185 / 247
第179話 ゴブリン汁
しおりを挟む
◆赤髪のクウネルSide◆
狩りと復讐が終わってから翌日。
現在、クウネルとキュウベイはゴブリン達と街跡地に来ている。
「土魔法発動! えっと……うーん、お爺ちゃんこんな感じでいい?」
「ギガ! 勿論ですじゃ!! いやぁ、ありがたい事です。 本当に感謝します我等の女神よ」
雷雨の族長がクウネルの作り出した石碑に手を合わせ涙を流す。
周囲を見渡すと、他の大勢のゴブリン達も手を合わせ黙祷を捧げていた。
「ねぇ、キュウベイ。 この石碑って街が壊された時に死んじゃったゴブリンのってこと?」
疑問に思った事を肩に乗っているキュウベイに問い掛ける。
「いえ、違いやす。 姉御が先程作った石碑は、街が滅びる前からありやした。 2足型戦争で戦死した英雄達を称える石碑で……雷雨の族長殿の奥方はその時に亡くなってやす」
キュウベイからの説明を聞いたクウネルは雷雨の族長が流す涙の理由を知り、同じ様に手を合わせて黙祷を捧げた。
(種族が違うとか関係無いんだ。 皆、大切な誰かを亡くしてる……私も。 いつか必ずお父さんやお母さん、お祖父ちゃん達のお墓作るからね)
「ギヌ! これより街跡地奪還を祝い、我等が大恩ある女神クウネルにゴブリン汁を作るぞー!」
「「「「「「「ギガーーー!」」」」」」」
黙祷を捧げ終えたゴブリン王を先頭に、巨大な鍋で昨日狩ったビックボアが調理され煮られ始めた。
残りのビックボアは干し肉等にする様で、別の場所では解体が進んでいる。
「へぇ~野菜とか色々入ってるんだ。 美味しそうだね、キュウベイ」
「へい、アレはゴブリンの伝統料理です。 温かく腹持ちも良い料理何ですよ」
他の場所ではビックボアの丸焼きも焼かれており、香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
「ギヌ……おい、キュウベイ。 ちょっと此方に来い」
すると、座るクウネルの側にキュウベイの師匠である鷹の族長がやって来た。
「師匠! すいやせん姉御、ちょっと行って来やす!」
「はいは~い。 気を付けてね」
キュウベイが鷹の族長と何処かへ向かうのを見送り、クウネルはゴブリン汁とやらが出来るのを大人しく待つことにした。
すると、モロがやって来て足下に座り込む。
「ガフ! やぁクウネル。 王都では会えなかったけど、元気になったみたいで良かったよ。 あの時は……友を置いて逃げてすまない」
「んーん、私がお願いしたんだし。 そ、それと……あの時は直ぐに逃げてくれてありがとう。 おかげで、あの気持ち悪い奴からお婆ちゃん達を守れた」
モロは赤髪のクウネルの雰囲気が変わった事に気付き微笑む。
「クフクフ、はは、君達は本当に……何だか良く似ているよね」
モロの含みある言い方にクウネルは眉をひそめた。
「え? 誰とよ」
「クゥン? 勿論、黒髪のクウネルとさ。 まるで双子の姉妹みたいだよ」
「ぶ?! はぁぁぁ!? モロ、友達でも言って良い事と悪い事があるよ!?」
クウネルはモロの発言に顔を顰め、怒りを表れにする。
「クフクフ、あはははは! すまない、失言だったね。 でも……私を友と呼んでくれるんだね」
「あ……いや、それは、その……もう! 誤魔化したな!!」
怒るクウネルがモロを狙って地面を殴り、モロは笑いながら避けるのであった。
◆◇◆
「あ、美味しい!」
モロと戯れること暫し、ようやく完成したゴブリン汁をわざわざ作ったのであろう大きな木の器に入れ目の前に置かれたクウネルは恐る恐る一口啜りその美味しさに驚いた。
「ワフ! うむ、久し振りに食べたがやはり美味いね」
側にはモロも座っており、出されたゴブリン汁に顔を突っ込み尻尾を嬉しそうに振っている。
「美味しいけど……キュウベイは何処に行っちゃったんだろ」
周囲を確認してもキュウベイの姿は無く、気配察知でも確認出来なかった。
(鑑定、キュウベイが何処に居るか分かる?)
