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第187話 鳥と取引
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◆赤髪のクウネルSide◆
クウネルがハルバードを構え、呼応する様に八咫烏達も翼を広げた。
八咫烏達からは殺気が溢れ、クウネルを取り囲む様にジリジリと間合いを詰めだす。
キュウベイは弓を構えいつでも戦闘に入れる状態だ。
「姉御、何時でもいけやす」
「ん。 さっさと殺って、お昼に焼き鳥パーティーしよう!」
一触即発となり、何時でも殺し合いが始まってもおかしくない空気をモロの遠吠えが斬り裂いた。
「アォォォォォォンッ!! 双方待ってくれ! クウネル、落ち着いてくれ。 頼むよ。 私を友と呼んでくれるなら、どうか待ってくれ!」
必死なモロの様子にクウネルは首を傾げる。
噴火した怒りはまだ静まらず、クウネルの爛々と光る紅い瞳がモロを見つめた。
周囲の八咫烏達にはキュウベイが目を光らせ、もし動けば直ぐに矢の餌食となるだろう。
「ねぇ……モロ、どういうつもり? モロは攫われたんだよ? なのに、こんな奴等の頼みを聞くべきって言いたいの?」
怒気を込めた問い掛けに、モロは冷や汗をかきながら答える。
「ガウ……頼むよ。 彼等は助けを求めていただけなのさ。 私は既に事情を聞いた。 だから、クウネルに頼んでみろと助言したのさ」
「ふーん……じゃあ、さっき下で八咫烏に襲われたのは? 頼み事をしたい相手を襲うとか意味分かんないんだけど」
全く許すつもりの無いクウネルは八咫烏達を睨み回し、その殺気に八咫烏達は思わずたじろぐ。
「ガァァァ、どうか……どうか言い訳をさせて欲しい。 そなたらを襲った2羽は飢えを堪えきれなかった若い者だったのじゃ。 あの若き2羽が戻らぬ理由も分かっておる。 数々の非礼、この老いた儂の命で許してもらえんだろうか……ゲホゲホッ!」
白い八咫烏が身体を起こし、クウネルに謝罪した。
(命で……? 何なのよコイツ等。 飢えを堪えきれなかったのも、全部そっちの勝手じゃない。 許せない、許せない!)
胸の中から燃え滾る様な怒りが溢れ出し、白い八咫烏の謝罪等受け入れれる筈も無かった。
ハルバードを構える手に力が込められ、怒りのまま振るおうとしたその時。
モロが悲しそうに呟いた。
「クゥン……クウネル、私からも頼むよ。 八咫烏達の状況は……森狼に起きた事とよく似てるんだ」
(……状況が似てる? 全然分かんないし、そんな……悲しそうな顔をしないでよ)
大切な友と呼べるモロの悲しみに満ちた表情を見て、クウネルの怒りは何処かへと霧散していった。
「はぁ~……モロ、ちゃんと説明して。 それを聞いて、私が納得したら考えたげるから」
構えていたハルバードを岩の足場へと突き立て、クウネルは全身の力を抜いた。
ようやく一触即発の空気が切れ、八咫烏達も安堵する様にか細く鳴く。
「クゥン、怒りを鎮めてくれてありがとう友よ。 彼等は襲われたのさ、森狼を襲ったのと同じ巨大な飛竜にね」
「それって……前に火葬した時に聞いた話?」
「ワフッ……そうさ。 君が倒してくれた飛竜さ。 アレが私の森に来る前に、この岩山近辺に突如として現れ八咫烏達は襲われたのさ。 八咫烏達は必死に戦ったけど……結果は森狼と同じ、殺戮で終わった」
モロの言葉に囲む八咫烏達は悲惨な記憶を呼び覚まし力無く項垂れる。
(何よ、皆元気無くしちゃった。 そっか……この鳥達も大切な仲間や家族を失ったのか。 まぁ、その飛竜を倒したのはアイツだけど)
「じゃあ、この八咫烏達も絶滅寸前ってこと?」
クウネルの問いに白い八咫烏が答えた。
「カァ……ここからは儂が話そう。 歴戦の八咫烏は殆ど死に絶え食われた。 ゲホゲホッ! 残ったのは、儂の隣に居る息子と若い八咫烏達と飢えた雛達だけじゃ」
(えー……そりゃ大変だろうけど、私に何ができる? 旅の途中だし、その原因となった飛竜は死んでるよね)
「そんな状況で私にどうして欲しいの?」
「カァ……飛竜はそなたが殺してくれたと聞いた、頼みとは儂の縄張りを食い荒らす奴等を殺して欲しいのだ。 ゲホゲホッ! ふぅ……既に雛達を食わせる事も出来ない程に近辺を荒らし、殆どの生き物を食われたせいで儂等は生き残る事すら難しくなっておる」
クウネルは白い八咫烏の話しを聞きながら、確かに踏み潰した森にも何の気配も察知出来なかった事を思い出す。
「あ~、そういえばこの辺りの森には全然生き物居なかったね。 でも、それなら周りの八咫烏達に殺らせなよ。 なんで一々私に言うの? なんなら、あんたが荒らしてる奴等を殺しなよ」
「カァ……そうもいかんのだ。 ゲホゲホッ! 儂は年老い、ここから動く事もできん。 飛竜に襲われた時ですら、儂の身体は言うことを聞いてくれなんだ。 もう……死期が近いのだろう。 それに、他の八咫烏達では返り討ちにあい、息子だけでは足が足りぬのだ」
(足りないのは、手じゃなくて足なのね。 それもそうね、鳥に手は無いもんね。 しかし、どうするべきかな)
クウネルは眉をひそめ、思考を巡らす。
キュウベイも戦闘にはならないと判断したのか、肩から下りてモロの側へと移動する。
「モロ殿、どこも怪我はございませんか?」
「ワフッ、大丈夫さ! ありがとうキュウベイ」
(ふふ、キュウベイは優しいなぁ。 ん~、重い。 ちょっと皮袋も下ろしとくか。 さて……モロのお願いだから別に助けてもいいけど、見返りも無いしな。 キュウベイやモロを危険に晒すのも嫌だし、私は食べて回復も出来ない。 ……鑑定、どう思う?)
«――以外。 まさか私に聞くとは思いませんでした。 全ての事情を鑑みても、クウネルに得は何もありません。 暴食の力が無い状況で、無闇に戦闘を行うのは非推奨です»
(そりゃ、私のスキル何だから聞くわよ。 でも、そっか……やっぱり断ろっかな……ん?)
鑑定と相談していると、白い八咫烏の後ろから小さな鳥達が近寄ってきた。
(さっき言ってた雛達か。 あ~~……可愛いぃぃぃ! ずるいじゃん!)
「「「「「ピィピィピィ」」」」」
皮袋の方に向かって、一生懸命嘴を開けている。
親から餌を貰う時の行動だが、近くには親らしき八咫烏は見えない。
「ねぇ……この雛達の親は?」
「カァ……先の飛竜との戦いで戦死したのと、現在森を荒らす奴等に殺された。 残った雛もこれだけだ……もっと居たが奴等に殆ど食われたのだ」
白い八咫烏の顔が歪み、他の八咫烏達も無念さを訴えるように鳴いている。
(そっか、この雛達の親は死んでるのか。 ふんふん、へ~……そいつら気に入らないな)
クウネルの赤髪が揺らめき、目が赤く光り始めた。
「ガウ……クウネル?」
モロが心配そうに問い掛けるが、クウネルは怒りとは裏腹に優しげな表情で皮袋に手を突っ込む。
「とりあえず、これあげるね。 ほら、ゆっくり食べな」
皮袋から猪の干し肉を取り出し、雛達の口に放り込む。
雛達は与えられた久し振りの食事に大喜びし、クウネルの足下でピヨピヨと鳴きながら猪肉を頬張った。
「カァ、すまぬ。 感謝する、優しき者よ」
「やめて、私は優しくない。 ……私の名前はクウネル、偉大な巨人トールの孫にしてエルザとロスの娘。 私も家族を……親を殺された。 だから、雛達から親を奪ったその奴等ってのが気に入らない」
「カァァ、では頼みを聞いてくれるのか?」
「……キュウベイ、モロ、いいかな?」
「姉御の望む事をなさってくだせい。 俺はどんな事でもお供しやす」
「クゥン、勿論さ。 ありがとうクウネル」
旅の仲間の了承を貰ったクウネルは観念し、八咫烏達の願いを聞き入れる事にした。
「……いいよ、聞いたげる。 でも、なんでもいいから見返りはちょうだい」
「カァァァ! ゲホゲホッ! かたじけない、儂等の差し出せる最大限の礼をすると約束する」
「んじゃ、取引成立ね。 じゃあ、とりあえずご飯にしよっか。 皆、お腹空いてるんでしよ? はーい、並んで並んで~」
クウネルは猪の干し肉を他の八咫烏にも分け与え始めた。
嬉しそうに八咫烏達は干し肉に齧り付く。
(うわぁ、凄い勢い。 本当に限界だったんだね。 でも、はぁ……我ながら甘いなぁ。 仕方ない、味方すると決めたんだもん。 あれ? 私、もしかしてアイツと同じ事してない? いやいや、そんな筈は……無いよね?)
八咫烏達に食事を分け与え、何の得もない願いを聞き入れるクウネルを見て、モロは嬉しそうに微笑むのであった。
クウネルがハルバードを構え、呼応する様に八咫烏達も翼を広げた。
八咫烏達からは殺気が溢れ、クウネルを取り囲む様にジリジリと間合いを詰めだす。
キュウベイは弓を構えいつでも戦闘に入れる状態だ。
「姉御、何時でもいけやす」
「ん。 さっさと殺って、お昼に焼き鳥パーティーしよう!」
一触即発となり、何時でも殺し合いが始まってもおかしくない空気をモロの遠吠えが斬り裂いた。
「アォォォォォォンッ!! 双方待ってくれ! クウネル、落ち着いてくれ。 頼むよ。 私を友と呼んでくれるなら、どうか待ってくれ!」
必死なモロの様子にクウネルは首を傾げる。
噴火した怒りはまだ静まらず、クウネルの爛々と光る紅い瞳がモロを見つめた。
周囲の八咫烏達にはキュウベイが目を光らせ、もし動けば直ぐに矢の餌食となるだろう。
「ねぇ……モロ、どういうつもり? モロは攫われたんだよ? なのに、こんな奴等の頼みを聞くべきって言いたいの?」
怒気を込めた問い掛けに、モロは冷や汗をかきながら答える。
「ガウ……頼むよ。 彼等は助けを求めていただけなのさ。 私は既に事情を聞いた。 だから、クウネルに頼んでみろと助言したのさ」
「ふーん……じゃあ、さっき下で八咫烏に襲われたのは? 頼み事をしたい相手を襲うとか意味分かんないんだけど」
全く許すつもりの無いクウネルは八咫烏達を睨み回し、その殺気に八咫烏達は思わずたじろぐ。
「ガァァァ、どうか……どうか言い訳をさせて欲しい。 そなたらを襲った2羽は飢えを堪えきれなかった若い者だったのじゃ。 あの若き2羽が戻らぬ理由も分かっておる。 数々の非礼、この老いた儂の命で許してもらえんだろうか……ゲホゲホッ!」
白い八咫烏が身体を起こし、クウネルに謝罪した。
(命で……? 何なのよコイツ等。 飢えを堪えきれなかったのも、全部そっちの勝手じゃない。 許せない、許せない!)
胸の中から燃え滾る様な怒りが溢れ出し、白い八咫烏の謝罪等受け入れれる筈も無かった。
ハルバードを構える手に力が込められ、怒りのまま振るおうとしたその時。
モロが悲しそうに呟いた。
「クゥン……クウネル、私からも頼むよ。 八咫烏達の状況は……森狼に起きた事とよく似てるんだ」
(……状況が似てる? 全然分かんないし、そんな……悲しそうな顔をしないでよ)
大切な友と呼べるモロの悲しみに満ちた表情を見て、クウネルの怒りは何処かへと霧散していった。
「はぁ~……モロ、ちゃんと説明して。 それを聞いて、私が納得したら考えたげるから」
構えていたハルバードを岩の足場へと突き立て、クウネルは全身の力を抜いた。
ようやく一触即発の空気が切れ、八咫烏達も安堵する様にか細く鳴く。
「クゥン、怒りを鎮めてくれてありがとう友よ。 彼等は襲われたのさ、森狼を襲ったのと同じ巨大な飛竜にね」
「それって……前に火葬した時に聞いた話?」
「ワフッ……そうさ。 君が倒してくれた飛竜さ。 アレが私の森に来る前に、この岩山近辺に突如として現れ八咫烏達は襲われたのさ。 八咫烏達は必死に戦ったけど……結果は森狼と同じ、殺戮で終わった」
モロの言葉に囲む八咫烏達は悲惨な記憶を呼び覚まし力無く項垂れる。
(何よ、皆元気無くしちゃった。 そっか……この鳥達も大切な仲間や家族を失ったのか。 まぁ、その飛竜を倒したのはアイツだけど)
「じゃあ、この八咫烏達も絶滅寸前ってこと?」
クウネルの問いに白い八咫烏が答えた。
「カァ……ここからは儂が話そう。 歴戦の八咫烏は殆ど死に絶え食われた。 ゲホゲホッ! 残ったのは、儂の隣に居る息子と若い八咫烏達と飢えた雛達だけじゃ」
(えー……そりゃ大変だろうけど、私に何ができる? 旅の途中だし、その原因となった飛竜は死んでるよね)
「そんな状況で私にどうして欲しいの?」
「カァ……飛竜はそなたが殺してくれたと聞いた、頼みとは儂の縄張りを食い荒らす奴等を殺して欲しいのだ。 ゲホゲホッ! ふぅ……既に雛達を食わせる事も出来ない程に近辺を荒らし、殆どの生き物を食われたせいで儂等は生き残る事すら難しくなっておる」
