118 / 247
第114話 ゴブリン弓兵長の目撃
しおりを挟む
どれだけの矢を射っただろうか、何時間戦っているのだろうか。
わからない、城壁の外にいる魔物達の数が変わらないせいで感覚が狂ってきている。
まずいな。
部下たちの疲労が激しい。
既に損耗率は5割を超えてしまった。
城壁の片隅にはスライムかジャイアントアントの溶解液が直撃して死んだ部下達が並べられている。 命を賭して最後まで戦った優秀な部下達だ。
「ギ! 弓兵長、じきに矢が切れます」
……嫌な事は続きやがる。
「ギギ、分かった。 何名か裏門へ向かわせろ、矢に余裕が有れば補充させるんだ」
「ギ! はっ!」
やれやれ、裏門はまだ突破されたとは聞いていないからな。 向こうの弓兵長が上手くやっているのだろう。
もしくは、偉大な我等の王のお陰か。
暫くすると、部下の1人が叫んだ。
「ギガ!? な、何だアレは! 魔物か?!」
一斉に見ると、トロールより大きな2足型の何かが凄まじい勢いで此方へ走ってきていた。 城壁よりもはるかに高く、何故こんなに近くに来るまで察知出来なかったのか不思議で仕方無い。
「ギガァ! 新手の敵襲か!? くそ、こんな時に! 射てー! 近付けるな!」
部下が叫び、攻撃を開始したのを見ながら俺は異変に気付いた。
「ギガ? あの2足型の肩に何か乗ってないか?」
アレは……森狼殿!? 何なんだあの巨大な生き物は……。
だが、森狼殿が肩に乗っておられるという事はこの巨大な2足型は味方なのか?
此方がどんなに矢を浴びせても反撃して来ない所を見ると、敵意が無い事が分かる。 っていうか、全く矢が効いていない。
「ギガ! 矢射ちを止めろぉ! 肩に森狼殿が乗っておられる!」
俺の合図で攻撃を止めたと同時に、城壁へ森狼殿が降りてきた。
我が王の友にして、あの巨木の森を縄張りとする森狼達の王。 多くの森狼を従え、我等の言葉を巧みに操り、その強さは将軍より優ると聞く。
もし森狼達の援軍が来たなら助かるかも知れないぞ。 この滅亡に瀕している王国が!
「ギギ! これは森狼殿、先程は部下が失礼致しました」
「アゥン? 私を知っているのか、助かる。 力及ぶかどうか分からないが、助けに来たよ。 もう、こっちの門は大丈夫だから裏門に増援を送ってくれ。 あ、キングの奴は城かい?」
森狼殿は城壁の外に群がる魔物達が見えていないかの様に振る舞い、俺はソレを呆然と聞いていた。
「……ギ? え、あの、はい。 王は裏門の守備に参戦しておられます。 しかし、森狼殿。 こっちの門が大丈夫というのは? あ、森狼達が援軍に来てくれたのですか?」
希望を込めて問うた俺に、森狼殿は少し悩んでから答えた。
「ガウッ……すまないね、森狼の狩人達は殆ど死んだんだ。 巨大な飛竜に襲われてね。 でも、大丈夫さ。 城壁の外で暴れてる私の友は、その巨大な飛竜を食い殺した巨人だからね! ははは、さぁ動いて動いて!」
……はぁ!? あの狩人として有名な森狼達が殆ど死んだ!? 待て待て、もうダメだ。 頭がパンクしちまう!
状況が飲み込めない中、弓兵達は森狼殿に急かされて裏門への援軍へと向かい始めた。
「巨人……? 何だ、巨人とは」
城壁の倍以上有る巨人を見上げて、俺はボソリと呟いた。
◆◇◆
もう正門には俺しか残っていない。
森狼殿は本当にもうこの門は大丈夫だと判断したのだろう。 俺以外、全員裏門に送っちまった。
……弓兵達の隊長は俺なんすけど?
裏門にも別の弓兵長が居るし、俺は本当に正門が大丈夫なのか城壁の上から見守る事にした。
森狼殿の友である巨人は色んな意味で凄い見た目をしている。
まず俺達ゴブリンには生えていない毛が頭から生えている。黒色の毛だ。
それに手足が長く、肌の色も俺達と違う。
何かの素材で作られた服を着ているので知能は高そうだな。
胸の膨らみや、容姿から性別は雌だと分かるが……雌で、武器も無しでどうやってこの大群の魔物達を殺すのだろうか?
