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第五章 邂逅は、波乱とともに
③ 『我儘』
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マリアとセレクトが帰って行った後、それ以降は珍しく<パニヨン>を訪れるお客様はいなかった。
『本日の営業は終了致しました』と書かれた掛け看板が、珍しく仕事をしてくれたようだ。
普段であれば、バルネアさんとジェノとの時間が取れることを嬉しく思うメルエーナだが、マリア達との話し合いの後、ジェノが険しい顔をしているのが心配で仕方がなかった。
それから、普段より少し遅れてジェノが稽古に出かけたのだが、その際に、彼は『特別稽古に行ってくる』と言っていた。
それは、ジェノが稽古先の兄弟子であるシーウェンと二人で外で食事を食べてくるから、夕食はいらないという意味だ。きっと、男同士の話があるのだろう。
理由はわからないが、険しいジェノの表情を和らげたいと思い、夕食は気合を入れて作ろうと思っていたメルエーナは、とても寂しい気持ちになる。
落ち込むメルエーナを、バルネアが気にかけて話しかけてくれたので、なんとか笑顔を浮かべ、二人で夕食を準備する。
その際に、バルネアの提案で、季節の果物を使ったゼリーも作った。
拉麺という味付けの濃い料理を食べてくる、ジェノの口直しのために。
「ごちそうさまでした」
「はい。お粗末さまでした」
メルエーナはバルネアとの二人だけの食事を終えて、すぐに食器を台所に運ぶ。
いつも食器洗いをするのは、メルエーナかジェノのどちらかだ。
ただ、これはバルネアにそうするように言われたからではなく、メルエーナがこの家にやってくるまでの間、ジェノがそうしていたので、メルエーナも同じようにしている。
ただでさえバルネアはこの店の唯一人の料理人としてお客様に食事を提供し続けている。それに加えて、空いた時間で、自分やジェノに丁寧に料理を教えてくれる。
ジェノからそうだと聞いたわけではないが、そんなバルネアに対する感謝とせめてものお礼のつもりで彼が率先して洗い物を引き受けているのは明らかだった。だから、自分もそれに加えて貰ったのだ。
「バルネアさん。それでは洗い物は私がやっておきますので」
「いつもありがとうね、メルちゃん」
バルネアは自分の分の食器を台所まで運んできて、優しく微笑み、感謝の言葉をかけてくれる。
このエルマイラム王国の国王様から、『我が国の誉れである』とまで言われた料理人とは思えない腰の低さ。
もう少し威厳を持っても良いのではと思わなくもないが、この朗らかさこそが、バルネアという稀代の料理人の魅力の一つなのだ。
(あっ……)
メルエーナは食器洗いを開始するが、バルネアが部屋に戻らず、先程まで食事をしていたテーブルの席に戻るのを横目で見て、何か話があるのだと理解する。
手を止めずに、メルエーナはバルネアの言葉を待つことにした。
「う~ん、メルちゃん。強力なライバルが登場してしまったわね」
「えっ? えっ?」
不意に呟かれたバルネアの思わぬ言葉に驚き、メルエーナは皿を手から滑らせてしまいそうになってしまう。
「あのセレクトっていう男の人と一緒に居た、マリアちゃん。ものすごく綺麗な娘だったわ。しかも、ジェノちゃんのことを知っている口ぶりだったし……」
バルネアの言葉に、メルエーナは恥ずかしそうにしながらも、自分がジェノの事を憎からず思っていることはみんなに知られているので、素直に「はい」と頷いた。
「あんな綺麗な女の子、初めて見ました。それに、給仕の際に見たら、スタイルもすごく良くて……」
