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第1章 悪魔の辺境伯
17.手紙の、
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美味しいタルトを堪能したあと、少しだけ街をぶらぶらと散策して。
皇都とは違う景色を楽しみながら、私たちは来た道を戻った。
馬車に乗り込み、扉が閉まる。
街の音が、少し遠くなった。
「エマ、今日は誘ってくれてありがとう。いい気分転換になったわ」
「それはよかったです。私も、チルできました」
「あはは。またゆっくり来ましょ」
「はい!」と答えるエマの脇には、屋敷の使用人たちへのお土産に買ったアップルタルトの箱が、大事そうに抱えられている。
「ちょっと買いすぎたかな?」
「大丈夫です。余ったら、私が全部食べます」
お腹をぽん、と鳴らして言うエマに、思わず笑ってしまった。
窓の外に目をやると、いつの間にか空は夕焼け色に染まり始めていた。
赤と紺の混ざり合いをぼんやり眺めていると、時間が少し、ゆっくりになった気がする。
その沈黙を破るように、エマが口を開いた。
「私、最初は……すごく心配していたんです」
突然の言葉の投げかけに、思わず聞き返してしまう。
「え?」
エマの方を向くと、彼女も窓の外を見ていた。
夕焼けに染まる景色を、ぼんやりと眺めたまま、言葉を続ける。
「急な再婚約指令で、こんな遠くに来ることになって。
皇太子妃教育に、政務のお手伝い、社交界でのご対応と……
毎日お忙しく過ごされていたお嬢様が、辺境の地での暮らしで、抜け殻みたいになってしまうんじゃないかって」
「エマ……」
「でも、そんな心配は無用だったと、しばらく過ごして思いました。
皇都でのお嬢様も、凛として輝いておられましたけど……最近は、表情がやわらかくなられたように見えて。
ここでの暮らしが、お嬢様にとって良いものになるんじゃないかって、感じてたんです」
そこで一度、エマは言葉を切った。
そして、小さく息を吐く。
「……だから、シルヴァン様の言動は……私もショックでした」
その視線は、最後まで窓の外から離れなかった。
私も、何も返せないまま、同じように視線を空へ戻す。
夕焼けに滲む赤と紺が、ゆっくりと溶け合っていた。
・
・ ・
・ ・ ・
ゴトン、と大きな揺れに、目が覚めた。
どうやら、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
窓の外は、まだ完全には紺に沈みきっていない。
眠っていたのは……三十分ほどだろうか。
向かいに座るエマを見ると、静かに目を閉じていた。
揺れに身を任せたまま、規則正しい呼吸をしている。
私はそっと視線を外へ移す。
街を離れ、景色はいつの間にか草木ばかりになっていた。
流れていく緑を、ただぼんやりと眺める。
馬車の揺れと、車輪の音だけが、静かに時間を進めていた。
「……私も、悪くないな、なんて――思ってたんだけどね」
ぽつりと、零れるように言葉が落ちた。
エマが言うように、辺境の屋敷での暮らしは案外居心地よく感じていた。
転生者としての記憶を取り戻し、心に余裕が生まれた――それも、きっと理由のひとつだ。
けれど、それだけではない。
この土地の空気や、時間の流れ方。
人との距離感。
そういうものすべてが、不思議と肌に合っていた。
皇都での暮らしは、いつも緊張と隣り合わせだった。
皇太子のため。
家のため。
国のため。
求められる役割が多すぎて、気を抜く余地が、どこにもなかった。
努力すること自体は、嫌いじゃない。
むしろ、頑張ることに価値を見出す節があったりする。
ストイックな面が、自分にあるのは自覚している。
――それでも。
皇都を離れる直前の私は、かなり、いっぱいいっぱいになっていたように思う。
張り詰めていた心が、少しずつ削れていった原因。
目を逸らしたくても、逸らせなかった存在――皇太子のせいだ。
成長するにつれて怠慢さは増し、人を試すような言動が当たり前になっていった。
考えればすぐ分かるような愚かなことを、さも当然のように口にする。
最後の頃は、向き合うこと自体が苦痛だった。
いつの間にか、レデナンという人間が、理解できなくなっていた。
そして、もっと厄介なことに。
それを「自分の至らなさのせいだ」と、思い込もうとしていた自分がいた。
彼を愛していたがゆえに。
けれど今となっては、それが本当に愛だったのか、
それとも、役割や期待に縛られた別の何かだったのか――もう、はっきりとは分からなくなっている。
(レデナンも……昔は、もう少しまともだった気がするんだけどなあ。
どうして、あんなふうになっちゃったんだろ)
男という生き物は、本当に理解が難しい。
