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ユリウス・バレンタイン(3)
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ファナたちは驚嘆した。
「おおー! この人が! ギ……じゃない、師匠!」
「お初にお目にかかります。フィリアと言います。とても良い婿を取らせてもらったと常々思っています。良いお弟子さんを育てられました…」
フィリアとユリウスが握手を交わす。
「あ! 私も握手したい!」
次にユリウスがファナと握手をしながら言う。
「サーキスを婿に迎えていただいてありがとうございます」
「いいんだよ! 私が好きで結婚したんだから!」
ユリウスは屋敷を見渡して言う。
「しかし立派な屋敷だ…」
「親っさん! 外の一面見える畑は全部、ばあちゃんの土地なんだぜ!」
「なんと! 大金持ちではないか!」
「へっへーん! 俺はこのブラウン家の財産が目当てでここのお嬢さんをたぶらかしたんだぜ!」
フィリアとファナが芝居がかった声でサーキスに合わせる。
「たいへんだよ、ファナ! サーキスがとうとう本性を現したよ⁉」
「私も全然、気づかなかったよ! 私への愛の言葉は嘘だったんだね⁉」
三人の茶番と関係なく、ユリウスは涙を流す。
「サーキス、お前、いい人たちと家族になったな…」
三人は何とも言えない表情でユリウスの泣き顔を眺めた。
ユリウスが泣き終わる頃、サーキスが言った。
「さあ親っさん、次行くぜ!」
「なんと、ここに泊めてくれるんじゃなかったのか⁉」
「もっといい所へ連れて行くよ! ファナ、ちょっと行って来るよ」
「行ってらっしゃい」
出がけに鎖に繋がれた犬がワンワンと鳴く。サーキスが彼にも挨拶をする。
「レオ、また戻って来るぜ!」
来た道をまた戻りながらユリウスが言った。
「お前、飼い犬にまたレオと名付けたのか…」
「おう! 親っさん、よくあいつの名前を覚えていたな!」
バレンタイン寺院へサーキスが弟子入りした時、連れて来た犬もレオだった。ユリウスの妻が亡くなった直後に死んだ犬だ。ユリウスが言う。
「先代のレオが死んでその墓が荒らされたってみんなで騒いでいただろ?」
当時、レオの墓が掘り起こされたと事件になっていた。レオの遺体が盗まれたと思い、サーキスは墓を掘り返した。が、レオの遺体は土の中に残っていた。
たちの悪いいたずらだと兄弟弟子は怒り心頭だった。犯人は捕まれば半殺しの目に遭っていただろう。
ユリウスが告白した。
「レオを掘り起こしたのはワシだ…」
「何でそんなことをしたんだよ⁉」
「呪文でレオを生き返らせてお前を喜ばせようと思った。そして生き返らなかった…」
「当たり前だぜ! どう見ても怪我で死んだんじゃなかったぜ! 馬鹿か親っさん⁉」
少し黙り込むとサーキスはあることに気づいてしまう。
「もしかして、親っさんは肺炎で死んだ奥さんにも完全復活をかけたな⁉」
「ああ。死んだワシの妻にも完全復活をかけた。そして生き返らなかった」
「馬鹿じゃないのか⁉ 病気は呪文で回復しない! 病死は呪文で生き返らない! 当たり前のことだぜ⁉ 俺たちがどれだけ客どもに言い聞かせていたことだよ⁉」
ユリウスは無言だった。サーキスの瞳から涙が溢れる。
「うぅっ…。馬鹿野郎…」
「あの寺院には賢しい人間は一人もいなかった」
病院の前にまた戻ると今度は南西の道へとサーキスとユリウスは歩く。涙が乾いた頃、サーキスが言った。
「親っさん、言っておくけどパディ先生とリリカは親っさんがユリウス・バレンタインって知ってたんだ。握手した時、変な雰囲気だったろ? 憧れの人と握手して感激してたんだよ」
「はーっ!」
「それと俺の奥さんとばあちゃんはそのことを知らない。俺の奥さんがおしゃべりでね。ユリウス・バレンタインのことを知ったら必ず誰かに言うね。そしたら俺はここに住めなくなるよ。だから俺はファナには言わない。ばあちゃんには話してもいいけどね…」
「難儀だな…」
「それとね親っさん。さっき俺は自分のことを僧侶兼看護師って名乗っただろ? あれ、ちょっと嘘なんだ。俺は今、医者の見習いをやってる」
「ど、どういうことだ?」
「だからさっき親っさんの手術をしたのは俺なんだよ。パディ先生は親っさんの体に一切、手を付けてない。俺が親っさんの腹を切ってうんこを取り出したよ。面白かったぜ。また腕が上がった」
「お前、僧侶を辞めたのか⁉」
ユリウスはようやく理解したようだった。
「だぜ。一応、僧侶の呪文、レベル五までは使えるぜ。マジックポイントは少ないけど。…ああ! どうして僧侶を辞めることになったかと言うとパディ先生の心臓が悪かったんだ。それで手術ができるのが俺しかいなくて、俺が先生の心臓を切ったんだ。ま、後悔はないぜ」
ユリウスは驚愕した様子で声も出なかった。僧侶の呪文が使えることは大きな恵みを受けるばかり。我が弟子はそれを辞めたと言って平然としている。虚勢を張っているように見えるが、そうでもないようにも見える。
誰にも知られていないが、ユリウスには特異な能力があり、他人の信仰心がいかほどか肉眼で確認できる。言われてみればサーキスの信仰の光は最後に彼を見た時より、格段に落ちている。再会してすぐに彼をサーキスと気づかなかったところもそこにあった。
ユリウスは詳しくサーキスの心境を聞きたいところであったが、尋ねる勇気もなかった。ユリウスは違う角度から質問する。
「パディ…先生はお前が手術しなかったらもしかして死んで…いたか?」
「当たり前だろ⁉ 馬鹿じゃねえか⁉」
「もしもお前が先生を助けなかったら、たぶんワシも助からなかった…。これはよかったことなのか…」
「細かいことは気にすんなよ!」
バシィッ! サーキスはユリウスの背中を勢い良く叩いた。
「おう、着いたぜ」
そこには豪邸が建っていた。白いレンガ造りの壁は重厚感があり心地よくも見るものを圧倒、そして見上げれば大きなバルコニー。二階の丸い窓も印象的だ。鉄の門扉がそこに住む家族を守らんとキラリと光る。
サーキスはその門扉を勝手に開けると師匠を促す。
「さあ、入ってよ親っさん!」
ユリウスは挙動不審に左右を見ながら短い芝生の道を歩く。
玄関まで来るとサーキスが大声を上げた。
「俺だよー、サーキスだよー! ごめんくださーい!」
少ししてワードローブを着たミアが現れた。
「あらあら、こんにちはサーキスさん…。…こちらの方は…」
「リナリア!」
突然の訪問者は不可思議な名前を言い、ミアは困惑した。ユリウスは謝りを言った。
「いや、失礼しました…。あなたが私の妻に少し似てたもので…。すみません…」
サーキスがお互いを紹介する。
「ミア、こちらは俺の師匠でユリウス・バレンタイン。ギルの親父だ」
「まあ!」
「で、こちらはミア・ラウカー。ギルの奥さんだよ。ここはギルの家なんだ。借家だけど…」
サーキスが言いかけた時にはもうミアがユリウスに抱き付いていた。
「会いたかったです、お父さん!」
サーキスが用意したサプライズにユリウスは付いていけない様子だった。突然現れた義理の娘の存在にただただ驚くばかり。胸に顔を埋めるミアに、ユリウスは青い瞳を大きく開いたり閉じたりと繰り返す。
しばらく抱擁が続いたが、ユリウスから体を離したため目のミアが笑顔で言う。
「始めまして! ミア・ラウカーです! 夫のギルとは仲良くさせてもらってます!」
「しかし、似ている…」
サーキスが説明する。
「そうなんだ。俺も初めて見た時は師匠の奥さんに似てるって思ったんだ。あのね、ミア。ミアはギルのお母さんに顔がなんとなく似てるんだよ。あいつ、マザコンだなあって思ったもん!」
「ふふふ…ははは!」
ミアは呆れたような乾いた笑い声を上げる。形容しがたい気分のようだ。
「俺が今まで黙ってたのはそれを言っちゃうとギルからボコられると思ったからだぜ。寺院の人間、二人以上がミアを見たらもう言わなきゃだけどな。いや、俺も奥さんが好きだからマザコンの度合いはあいつとあまり変わらないぜ」
ミアは笑い声が落ち着くと言った。
「あはは…。どうりで…。あの、お二人ともこのことはどうかご内密に。夫の弱みを握りましたわ。このことでいつかギルをぎゃふんと言う目に遭わせてあげますの。喧嘩でもした時にとっておきましょう。あ、お父さん。夫婦仲は良好ですよ!」
二人がリビングへ案内されるとユリウスは周りを見渡した。外枠が美しい木目で造られた暖炉や柔らかい高級ソファー。玄関にあった銅像やシャンデリアにも驚きを隠せなかった。それでいて彼の気持ちは息子のギルを探していた。
「ギルは出かけていてまだ帰って来ません」
ミアの言葉に安堵してしまう。息子を恐れる、自分の心の狭さを痛感する。
(あいつと会ったら一体、何と声をかけていいものか…)
「おおー! この人が! ギ……じゃない、師匠!」
「お初にお目にかかります。フィリアと言います。とても良い婿を取らせてもらったと常々思っています。良いお弟子さんを育てられました…」
フィリアとユリウスが握手を交わす。
「あ! 私も握手したい!」
次にユリウスがファナと握手をしながら言う。
「サーキスを婿に迎えていただいてありがとうございます」
「いいんだよ! 私が好きで結婚したんだから!」
ユリウスは屋敷を見渡して言う。
「しかし立派な屋敷だ…」
「親っさん! 外の一面見える畑は全部、ばあちゃんの土地なんだぜ!」
「なんと! 大金持ちではないか!」
「へっへーん! 俺はこのブラウン家の財産が目当てでここのお嬢さんをたぶらかしたんだぜ!」
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「たいへんだよ、ファナ! サーキスがとうとう本性を現したよ⁉」
「私も全然、気づかなかったよ! 私への愛の言葉は嘘だったんだね⁉」
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「サーキス、お前、いい人たちと家族になったな…」
三人は何とも言えない表情でユリウスの泣き顔を眺めた。
ユリウスが泣き終わる頃、サーキスが言った。
「さあ親っさん、次行くぜ!」
「なんと、ここに泊めてくれるんじゃなかったのか⁉」
「もっといい所へ連れて行くよ! ファナ、ちょっと行って来るよ」
「行ってらっしゃい」
出がけに鎖に繋がれた犬がワンワンと鳴く。サーキスが彼にも挨拶をする。
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「おう! 親っさん、よくあいつの名前を覚えていたな!」
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「先代のレオが死んでその墓が荒らされたってみんなで騒いでいただろ?」
当時、レオの墓が掘り起こされたと事件になっていた。レオの遺体が盗まれたと思い、サーキスは墓を掘り返した。が、レオの遺体は土の中に残っていた。
たちの悪いいたずらだと兄弟弟子は怒り心頭だった。犯人は捕まれば半殺しの目に遭っていただろう。
ユリウスが告白した。
「レオを掘り起こしたのはワシだ…」
「何でそんなことをしたんだよ⁉」
「呪文でレオを生き返らせてお前を喜ばせようと思った。そして生き返らなかった…」
「当たり前だぜ! どう見ても怪我で死んだんじゃなかったぜ! 馬鹿か親っさん⁉」
少し黙り込むとサーキスはあることに気づいてしまう。
「もしかして、親っさんは肺炎で死んだ奥さんにも完全復活をかけたな⁉」
「ああ。死んだワシの妻にも完全復活をかけた。そして生き返らなかった」
「馬鹿じゃないのか⁉ 病気は呪文で回復しない! 病死は呪文で生き返らない! 当たり前のことだぜ⁉ 俺たちがどれだけ客どもに言い聞かせていたことだよ⁉」
ユリウスは無言だった。サーキスの瞳から涙が溢れる。
「うぅっ…。馬鹿野郎…」
「あの寺院には賢しい人間は一人もいなかった」
病院の前にまた戻ると今度は南西の道へとサーキスとユリウスは歩く。涙が乾いた頃、サーキスが言った。
「親っさん、言っておくけどパディ先生とリリカは親っさんがユリウス・バレンタインって知ってたんだ。握手した時、変な雰囲気だったろ? 憧れの人と握手して感激してたんだよ」
「はーっ!」
「それと俺の奥さんとばあちゃんはそのことを知らない。俺の奥さんがおしゃべりでね。ユリウス・バレンタインのことを知ったら必ず誰かに言うね。そしたら俺はここに住めなくなるよ。だから俺はファナには言わない。ばあちゃんには話してもいいけどね…」
「難儀だな…」
「それとね親っさん。さっき俺は自分のことを僧侶兼看護師って名乗っただろ? あれ、ちょっと嘘なんだ。俺は今、医者の見習いをやってる」
「ど、どういうことだ?」
「だからさっき親っさんの手術をしたのは俺なんだよ。パディ先生は親っさんの体に一切、手を付けてない。俺が親っさんの腹を切ってうんこを取り出したよ。面白かったぜ。また腕が上がった」
「お前、僧侶を辞めたのか⁉」
ユリウスはようやく理解したようだった。
「だぜ。一応、僧侶の呪文、レベル五までは使えるぜ。マジックポイントは少ないけど。…ああ! どうして僧侶を辞めることになったかと言うとパディ先生の心臓が悪かったんだ。それで手術ができるのが俺しかいなくて、俺が先生の心臓を切ったんだ。ま、後悔はないぜ」
ユリウスは驚愕した様子で声も出なかった。僧侶の呪文が使えることは大きな恵みを受けるばかり。我が弟子はそれを辞めたと言って平然としている。虚勢を張っているように見えるが、そうでもないようにも見える。
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「ミア、こちらは俺の師匠でユリウス・バレンタイン。ギルの親父だ」
「まあ!」
「で、こちらはミア・ラウカー。ギルの奥さんだよ。ここはギルの家なんだ。借家だけど…」
サーキスが言いかけた時にはもうミアがユリウスに抱き付いていた。
「会いたかったです、お父さん!」
サーキスが用意したサプライズにユリウスは付いていけない様子だった。突然現れた義理の娘の存在にただただ驚くばかり。胸に顔を埋めるミアに、ユリウスは青い瞳を大きく開いたり閉じたりと繰り返す。
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「ふふふ…ははは!」
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