「おわっ?! おいおい、ジャイアントアント達が本格的に門を溶かし始めたぞ!? 何処が大丈夫なんですか森狼殿ー?!」
見物する暇もなく、俺は1匹だけでジャイアントアント達に矢を雨のように降らすが効果は薄い。
「ちっ、俺だけじゃ防ぎきれないぞ?」
俺が矢を放ち続けていると、巨人が魔物達を蹴散らしながら門の近くまでやって来た。 どうやら、門の前で倒れるインペリアル近衛兵達の骸に気づいたのか見つめ始めた。
そして、顔を歪ませてジャイアントアント達を力任せに踏み潰した。
「……怒っているのか? 王国を守る為に死んでいったゴブリン達の骸を見て? 同じ種族ならまだしも、自分と関係も無い種族の死に怒れるものなのか……?」
巨人という存在が俺には全く理解出来ない。
違う種族であれば、力無き者は死んで当然なのがこの世界だろ? 優しい生き物が生きていけるほど、この世界は優しくないじゃないか。
直後、怒れる巨人の口が大きく開きチリチリと赤く光った。
「火炎!! ガァァァァァァァアアッ!」
「な、なんだぁぁぁ!? 巨人の口から炎が! あっちぃぃぃぃ!」
凄まじい熱風に襲われた俺は堪らず城壁の中へと避難する。
「す、すげぇぇぇ! 巨人は何てすげぇ種族なんだ!」
凄まじい炎は地面を焦土と化し、次に俺が顔を上げると門の周辺に居た魔物達は全て焼け死んでいた。
一緒に、戦って散った仲間達の骸も灰となる。
「魔物達に食われるより何倍もマシだな。 灰となり、どうか心安らかに王国を見守っていてくれ……」
俺が灰となり風に吹かれて消えて行く同胞を見送っていると、直ぐに次の魔物達が押し寄せて来た。
「くそ! あれだけ殺したのにまだ来やがる!」
城壁から身を出して見渡すと数千の魔物達が巨人に向かって突撃していくのが見える。
「火炎! ガァァァァァァァアアッ!」
巨人がまた火を吐く、火を吐く吐く吐く吐く吐く!!
ダメだ、俺達が殺した数倍はもう焼き殺したのにまだ魔物達が押し寄せて来てる。
……これじゃ埒が明かない。 俺に何か出来る事は……え? 森狼殿!?
裏門に居る王に会いに行った筈の森狼殿が何故か城壁に戻ってきて叫んだ。
「アオーーーンッ! クウネル! もう1つの門が突破された!」
マジかよ!? ……あの王が守る裏門が破れただと? まさか、陛下に何かあったのか?
「こうしちゃいられねぇ! 俺も裏門に向かわねぇと!」
巨人の戦いぶりを見ていたい気持ちを抑え、おもわず走り出した俺の横に森狼殿が駆けてきた。
「ガァッ! 裏門の弓兵長が戦死し、弓兵達がパニックを起こしてる。 私の背中に乗りなさい、直ぐに向かう!」
「ギガ! すんません! 頼みます!」
森狼殿の背中に乗り、凄まじい速度で城壁を駆け始めた。
死なんで下さいよ、我等が王よ!
わからない、城壁の外にいる魔物達の数が変わらないせいで感覚が狂ってきている。
まずいな。
部下たちの疲労が激しい。
既に損耗率は5割を超えてしまった。
城壁の片隅にはスライムかジャイアントアントの溶解液が直撃して死んだ部下達が並べられている。 命を賭して最後まで戦った優秀な部下達だ。
「ギ! 弓兵長、じきに矢が切れます」
……嫌な事は続きやがる。
「ギギ、分かった。 何名か裏門へ向かわせろ、矢に余裕が有れば補充させるんだ」
「ギ! はっ!」
やれやれ、裏門はまだ突破されたとは聞いていないからな。 向こうの弓兵長が上手くやっているのだろう。
もしくは、偉大な我等の王のお陰か。
暫くすると、部下の1人が叫んだ。
「ギガ!? な、何だアレは! 魔物か?!」
一斉に見ると、トロールより大きな2足型の何かが凄まじい勢いで此方へ走ってきていた。 城壁よりもはるかに高く、何故こんなに近くに来るまで察知出来なかったのか不思議で仕方無い。
「ギガァ! 新手の敵襲か!? くそ、こんな時に! 射てー! 近付けるな!」
部下が叫び、攻撃を開始したのを見ながら俺は異変に気付いた。
「ギガ? あの2足型の肩に何か乗ってないか?」
アレは……森狼殿!? 何なんだあの巨大な生き物は……。
だが、森狼殿が肩に乗っておられるという事はこの巨大な2足型は味方なのか?
此方がどんなに矢を浴びせても反撃して来ない所を見ると、敵意が無い事が分かる。 っていうか、全く矢が効いていない。
「ギガ! 矢射ちを止めろぉ! 肩に森狼殿が乗っておられる!」
俺の合図で攻撃を止めたと同時に、城壁へ森狼殿が降りてきた。
我が王の友にして、あの巨木の森を縄張りとする森狼達の王。 多くの森狼を従え、我等の言葉を巧みに操り、その強さは将軍より優ると聞く。
もし森狼達の援軍が来たなら助かるかも知れないぞ。 この滅亡に瀕している王国が!
「ギギ! これは森狼殿、先程は部下が失礼致しました」
「アゥン? 私を知っているのか、助かる。 力及ぶかどうか分からないが、助けに来たよ。 もう、こっちの門は大丈夫だから裏門に増援を送ってくれ。 あ、キングの奴は城かい?」
森狼殿は城壁の外に群がる魔物達が見えていないかの様に振る舞い、俺はソレを呆然と聞いていた。
「……ギ? え、あの、はい。 王は裏門の守備に参戦しておられます。 しかし、森狼殿。 こっちの門が大丈夫というのは? あ、森狼達が援軍に来てくれたのですか?」
希望を込めて問うた俺に、森狼殿は少し悩んでから答えた。
「ガウッ……すまないね、森狼の狩人達は殆ど死んだんだ。 巨大な飛竜に襲われてね。 でも、大丈夫さ。 城壁の外で暴れてる私の友は、その巨大な飛竜を食い殺した巨人だからね! ははは、さぁ動いて動いて!」
……はぁ!? あの狩人として有名な森狼達が殆ど死んだ!? 待て待て、もうダメだ。 頭がパンクしちまう!
状況が飲み込めない中、弓兵達は森狼殿に急かされて裏門への援軍へと向かい始めた。
「巨人……? 何だ、巨人とは」
城壁の倍以上有る巨人を見上げて、俺はボソリと呟いた。
◆◇◆
もう正門には俺しか残っていない。
森狼殿は本当にもうこの門は大丈夫だと判断したのだろう。 俺以外、全員裏門に送っちまった。
……弓兵達の隊長は俺なんすけど?
裏門にも別の弓兵長が居るし、俺は本当に正門が大丈夫なのか城壁の上から見守る事にした。
森狼殿の友である巨人は色んな意味で凄い見た目をしている。
まず俺達ゴブリンには生えていない毛が頭から生えている。黒色の毛だ。
それに手足が長く、肌の色も俺達と違う。
何かの素材で作られた服を着ているので知能は高そうだな。
胸の膨らみや、容姿から性別は雌だと分かるが……雌で、武器も無しでどうやってこの大群の魔物達を殺すのだろうか?
「おわっ?! おいおい、ジャイアントアント達が本格的に門を溶かし始めたぞ!? 何処が大丈夫なんですか森狼殿ー?!」
見物する暇もなく、俺は1匹だけでジャイアントアント達に矢を雨のように降らすが効果は薄い。
「ちっ、俺だけじゃ防ぎきれないぞ?」
俺が矢を放ち続けていると、巨人が魔物達を蹴散らしながら門の近くまでやって来た。 どうやら、門の前で倒れるインペリアル近衛兵達の骸に気づいたのか見つめ始めた。
そして、顔を歪ませてジャイアントアント達を力任せに踏み潰した。
「……怒っているのか? 王国を守る為に死んでいったゴブリン達の骸を見て? 同じ種族ならまだしも、自分と関係も無い種族の死に怒れるものなのか……?」
巨人という存在が俺には全く理解出来ない。
違う種族であれば、力無き者は死んで当然なのがこの世界だろ? 優しい生き物が生きていけるほど、この世界は優しくないじゃないか。
直後、怒れる巨人の口が大きく開きチリチリと赤く光った。
「火炎!! ガァァァァァァァアアッ!」
「な、なんだぁぁぁ!? 巨人の口から炎が! あっちぃぃぃぃ!」
凄まじい熱風に襲われた俺は堪らず城壁の中へと避難する。
「す、すげぇぇぇ! 巨人は何てすげぇ種族なんだ!」
凄まじい炎は地面を焦土と化し、次に俺が顔を上げると門の周辺に居た魔物達は全て焼け死んでいた。
一緒に、戦って散った仲間達の骸も灰となる。
「魔物達に食われるより何倍もマシだな。 灰となり、どうか心安らかに王国を見守っていてくれ……」
俺が灰となり風に吹かれて消えて行く同胞を見送っていると、直ぐに次の魔物達が押し寄せて来た。
「くそ! あれだけ殺したのにまだ来やがる!」
城壁から身を出して見渡すと数千の魔物達が巨人に向かって突撃していくのが見える。
「火炎! ガァァァァァァァアアッ!」
巨人がまた火を吐く、火を吐く吐く吐く吐く吐く!!
ダメだ、俺達が殺した数倍はもう焼き殺したのにまだ魔物達が押し寄せて来てる。
……これじゃ埒が明かない。 俺に何か出来る事は……え? 森狼殿!?
裏門に居る王に会いに行った筈の森狼殿が何故か城壁に戻ってきて叫んだ。
「アオーーーンッ! クウネル! もう1つの門が突破された!」
マジかよ!? ……あの王が守る裏門が破れただと? まさか、陛下に何かあったのか?
「こうしちゃいられねぇ! 俺も裏門に向かわねぇと!」
巨人の戦いぶりを見ていたい気持ちを抑え、おもわず走り出した俺の横に森狼殿が駆けてきた。
「ガァッ! 裏門の弓兵長が戦死し、弓兵達がパニックを起こしてる。 私の背中に乗りなさい、直ぐに向かう!」
「ギガ! すんません! 頼みます!」
森狼殿の背中に乗り、凄まじい速度で城壁を駆け始めた。
死なんで下さいよ、我等が王よ!
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる