだけじゃない。粘り気まで、先生らしくて……たまんない」
羽生は、まるで確かめるように笑うと、新城の足の間に顔を埋めた。
「や──っ、羽生……そこっ、やめっ……!」
答える代わりに、舌が亀頭の尿道口をゆっくりと這う。湿った熱がそこをなぞり、唇が先端を包み込み、吸い上げる。
「……ん、今日のほうが甘いかも」
羽生がふと呟くように言う。まるでテイスティングでもしているかのような調子で。
「やっぱり我慢してると、味が変わるんだね。教授。こんなに甘いのに、どうして拒めるの?」
舌をまた這わせながら、まるで感想を述べるだけのように囁く羽生。その無邪気さに、新城の身体はびくりと強張った。だが、その抵抗すらも、羽生には愉悦を深める“味”でしかなかった。
じゅる、と生々しい音が響く。 腰が跳ねるのを止められなかった。
「っ……ちが、う……っ、いやだ……っ、こんなの、ちがう……!」
第二節 絶頂の連鎖と支配の完成
羽生は無言のまま、丁寧に舌を動かし続ける。裏筋をなぞり、根元に向かって舐め上げるたび、録音の喘ぎ声と現実の刺激がシンクロして脳を揺らす。
同時に、後ろの指も絶え間なく蠢いていた。 奥を押し広げ、前立腺を執拗にこねくり回す。
【ちゅ……ぬる……じゅ、くちゅ……】
舌と指、声と記憶。 再生される過去の喘ぎと、今与えられている快感が、まったく同じ形で押し寄せてくる。
頭の奥で、何かがぷつりと切れた。
「もう……俺を、沈めて……っ……羽生……教授じゃなくなる……全部……」
あとがき
読んでいただきありがとうございます。
他にもこの二人が主人公のお話を投稿しているのでよかったら読んでみてくださいね。
新城の身体は、羽生の指に追いつめられるように反応していた。 押し広げられた奥が、熱く脈打ちながら締まり、わずかに震える。
鼓膜の奥では、かつての自分の声が喘ぎながら繰り返されていた。 あの夜、何度も快楽に崩れていった声。録音されたはずのそれが、今また耳の中で生々しく蘇る。
《……だめ……もう、俺の中で蕩けて……ああ、羽生……っ……》
イヤホン越しに聞こえる自分の声なのに、まるで他人の喘ぎのようだった。けれど、それは紛れもなく、自分のもの。
窓の外に赤く滲む月が浮かんでいる。
その紅い光は、二人の揺れる心と身体を静かに――しかし確実に――焼き焦がす炎のようだった。
快楽と痛みが交錯する夜に染まる赤い月は、秘められた欲望の満ち潮を告げる。
その光が、二人の意識をゆっくりと支配していく。
羽生の低い囁き声が、イヤホンの再生音に重なるように耳元へとかかる。
「ほら……奥、きゅって締めてる。先生、すごく感じてるじゃん。教え子に」
そのタイミングすら計ったようで、耳からと身体の奥から、同時に“快楽の記憶”が押し寄せてくる。
新城の身体がびくんと震えた。 教え子に弄られている「現実」と、屈服した「記憶」の区別がつかない。
「……やだ、それ……聞かせるな……俺、あんな……声、もう……」
かすれた声が漏れる。だが次の瞬間、再生された過去の喘ぎがそれをかき消した。 まるで、今の自分の声までもが、過去に否定されていくかのように。
羽生の指が、過去の声のリズムに合わせて、奥をゆっくりなぞる。
《……っ、や、ダメ……それ以上、触られたら……っ》
まさにその録音の言葉にぴたりと重なる瞬間、指先が同じリズムで押し込まれた。
快感が、フラッシュバックの閃光のように全身を貫いた。
「こっちも、もう我慢できてないでしょ?、先生」
羽生の手が下腹部へ滑り込み、熱を持ったペニスの付け根を包み込む。 親指がぬるりと亀頭の先端を撫で、そこから透明な愛液が滲み出した。
「……っ、や、さわんな……っ……触られたら、また……っ」
口では拒むのに、身体は正直だった。 録音と同じセリフを吐きながら、過去の快楽の“リズム”に合わせるように、自ら反応してしまっている。その卑屈なまでの身体の反応が、新城自身をさらに深く打ちのめす。
羽生はその中心を凝視しながら、口元には興奮を隠せない。
「……ねぇ、先生の、こういうとこ……大きさはまあまあだけどちゃんと整ってる。
形も、輪郭も、線が綺麗。……それが余計に、いやらしいんだ」
「はぁ……っ、お前が……っ、大きすぎる……っ」
息を荒げながらも、反論にならない反論を吐いた。
「そう?でも先生のも魅力的だよ。触れた瞬間、僕、もう……たまらなくなるんだ」
ふっと腰を落とし、恥ずかしそうに身を強ばらせる新城のペニスにそっと頬をピタっとくっつける。
「……あったかい。すごい、こんな“ほかほか”してる……」
「お、おまっ……なに、して……っ!」
新城は顔を背け、赤く染まる頬を片手で押さえた。
羽生は、羞恥に震える新城の反応を愉しむように、静かに目を細めた。
「だって……こうしてると、匂いも感触も、全部、頭に焼きつくんだ」
羽生は頬を擦りつけたまま、先端から滲んでいた愛液を指先ですくい取った。
糸を引くそれが頬へ落ち、ぬるりと貼りついて肌を濡らした。
「……ほら、粘っこい。先生、こんなにいやらしく零して……」
声にぞっとして、新城は思わず顔を背けた。だが頬に絡みつく熱い粘液が、拒絶の言葉を奪っていく。羽生は恍惚とした笑みを浮かべ、濡れた指を舐め取りながら囁く。
「甘いだけじゃない。粘り気まで、先生らしくて……たまんない」
羽生は、まるで確かめるように笑うと、新城の足の間に顔を埋めた。
「や──っ、羽生……そこっ、やめっ……!」
答える代わりに、舌が亀頭の尿道口をゆっくりと這う。湿った熱がそこをなぞり、唇が先端を包み込み、吸い上げる。
「……ん、今日のほうが甘いかも」
羽生がふと呟くように言う。まるでテイスティングでもしているかのような調子で。
「やっぱり我慢してると、味が変わるんだね。教授。こんなに甘いのに、どうして拒めるの?」
舌をまた這わせながら、まるで感想を述べるだけのように囁く羽生。その無邪気さに、新城の身体はびくりと強張った。だが、その抵抗すらも、羽生には愉悦を深める“味”でしかなかった。
じゅる、と生々しい音が響く。 腰が跳ねるのを止められなかった。
「っ……ちが、う……っ、いやだ……っ、こんなの、ちがう……!」
第二節 絶頂の連鎖と支配の完成
羽生は無言のまま、丁寧に舌を動かし続ける。裏筋をなぞり、根元に向かって舐め上げるたび、録音の喘ぎ声と現実の刺激がシンクロして脳を揺らす。
同時に、後ろの指も絶え間なく蠢いていた。 奥を押し広げ、前立腺を執拗にこねくり回す。
【ちゅ……ぬる……じゅ、くちゅ……】
舌と指、声と記憶。 再生される過去の喘ぎと、今与えられている快感が、まったく同じ形で押し寄せてくる。
頭の奥で、何かがぷつりと切れた。
「もう……俺を、沈めて……っ……羽生……教授じゃなくなる……全部……」
あとがき
読んでいただきありがとうございます。
他にもこの二人が主人公のお話を投稿しているのでよかったら読んでみてくださいね。
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