«――確認。 発見しました、もう時期到着します。 複数のゴブリンと共に何かを運んでいる様です»
(そっか、ありがと。 んー? 何かを運んでる? 街跡地にまだ何かするのかな? 聞いた限りだと、此処はゴブリン王国の領地だけど復興はしないって言ってたのにな)
ゴブリン汁を飲みながらクウネルが考え事をしていると、モロが咳払いをしてから話しかけてきた。
「ワフンッ! さて、クウネル……いきなりだが魚は好きかい?」
「ふぇ? 何よ急に。 うーん……まぁ、好きかなぁ? 何か記憶が朧気だけど刺身とか大好きの筈だよ」
クウネルは突然変な事を聞いてきたモロを訝しむが、素直に感想を述べる。
「ガウ! それなら良い話が有るよ! 此処から向こうの方角に行くと、海が有るんだ。 其処にはオーク達の大集落があってね、新鮮な海の幸が食べ放題なのさ」
「えぇ!? 新鮮な海の幸が食べ放題!? 最高じゃん! 何それ! 行きたいな~……んー、でもなぁ」
モロの話しに飛び付いたクウネルだが、やはり心の中で燻る怒りや憎しみがしこりとなって悩ませる。
(何でか、前よりは復讐したくてしょうがないって気持ちは無いけど……でも、やっぱり村に帰りたい。 先ずは皆のお墓だけ作っておきたいな)
«――進言。 クウネル、現在地が不明の為先ずは地理の把握を優先する事を推奨。 海があると云う事は、沿って歩けばいずれは目的地の場所を正確に把握する事が可能です»
(そっか、此処が何処かも分かって無いのよね。 何よ……気が利くじゃない。 その……ありがと)
«――照。 どういたしまして»
鑑定からの進言を聞いたクウネルは、現在地を知る為にもモロからの誘いを受ける事にした。
「うん、決めた! 私、行くよモロ。 現在地や地理の把握もしたいし、何より新鮮な海の幸が魅力的かな」
可愛らしい少女の様な笑顔を見せる赤髪のクウネルを見上げ、モロはとても嬉しそうに笑った。
「クフクフ、あはは! それは良かったよ。 クウネルとキュウベイ、それと私との素敵な旅にしよう!」
「そうだね、キュウベイとの二人っきりの旅! 最高じゃん! ……ん? 私との? まさか、モロも来るの!?」
「キャゥン?! ダメなのかい!? 道案内が必要だろう?!」
「うぐ……それは、確かに」
クウネルは驚くモロの顔を暫し見つめた後、確かに道案内は必要だと観念するのであった。
「うぅぅ……せっかくキュウベイと二人っきりだと思ったのに」
狩りと復讐が終わってから翌日。
現在、クウネルとキュウベイはゴブリン達と街跡地に来ている。
「土魔法発動! えっと……うーん、お爺ちゃんこんな感じでいい?」
「ギガ! 勿論ですじゃ!! いやぁ、ありがたい事です。 本当に感謝します我等の女神よ」
雷雨の族長がクウネルの作り出した石碑に手を合わせ涙を流す。
周囲を見渡すと、他の大勢のゴブリン達も手を合わせ黙祷を捧げていた。
「ねぇ、キュウベイ。 この石碑って街が壊された時に死んじゃったゴブリンのってこと?」
疑問に思った事を肩に乗っているキュウベイに問い掛ける。
「いえ、違いやす。 姉御が先程作った石碑は、街が滅びる前からありやした。 2足型戦争で戦死した英雄達を称える石碑で……雷雨の族長殿の奥方はその時に亡くなってやす」
キュウベイからの説明を聞いたクウネルは雷雨の族長が流す涙の理由を知り、同じ様に手を合わせて黙祷を捧げた。
(種族が違うとか関係無いんだ。 皆、大切な誰かを亡くしてる……私も。 いつか必ずお父さんやお母さん、お祖父ちゃん達のお墓作るからね)
「ギヌ! これより街跡地奪還を祝い、我等が大恩ある女神クウネルにゴブリン汁を作るぞー!」
「「「「「「「ギガーーー!」」」」」」」
黙祷を捧げ終えたゴブリン王を先頭に、巨大な鍋で昨日狩ったビックボアが調理され煮られ始めた。
残りのビックボアは干し肉等にする様で、別の場所では解体が進んでいる。
「へぇ~野菜とか色々入ってるんだ。 美味しそうだね、キュウベイ」
「へい、アレはゴブリンの伝統料理です。 温かく腹持ちも良い料理何ですよ」
他の場所ではビックボアの丸焼きも焼かれており、香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
「ギヌ……おい、キュウベイ。 ちょっと此方に来い」
すると、座るクウネルの側にキュウベイの師匠である鷹の族長がやって来た。
「師匠! すいやせん姉御、ちょっと行って来やす!」
