172 / 247
第166話 暴食の邪神の過去
しおりを挟む
◆黒髪のクウネルSide◆
暴食の邪神は笑みを浮かべたまま答えた。
「んー、じゃあお母さんの過去話したらクウちゃんの過去話も聞かせてくれる?」
少し身構えていたクウネルは拍子抜けた声を上げる。
「え~~? でも、お母さんはずっと私の事見てたんだよね?」
「ふふ♪ この意識が目覚めたのは、クウちゃんが巨人に転生したタイミングだから地球での事は知らないの」
何やら意味深な事を話す暴食の邪神にクウネルは悩みながらも頷いた。
「う~ん……なら、それで良いよ。 何故か地球での記憶が今は鮮明だから話せると思うし」
「ふふ♪ それは……良いことね。 ……とっても♪ じゃあ、話すわね♪」
上機嫌で暴食の邪神は自身の事を話し始めた。
◆◇◆
――お母さんが生まれた神界には、多くの神が住んでたわ。
(ふーん、本当に神の住む世界があるのか)
神界に住む神々で、一般人的な存在を神と呼ぶの。
ある一定まで成長すると各専門神学校に自分で選んで通い、数億年から数十億年で大学まで進学し卒業出来たら各専門神になっていくのが習わしなのね。
(教育の概念が地球と同じなの!? その世界地球じゃないよね?)
ふふ、違うわよ? 私達の概念が地球に伝わってるのよ。
折角だから、代表的な専門神の各専門学校例を教えてあげる♪
上から順に上位の神よ。
創造神育成学校、役職名も性別で呼び方が違うの。 男神は創造神、女神は創造の女神ね。
ちなみに、お母さんはこの創造神育成学校の第1期生卒業なのよ~♪
第1期生は8柱しか居なかったから、お母さん凄く優秀だったんだから!
(え、お母さん超エリートやん! すっご!)
ふふ、ありがとう♪
大昔の話だけど、クウちゃんに褒められるなら頑張って良かったかしら?
次に戦神育成学校、男神は戦神、女神は戦女神よ。 地球で云う、警察みたいな役割の神ね。
(ほえー、じゃあ悪い事したら戦神達が捕まえに来るって感じ?)
んー……捕まえるんじゃなくて、滅しに来るの。
(こっっっっわ!! 悪即斬やん!)
そうね、お母さんも戦神達は嫌いよ~。
……昔、滅茶苦茶追い掛けられたから。
(え……何したのよお母さん)
ふふ♪ お母さんも昔は若かったから。
(いやいや、今も十分若いしなんなら私よりも若いよね! その見た目の若さも後で聞きたいんですけど?)
はいはい、じゃあ後でね。
えっと……そうだ、続きね~。 次は武神育成学校、男神は武神、女神は武の女神よ。
こっちは完全に軍隊ね。
神にも徒党を組んで悪さするのが居るから、それに対抗する戦闘狂の集まりよ。
昔ね、邪神達が徒党を組んで管理してる世界全てを使って神界に攻め込んだの。
その時の戦争を七欲の邪神戦争って呼ぶんだけど、凄かったのよ~。
(凄かったのよ~じゃ、ないのよ。 その戦争、絶対お母さん参戦してたでしょ!)
……てへっ♪
(てへっ♪ じゃ、ないよー! ヤバイよ! 既に母親の若かりし頃の黒歴史がヤバイよ!)
う~ん、でもあの戦争はお母さんもやりたかった訳じゃないから。
じゃあ、次いくわよ~。
治癒神育成学校、男神は治癒神、女神は治癒の女神って呼ぶの。
まぁ……医者ね。
(急に説明が雑い!)
人気の無い専門神だからね~。
最近は知らないけど、大昔は数柱しか選んで無かったわね。
それ以外は下級専門神ね。
上位の専門神のサポート的な? 助手的な?
でも、一応は一般人的な神よりは優秀なの。
(ふ~ん、前世で云うところの中間管理職って事?)
ふふ、そんな感じで大丈夫よ~。
後は~、各異世界で管理者の創造神に創造される神は最下級神ね。
あ、クウちゃんの会った巨神は創造神に創られた最下級神よ。
(あ~……え? あの巨神って最下級神なの? な~んだ、大したこと無いやん。 私も、女巨神だし? あれれ~? もしかして、もう巨神越えちゃったんじゃない?)
あらあら、残念だけど……クウちゃんはまだ亜神になったばかりだから神としては一般人的な神より下だし、最下級神より更に下よ。
(えぇぇぇぇ!? そうなの?! うっそーん……一般人的な神や最下級神より下なの?)
大丈夫よ♪ クウちゃんなら、直ぐに上の位に上がれるわ。 隙あらば、食えば良いのよ。
クウちゃんは、私の娘なんだから♪
(あはは……流石に神と云えど、人型の生き物はちょっと無理かな~? ほら、其処は越えたらいけない一線ていうか……ね?)
あら~、なら他にまだ方法はあるから大丈夫よ~♪
そして最後に、全ての神の頂点が最高神よ。
今も同じ最高神かは知らないけど、お母さんの時は滅茶苦茶な最高神だったわね~。
悪さすると、直ぐに罰を下して邪神に堕としてたわね~。
(ふ~ん、まぁ私には関係無いよね。 そもそも神界なんて行かないし)
それもそうね♪
で、ようやくお母さんの話ね。
(うんうん、中々に興味深かったよ。 で、お母さんは創造神育成学校を卒業してるし管理する側で戦争に参戦してたなら……創造の女神だったんだよね? なんで邪神になっちゃったのよ)
まぁ♪ ちゃんと話を聞いててくれたのね。
流石ねクウちゃん。
そうよ、お母さんは創造の女神として世界を造り管理してたの。
で~……その、ね? 邪神になったのは……えっと、管理する世界のご飯が美味しすぎて食べ過ぎたからなの。
(えぇ!? それだけ? 暴飲暴食したから邪神に堕とされたの?)
えっと~……それだけじゃなくて、その……全部食べたの。
(全部?)
そう、管理してる世界の生き物全部。
(あ~……それはお母さんが悪いよ)
暴食の邪神は笑みを浮かべたまま答えた。
「んー、じゃあお母さんの過去話したらクウちゃんの過去話も聞かせてくれる?」
少し身構えていたクウネルは拍子抜けた声を上げる。
「え~~? でも、お母さんはずっと私の事見てたんだよね?」
「ふふ♪ この意識が目覚めたのは、クウちゃんが巨人に転生したタイミングだから地球での事は知らないの」
何やら意味深な事を話す暴食の邪神にクウネルは悩みながらも頷いた。
「う~ん……なら、それで良いよ。 何故か地球での記憶が今は鮮明だから話せると思うし」
「ふふ♪ それは……良いことね。 ……とっても♪ じゃあ、話すわね♪」
上機嫌で暴食の邪神は自身の事を話し始めた。
◆◇◆
――お母さんが生まれた神界には、多くの神が住んでたわ。
(ふーん、本当に神の住む世界があるのか)
神界に住む神々で、一般人的な存在を神と呼ぶの。
ある一定まで成長すると各専門神学校に自分で選んで通い、数億年から数十億年で大学まで進学し卒業出来たら各専門神になっていくのが習わしなのね。
(教育の概念が地球と同じなの!? その世界地球じゃないよね?)
ふふ、違うわよ? 私達の概念が地球に伝わってるのよ。
折角だから、代表的な専門神の各専門学校例を教えてあげる♪
上から順に上位の神よ。
創造神育成学校、役職名も性別で呼び方が違うの。 男神は創造神、女神は創造の女神ね。
ちなみに、お母さんはこの創造神育成学校の第1期生卒業なのよ~♪
第1期生は8柱しか居なかったから、お母さん凄く優秀だったんだから!
(え、お母さん超エリートやん! すっご!)
ふふ、ありがとう♪
大昔の話だけど、クウちゃんに褒められるなら頑張って良かったかしら?
次に戦神育成学校、男神は戦神、女神は戦女神よ。 地球で云う、警察みたいな役割の神ね。
(ほえー、じゃあ悪い事したら戦神達が捕まえに来るって感じ?)
んー……捕まえるんじゃなくて、滅しに来るの。
(こっっっっわ!! 悪即斬やん!)
そうね、お母さんも戦神達は嫌いよ~。
……昔、滅茶苦茶追い掛けられたから。
(え……何したのよお母さん)
ふふ♪ お母さんも昔は若かったから。
(いやいや、今も十分若いしなんなら私よりも若いよね! その見た目の若さも後で聞きたいんですけど?)
はいはい、じゃあ後でね。
えっと……そうだ、続きね~。 次は武神育成学校、男神は武神、女神は武の女神よ。
こっちは完全に軍隊ね。
神にも徒党を組んで悪さするのが居るから、それに対抗する戦闘狂の集まりよ。
昔ね、邪神達が徒党を組んで管理してる世界全てを使って神界に攻め込んだの。
その時の戦争を七欲の邪神戦争って呼ぶんだけど、凄かったのよ~。
(凄かったのよ~じゃ、ないのよ。 その戦争、絶対お母さん参戦してたでしょ!)
……てへっ♪
(てへっ♪ じゃ、ないよー! ヤバイよ! 既に母親の若かりし頃の黒歴史がヤバイよ!)
う~ん、でもあの戦争はお母さんもやりたかった訳じゃないから。
じゃあ、次いくわよ~。
治癒神育成学校、男神は治癒神、女神は治癒の女神って呼ぶの。
まぁ……医者ね。
(急に説明が雑い!)
人気の無い専門神だからね~。
最近は知らないけど、大昔は数柱しか選んで無かったわね。
それ以外は下級専門神ね。
上位の専門神のサポート的な? 助手的な?
でも、一応は一般人的な神よりは優秀なの。
(ふ~ん、前世で云うところの中間管理職って事?)
ふふ、そんな感じで大丈夫よ~。
後は~、各異世界で管理者の創造神に創造される神は最下級神ね。
あ、クウちゃんの会った巨神は創造神に創られた最下級神よ。
(あ~……え? あの巨神って最下級神なの? な~んだ、大したこと無いやん。 私も、女巨神だし? あれれ~? もしかして、もう巨神越えちゃったんじゃない?)
あらあら、残念だけど……クウちゃんはまだ亜神になったばかりだから神としては一般人的な神より下だし、最下級神より更に下よ。
(えぇぇぇぇ!? そうなの?! うっそーん……一般人的な神や最下級神より下なの?)
大丈夫よ♪ クウちゃんなら、直ぐに上の位に上がれるわ。 隙あらば、食えば良いのよ。
クウちゃんは、私の娘なんだから♪
(あはは……流石に神と云えど、人型の生き物はちょっと無理かな~? ほら、其処は越えたらいけない一線ていうか……ね?)
あら~、なら他にまだ方法はあるから大丈夫よ~♪
そして最後に、全ての神の頂点が最高神よ。
今も同じ最高神かは知らないけど、お母さんの時は滅茶苦茶な最高神だったわね~。
悪さすると、直ぐに罰を下して邪神に堕としてたわね~。
(ふ~ん、まぁ私には関係無いよね。 そもそも神界なんて行かないし)
それもそうね♪
で、ようやくお母さんの話ね。
(うんうん、中々に興味深かったよ。 で、お母さんは創造神育成学校を卒業してるし管理する側で戦争に参戦してたなら……創造の女神だったんだよね? なんで邪神になっちゃったのよ)
まぁ♪ ちゃんと話を聞いててくれたのね。
流石ねクウちゃん。
そうよ、お母さんは創造の女神として世界を造り管理してたの。
で~……その、ね? 邪神になったのは……えっと、管理する世界のご飯が美味しすぎて食べ過ぎたからなの。
(えぇ!? それだけ? 暴飲暴食したから邪神に堕とされたの?)
えっと~……それだけじゃなくて、その……全部食べたの。
(全部?)
そう、管理してる世界の生き物全部。
(あ~……それはお母さんが悪いよ)
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる