ライアスの翼シリーズ② ~ラバット国の姫君と魔剣~

桜野 みおり

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第2章 ラバット国と騎士団

(1)とらわれの姫君

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クルドの隠れ家に偵察隊が戻って来たのは、それからしばらく後のことだった。

「お頭、ただ今戻りました」

クルドと同じ歳くらいの青年が、腰に大きな剣を差して戻ってくる。かすかに血の臭いがする。

「ラシッド、無事だったか?」

「血の臭いがする、ケガでもしたか?」

いち早く血の臭いに気づいたエリオルが問いかける。

「誰だ?」

仮面を付けた漆黒の長い髪に翡翠色の瞳の剣士が珍しいのは、どこでも同じだった。

「俺の仲間だよ、ラシッド」

奥の部屋からキルシュが顔を出す。キールやネビィスは一緒に奥の部屋にいた。

「キルシュお頭、嘘だろ! どうして?」

疑問符がグルグルと駆け巡っているラシッドの様子を無視して、エリオルは腕の包帯に目を止める。
そしてそのまま、その手をグイッと引っ張る。

「おい、やめろ! 何をする」

すぐ後に戻って来ていた、ひどくセクシーな体つきをした女性の野盗がエリオルを見て抗議する。

「ケガしているんだろう?」

「分かっているなら、乱暴に扱うな! 傷が深くてえぐれているんだから、変に触ったら血が止まんなくなるだろうが」

口は悪いが、心配していることは理解できた。
完全にエリオルに食ってかかっている女野盗をクルドがたしなめる。

「カミーラ、落ち着けって。彼は剣士だ。そのくらいは俺たちよりもよく分かっているよ」

「でも・・・・・・」

エリオルはふたりのやり取りを完全無視すると、その手の包帯を取り、傷口を見る。

「なるほど、深いな」

呟いてからその傷口に手のひらをのせる。
瞬間、黄金に溢れ出る光に誰もがみな絶句する。

「な、なんだ?」

「なんだろう? 痛みが消えていく気がする」

ラシッドが思ったままを口にする。
手から溢れる光は、ラシッドの傷をゆっくりと消していく。

「信じられない! 傷が消えていく」

カミーラがびっくりした様子で呟く。

「エリオルは癒やしの力を持っているんです。
ですが、エリオル。分かっているとは思いますが、あまり力を使いすぎると後が、いざという時、倒れられると困ります」

キールの苦情に思わず、苦い笑みを浮かべるエリオル。

「後は女野盗殿に任せるか。後を頼む。傷口は塞がっているが、まだ脆いから、絶対安静で頼む」

「分かった。その・・・・・・礼を言う。ありがとう」

さっきまで食ってかかっていたカミーラはバツが悪そうな表情をすると、そう言った。

「いや、当然のことをしたまでだ」

エリオルは何事もないかの様にそう言うと、キルシュを見つめる。

「もう一度、トライしてみようか? あの塔の住人」

その言葉にカミーラが反応する。

「それってもしかして、あの塔の牢獄のことか?」

「ああ、らしいな。その口ぶりだと、塔の住人を知っているのか?」

カミーラの様子からすると、そこに入れられている人物に心当たりがある口ぶりだった。

「あそこに入れられているのはこの国の姫君、ロザリア・カーデ様だよ」

「う・そ・だろ? どうして王様がそんなこと。実の娘だぞ!」

キルシュは今までにない動揺を見せる。
それを見たエリオルは冷静な声で言う。

「落ち着け、キルシュ。お前がパニクっていたらどうにもならないだろう? お前がそこまで信頼している王様が変わってしまったというのであれば、その原因があるはずだ。
その原因を探る為に策を考えよう」

「エリオル、いい方法があるのか?」

キルシュの問いには直接答えないで、側にいたキールに声をかけるエリオル。

「キール、仮に王を意のままに操ろうと思ったらどうする?」

「えっ、そうですね。確かに呪術師関係なら人を操ることも可能ですが、その場合はいつも側にいないといけないですね。
人の場合、獣と違って術に完全にかかっているように見えたとしても、何かの拍子にその術が解けてしまうことは十分に考えられますので、そうなれば意味ないですから。
私なら側近の振りをして側でかしずいて、素知らぬ振りで王のことを操りますけど」

結構怖いことを平気な顔で言うキール。

「なるほど、じゃあ、どうにかして王の側まで行かないといけないな」

エリオルの言葉に、ネビィスが思い付いた表情をすると、口を挟んでくる。

「すみません。それなら、一層のこと、ライアス様に遣わされた使者の振りをして、直接王様に会ってみてはいかがですか?
いい具合に王様になられたところなので、その報告とでも言えば、大義名分は立つのではないでしょうか?」

さすがに剣士長なだけはある。ネビィスの頭の回転力の速さには感心せざるを得ない。

「なるほど、それはいい案だな。じゃあ、それはネビィスとキールに任せよう。ふたりで行ってくれるか?」

エリオルの問いかけに、逆にキールが問いかける。

「それは構いませんが、エリオルはどうするんですか?」

「オレは外をウロウロしている奴らに捕まってみようと思う」

至ってまじめな様子でとんでもないことを言うエリオルに、みんな目を丸くする。

「なぜですか? なぜわざわざそのようなことを。いえ、すること自体を止めはしませんが、私はあなたについて行きます。
ハワードにあなたのお守りをキツく言われていますから」

キールは強い口調で言う。

「使者がひとりだけだと簡単に殺せると思うかもしれない。
まあ、実際はネビィスを殺すのは大変なことだろうが、呪術を使う者が首謀者の場合、キールがいることはいい意味、抑止力になる。
呪術でも対抗できるし、これから先、みんなワンチャンスを生かしながら行動していくしかない。その為に最善と思われる手段を投じていく」

エリオルの言うことは、いちいち正論だった。
それでもキールは食い下がる。

「おっしゃっている意味はよく分かります。それが最善だろうと言うことも。それでも、だからこそ、あなたをひとりで行かせる訳にはいきません」

「勘違いしないでくれ。オレはひとりで行くとは言っていない」

エリオルのセリフに、キルシュがニヤリと笑う。

「つまり、俺と一緒に行くってことだな?」

この流れだとそうとしか考えられないので、キルシュは自信満々に言った。

「いや、残念だがそれも違う」

「違う!? どう言うことだよ。エリオル、お前一体何を考えている?」

少しだけキルシュの顔色が変わる。それをあえて無視して、エリオルはクルドに声をかける。

「すまないが、オレと一緒に捕まってくれないか?」

「どうして俺を?」

不思議そうな顔をして問いかける若き野盗のお頭に、エリオルは穏やかな表情を向ける。

「そんな当たり前のことを聞くんだな。この中で誰よりも側に置いて使える者は誰かと判断しただけのことだよ」

「それ、どう言う意味だよ! 仲間の俺は信用出来ねえって言うのかよ」

キルシュは激怒して、エリオルに詰め寄る。
そんなキルシュの様子には動じた素振りすら見せず、エリオルは諭すかのように言う。

「キルシュ、お前は少し頭を冷やせ。そしてオレの話をちゃんと聞け。お前はマクアスと共に、塔の牢屋へ行け!」

「えっ?」

思ってもいなかったセリフにキルシュは一瞬、我が耳を疑った。

「姫君を助けたいのだろう? ちゃんと助けて、その姫君から今回のいきさつについて、詳しい内容を聞き出すんだ」

「でも、どうやって? そもそもあそこは孤立しているから近づくことも容易じゃない」

「だからだよ。だからこそマクアスを連れて行くんだ。
唯一あるのが小さな窓ひとつならそこを使うしかない。
弓矢を正確に塔の窓に射貫くことができれば、弓矢の先にロープを縛り付けて縄の道を作ることができる。
元野盗のお前なら身体も身軽だろうし、滑車でも取り付ければ一気に塔の中へは入れるはずだ」

確かに案としてはこれ以上のものは現状ないかもしれない。
キルシュはエリオルの状況判断力の高さに感心せざるを得なかった。

「ただし、オレの頭の中にあるのはそこまでで、帰り方はシュミレーションができない。だからキルシュの状況判断に任せる。
ただし、ここで問題なのは、キルシュが塔に行く間、もう一方の端をピーンと張って、なおかつ持ちこたえるだけの人数がいるということ」

エリオルの言葉にクルドが即、反応する。

「それなら、帰ってくる奴らをすべて同行させる。何人になるかわからないがそれでもいいか?」

「ありがとう。すまない。くれぐれもみんな、無茶だけはしないでくれ。相手が見えない以上、万全の体制だったとしても何が起こるか分からない」

エリオルの言葉にキールが嫌そうな顔をする。

「どの口がおっしゃっているんですか!
エリオル、あなたが一番無茶苦茶な人間だと思いますが」

毒づくキールにさすがに反論できない。

「でも、さすがですよね。この短期間でそれぞれの長所を生かし有効に使う術を心得ていらっしゃるんですから。まるでライアス王みたいですよ。エリオル、私は貴方に仕えろと言われたら、喜んで仕えると思います」

ネビィスはさりげなく、最高の助け船を出してくれる。

「ありがとう、ネビィス」

「確かに、大した能力の持ち主だな。感心するよ」

カミーラも思わず同意を示す。

「ただ、一番の問題なのは、みんながバラバラになってしまうと意思の疎通ができないので、上手く行っても、行かなくても分からないことですよね」

エリオルは少しだけ考えて、結論を出した。

「仕方ない。何か分かった時は、心の中でオレに語りかけてくれ。
今回、ライアスに何か分かったら聖霊獣に伝えるよう言われているが、そんな感じでいい」

言われてもピンとこないのか、不思議そうな顔たちばかり。

(オレの心の声、聞こえるだろう?)

即興でみんなの心の中に声を届けた。

この技術はエリオルというより、その中の聖霊獣の力ではあるのだが、封印を解かなくてもある程度は聖霊獣が動いてくれるので、こういう時は非常にありがたい。

「すごー、聞こえる! これ魔術的な? キールも出来るんじゃねーの?」

キルシュが意外にも子どもみたいにはしゃぐ。

「複数の人間に同時にテレパシーなんて無理ですよ。
エリオルあなたには能力の限界というものがないのですか?」

キールにビックリされて、一瞬まずったと思ったが、現状では他に手段が思い浮かばないので、よしとした。

「キール、他にいい案があるか? あるなら今のうちに言ってくれ。修正するから」

ハワードも一目置くキールなら、他にもっといい案を考えついてくれるかもしれない。そんな考えが心をよぎる。
キールは腕組みをして考える仕草をすると、しばらくして諦めたかの様に首をすくめる。

「仕方ありませんね。現時点では、あなたの考えた方法より上の案というものが思いつきません。
ただ、私たちは危険が薄いかもしれないですが、エリオル、あなたは非常に危険なことになるではありませんか。
ここは少し、考え直していただけませんか?」

あくまで自分が側にいないことに不安を覚えるキールは、エリオルにそう告げた。

「キールそんなに心配する必要はない。だからこそクルドを連れて行くんだ。ここのことを一番分かっていて、何か不足の事態が起こったとしても、柔軟に対応してくれる。
オレの腕も力もキールは知っているんだから、そんなに心配することもないだろう?」

「ですが、こちらの考えよりも上のことが起こることだって十分に考えられるじゃないですか?」

それでも心配なのか、キールは更に食い下がる。

「そうなったら素直にライアスに助けを求めるさ。
オレだって何も考えなしに行動している訳じゃない。
ハワードはいつもオレが考えなしに行動していると思っているみたいだが」

心配症なのは、ハワードもキールもいい勝負だとエリオルは思った。ありがたいことではあるのだが。

「エリオル。別にあなたが考えなしに行動しているなんて思っていません。あなたの場合はむしろ考え過ぎて、最終的にいつも自分ひとりで背負い込んでいるのではありませんか?
多分、あなたは自分が傷つくことを何とも思わない方だから、それがひどく心配です」

キールの洞察力はなかなかのものだ。
それに心の底から心配しているのが、手に取る様に伝わってくる。

「キール、ありがとう。混血種のオレなんかにそんなに心を砕いてくれて。だけど、オレは大丈夫! これでもひかりに護られているから」

輝に護られている?

キールでも、その言葉の意味が分からない。
けれどそのセリフの後に浮かんだ、エリオルの淡いほほ笑みは仮面を付けていてもとても綺麗で、ライアスがエリオルに惹かれるという気持ちが少し分かった気がした。
でも、まあ、こんなこと言ったらハワードには激怒されるんでしょうね。
キールは心の中でそっと呟く。

「分かりました。とにかく無茶は絶対になさらないでください」

「ああ、分かっている」

「じゃあ、他の奴らが帰り次第、シュミレーションしてみるぞ」

クルドがお頭らしい言葉を言って、何とか話はまとまった。

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