自らの慎ましい胸部を一瞥し、メルエーナは嘆息する。
「メルちゃん。これは、今度の旅行でジェノちゃんの気持ちをガッチリ掴まないと駄目ね」
「……はい。できればそうしたいのですが……」
手を止めて俯くメルエーナに、バルネアは「大丈夫。メルちゃんは可愛いんだから」と言って微笑んでくれる。
その言葉は嬉しかったが、メルエーナも流石に自分のような田舎娘では、マリアのような眩い美貌の持ち主とはまるで勝負にならないことは分かっている。
「大丈夫。抜かりはないわ。今回の旅行は、ジェノちゃんの気持ちをメルちゃんに向けさせるきっかけづくりの意味合いもあるのよ」
「えっ?」
全く予想外のバルネアの言葉に、メルエーナは驚きの声を上げた。
「でも、そのためには、少しだけメルちゃんに勇気を出してもらわないと駄目よ」
「勇気、ですか?」
「ええ、そうよ。実は今度の旅行で行く宿には、特別な……」
バルネアの説明を聞いているうちに、メルエーナの頬はだんだん紅潮していく。
「そっ、そんな……。でっ、ですが、それくらいしないとジェノさんには……」
「そんなに難しく考えなくても大丈夫よ。ただ二人っきりでお話をするシュチュエーションが特別なだけだから」
バルネアは笑顔でいうが、メルエーナはそのことを想像するだけで恥ずかしさで頬が火照ってしまう。
「メルちゃんとジェノちゃんに足りないのは、スキンシップだと思うの。でも、なかなか普段の生活でそれを求めるのは勇気がいるわ。だから、これはその第一歩にしましょう。
いくらジェノちゃんでも、旅先の開放的な気分にそんな素敵なシュチュエーションだったら、ねっ?」
バルネアの提案に、メルエーナは覚悟を決める。
(そうです。自分から動かないと状況は変わりません。何としても、一人の異性としてジェノさんに見てもらえるようにならないと駄目です!)
と心の中で自分を叱咤する。
そんなことを思いながら気合を入れるメルエーナに、バルネアは微笑ましげな優しい眼差しを向けてくれる。
やがて、洗い物を終わらせたメルエーナは、当日のためにとのアドバイスを受けて、バルネアから今度行く宿の構造等を教えてもらい、それをメモに取る。
そして、現状できることはすべてやり終えたところで、ジェノが帰宅した。
メルエーナ達は笑顔で出迎えたが、二人に話がありますとジェノは言い、いつものテーブルで話をすることになったのだった。
◇
「それは駄目よ。認められないわ」
バルネアはプンプンと少し怒った顔で言う。
だが、正直愛らしさが先に来てしまい、怖いとはまるで思えない。
「……すみません。我儘なのは十分分かっています。ですが……」
話を終えたジェノに返ってきたのは、予想外の答えだった。
普段のバルネア性格を考え、「仕方がないわね」と言ってくれるのではと少し期待していたジェノは、己の見通しの甘さを後悔する。
「今更、宿をキャンセルなんてできないし、家族全員で出かけることに意味があるのよ。ジェノちゃんを置いて、私とメルちゃんだけで旅行なんて駄目よ!」
バルネアだけでなく、メルエーナも寂しそうな顔を向けてくる。
ジェノはシーウェンと話をし、件のセレクトという男のことを訊いてきた。
シーウェンの話では、彼がまだこの国の言葉や文化に慣れていなかったときに、世話になった恩師で信頼の置ける人物だと言っていた。だから、そんな師が困っていたので、ジェノのことを紹介したらしい。
その話全てを鵜呑みにはできないが、全く素性の知らない人間よりはマシだ。それに、シーウェンにセレクトがこの街にやってきた経緯も話していたので、それを聞き出すことができた。
セレクトとマリアは、左右の瞳の色が異なる人間たちに襲われて、この街まで避難してきたのらしい。その際に、その襲撃者が<霧>のことを口にしたようだ。
