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第115話 追手
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マリ達が走り出して1時間が経過した頃、遂に後方より帝国の騎馬隊が迫って来ていた。
総勢500程の騎兵が槍を構え猛然と迫りメリーは即座に編成を変えた。
支援要員達とマリを先に走らせ、戦闘員達で後方を守る。
「フィフス! 1番近くなった騎兵から順次射抜きなさい! 馬は傷付けずに奪います。 とりあえず人数分確保しますよ!」
「了解っす!」
フィフスが走りながら器用に騎兵を射抜く。
「ぎゃっ?!」 「走りながらなんて精度だ! あれでメイドだと!? ぐっ?!」
手柄欲しさにか、皇帝を殺された事に対する怒りかは知らないが騎兵達は仲間が殺られても速度を緩めない。
「ファースト、サード、私と馬の確保に行きます! セカンド、フォースとフィフスは陛下達から離れないように!」
「メリー! 俺達も手伝おう!」
「ジャック、ヨハネ、お願いします!」
5人は踵を返し、射抜かれた兵士が落馬した馬を確保しに走る。
当然、まだ健在の騎兵達の槍が5人を襲うがその槍が獲物に刺さることは無かった。
「何だコイツ等! 攻撃が当たらねぇ!」
「怯むな! 敵は少数、数で押し潰せ!!」
騎兵達が怯む中、隊長らしき騎兵が味方を叱咤した直後、その首が落ちた。
「態々己が隊長だと教えて下さるとは、ありがとうございます」
ファーストが手刀で指揮官らしき騎兵達を斬り殺して行く。
騎兵の頭上を飛び跳ねながら軽々と舞う美しいファーストの姿を遠目に見た兵士達はその美しさに見惚れた。
近くで見た騎兵達の感想は真逆のものになりそうだが。
「ぎゃぁぁっ!」 「おい下にも何かいるぞ!」
「ひっ?! ひぎぃぃ!」
「うふふ~、ゴミさん達をお掃除する時間さんですよ~」
見た目が美少女のサードはフィフスが射抜いて殺した騎兵の槍を奪い、騎兵達の下から串刺しにして回る。
サードを見た者は、顔を見た筈なのに全く顔を覚えれない異質に恐怖する。
「メリー! 人数分の馬は確保出来たぞ!」
「分かりました。 皆、馬を! キサラギ、足止めをお願いします!」
「任せたまえ! 木の精霊、森を守る精霊、古き友の私が願う。 同胞を害する者達を止め私達を救いたまえ、森の友よ」
ヨハネが地面に手を付くと一斉に木や草が生い茂る。
ソレは瞬く間に騎兵達の目の前を塞ぎ、阻んだ。
「少しの時でこの森は消えてしまう。 急ごう」
何とか馬を手に入れた14人は騎乗し、大砦へと向かう。
当然、マリが馬に乗れる筈も無く。
「いやいや、私は後方でまた足止めするかもしれないからね。 ジャックが適任だよ!」
しかも、何故かヨハネの推薦でジャックがマリを前に乗せ走ることになった。
「ヨ、税務官殿?! いや……確かにそうなのか? へ、陛下しっかりとお掴まり下さい」
顔を真っ赤にするジャックを見てマリも顔を赤らめてしまう。
「うん……お願い、ジャック」
何やらヨハネからの全力プッシュをヒシヒシとマリとジャックは感じていたが、今はそれどころでは無いので心を押し殺す。
それを見ていたメイド暗部部隊の皆は小さく舌打ちする者達とニヤニヤと笑う者達で分かれていた。
メリーだけは険しい顔でヨハネを見ていたが……。
総勢500程の騎兵が槍を構え猛然と迫りメリーは即座に編成を変えた。
支援要員達とマリを先に走らせ、戦闘員達で後方を守る。
「フィフス! 1番近くなった騎兵から順次射抜きなさい! 馬は傷付けずに奪います。 とりあえず人数分確保しますよ!」
「了解っす!」
フィフスが走りながら器用に騎兵を射抜く。
「ぎゃっ?!」 「走りながらなんて精度だ! あれでメイドだと!? ぐっ?!」
手柄欲しさにか、皇帝を殺された事に対する怒りかは知らないが騎兵達は仲間が殺られても速度を緩めない。
「ファースト、サード、私と馬の確保に行きます! セカンド、フォースとフィフスは陛下達から離れないように!」
「メリー! 俺達も手伝おう!」
「ジャック、ヨハネ、お願いします!」
5人は踵を返し、射抜かれた兵士が落馬した馬を確保しに走る。
当然、まだ健在の騎兵達の槍が5人を襲うがその槍が獲物に刺さることは無かった。
「何だコイツ等! 攻撃が当たらねぇ!」
「怯むな! 敵は少数、数で押し潰せ!!」
騎兵達が怯む中、隊長らしき騎兵が味方を叱咤した直後、その首が落ちた。
「態々己が隊長だと教えて下さるとは、ありがとうございます」
ファーストが手刀で指揮官らしき騎兵達を斬り殺して行く。
騎兵の頭上を飛び跳ねながら軽々と舞う美しいファーストの姿を遠目に見た兵士達はその美しさに見惚れた。
近くで見た騎兵達の感想は真逆のものになりそうだが。
「ぎゃぁぁっ!」 「おい下にも何かいるぞ!」
「ひっ?! ひぎぃぃ!」
「うふふ~、ゴミさん達をお掃除する時間さんですよ~」
見た目が美少女のサードはフィフスが射抜いて殺した騎兵の槍を奪い、騎兵達の下から串刺しにして回る。
サードを見た者は、顔を見た筈なのに全く顔を覚えれない異質に恐怖する。
「メリー! 人数分の馬は確保出来たぞ!」
「分かりました。 皆、馬を! キサラギ、足止めをお願いします!」
「任せたまえ! 木の精霊、森を守る精霊、古き友の私が願う。 同胞を害する者達を止め私達を救いたまえ、森の友よ」
ヨハネが地面に手を付くと一斉に木や草が生い茂る。
ソレは瞬く間に騎兵達の目の前を塞ぎ、阻んだ。
「少しの時でこの森は消えてしまう。 急ごう」
何とか馬を手に入れた14人は騎乗し、大砦へと向かう。
当然、マリが馬に乗れる筈も無く。
「いやいや、私は後方でまた足止めするかもしれないからね。 ジャックが適任だよ!」
しかも、何故かヨハネの推薦でジャックがマリを前に乗せ走ることになった。
「ヨ、税務官殿?! いや……確かにそうなのか? へ、陛下しっかりとお掴まり下さい」
顔を真っ赤にするジャックを見てマリも顔を赤らめてしまう。
「うん……お願い、ジャック」
何やらヨハネからの全力プッシュをヒシヒシとマリとジャックは感じていたが、今はそれどころでは無いので心を押し殺す。
それを見ていたメイド暗部部隊の皆は小さく舌打ちする者達とニヤニヤと笑う者達で分かれていた。
メリーだけは険しい顔でヨハネを見ていたが……。
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