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第81話 お説教と器作りへ
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「いやぁ、せっかくだから沢山飲んで欲しかったのよ。 本当にそれだけなのに。 大変不服な事に今、私は正座をしてずぶ濡れになったモロからお説教を受けております。 やれやれ、解せぬ」
「ガァァッ! クウネル!? 丸聞こえだからね?! だから、君は! 本当に! 少しは考えてだね! ガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミ――――
モロの説教がクウネルの独り言により、更にヒートアップしたがクウネルは全く聞いていない。
今も、モロに怪我が無いかこっそりと鑑定で確認している所である。
ステータス画面
種族 森狼王 モロ
年齢 130
レベル 300
HP 238900/240000
FP 40000/40000
攻撃力 132000
防御力 84000
知力 36000
速力 160000
スキル 魔物食らい. 魔物殺し. 殺戮者. 変身LvMax. 連携LvMax. 嗅覚LvMax. 群れを率いし王. 森狼の王. 王に到達せし者. 敗北者. 名を与えられし者(new)
魔法 風魔法LvMax
戦技 噛み付きLvMax. 遠吠えLvMax. 引っ掻きLvMax.
状態異常 脱水症状 飢え
「ん?? 何か、モロ滅茶苦茶強くなってない? しかも、種族名のフォレストウルフキングが消えてモロになってる! これは、モロに教えてあげよう。 でも、今は凄い形相で怒ってるからまた今度だね」
今度は怒られないように、こっそりと小声で呟いたクウネルはモロのステータスが前に見た時と変わっている事に首を傾げた。
「しかし、初めて見たモロのステータスと数値が全然違う。 Hey鑑定、何で? 」
«――了。 検索中デす――解。 初期の鑑定結果ハ四肢欠損ノ状態デシタ。 そノ場合、ステータスの数値ハ半減しテ表示さレマス。 現在のステータスが、本来ノ数値だト推測»
「はー、なるへそね。 確かに、初めて会った時は足1本しか無かったもんね。 その後、残った1本も私の為に自分で切ってたけど。 じゃあ、半減しててあのステータスだったのか。 あれ? もしかして、このステータスのモロでも何とか出来なかった赤髪の私ヤバくね?」
クウネルが半透明のパネルを見ながら小声で呟いている間にも、モロは凄まじい剣幕で説教を続けているがまさかクウネルが一言も聞いていないとは思っても無いだろう。
「暴食の邪神さん、本当に止めてくれてありがとうございますー! さすがに、起きたら友達とその家族全員殺してましたてへペロ。 ってのはキツ過ぎる! ふ~、あっぶねー」
クウネルが額の汗を拭っていると、洞窟からクイーンと群れがずぶ濡れで洞窟から出て来た。
クイーン達からは敵意がヒシヒシと伝わり、クイーンからは本気の殺意が放たれていた。
「ヤバい、これでは本当に友に嫌われてしまうかも。 何とかして、名誉返上? 汚名挽回? うん、よく分からんけど今度こそ友の役に立とう!」
ガミガミガミガミガミガミガミガミ――って事何だよ! 分かったかい? クウネル!」
ようやく、モロの長い説教が終わったようだ。
「分かったよ! 本当にごめん! ちょっと待ってて。 まずは、ずぶ濡れなのを何とかしなきゃ!」
クウネルは巨木を何本か素手でぶち殴り、重ねて火炎で火を放つ。
「ボァァァァア……よし! これで直ぐに乾くよね。 次は、今度こそ水を飲めるようにしなきゃ。 ん~……でもどうやって? 直接だと、またモロ達をずぶ濡れにしちゃうし……何より私が飲めないやん」
モロ達が気持ち良さそうに火の側で座るのを見ていたクウネルは、一生懸命頭を捻る。
「んん~、Hey鑑定! 水を入れたい、何とか出来ない? あ、巨木の葉っぱは却下で。 こう……葉っぱを代用で安直にって感じじゃなくて、私が頑張ったからーっていう実感の持てるやつでおなしゃす!」
«――了。 検索中デす――解。 昨夜、クウネルが枯らシタ池の底に粘土物質ヲ確認。 火炎、土魔法、水魔法ヲ使用し容器の作成ヲ推奨»
「さっっっっすが鑑定さん! よし、また作り方教えてね。 モロー! 今度こそ、水飲めるようにしてくるから群の皆と火のそばに居てねー!」
クウネルは気合充分に立ち上がり、モロ達に手を振って走り出した。
「クゥン? そうかい? じゃあ、次こそは頼むよ? 本当に頼むよ?」
モロからの熱い期待を背に、クウネルは枯らした池の方へと向かうのであった。
「お~っと、友からの期待が怖いぜ! まぁ、今度は大丈夫だよ。 ……多分。 っとと、こっちか」
「ガァァッ! クウネル!? 丸聞こえだからね?! だから、君は! 本当に! 少しは考えてだね! ガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミガミ――――
モロの説教がクウネルの独り言により、更にヒートアップしたがクウネルは全く聞いていない。
今も、モロに怪我が無いかこっそりと鑑定で確認している所である。
ステータス画面
種族 森狼王 モロ
年齢 130
レベル 300
HP 238900/240000
FP 40000/40000
攻撃力 132000
防御力 84000
知力 36000
速力 160000
スキル 魔物食らい. 魔物殺し. 殺戮者. 変身LvMax. 連携LvMax. 嗅覚LvMax. 群れを率いし王. 森狼の王. 王に到達せし者. 敗北者. 名を与えられし者(new)
魔法 風魔法LvMax
戦技 噛み付きLvMax. 遠吠えLvMax. 引っ掻きLvMax.
状態異常 脱水症状 飢え
「ん?? 何か、モロ滅茶苦茶強くなってない? しかも、種族名のフォレストウルフキングが消えてモロになってる! これは、モロに教えてあげよう。 でも、今は凄い形相で怒ってるからまた今度だね」
今度は怒られないように、こっそりと小声で呟いたクウネルはモロのステータスが前に見た時と変わっている事に首を傾げた。
「しかし、初めて見たモロのステータスと数値が全然違う。 Hey鑑定、何で? 」
«――了。 検索中デす――解。 初期の鑑定結果ハ四肢欠損ノ状態デシタ。 そノ場合、ステータスの数値ハ半減しテ表示さレマス。 現在のステータスが、本来ノ数値だト推測»
「はー、なるへそね。 確かに、初めて会った時は足1本しか無かったもんね。 その後、残った1本も私の為に自分で切ってたけど。 じゃあ、半減しててあのステータスだったのか。 あれ? もしかして、このステータスのモロでも何とか出来なかった赤髪の私ヤバくね?」
クウネルが半透明のパネルを見ながら小声で呟いている間にも、モロは凄まじい剣幕で説教を続けているがまさかクウネルが一言も聞いていないとは思っても無いだろう。
「暴食の邪神さん、本当に止めてくれてありがとうございますー! さすがに、起きたら友達とその家族全員殺してましたてへペロ。 ってのはキツ過ぎる! ふ~、あっぶねー」
クウネルが額の汗を拭っていると、洞窟からクイーンと群れがずぶ濡れで洞窟から出て来た。
クイーン達からは敵意がヒシヒシと伝わり、クイーンからは本気の殺意が放たれていた。
「ヤバい、これでは本当に友に嫌われてしまうかも。 何とかして、名誉返上? 汚名挽回? うん、よく分からんけど今度こそ友の役に立とう!」
ガミガミガミガミガミガミガミガミ――って事何だよ! 分かったかい? クウネル!」
ようやく、モロの長い説教が終わったようだ。
「分かったよ! 本当にごめん! ちょっと待ってて。 まずは、ずぶ濡れなのを何とかしなきゃ!」
クウネルは巨木を何本か素手でぶち殴り、重ねて火炎で火を放つ。
「ボァァァァア……よし! これで直ぐに乾くよね。 次は、今度こそ水を飲めるようにしなきゃ。 ん~……でもどうやって? 直接だと、またモロ達をずぶ濡れにしちゃうし……何より私が飲めないやん」
モロ達が気持ち良さそうに火の側で座るのを見ていたクウネルは、一生懸命頭を捻る。
「んん~、Hey鑑定! 水を入れたい、何とか出来ない? あ、巨木の葉っぱは却下で。 こう……葉っぱを代用で安直にって感じじゃなくて、私が頑張ったからーっていう実感の持てるやつでおなしゃす!」
«――了。 検索中デす――解。 昨夜、クウネルが枯らシタ池の底に粘土物質ヲ確認。 火炎、土魔法、水魔法ヲ使用し容器の作成ヲ推奨»
「さっっっっすが鑑定さん! よし、また作り方教えてね。 モロー! 今度こそ、水飲めるようにしてくるから群の皆と火のそばに居てねー!」
クウネルは気合充分に立ち上がり、モロ達に手を振って走り出した。
「クゥン? そうかい? じゃあ、次こそは頼むよ? 本当に頼むよ?」
モロからの熱い期待を背に、クウネルは枯らした池の方へと向かうのであった。
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