先日も<霧>によるものと思われる化け物が、このナイムの街にも現れた。そして、近場で<霧>の関係者と思われる人間が暴虐の限りを尽くしている。
それを知ってしまった以上、ジェノはのんびりと旅行に出かける心持ちにはなれなくなってしまった。
一刻も早くセレクトたちの話を聞きたい。こちらの情報と照らし合わせて<霧>に関わり不幸な目に合う人間を減らしたい。もう、サクリ達のような犠牲を生みたくはない。
まして、それにバルネアさんとメルエーナが巻き込まれることなどあってはいけないのだ。
そんな気持ちが溢れ出し、ジェノは理由を説明し、来週の旅行を辞退したいと申し出たのだが、バルネアにこうして却下されてしまった。
「事情は分かったわ。でも、駄目よ。今のジェノちゃんは冷静さを欠いているもの」
「……そんなことは……」
ジェノは否定しようとしたが、バルネアだけでなく、メルエーナにも首を横に振られた。
「ジェノさん。そんな思いつめた顔で言っても説得力がないです。私とバルネアさんのことを気にしてくれるのは嬉しいですけれど、大事なときこそ少し冷静にならないといけないと思います」
「メルちゃんの言うとおりよ。それに、いつものジェノちゃんならば、約束を忘れたりしないはずよ」
普段と同じ無表情にジェノは徹しているつもりなのだが、バルネア達にはなぜか通用しないらしい。それに、指摘されてようやく『約束』を思い出すという体たらくだ。
「すまない、メルエーナ。泳ぎを教える約束だったな」
「……はい」
メルエーナは寂しそうに頷く。
「とはいっても、もう旅行まで時間がないわ。よくわからないけれど、あのセレクトさんとマリアちゃんとの話し合いは、すぐには終わらないのでしょう?」
「……ええ。それに向こうも急ぎのようですので」
ジェノの言葉に、メルエーナは悲しそうな顔をする。そのことにジェノの胸は痛む。
「という訳なので、旅行を辞退するのは駄目。でも、無理に旅行に出かけても、ジェノちゃんは心あらずになってしまいそうね。だから、私から譲歩案があるわ」
「……話してください、バルネアさん」
ジェノはバルネアに続きを促す。
それからバルネアの譲歩案というものを聞いたジェノは、結果としてそれを受け入れることにしたのだった。
『本日の営業は終了致しました』と書かれた掛け看板が、珍しく仕事をしてくれたようだ。
普段であれば、バルネアさんとジェノとの時間が取れることを嬉しく思うメルエーナだが、マリア達との話し合いの後、ジェノが険しい顔をしているのが心配で仕方がなかった。
それから、普段より少し遅れてジェノが稽古に出かけたのだが、その際に、彼は『特別稽古に行ってくる』と言っていた。
それは、ジェノが稽古先の兄弟子であるシーウェンと二人で外で食事を食べてくるから、夕食はいらないという意味だ。きっと、男同士の話があるのだろう。
理由はわからないが、険しいジェノの表情を和らげたいと思い、夕食は気合を入れて作ろうと思っていたメルエーナは、とても寂しい気持ちになる。
落ち込むメルエーナを、バルネアが気にかけて話しかけてくれたので、なんとか笑顔を浮かべ、二人で夕食を準備する。
その際に、バルネアの提案で、季節の果物を使ったゼリーも作った。
拉麺という味付けの濃い料理を食べてくる、ジェノの口直しのために。
「ごちそうさまでした」
「はい。お粗末さまでした」
メルエーナはバルネアとの二人だけの食事を終えて、すぐに食器を台所に運ぶ。
いつも食器洗いをするのは、メルエーナかジェノのどちらかだ。
ただ、これはバルネアにそうするように言われたからではなく、メルエーナがこの家にやってくるまでの間、ジェノがそうしていたので、メルエーナも同じようにしている。
ただでさえバルネアはこの店の唯一人の料理人としてお客様に食事を提供し続けている。それに加えて、空いた時間で、自分やジェノに丁寧に料理を教えてくれる。
ジェノからそうだと聞いたわけではないが、そんなバルネアに対する感謝とせめてものお礼のつもりで彼が率先して洗い物を引き受けているのは明らかだった。だから、自分もそれに加えて貰ったのだ。
「バルネアさん。それでは洗い物は私がやっておきますので」
「いつもありがとうね、メルちゃん」
バルネアは自分の分の食器を台所まで運んできて、優しく微笑み、感謝の言葉をかけてくれる。
このエルマイラム王国の国王様から、『我が国の誉れである』とまで言われた料理人とは思えない腰の低さ。
もう少し威厳を持っても良いのではと思わなくもないが、この朗らかさこそが、バルネアという稀代の料理人の魅力の一つなのだ。
(あっ……)
メルエーナは食器洗いを開始するが、バルネアが部屋に戻らず、先程まで食事をしていたテーブルの席に戻るのを横目で見て、何か話があるのだと理解する。
手を止めずに、メルエーナはバルネアの言葉を待つことにした。
「う~ん、メルちゃん。強力なライバルが登場してしまったわね」
「えっ? えっ?」
不意に呟かれたバルネアの思わぬ言葉に驚き、メルエーナは皿を手から滑らせてしまいそうになってしまう。
「あのセレクトっていう男の人と一緒に居た、マリアちゃん。ものすごく綺麗な娘だったわ。しかも、ジェノちゃんのことを知っている口ぶりだったし……」
バルネアの言葉に、メルエーナは恥ずかしそうにしながらも、自分がジェノの事を憎からず思っていることはみんなに知られているので、素直に「はい」と頷いた。
「あんな綺麗な女の子、初めて見ました。それに、給仕の際に見たら、スタイルもすごく良くて……」
自らの慎ましい胸部を一瞥し、メルエーナは嘆息する。
「メルちゃん。これは、今度の旅行でジェノちゃんの気持ちをガッチリ掴まないと駄目ね」
「……はい。できればそうしたいのですが……」
手を止めて俯くメルエーナに、バルネアは「大丈夫。メルちゃんは可愛いんだから」と言って微笑んでくれる。
その言葉は嬉しかったが、メルエーナも流石に自分のような田舎娘では、マリアのような眩い美貌の持ち主とはまるで勝負にならないことは分かっている。
「大丈夫。抜かりはないわ。今回の旅行は、ジェノちゃんの気持ちをメルちゃんに向けさせるきっかけづくりの意味合いもあるのよ」
「えっ?」
全く予想外のバルネアの言葉に、メルエーナは驚きの声を上げた。
「でも、そのためには、少しだけメルちゃんに勇気を出してもらわないと駄目よ」
「勇気、ですか?」
「ええ、そうよ。実は今度の旅行で行く宿には、特別な……」
バルネアの説明を聞いているうちに、メルエーナの頬はだんだん紅潮していく。
「そっ、そんな……。でっ、ですが、それくらいしないとジェノさんには……」
「そんなに難しく考えなくても大丈夫よ。ただ二人っきりでお話をするシュチュエーションが特別なだけだから」
バルネアは笑顔でいうが、メルエーナはそのことを想像するだけで恥ずかしさで頬が火照ってしまう。
「メルちゃんとジェノちゃんに足りないのは、スキンシップだと思うの。でも、なかなか普段の生活でそれを求めるのは勇気がいるわ。だから、これはその第一歩にしましょう。
いくらジェノちゃんでも、旅先の開放的な気分にそんな素敵なシュチュエーションだったら、ねっ?」
バルネアの提案に、メルエーナは覚悟を決める。
(そうです。自分から動かないと状況は変わりません。何としても、一人の異性としてジェノさんに見てもらえるようにならないと駄目です!)
