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第54話 昼食と進展
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アマンダを味方に引き入れたマリは、牢屋の中で唸りながら目に力を入れていた。
「戻りました陛下、進歩はいかがですか? 」
見張りのアマンダが味方になった事で、昼間も堂々と城を探索していたメリーが戻って来る。
「んー? お帰りなさいメリーさん。 あんまり良くないかな。 さっき目が金色になってたみたいだし、いけると思ったんだけどね」
そう、マリは暇潰しにも兼ねて未来を見ようと試行錯誤していたのだ。
しかし、結果は著しくないようだ。
「あ、あの! メリーさん、マリ陛下は先程から何を?」
事情を知らないアマンダが疑問に思うのも当然だが、流石にまだ教えていいものかマリは判断に悩んでいた。
「あはは~……ちょっとね」
「陛下の行動は気にされなくても大丈夫ですよ? アマンダさんも陛下の部下となったのです……直ぐに馴れますよ」
「メリーさん!? それ良い意味だよね? 奇行に馴れるとかそんな意味じゃないよね?!」
何処か遠い瞳でアマンダを諭すメリーに、マリは掴みかかる勢いで抗議する。
「そんな事より陛下、問題発生です」
「そんな事じゃないもん! 」
祖国を裏切ったアマンダは、二人のやり取りを見ながら本当にこの選択で良かったのか不安に思うのであった。
◆◇◆
「ふーん、やっと明日会談なのね。 でも、その場で打ち首とかは流石に無いよね?」
メリーが出した昼食を食べながら3人は話し合う。
「そうですね。 ルカの計画では、陛下は1ヶ月程で処刑される予定ですね」
「しょ、処刑!? マリ陛下は、王族調停をしに来られているのですよね? なのに処刑されるのですか?! でむあむむむぐぐ!」
アマンダが驚愕するが、喋りながら口にビーフシチューをたらふく頬張っている所を見るに新たな主君への心配よりも美味な昼食が勝ったようだ。
「あはは、アマンダさんリスみたい」
「やれやれ……沢山有りますから落ち着いて食べて下さいね」
「んぐ! す、すみません! それで……マリ陛下は大丈夫なのですか?」
胸を叩きながら急いで飲み込んだアマンダは、主君を心配する。
色々と既に手遅れだが、苦笑いしながらマリはアマンダに優しく語りかける。
「あはは……う~ん、大丈夫では無いけど神童と呼ばれる大臣がうちには居るからね。 私はその大臣の計画を信じるよ。 それに、死ぬ予定ならアマンダさんをエントン王国にスカウトしたりしないよ」
「そうですね~、ルカの読みが当たるのを祈るばかりではありますが。あ、今日の夕方に恐らく明日の会談予定の知らせがアマンダさんに届くでしょう。初めて聞いた感じでお願いしますね?」
「ふぁい! む、むがぜでぐぬぬい!」
メリーにお願いされたアマンダの頬は相変わらずリスの様に一杯であった。
「あはは……アマンダさんがうちに来たら食費がヤバそうだね」
マリの言葉にアマンダは真っ赤になり、耳の先まで赤く染めた。
◆◇◆
夕方になり、メリーの予想通りアマンダが上に呼ばれ見張りを離れた。
代わりの見張りをする兵士は豪華な牢屋に顔を引き攣らせながらも黙って任務に準じている。
「メリーさん、今日の収穫は? お願いしてた事はわかった?」
「勿論でございます、陛下。 この奥の牢屋に捕まっている囚人達に何故見張り等の看守が居ないか……陛下の予想通りでした」
2人は味方では無い見張りに聞かれない様に小声で話す。
「んー……そっか、まぁ当たって欲しく無かったんだけどね」
マリは険しい顔でこめかみを抑える。
メリーから奥の牢屋に多くの強面の囚人達が入れられていると聞かされた時から、マリは嫌な予感がしていた。
気になり、メリーにそれとなく調べる様に命じていたが結果は最悪だった。
「あの囚人達に看守が居ないのは、死ぬまで放置だからですね。 脱獄も厳しいですし……一般人なら一週間も保たずに死ぬでしょう」
メリーの無慈悲な言葉にマリは身震いする。
メリーからは助けるつもりは無いと態度から発せられていた。
「因みに……罪状は?」
「殺人、強盗、強姦、窃盗、誘拐、犯罪の展覧会ですね~。 残念ですが、彼等が投獄されているのは自業自得かと」
「あ~……それは死刑だね」
無実の罪で投獄されているのではとマリは心配していたが、どうやら死んで当然の連中だったようだ。
「ありがとうメリーさん、不必要な仕事頼んでごめんね」
「いえ、それほど手間ではございませんでしたから。 それより、ドワーフ工房の事で進展が」
「お! 流石メリーさんだね、どんな進展?」
マリの問にメリーは微笑む。
「アマンダさんの協力があれば、ドワーフ達を説得できるかもしれません。 ただ、ドワーフ達に恨まれるかもしれませんが……」
「うーん……とりあえず聞こっか」
「戻りました陛下、進歩はいかがですか? 」
見張りのアマンダが味方になった事で、昼間も堂々と城を探索していたメリーが戻って来る。
「んー? お帰りなさいメリーさん。 あんまり良くないかな。 さっき目が金色になってたみたいだし、いけると思ったんだけどね」
そう、マリは暇潰しにも兼ねて未来を見ようと試行錯誤していたのだ。
しかし、結果は著しくないようだ。
「あ、あの! メリーさん、マリ陛下は先程から何を?」
事情を知らないアマンダが疑問に思うのも当然だが、流石にまだ教えていいものかマリは判断に悩んでいた。
「あはは~……ちょっとね」
「陛下の行動は気にされなくても大丈夫ですよ? アマンダさんも陛下の部下となったのです……直ぐに馴れますよ」
「メリーさん!? それ良い意味だよね? 奇行に馴れるとかそんな意味じゃないよね?!」
何処か遠い瞳でアマンダを諭すメリーに、マリは掴みかかる勢いで抗議する。
「そんな事より陛下、問題発生です」
「そんな事じゃないもん! 」
祖国を裏切ったアマンダは、二人のやり取りを見ながら本当にこの選択で良かったのか不安に思うのであった。
◆◇◆
「ふーん、やっと明日会談なのね。 でも、その場で打ち首とかは流石に無いよね?」
メリーが出した昼食を食べながら3人は話し合う。
「そうですね。 ルカの計画では、陛下は1ヶ月程で処刑される予定ですね」
「しょ、処刑!? マリ陛下は、王族調停をしに来られているのですよね? なのに処刑されるのですか?! でむあむむむぐぐ!」
アマンダが驚愕するが、喋りながら口にビーフシチューをたらふく頬張っている所を見るに新たな主君への心配よりも美味な昼食が勝ったようだ。
「あはは、アマンダさんリスみたい」
「やれやれ……沢山有りますから落ち着いて食べて下さいね」
「んぐ! す、すみません! それで……マリ陛下は大丈夫なのですか?」
胸を叩きながら急いで飲み込んだアマンダは、主君を心配する。
色々と既に手遅れだが、苦笑いしながらマリはアマンダに優しく語りかける。
「あはは……う~ん、大丈夫では無いけど神童と呼ばれる大臣がうちには居るからね。 私はその大臣の計画を信じるよ。 それに、死ぬ予定ならアマンダさんをエントン王国にスカウトしたりしないよ」
「そうですね~、ルカの読みが当たるのを祈るばかりではありますが。あ、今日の夕方に恐らく明日の会談予定の知らせがアマンダさんに届くでしょう。初めて聞いた感じでお願いしますね?」
「ふぁい! む、むがぜでぐぬぬい!」
メリーにお願いされたアマンダの頬は相変わらずリスの様に一杯であった。
「あはは……アマンダさんがうちに来たら食費がヤバそうだね」
マリの言葉にアマンダは真っ赤になり、耳の先まで赤く染めた。
◆◇◆
夕方になり、メリーの予想通りアマンダが上に呼ばれ見張りを離れた。
代わりの見張りをする兵士は豪華な牢屋に顔を引き攣らせながらも黙って任務に準じている。
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「勿論でございます、陛下。 この奥の牢屋に捕まっている囚人達に何故見張り等の看守が居ないか……陛下の予想通りでした」
2人は味方では無い見張りに聞かれない様に小声で話す。
「んー……そっか、まぁ当たって欲しく無かったんだけどね」
マリは険しい顔でこめかみを抑える。
メリーから奥の牢屋に多くの強面の囚人達が入れられていると聞かされた時から、マリは嫌な予感がしていた。
気になり、メリーにそれとなく調べる様に命じていたが結果は最悪だった。
「あの囚人達に看守が居ないのは、死ぬまで放置だからですね。 脱獄も厳しいですし……一般人なら一週間も保たずに死ぬでしょう」
メリーの無慈悲な言葉にマリは身震いする。
メリーからは助けるつもりは無いと態度から発せられていた。
「因みに……罪状は?」
「殺人、強盗、強姦、窃盗、誘拐、犯罪の展覧会ですね~。 残念ですが、彼等が投獄されているのは自業自得かと」
「あ~……それは死刑だね」
無実の罪で投獄されているのではとマリは心配していたが、どうやら死んで当然の連中だったようだ。
「ありがとうメリーさん、不必要な仕事頼んでごめんね」
「いえ、それほど手間ではございませんでしたから。 それより、ドワーフ工房の事で進展が」
「お! 流石メリーさんだね、どんな進展?」
マリの問にメリーは微笑む。
「アマンダさんの協力があれば、ドワーフ達を説得できるかもしれません。 ただ、ドワーフ達に恨まれるかもしれませんが……」
「うーん……とりあえず聞こっか」
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