そんなことを考えていた、そのときだった。
ふと、思い出す。
今朝のことを。
――そういえば、もう一人の「理解が難しい生き物」から、預かりものがあった。
私はハンドバッグに手を伸ばし、それを取り出す。
その音で目が覚めたのか、エマがゆっくりと瞼を開いた。
「……あ。シルヴァン様からのお手紙、持ってきてたんですね」
「うん。移動時間に読もうと思って」
二つ折りにされた紙を広げて、すぐに後悔する。
朝の私の判断は、完全に失敗だった。
ガタゴトと揺れる馬車の中で、文字が目に入るどころか、視界のほうが先にぐらつき始める。
「駄目だわ。これは絶対に吐く」
「……私が、内容を知ってもよろしければ、お読みしましょうか?」
控えめに差し出された提案に、私は一瞬だけ迷ってから、素直に頷いた。
「ごめん。お願い」
謝罪文を、第三者に朗読される未来なんて、手紙を書いた本人は、夢にも思っていないだろう。
さすがに少し気の毒かなとは思ったけれど、全文読み終える前に馬車酔いで吐く未来しか見えない。
私は手紙をエマに渡した。
エマは受け取ると、こほん、とわざとらしく咳払いをして、
どこか芝居がかった調子で、読み上げはじめた。
✼••┈┈┈┈┈┈••✼✼••┈┈┈┈┈┈••✼
シェリー・エルフォード様
昨日は、私の言葉によってあなたを深く傷つけてしまいました。
まずそのことを、心からお詫びいたします。
あのような言葉を口にしたことは、決して許されるものではありません。
どのような事情があろうとも、あなたを傷つけたという事実は変わらず、
その言葉の責任は、すべて私にあります。
夕食の席で、あなたが涙をこぼされたとき、
私はその場で謝罪の言葉を述べるべきでした。
それができなかったことも、重ねてお詫びいたします。
本来であれば、ここまでで筆を置くつもりでした。
事情を述べることは、言い訳になるのではないかと考えたからです。
しかし、あなたが「本心からあの言葉を向けられた」と思い続けるのだとしたら、
それは、私の沈黙による新たな傷になるのではないかと考え直しました。
ですので、ここから先は、私自身のことをお伝えすることをお許しください。
私は、――……
✼••┈┈┈┈┈┈••✼✼••┈┈┈┈┈┈••✼
エマの言葉が止まった。
「……どうしたの?」
問いかけると、エマは答えず、手紙の続きを静かに追っている。
最後の行まで目を通し終えたあと、彼女は一度だけ、私の方を見た。
ほんの一拍。
それから、視線を紙に戻し、続きを読み上げ始めた。
皇都とは違う景色を楽しみながら、私たちは来た道を戻った。
馬車に乗り込み、扉が閉まる。
街の音が、少し遠くなった。
「エマ、今日は誘ってくれてありがとう。いい気分転換になったわ」
「それはよかったです。私も、チルできました」
「あはは。またゆっくり来ましょ」
「はい!」と答えるエマの脇には、屋敷の使用人たちへのお土産に買ったアップルタルトの箱が、大事そうに抱えられている。
「ちょっと買いすぎたかな?」
「大丈夫です。余ったら、私が全部食べます」
お腹をぽん、と鳴らして言うエマに、思わず笑ってしまった。
窓の外に目をやると、いつの間にか空は夕焼け色に染まり始めていた。
赤と紺の混ざり合いをぼんやり眺めていると、時間が少し、ゆっくりになった気がする。
その沈黙を破るように、エマが口を開いた。
「私、最初は……すごく心配していたんです」
突然の言葉の投げかけに、思わず聞き返してしまう。
「え?」
エマの方を向くと、彼女も窓の外を見ていた。
夕焼けに染まる景色を、ぼんやりと眺めたまま、言葉を続ける。
「急な再婚約指令で、こんな遠くに来ることになって。
皇太子妃教育に、政務のお手伝い、社交界でのご対応と……
毎日お忙しく過ごされていたお嬢様が、辺境の地での暮らしで、抜け殻みたいになってしまうんじゃないかって」
「エマ……」
「でも、そんな心配は無用だったと、しばらく過ごして思いました。
皇都でのお嬢様も、凛として輝いておられましたけど……最近は、表情がやわらかくなられたように見えて。
ここでの暮らしが、お嬢様にとって良いものになるんじゃないかって、感じてたんです」
そこで一度、エマは言葉を切った。
そして、小さく息を吐く。
「……だから、シルヴァン様の言動は……私もショックでした」
その視線は、最後まで窓の外から離れなかった。
私も、何も返せないまま、同じように視線を空へ戻す。
夕焼けに滲む赤と紺が、ゆっくりと溶け合っていた。
・
・ ・
・ ・ ・
ゴトン、と大きな揺れに、目が覚めた。
どうやら、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
窓の外は、まだ完全には紺に沈みきっていない。
眠っていたのは……三十分ほどだろうか。
向かいに座るエマを見ると、静かに目を閉じていた。
揺れに身を任せたまま、規則正しい呼吸をしている。
私はそっと視線を外へ移す。
街を離れ、景色はいつの間にか草木ばかりになっていた。
流れていく緑を、ただぼんやりと眺める。
馬車の揺れと、車輪の音だけが、静かに時間を進めていた。
「……私も、悪くないな、なんて――思ってたんだけどね」
ぽつりと、零れるように言葉が落ちた。
エマが言うように、辺境の屋敷での暮らしは案外居心地よく感じていた。
転生者としての記憶を取り戻し、心に余裕が生まれた――それも、きっと理由のひとつだ。
けれど、それだけではない。
この土地の空気や、時間の流れ方。
人との距離感。
そういうものすべてが、不思議と肌に合っていた。
皇都での暮らしは、いつも緊張と隣り合わせだった。
皇太子のため。
家のため。
国のため。
求められる役割が多すぎて、気を抜く余地が、どこにもなかった。
努力すること自体は、嫌いじゃない。
むしろ、頑張ることに価値を見出す節があったりする。
ストイックな面が、自分にあるのは自覚している。
――それでも。
皇都を離れる直前の私は、かなり、いっぱいいっぱいになっていたように思う。
張り詰めていた心が、少しずつ削れていった原因。
目を逸らしたくても、逸らせなかった存在――皇太子のせいだ。
成長するにつれて怠慢さは増し、人を試すような言動が当たり前になっていった。
考えればすぐ分かるような愚かなことを、さも当然のように口にする。
最後の頃は、向き合うこと自体が苦痛だった。
いつの間にか、レデナンという人間が、理解できなくなっていた。
そして、もっと厄介なことに。
それを「自分の至らなさのせいだ」と、思い込もうとしていた自分がいた。
彼を愛していたがゆえに。
けれど今となっては、それが本当に愛だったのか、
それとも、役割や期待に縛られた別の何かだったのか――もう、はっきりとは分からなくなっている。
(レデナンも……昔は、もう少しまともだった気がするんだけどなあ。
どうして、あんなふうになっちゃったんだろ)
男という生き物は、本当に理解が難しい。
そんなことを考えていた、そのときだった。
ふと、思い出す。
今朝のことを。
――そういえば、もう一人の「理解が難しい生き物」から、預かりものがあった。
私はハンドバッグに手を伸ばし、それを取り出す。
その音で目が覚めたのか、エマがゆっくりと瞼を開いた。
「……あ。シルヴァン様からのお手紙、持ってきてたんですね」
「うん。移動時間に読もうと思って」
二つ折りにされた紙を広げて、すぐに後悔する。
朝の私の判断は、完全に失敗だった。
ガタゴトと揺れる馬車の中で、文字が目に入るどころか、視界のほうが先にぐらつき始める。
「駄目だわ。これは絶対に吐く」
「……私が、内容を知ってもよろしければ、お読みしましょうか?」
控えめに差し出された提案に、私は一瞬だけ迷ってから、素直に頷いた。
「ごめん。お願い」
謝罪文を、第三者に朗読される未来なんて、手紙を書いた本人は、夢にも思っていないだろう。
さすがに少し気の毒かなとは思ったけれど、全文読み終える前に馬車酔いで吐く未来しか見えない。
私は手紙をエマに渡した。
エマは受け取ると、こほん、とわざとらしく咳払いをして、
どこか芝居がかった調子で、読み上げはじめた。
✼••┈┈┈┈┈┈••✼✼••┈┈┈┈┈┈••✼
シェリー・エルフォード様
昨日は、私の言葉によってあなたを深く傷つけてしまいました。
まずそのことを、心からお詫びいたします。
あのような言葉を口にしたことは、決して許されるものではありません。
どのような事情があろうとも、あなたを傷つけたという事実は変わらず、
その言葉の責任は、すべて私にあります。
夕食の席で、あなたが涙をこぼされたとき、
私はその場で謝罪の言葉を述べるべきでした。
それができなかったことも、重ねてお詫びいたします。
本来であれば、ここまでで筆を置くつもりでした。
事情を述べることは、言い訳になるのではないかと考えたからです。
しかし、あなたが「本心からあの言葉を向けられた」と思い続けるのだとしたら、
それは、私の沈黙による新たな傷になるのではないかと考え直しました。
ですので、ここから先は、私自身のことをお伝えすることをお許しください。
私は、――……
✼••┈┈┈┈┈┈••✼✼••┈┈┈┈┈┈••✼
エマの言葉が止まった。
「……どうしたの?」
問いかけると、エマは答えず、手紙の続きを静かに追っている。
最後の行まで目を通し終えたあと、彼女は一度だけ、私の方を見た。
ほんの一拍。
それから、視線を紙に戻し、続きを読み上げ始めた。
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