「はいは~い。 気を付けてね」
キュウベイが鷹の族長と何処かへ向かうのを見送り、クウネルはゴブリン汁とやらが出来るのを大人しく待つことにした。
すると、モロがやって来て足下に座り込む。
「ガフ! やぁクウネル。 王都では会えなかったけど、元気になったみたいで良かったよ。 あの時は……友を置いて逃げてすまない」
「んーん、私がお願いしたんだし。 そ、それと……あの時は直ぐに逃げてくれてありがとう。 おかげで、あの気持ち悪い奴からお婆ちゃん達を守れた」
モロは赤髪のクウネルの雰囲気が変わった事に気付き微笑む。
「クフクフ、はは、君達は本当に……何だか良く似ているよね」
モロの含みある言い方にクウネルは眉をひそめた。
「え? 誰とよ」
「クゥン? 勿論、黒髪のクウネルとさ。 まるで双子の姉妹みたいだよ」
「ぶ?! はぁぁぁ!? モロ、友達でも言って良い事と悪い事があるよ!?」
クウネルはモロの発言に顔を顰め、怒りを表れにする。
「クフクフ、あはははは! すまない、失言だったね。 でも……私を友と呼んでくれるんだね」
「あ……いや、それは、その……もう! 誤魔化したな!!」
怒るクウネルがモロを狙って地面を殴り、モロは笑いながら避けるのであった。
◆◇◆
「あ、美味しい!」
モロと戯れること暫し、ようやく完成したゴブリン汁をわざわざ作ったのであろう大きな木の器に入れ目の前に置かれたクウネルは恐る恐る一口啜りその美味しさに驚いた。
「ワフ! うむ、久し振りに食べたがやはり美味いね」
側にはモロも座っており、出されたゴブリン汁に顔を突っ込み尻尾を嬉しそうに振っている。
「美味しいけど……キュウベイは何処に行っちゃったんだろ」
周囲を確認してもキュウベイの姿は無く、気配察知でも確認出来なかった。
(鑑定、キュウベイが何処に居るか分かる?)
«――確認。 発見しました、もう時期到着します。 複数のゴブリンと共に何かを運んでいる様です»
(そっか、ありがと。 んー? 何かを運んでる? 街跡地にまだ何かするのかな? 聞いた限りだと、此処はゴブリン王国の領地だけど復興はしないって言ってたのにな)
ゴブリン汁を飲みながらクウネルが考え事をしていると、モロが咳払いをしてから話しかけてきた。
「ワフンッ! さて、クウネル……いきなりだが魚は好きかい?」
「ふぇ? 何よ急に。 うーん……まぁ、好きかなぁ? 何か記憶が朧気だけど刺身とか大好きの筈だよ」
クウネルは突然変な事を聞いてきたモロを訝しむが、素直に感想を述べる。
「ガウ! それなら良い話が有るよ! 此処から向こうの方角に行くと、海が有るんだ。 其処にはオーク達の大集落があってね、新鮮な海の幸が食べ放題なのさ」
「えぇ!? 新鮮な海の幸が食べ放題!? 最高じゃん! 何それ! 行きたいな~……んー、でもなぁ」
モロの話しに飛び付いたクウネルだが、やはり心の中で燻る怒りや憎しみがしこりとなって悩ませる。
(何でか、前よりは復讐したくてしょうがないって気持ちは無いけど……でも、やっぱり村に帰りたい。 先ずは皆のお墓だけ作っておきたいな)
«――進言。 クウネル、現在地が不明の為先ずは地理の把握を優先する事を推奨。 海があると云う事は、沿って歩けばいずれは目的地の場所を正確に把握する事が可能です»
(そっか、此処が何処かも分かって無いのよね。 何よ……気が利くじゃない。 その……ありがと)
«――照。 どういたしまして»
鑑定からの進言を聞いたクウネルは、現在地を知る為にもモロからの誘いを受ける事にした。
「うん、決めた! 私、行くよモロ。 現在地や地理の把握もしたいし、何より新鮮な海の幸が魅力的かな」
可愛らしい少女の様な笑顔を見せる赤髪のクウネルを見上げ、モロはとても嬉しそうに笑った。
「クフクフ、あはは! それは良かったよ。 クウネルとキュウベイ、それと私との素敵な旅にしよう!」
「そうだね、キュウベイとの二人っきりの旅! 最高じゃん! ……ん? 私との? まさか、モロも来るの!?」
「キャゥン?! ダメなのかい!? 道案内が必要だろう?!」
「うぐ……それは、確かに」
クウネルは驚くモロの顔を暫し見つめた後、確かに道案内は必要だと観念するのであった。
「うぅぅ……せっかくキュウベイと二人っきりだと思ったのに」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる