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手術
しおりを挟むドキドキ ドキドキ 天使は、とびくまの手術がおわるのをまっていました。
天使にとって、とびくまのことは好きでもきらいでもありませんが手術室からきこえてくる翼を切りとる音、手術道具の音、とびくまのうなり声を聞いていると、だんだん怖くなってきました。
それでも、ここでにげると一生飛べる気がしません。 飛べなければ天国にもかえれません。
これは、天使にあたえられた試練なのでしょうか。
もし、とびくまが手手術で死んだら、天使は、一生とびくまのことを忘れない。 そう心に誓いました。
どれくらいの時間がたったのか手術室の扉が開き、移動ベッドにのせられて上半身を包帯でぐるぐる巻きにされた、とびくまがカメのナースさんに、ゆっくりっ運ばれていきます。
とびくまは、いびきをかいってぐっすりと寝ていました。
天使は、とびくまの顔を見て安心して、いきおいよくイスから立ちあがりました。
いざ、手術室に入るとワニの先生が言いました。
「天使くん、ちょっと待っててね。
準備ができたら呼ぶからさ。」
そのあとに気づきました。
そういえば、手と足がふるえてる。
やっぱり手術は怖いや。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
乱暴者でも、ウソつきでえらそうでも、ひとりぼっちの不安な時は、平等に怖いものですね、
長い長い待ち時間が終わり、ついに手術の時がきました。
ベッドの上でワニの先生を待ちます。
眠くなってきました。
おやすみなさい。
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