クウネルは白い八咫烏の話しを聞きながら、確かに踏み潰した森にも何の気配も察知出来なかった事を思い出す。
「あ~、そういえばこの辺りの森には全然生き物居なかったね。 でも、それなら周りの八咫烏達に殺らせなよ。 なんで一々私に言うの? なんなら、あんたが荒らしてる奴等を殺しなよ」
「カァ……そうもいかんのだ。 ゲホゲホッ! 儂は年老い、ここから動く事もできん。 飛竜に襲われた時ですら、儂の身体は言うことを聞いてくれなんだ。 もう……死期が近いのだろう。 それに、他の八咫烏達では返り討ちにあい、息子だけでは足が足りぬのだ」
(足りないのは、手じゃなくて足なのね。 それもそうね、鳥に手は無いもんね。 しかし、どうするべきかな)
クウネルは眉をひそめ、思考を巡らす。
キュウベイも戦闘にはならないと判断したのか、肩から下りてモロの側へと移動する。
「モロ殿、どこも怪我はございませんか?」
「ワフッ、大丈夫さ! ありがとうキュウベイ」
(ふふ、キュウベイは優しいなぁ。 ん~、重い。 ちょっと皮袋も下ろしとくか。 さて……モロのお願いだから別に助けてもいいけど、見返りも無いしな。 キュウベイやモロを危険に晒すのも嫌だし、私は食べて回復も出来ない。 ……鑑定、どう思う?)
«――以外。 まさか私に聞くとは思いませんでした。 全ての事情を鑑みても、クウネルに得は何もありません。 暴食の力が無い状況で、無闇に戦闘を行うのは非推奨です»
(そりゃ、私のスキル何だから聞くわよ。 でも、そっか……やっぱり断ろっかな……ん?)
鑑定と相談していると、白い八咫烏の後ろから小さな鳥達が近寄ってきた。
(さっき言ってた雛達か。 あ~~……可愛いぃぃぃ! ずるいじゃん!)
「「「「「ピィピィピィ」」」」」
皮袋の方に向かって、一生懸命嘴を開けている。
親から餌を貰う時の行動だが、近くには親らしき八咫烏は見えない。
「ねぇ……この雛達の親は?」
「カァ……先の飛竜との戦いで戦死したのと、現在森を荒らす奴等に殺された。 残った雛もこれだけだ……もっと居たが奴等に殆ど食われたのだ」
白い八咫烏の顔が歪み、他の八咫烏達も無念さを訴えるように鳴いている。
(そっか、この雛達の親は死んでるのか。 ふんふん、へ~……そいつら気に入らないな)
クウネルの赤髪が揺らめき、目が赤く光り始めた。
「ガウ……クウネル?」
モロが心配そうに問い掛けるが、クウネルは怒りとは裏腹に優しげな表情で皮袋に手を突っ込む。
「とりあえず、これあげるね。 ほら、ゆっくり食べな」
皮袋から猪の干し肉を取り出し、雛達の口に放り込む。
雛達は与えられた久し振りの食事に大喜びし、クウネルの足下でピヨピヨと鳴きながら猪肉を頬張った。
「カァ、すまぬ。 感謝する、優しき者よ」
「やめて、私は優しくない。 ……私の名前はクウネル、偉大な巨人トールの孫にしてエルザとロスの娘。 私も家族を……親を殺された。 だから、雛達から親を奪ったその奴等ってのが気に入らない」
「カァァ、では頼みを聞いてくれるのか?」
「……キュウベイ、モロ、いいかな?」
「姉御の望む事をなさってくだせい。 俺はどんな事でもお供しやす」
「クゥン、勿論さ。 ありがとうクウネル」
旅の仲間の了承を貰ったクウネルは観念し、八咫烏達の願いを聞き入れる事にした。
「……いいよ、聞いたげる。 でも、なんでもいいから見返りはちょうだい」
「カァァァ! ゲホゲホッ! かたじけない、儂等の差し出せる最大限の礼をすると約束する」
「んじゃ、取引成立ね。 じゃあ、とりあえずご飯にしよっか。 皆、お腹空いてるんでしよ? はーい、並んで並んで~」
クウネルは猪の干し肉を他の八咫烏にも分け与え始めた。
嬉しそうに八咫烏達は干し肉に齧り付く。
(うわぁ、凄い勢い。 本当に限界だったんだね。 でも、はぁ……我ながら甘いなぁ。 仕方ない、味方すると決めたんだもん。 あれ? 私、もしかしてアイツと同じ事してない? いやいや、そんな筈は……無いよね?)
八咫烏達に食事を分け与え、何の得もない願いを聞き入れるクウネルを見て、モロは嬉しそうに微笑むのであった。
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