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第193話 燃やせばいいのよ燃やせば
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◆赤髪のクウネルSide◆
「はぁ~……皮袋の中に入ってた食料、空っぽになっちゃったじゃんか。 まぁ、腹を空かせた八咫烏達に大盤振る舞いしたんだし……仕方ないよね」
クウネルは溜め息を付きながら、案内の為に空を飛んでいる八咫烏を追っていた。
(モロ誘拐事件の反省を活かして、左右の肩にキュウベイとモロを乗せてるから対策はバッチリ! 次は絶対に攫われたりさせないぞ!)
「クゥン? 何やら笑顔だけど、どうしたんだい?」
「んー? 別に何でもないよ。 さっさと倒して旅に戻ろう」
「姉御、案内の八咫烏が止まりやした。 どうやら、あの下の様です」
クウネル達はあの後、直ぐに岩山を出発し白い八咫烏の願いを叶えに向かっていたのだ。
「はぁ~やっと着いたの? もう、夕方だし……早く終わらして夜営する場所決めないと……」
(食料も無いし、その奴等とやらが食べれる魔物だったらいいけど……どんな魔物か聞いても、白い八咫烏お祖父ちゃんの説明が要領悪くて全然分からなかったしな~。 何よ悪しき権化って、分かるかー!)
クウネル達は八咫烏が円を描くように飛ぶ真下へと向かう。
(それに、その悪しき権化には借りが有る! モロを助けに山を登ってる途中で襲ってきた八咫烏の死体が消えてたせいで、焼き鳥食べれなかった! 白い八咫烏お祖父ちゃんは奴等が持って行ったんだろうって言ってたし! くそ! 私の獲物を……許すまじ! 狩人たる巨人から獲物を盗めばどうなるか、思い知らせてやるから!!)
クウネルはハルバードを握り締め、未だ見ぬ敵に殺意を滾らせる。
そして、八咫烏が旋回してる場所の真下まで到着したクウネル達は周囲を見渡す。
「さてさて? あ~……でっかい洞穴だね」
案内の八咫烏が旋回してる下は巨大な空洞だった。
巨大と言っても、クウネルがギリギリ入れそうな大きさの洞穴だ。 穴の奥は真っ暗でどれだけ深いのかすら分からない。
(ん~? 鑑定、気配はどうなの? 私じゃ全然分かんないんだけど)
«――察知。 洞穴を下った奥に大量の気配を察知しました。 かなりの深さが有ります。 仮にクウネルが洞穴に身体を突っ込んでも、足が着くことは無いでしょう»
クウネルは真っ暗な洞穴に頭から突っ込む姿を想像して身震いした。
(げっ……そんなに深いの? それに、また大量の魔物を相手にしないといけないのか……ちなみに、どんな魔物か分かる?)
«――検索。 判明、対象はポイズンスネークの群れのようです。 最深部に強い気配を察知、恐らくポイズンスネークの王が居ます»
(ぎゃぁぁぁ! スネークって事は蛇なの!? 無理無理無理無理! 無理! むーりー!!)
クウネルは全身に鳥肌を立てて悶える。
«――不可思議。 黒髪のクウネルなら喜んで食べそうですが、貴女は苦手なのですか?»
(なによ、ちょっと棘の有る言い方するじゃないのさ! アイツと同じで考えないでくれる? 普通は蛇とか生理的に無理でしょ!)
«――何故? ベースは同一人物なのでは?»
(そりゃそうだけど、無理なのは無理!)
心の中で鑑定と言い合いをしていると、モロが心配そうにクウネルの顔を覗き込む。
「クゥン? クウネル、そんなに驚いてどうしたんだい?」
「無理!!」
クウネルは身体を大きく動かし、肩に乗るモロとキュウベイは急いで地面へと着地した。
「クゥン!? なにが?!」
「姉御?! どうされたんですかい!?」
「むーりーなーのー! 蛇は無理! 絶対に無理!! やだやだやだ! 旅にもどろーよー!」
«――はぁ。 駄々っ子ですね。 涙と鼻水が酷いですよクウネル»
(うるしゃいっ!!)
取り乱すクウネルをキュウベイが落ち着かせようと問い掛けた。
「姉御、落ち着いてくだせい! ゆっくり聞きますから……」
(キュウベイ優しいよぉ……それに比べて、鑑定は冷たい!)
少し泣き止んだクウネルは洞穴の下にいる魔物の事を説明し始めた。
「……ぐす。 この下の洞穴には――
◆◇◆
――って事だから、蛇は無理です」
クウネルは鑑定の事を隠して、気配察知で魔物が判明した事と奥にボスが居る事。 そして、蛇が大量に居るから無理な事をモロとキュウベイに伝えた。
「クフ、そうか友は蛇が苦手か。 いや、黒髪のクウネルなら平気そうだ。 ふふ、黒髪と赤髪で嗜好も随分違うんだね」
「いや、そもそもアイツと同じ感覚で考えないでくれる? 凄く嫌。 え? なにアイツ蛇食べるの? 本当に私の偽者? 違いすぎない?」
«――訂正。 此方の認識としては黒髪のクウネルが本物なのですが?»
(ん……? なによ鑑定、今日はえらく棘があるじゃん。 そんなにアイツに会いたいの?)
«…………はい»
(ふ~ん……ま、交代なんてしないけどね! やっと本物の私に戻れたんだ。 あんな所には二度と戻らない!)
«――否定。 それは嫌です!»
クウネルの脳内に鑑定からの強い否定が響き、クウネルは驚く。
(鑑定……本当に変だよ? 鑑定はただのスキルでしょ? 前から変には思ってたけど、あんたって……)
「姉御! 洞穴から何か上がって来ます!!」
クウネルが何かを言おうとしたその時、キュウベイの大声が響いた。
それと同時に、気配察知に大量の反応が引っ掛かる。
(ちょっと、鑑定!? ちゃんと見てなさいよ!!)
「蛇の魔物が上がってきてる! 私が火炎で洞穴を焼くから離れて!」
(視界に入る前に焼けば良いのよ、焼けば!)
クウネルは洞穴を覗き込み、キュウベイは急いでモロの下へと走る。
「へい! モロ殿、失礼します!」
「クゥン!? キュウベイ、私は自分で……はやっ――
キュウベイがモロを背負い、駿足で退避していくのを確認したクウネルは口を大きく開けた。
「よし、後は全力で洞穴を焼くだけだ!」
喉の奥をチリチリと燃やし、火炎を吐く準備をする。
「いくぞー、いくぞー! 大丈夫、大丈夫! 燃やせば同じ、炭にすれば蛇とか関係無い!」
準備が完了し火炎を吐こうとしたその時、最悪の事実が判明してしまった。
«――報告。 洞穴の最深部に数十匹の反応有り。 これは……八咫烏の雛です。 大群のポイズンスネークが移動した事で、判別する事が出来ました。 恐らく非常食か、太らせてから王に献上するのでしょう。 貴女が全力で火炎を吐くとポイズンスネーク達は殺せますが、八咫烏の雛達は酸欠となり死にます»
「あが?! あつっ! は、はぁぁぁ!? 今それ言う!? ちょっと本当にふざけないでよ! ほら来た、来たじゃんかぁぁぁぁ!!」
火炎を吐くタイミングを逃したせいで、洞穴からは溢れ出す。
数千に近い数のポイズンスネークの大群が。
「「「「「「シャァァァァッ!!」」」」」」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ! キモいキモいキモいキモい!!」
「はぁ~……皮袋の中に入ってた食料、空っぽになっちゃったじゃんか。 まぁ、腹を空かせた八咫烏達に大盤振る舞いしたんだし……仕方ないよね」
クウネルは溜め息を付きながら、案内の為に空を飛んでいる八咫烏を追っていた。
(モロ誘拐事件の反省を活かして、左右の肩にキュウベイとモロを乗せてるから対策はバッチリ! 次は絶対に攫われたりさせないぞ!)
「クゥン? 何やら笑顔だけど、どうしたんだい?」
「んー? 別に何でもないよ。 さっさと倒して旅に戻ろう」
「姉御、案内の八咫烏が止まりやした。 どうやら、あの下の様です」
クウネル達はあの後、直ぐに岩山を出発し白い八咫烏の願いを叶えに向かっていたのだ。
「はぁ~やっと着いたの? もう、夕方だし……早く終わらして夜営する場所決めないと……」
(食料も無いし、その奴等とやらが食べれる魔物だったらいいけど……どんな魔物か聞いても、白い八咫烏お祖父ちゃんの説明が要領悪くて全然分からなかったしな~。 何よ悪しき権化って、分かるかー!)
クウネル達は八咫烏が円を描くように飛ぶ真下へと向かう。
(それに、その悪しき権化には借りが有る! モロを助けに山を登ってる途中で襲ってきた八咫烏の死体が消えてたせいで、焼き鳥食べれなかった! 白い八咫烏お祖父ちゃんは奴等が持って行ったんだろうって言ってたし! くそ! 私の獲物を……許すまじ! 狩人たる巨人から獲物を盗めばどうなるか、思い知らせてやるから!!)
クウネルはハルバードを握り締め、未だ見ぬ敵に殺意を滾らせる。
そして、八咫烏が旋回してる場所の真下まで到着したクウネル達は周囲を見渡す。
「さてさて? あ~……でっかい洞穴だね」
案内の八咫烏が旋回してる下は巨大な空洞だった。
巨大と言っても、クウネルがギリギリ入れそうな大きさの洞穴だ。 穴の奥は真っ暗でどれだけ深いのかすら分からない。
(ん~? 鑑定、気配はどうなの? 私じゃ全然分かんないんだけど)
«――察知。 洞穴を下った奥に大量の気配を察知しました。 かなりの深さが有ります。 仮にクウネルが洞穴に身体を突っ込んでも、足が着くことは無いでしょう»
クウネルは真っ暗な洞穴に頭から突っ込む姿を想像して身震いした。
(げっ……そんなに深いの? それに、また大量の魔物を相手にしないといけないのか……ちなみに、どんな魔物か分かる?)
«――検索。 判明、対象はポイズンスネークの群れのようです。 最深部に強い気配を察知、恐らくポイズンスネークの王が居ます»
(ぎゃぁぁぁ! スネークって事は蛇なの!? 無理無理無理無理! 無理! むーりー!!)
クウネルは全身に鳥肌を立てて悶える。
«――不可思議。 黒髪のクウネルなら喜んで食べそうですが、貴女は苦手なのですか?»
(なによ、ちょっと棘の有る言い方するじゃないのさ! アイツと同じで考えないでくれる? 普通は蛇とか生理的に無理でしょ!)
«――何故? ベースは同一人物なのでは?»
(そりゃそうだけど、無理なのは無理!)
心の中で鑑定と言い合いをしていると、モロが心配そうにクウネルの顔を覗き込む。
「クゥン? クウネル、そんなに驚いてどうしたんだい?」
「無理!!」
クウネルは身体を大きく動かし、肩に乗るモロとキュウベイは急いで地面へと着地した。
「クゥン!? なにが?!」
「姉御?! どうされたんですかい!?」
「むーりーなーのー! 蛇は無理! 絶対に無理!! やだやだやだ! 旅にもどろーよー!」
«――はぁ。 駄々っ子ですね。 涙と鼻水が酷いですよクウネル»
(うるしゃいっ!!)
取り乱すクウネルをキュウベイが落ち着かせようと問い掛けた。
「姉御、落ち着いてくだせい! ゆっくり聞きますから……」
(キュウベイ優しいよぉ……それに比べて、鑑定は冷たい!)
少し泣き止んだクウネルは洞穴の下にいる魔物の事を説明し始めた。
「……ぐす。 この下の洞穴には――
◆◇◆
――って事だから、蛇は無理です」
クウネルは鑑定の事を隠して、気配察知で魔物が判明した事と奥にボスが居る事。 そして、蛇が大量に居るから無理な事をモロとキュウベイに伝えた。
「クフ、そうか友は蛇が苦手か。 いや、黒髪のクウネルなら平気そうだ。 ふふ、黒髪と赤髪で嗜好も随分違うんだね」
「いや、そもそもアイツと同じ感覚で考えないでくれる? 凄く嫌。 え? なにアイツ蛇食べるの? 本当に私の偽者? 違いすぎない?」
«――訂正。 此方の認識としては黒髪のクウネルが本物なのですが?»
(ん……? なによ鑑定、今日はえらく棘があるじゃん。 そんなにアイツに会いたいの?)
«…………はい»
(ふ~ん……ま、交代なんてしないけどね! やっと本物の私に戻れたんだ。 あんな所には二度と戻らない!)
«――否定。 それは嫌です!»
クウネルの脳内に鑑定からの強い否定が響き、クウネルは驚く。
(鑑定……本当に変だよ? 鑑定はただのスキルでしょ? 前から変には思ってたけど、あんたって……)
「姉御! 洞穴から何か上がって来ます!!」
クウネルが何かを言おうとしたその時、キュウベイの大声が響いた。
それと同時に、気配察知に大量の反応が引っ掛かる。
(ちょっと、鑑定!? ちゃんと見てなさいよ!!)
「蛇の魔物が上がってきてる! 私が火炎で洞穴を焼くから離れて!」
(視界に入る前に焼けば良いのよ、焼けば!)
クウネルは洞穴を覗き込み、キュウベイは急いでモロの下へと走る。
「へい! モロ殿、失礼します!」
「クゥン!? キュウベイ、私は自分で……はやっ――
キュウベイがモロを背負い、駿足で退避していくのを確認したクウネルは口を大きく開けた。
「よし、後は全力で洞穴を焼くだけだ!」
喉の奥をチリチリと燃やし、火炎を吐く準備をする。
「いくぞー、いくぞー! 大丈夫、大丈夫! 燃やせば同じ、炭にすれば蛇とか関係無い!」
準備が完了し火炎を吐こうとしたその時、最悪の事実が判明してしまった。
«――報告。 洞穴の最深部に数十匹の反応有り。 これは……八咫烏の雛です。 大群のポイズンスネークが移動した事で、判別する事が出来ました。 恐らく非常食か、太らせてから王に献上するのでしょう。 貴女が全力で火炎を吐くとポイズンスネーク達は殺せますが、八咫烏の雛達は酸欠となり死にます»
「あが?! あつっ! は、はぁぁぁ!? 今それ言う!? ちょっと本当にふざけないでよ! ほら来た、来たじゃんかぁぁぁぁ!!」
火炎を吐くタイミングを逃したせいで、洞穴からは溢れ出す。
数千に近い数のポイズンスネークの大群が。
「「「「「「シャァァァァッ!!」」」」」」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ! キモいキモいキモいキモい!!」
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