と心の中で自分を叱咤する。
そんなことを思いながら気合を入れるメルエーナに、バルネアは微笑ましげな優しい眼差しを向けてくれる。
やがて、洗い物を終わらせたメルエーナは、当日のためにとのアドバイスを受けて、バルネアから今度行く宿の構造等を教えてもらい、それをメモに取る。
そして、現状できることはすべてやり終えたところで、ジェノが帰宅した。
メルエーナ達は笑顔で出迎えたが、二人に話がありますとジェノは言い、いつものテーブルで話をすることになったのだった。
◇
「それは駄目よ。認められないわ」
バルネアはプンプンと少し怒った顔で言う。
だが、正直愛らしさが先に来てしまい、怖いとはまるで思えない。
「……すみません。我儘なのは十分分かっています。ですが……」
話を終えたジェノに返ってきたのは、予想外の答えだった。
普段のバルネア性格を考え、「仕方がないわね」と言ってくれるのではと少し期待していたジェノは、己の見通しの甘さを後悔する。
「今更、宿をキャンセルなんてできないし、家族全員で出かけることに意味があるのよ。ジェノちゃんを置いて、私とメルちゃんだけで旅行なんて駄目よ!」
バルネアだけでなく、メルエーナも寂しそうな顔を向けてくる。
ジェノはシーウェンと話をし、件のセレクトという男のことを訊いてきた。
シーウェンの話では、彼がまだこの国の言葉や文化に慣れていなかったときに、世話になった恩師で信頼の置ける人物だと言っていた。だから、そんな師が困っていたので、ジェノのことを紹介したらしい。
その話全てを鵜呑みにはできないが、全く素性の知らない人間よりはマシだ。それに、シーウェンにセレクトがこの街にやってきた経緯も話していたので、それを聞き出すことができた。
セレクトとマリアは、左右の瞳の色が異なる人間たちに襲われて、この街まで避難してきたのらしい。その際に、その襲撃者が<霧>のことを口にしたようだ。
先日も<霧>によるものと思われる化け物が、このナイムの街にも現れた。そして、近場で<霧>の関係者と思われる人間が暴虐の限りを尽くしている。
それを知ってしまった以上、ジェノはのんびりと旅行に出かける心持ちにはなれなくなってしまった。
一刻も早くセレクトたちの話を聞きたい。こちらの情報と照らし合わせて<霧>に関わり不幸な目に合う人間を減らしたい。もう、サクリ達のような犠牲を生みたくはない。
まして、それにバルネアさんとメルエーナが巻き込まれることなどあってはいけないのだ。
そんな気持ちが溢れ出し、ジェノは理由を説明し、来週の旅行を辞退したいと申し出たのだが、バルネアにこうして却下されてしまった。
「事情は分かったわ。でも、駄目よ。今のジェノちゃんは冷静さを欠いているもの」
「……そんなことは……」
ジェノは否定しようとしたが、バルネアだけでなく、メルエーナにも首を横に振られた。
「ジェノさん。そんな思いつめた顔で言っても説得力がないです。私とバルネアさんのことを気にしてくれるのは嬉しいですけれど、大事なときこそ少し冷静にならないといけないと思います」
「メルちゃんの言うとおりよ。それに、いつものジェノちゃんならば、約束を忘れたりしないはずよ」
普段と同じ無表情にジェノは徹しているつもりなのだが、バルネア達にはなぜか通用しないらしい。それに、指摘されてようやく『約束』を思い出すという体たらくだ。
「すまない、メルエーナ。泳ぎを教える約束だったな」
「……はい」
メルエーナは寂しそうに頷く。
「とはいっても、もう旅行まで時間がないわ。よくわからないけれど、あのセレクトさんとマリアちゃんとの話し合いは、すぐには終わらないのでしょう?」
「……ええ。それに向こうも急ぎのようですので」
ジェノの言葉に、メルエーナは悲しそうな顔をする。そのことにジェノの胸は痛む。
「という訳なので、旅行を辞退するのは駄目。でも、無理に旅行に出かけても、ジェノちゃんは心あらずになってしまいそうね。だから、私から譲歩案があるわ」
「……話してください、バルネアさん」
ジェノはバルネアに続きを促す。
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